ページ 160 | 今日もだらだら、読書日記。

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勇者王ガオガイガー2005 獅子の女王?リオン・レーヌ?

[著]竹田 裕一郎 [原作]矢立 肇
[絵]木村貴宏 [絵]高倉武史 [絵]歩き目です


Gストーンのサイボーグであるルネ・カーディフは対特殊犯罪組織シャッセールの捜査官として活動していた。彼女は父の姓である「獅子王」の名を憎み、母の仇を討つため国際的犯罪結社バイオネットを追う。ところがバイオネットが物質瞬間創生艦フツヌシと新型勇者ロボ・光竜を強奪し…!?
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「原種大戦」下のヨーロッパでバイオネットを追うルネの姿を描いた、アニメ本編とOVAを繋ぐ外伝小説。OVAではサラっとしか語られていない、ルネがサイボーグになった理由や実父である獅子王雷牙博士との不仲の話が詳細に描かれるのでルネ好きにはかなり必見な内容となってます。

原種大戦は主に宇宙で繰り広げられていたのでその頃地球はどうなっていたかとか、そういう部分が描かれていたのが個人的にはかなり面白かったかも。何気にTV本編の内容とクロスオーバーしたり、救援に駆けつけた凱とGストーンのサイボーグである事に誇りをもてないルネのぎくしゃくした関係なんかもかなり新鮮でしたね。ていうか凱兄ちゃんは、結構他人に遠慮しないタイプという印象があったので、ルネとギクシャクしてる姿はなんだか微笑ましかったかも(笑)

なんといってもこの話で必見なのはルネの相棒であるエリックやポルコートの存在。紳士っぷりが空回りしている彼らと容赦ないルネのやりとりが凄くツボでした。ポルコートなんかは是非FINAL本編に出して欲しかったなあ。Jとルネをくっつけるために邪魔な伏線としてカットされたんだとしたら惜しい。第三次αではこの外伝の話、確かポルコートが行動不能になった後か何かの話って設定で、助けに来るのもJになってたし…orz(←というか、これが正史なんだと思ってました)

ちょっと(というかかなり)現在入手が難しくなっている本なので手に入れるのにかなり値が張ってしまいましたが、凄く面白かったし3000円くらいならまだ惜しくないかなあという感じの内容でした。文句なしに面白かったです!

ただぶっちゃけ、1話掛けてベター○ンの販促するくらいなら、この外伝映像化してくれよとか思ったけどね。<FINALGGGの方


ちなみに、以前こちらも原価以上の価格でゲットした「ガオガイガーFINAL」の小説版ですが、先日地元の○ックオフで100円で売ってるのを偶然みかけてちょっと哀しくなりました。100円て…。

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メイド刑事5

[著]早見 裕司 [絵]はいむら きよたか

「メイド刑事」として、海堂から申し付けられた仕事はとあるノンフィクション作家の身辺警護。母親が悪徳リフォーム業者に騙され、母の無念を晴らすためにその業者の不正を暴こうとして命を狙われていると言う。その業者の裏に木ノ上が居ると聞かされた葵は仕事を引き受けるが…
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久しぶりに短編3本の形に戻った「メイド刑事」。長編・中編も良いけどやはりこの「短編3本」という形が一番落ち着きます。もうなんていうか様式美的なまでに。

木ノ上が影に居る事件に葵が挑む、いつも通りの様式美炸裂な短編2本に加え、番外編的なルカの初恋話1本。いつも通りのスカっと悪事を解決していくメイド刑事・若槻葵も非常にかっこいいのですが今回はやっぱりルカの初恋騒動が最高に面白かった。恋するルカの姿に過去の自分を重ねて少々嫉妬しつつもルカが心配でしょうがない葵、普段は冷静でキレモノだけど好々爺という印象なのに、今回ばかりは爺馬鹿炸裂で大暴走を繰り広げる朝倉執事、事態を暖かく(?)見守るさくら夫人やニキータの普段見せない姿にもニヤニヤしっぱなしなのですが、何よりも普段通りの姿を装いつつ、明らかにルカの初恋の顛末が気になって仕方ないっぽい御主人様サイコー。いやーあの台詞とかあの台詞とか、内心どんな気持ちで吐き出したのかとか考えると、笑いが止まりませんw

いつもの短編の方は、良い意味で「いつも通りの」展開。個人的には1本目の話で、ずさんな食生活ばかり送っている作家先生とそのアシスタント達の中に、葵がメイドの妙技(違)で少しずつ打ち解けていく描写が凄く良かったです。特に気難しい手島が少しずつ葵に心を許していく過程は最高でした。

そして、次回あたりストーリーが大きく動きそうな予感で、ますます続きが楽しみな感じです。エピローグから推測するに、そろそろ木ノ上との直接対決が来そう?

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アリアンロッド・リプレイ・ルージュ4 ノエルと蒼穹の未来

[著]菊池 たけし / F.E.A.R. [絵]佐々木 あかね

大切な仲間を喪い、意気消沈するノエル達は彼女の母が居るという沈黙の氷原を目指す。しかし、その前にノエル達を反逆者とみなした神殿が立ちふさがる。一方、悪の組織<ダイナストカバル>の大首領は新たな人工生命を彼女達のもとへ送り込んで…
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最後までハラハラドキドキワクワクし通しのリプレイシリーズ、最終巻でした。最後ということで今までに登場したNPCたちがどんどん出てきたり、あの人の意外な素性が明かされたり…でシリアスで熱い展開が目白押しなのですが、なんでこんなに笑いが止まらないんでしょう。

実際キャラクターたちの熱い想いも痛いほど伝わってくるんだけど、それ以上にセッションに参加している人たちが和気藹々とセッションを楽しんでいる様子が伝わってきて、それが凄く面白かった。TRPGに限らず、親しい仲間達と居るとめちゃくちゃ物語りはシリアスな場面なのになんかもう笑いが止まらないー!とか、実際あるある(笑)通常の小説では伝わってこない、物語の「作り手」達の感情がこちらにまで伝わってくるのが新鮮でしょうがなかったです。あと、本当に序盤ではレベル4のモンスターに四苦八苦していたメンバーの成長が目に見えてうかがえて、面白かった。

そんなこんなで物語的には、前巻でトランが抜けた穴に新たな悪の組織の人造人間・レントが参入。少しずつ明るさを取り戻していく一行ですが、所々にトランの事を忘れられない一行の描写が突然挿入されるのがもう、あざといまでに此方の涙腺刺激してきます。戦闘中にうっかり…とか、どこか彼の面影を持ったレントと出会ったときのノエルの一言とか。そして新キャラのレントとNPCの皆様が総じてその辺の空気読まない(笑)

しかし、最初は典型的なアンドロイドタイプで無感情系だったレントが、物語が進むにつれどんどんトランっぽくなってくるのはわざとなんですか!わざとなのですか!!(中の人が同じというのはもちろんあるんでしょうけど、“これだから神殿は”は意図的な発言だよなあ)言葉の端々からトランを感じてしまって始終ホロリとしまくっていた私です。

バトルはなんていうか、本当にノエルのプレイヤーさんが期待を裏切らない(笑)主人公と言うかもはや勇者的なサイコロ運持ってて、終始ハラハラドキドキしっぱなしでした。サイコロが全てを決めるTRPGだからこそ本当にどちらに転ぶかわからなくてハラハラ。「でもきっとここならやってくれるに違いない!」って所でしっかりクリティカルが出たりしてドキドキ。なんかもう力丸さんのサイコロ運がこんなじゃなかったら物語パートはともかく、戦闘パートはここまで盛り上がらなかったんじゃないかと思います。

3巻までの感想でも書きましたとおり、これが始めて読む「リプレイ」で、TRPG自体も全くの初心者の私が友人に薦められて始めて手を出したシリーズでしたが、本当にTRPGの、そして「リプレイ」小説の楽しさを初心者にあますことなく教えてくれたという感じのシリーズでした。今後TRPGをプレイする機会があるかどうかは神のみぞ知るって感じですが、このリプレイ小説の雰囲気は凄く好きだったのでまた何か面白そうなものがあったらこっそり手を出してみようかな?

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お・り・が・み 澱の神

[著]林 トモアキ [絵]2C=がろあ?

伊織貴瀬を礎として、新たな世界の枠組み“ユグドラシル・システム”を築こうとする天の勢力に対し、魔王にして聖女となった鈴蘭は徹底抗戦を決意する。ゼピルムの魔人に加えて神殿協会の枢機卿達の殆どをも味方に付け、絶対防壁となった大神殿に乗り込むのだが、そこには澱深くに眠り絶大な力を持つ“カミ”達が立ちふさがる—!
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最後までシリーズの持ち味を残したまま、綺麗に終わってくれました。前回の「光の徒」なんかはギャグ分抑え目だったのがちょっと残念だったけど、この「澱の神」はあくまでシリアスメインにしつつ、ギャグも忘れていないこの絶妙なバランスが最高でした。

とりあえず……一生ついていきます、律子枢機卿!!
典型的な剣と魔法の世界の話で、魔王も聖女も天も魔も出てくる話でありながら、律子枢機卿の説得のシーンとかその辺の現実的な感覚がまた素敵。予想以上に現実的な聖騎士の皆様も素敵すぎ。いや、実際正義のために結束するよりもああいう理由の方が常識的な人間としては説得力があるに決まってるよね(笑)そしてダシに使われた挙句「案外少ないな?」とか言われちゃうショーペンハウアー様に、今回一番の不幸大賞の座を謙譲したい。

作品に登場した多くのキャラクターがそれぞれの想いを貫くために戦い、様々な形でぶつかり合う最終回。意外な者が敵になったり、また味方になったり…と、目まぐるしい展開の目白押しでしたがどの戦いもとにかく熱くて凄く良かったです。個人的には翔希・睡蓮とほむら鬼の戦いが好きでした。翔希は勇者の筈なのに最後までイマイチいいところなかったですけど。

エピローグも実にこの物語のオチにふさわしい感じで、最後まで素敵でした。やっぱり、どんなに綺麗ごとを言ってもこの物語に死者は似合わないとおもう。今までのボスキャラ達がまるで某勇者アニメで浄解された元ゾンダーが如く偉くいい人になって再登場するのは微妙にご都合主義を感じてしまいましたが、この物語だからこそアリな結末だと感じてしまいました。ていうかあまりにも素晴らしく円満終了なラストに、不覚にも涙が流れそうになってしまいました。

何はともあれ、こうして物語は「戦闘城塞マスラヲ」に続くわけですね。一応「お・り・が・み」を読まなくても楽しめるシリーズとして作られているようですが、こうして「お・り・が・み」を読み終えると、マスラヲをパーフェクトに楽しむにはこのシリーズの存在が不可欠だということを実感します。2冊だけだし、今すぐ読み返してみようかなとおもうほど、マスラヲの続きが思いも新たに楽しみになってまいりました。

「マスラヲ」が好きで「お・り・が・み」に手を出していない人は3巻が発売される前に読破しておくと「マスラヲ」が100倍楽しめますよ!!(微妙に誇張表現)

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お・り・が・み 光の徒

[著]林 トモアキ [絵]2C=がろあ?

国際展示場がテロリスト達に占拠された。彼らには警察も自衛隊も歯が立たず、関東機関も魔人の襲撃に遭い、壊滅に追い込まれてしまう。翔希と共に偶然展示場にやって来ていたシスター・クラリカは必死の脱出を試みるが、協会は事件の裏側に居る黒幕を聖女である鈴蘭だと断定して!?
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クライマックスに向けて、元々持っていたギャグ分がすっかり鳴りを潜めてしまったのは残念なんだけど、それ以上に最初から息を付かせぬままに最後まで突っ走るこの熱さが最高でした。血と硝煙が漂う国際展示場を中心にそれぞれが自分の想いの為に孤軍奮闘していく姿が熱い。そして本来の主役である鈴蘭が黒幕容疑をかけられ、終盤まで姿を見せないというのがまた逆に緊迫感を煽ります。

それにしても今回外せないのがやっぱりシスター・クラリカの奮闘劇。神殺しの一族でもなく、魔人でもアウターでもない、ある意味最も“一般人”な彼女がボロボロになりながら奮闘する姿がひたすらかっこいいです。それにしても彼女、もっと融通が聞かずに上の与えた教義に狂信的なタイプだと思っていたので、今回の行動は予想外でした。それにしてもやはり彼女を守った自衛隊の行動がクラリカの神殿協会への不信のきっかけになったのは確かでしょうし、だからこそラストのあの発言があったのも確かでしょうから、彼らの死は無駄ではなかったんだと思いたいです。とにかくいろいろな人の“想い”が伝わってくる話でした。

そんなこんなで次で遂に最終巻になるわけですが、今回の話で○○した沙穂も復活しそうな感じですし、もう色々な意味でどういう風に決着をつけてくれるのか楽しみでなりません。あらゆる意味で楽しみだ…!

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お・り・が・み 正の闇

[著]林 トモアキ [絵]2C=がろあ?

魔王としての道を選ぶ事を決めた鈴蘭。それを恐れた神殿協会は魔王として完全に覚醒する前に彼女を“聖女”として引き入れようと計画する。「人間の敵となるのか」という枢機卿・ショーペンハウアーの言葉を聞き、揺れる鈴蘭だが…!?
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クライマックスに向けて確実に何かが動き出した話。今まで明確ではなかった“敵”が遂に明示されて、鈴蘭がその目標に向けて動き出す巻…とでも言えばよいのでしょうか。

リップルラップルの友人の子狐・セリアと「先読みの魔女」として協会に狙われている彼女を守ろうとしているクーガーさんの逃走劇に鈴蘭が人質として巻き込まれるというお話。

正直前半はギャグも少なめで普段のハイテンポな展開も抑え気味で、今回はイマイチだなあ、なんて思っていたのですがラストに向かうにつれどんどん熱くなってきて後はラストまで一気読み。協会の上層部から翔希達に真実が知らされてるのと同じ頃、鈴蘭とクーガー達が“もしも鈴蘭が魔王になったら?”話題で盛り上がってる所なんか、まんまアレでソレなフラグ立ちまくりにしか見えないし。

何よりもクーガーがいい漢すぎて泣けた(つдT)
自らの存在を犠牲にして“世界を少しだけ変えた”その心意気が漢らしすぎました。彼の今回の一連の行動によってこのシリーズでイマイチ不透明だった「ラスボス」が遂に浮き彫りになり、その犠牲をきっかけに今まで“魔王”としても“聖女”としても消極的だった鈴蘭が自発的に行動を始めるのだからその行動が世界に与えた影響は、確かに凄くちっぽけだけど、物語を終息に向けて動き出させるには必須の要素だったんじゃないでしょうか。

その心意気を受けて動き出した鈴蘭の、ラストの言動がかっこよすぎ。次巻が物凄く楽しみです。

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山田太郎ものがたり たたかう青少年

[著]塚本 裕美子 [原作]森永あい

金持ち学校・一ノ宮高校に奨学金で通う山田太郎は文部両道・容姿秀麗な人気者。女子生徒から「王子様」と呼ばれる彼だが、その唯一の欠点は“貧乏”なこと。大人数の家族を養うため、すっかり金にがめつくなった彼は新学期の進入部員獲得合戦を見てとある「商売」を思いつくが!?
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現在ドラマ放映中の人気漫画「山田太郎ものがたり」のノベライズ。amazonで調べたらルビー文庫版があったんですね…そっちにすればよかった…。

春は進入部員の獲得、夏は海の家、冬は温泉旅館…と、年中無休でアルバイトに勤しむ太郎の姿を描いた短編集。うーむ、つまらないという訳ではないんだけど、良くも悪くも「フツー」でした。ドラマ版が、原作で時々ドン引きしそう(つか規制にひっかかりそう…)な山田家の貧乏事情をホームドラマ的な要素に置き換え、杉浦先輩のHOMOネタを隆子ちゃんの空回り気味なラブコメ要素を中心に置き換えて、オリジナルを織り交ぜながら上手く膨らませて料理しているのを見てしまっているので、正直このくらいだと物足りないかも。原作の雰囲気を上手く踏襲できているとは思うのですが、絵がない所為で表現できない部分が再現できておらず、お陰で毒にも薬にもならない薄味なノベライズになってしまった印象があります。もともとの漫画がかなりテンション高いから、そのテンションを再現出来てないんですよね。正直ギャグマンガのノベライズは文字だけでは再現出来ないものが余りにも多すぎて、元々ノベライズには向かないだろうなあというのを踏まえると、まだ上手く再現した方だと思うんですけど。

個人的にお気に入りだったのが山田家が夏休みに海の家でアルバイトする姿を描く「真夏のでりしゃす・しーさいど」。女の子2人が山田くんを落とすために毎日せこせこと海の家に通って喰って喰って喰いまくるというお話なのですが、山田くんの正体を知ってると女の子2人の空回りっぷりがおかしくてしょうがない。太郎始め山田家の面々がメイン張ってないのも逆にプラスになっているような気がしました。逆に新入部員勧誘の話は原作の太郎のあざとさとは違う方向に知能犯の匂いがして、これはないだろうという気がしたし、温泉旅館の話は何をやりたいのか良くわからない感じでイマイチ

とりあえず、何はともあれ漫画原作のノベライズで挿絵が全く無いのは嫌がらせにしか見えないです。これで挿絵があれば、かなり印象が代わったと思うだけに残念。ていうかオマケマンガくらい残しとけよ。

ドラマ版からのファンを引き入れようとして挿絵を無しにしたのはわからなくは無いんだけど、魅力が半減するんだったら意味が無いと思う…

とりあえず角川はルビー文庫版も一緒に復刊しろってことでファイナルアンサー。




ドラマ版でこの作品に興味を持って…という人は
まず原作漫画1巻から入る事をオススメします。
ドラマ版とは異なる展開が多くて面白いですよ。

個人的には修学旅行の話がドラマにならなかったのが残念だ。

 


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お・り・が・み 獄の弓

[著]林 トモアキ [絵]2C=がろあ?

名護屋河の本家に帰っていた母が巫女姿の妹を連れて帰ってきた。今まで思いもしなかった妹の存在に鈴蘭は喜ぶが、名護屋河本家で厳格に育てられた睡蓮は姉や世俗の穢れっぷりに嫌悪を示すばかり。魔殺商会はどうにもウマが合わない姉妹を連れて、真夏の海に社員旅行に出かけたが…?
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予告通り、海で水着の話。本筋は何気にハードですが海効果かコメディ要素も満載で面白かったです。

妹の睡蓮がもういかにも「世俗を知らず、自分の血筋を誇りに思う巫女さん」のテンプレそのまんまで、とっても素敵です。「神殺し」分家である伊織に偉そうに当たったり、姉のミニスカを見て「はしたない!!」と叫びだしたり、世俗を知らないが故に鈴蘭に弄られたり…と、微笑ましい限り。

海に集った面子はいつものメンバーに加えて聖堂協会の一部メンツが集まり、ものすごくカオス。みーこ様とマリーチのコンビは色々な意味で頂上決戦と言う感じだし、いつもとは打って変わって振り回される役のクラリカもなんだか新鮮でした。そして睡蓮に致命的な弱点を突かれて言い負かされ、凹むイワトビーが可愛い(笑)

ウマが合わなくてついつい弄ってしまうけど、実際妹が出来て嬉しくてしょうがない鈴蘭の内心でのはしゃぎっぷりが伝わってくる前半コメディパートがあるからこそ、後半のシリアスな姉妹対決が哀しく思えます。でも、この姉妹対決、哀しいとかそういうのもあるけど熱すぎる。拳で語り合おうとする姉・鈴蘭の姿に燃えました。

やっと掴んだ幸せな家庭を護る為に自ら“魔王”になろうとする鈴蘭。…となると、やはり次は協会が敵になるのかな?何はともあれ続きが楽しみです。

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 2 善意の指針は悪意

[著]入間 人間 [絵]左

殺人未遂の被害者として入院した僕こと<みーくん>を追いかけて、自分の頭を花瓶で殴ると言う自傷行為に及んだまーちゃんは僕と同じ病院に入院してきた。そして数日後、再び彼女の頭は花瓶と巡り合わされた。今度は誰かの手によって。この状況からまーちゃんを助けるため、みーくんは事件解決に向け動き出すが…
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色々な意味で突き抜けていた前巻と比べると大分小さくまとまってしまった印象を受けました。個人的には、「化物語」ばりの軽妙な会話がお気に入りだったので、その会話にキレがなくなってしまったように感じたのは残念で仕方が無いです。あとまーちゃんのヤンデレ具合も1巻のほうが突き抜けていたかも。

ただし、今回は「みーくん」の正体が1巻で明かされている分、それまではなんとも思わなかった「まーちゃんとみーくんのやりとり」がなんだか少しスリリングなモノに感じました。本来持っていないはずの記憶をさも自分のもののように語るみーくんと、時々ただの「頭のオカシイ女の子」ではないんじゃないかと魅せ付けるまーちゃんのやりとりが凄く良かったです。

ヤンデレ・壊れ系としては1巻には及ばないし、ミスリードも今回はすぐにわかってしまう程度のモノだったのであまり面白くなかったんだけど、1巻とは別の方向で面白くなってきた感じ。ていうかぶっちゃけまーちゃん、みーくんの「正体」についてちょっと勘づいてるっぽいような気がしなくもないのですが…

でもやっぱり、元々1巻構成だった所を無理矢理続き書いた感じが否めなかったり。1巻以上のインパクトは早々生み出せるもんじゃないよなあ。あの事件が今回の事件に関してこんな風に繋がっていくとは思いもしなかったけど。あと捜査のためとはいえ、老人虐待は駄目だよみーくん。

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今日の早川さん

[著]COCO

SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ライトノベルファンの富士見さん、レア本好き(そして本人の存在もレア)の国生さん。本好きの女の子5人が繰り広げる、マニアな日常を描いたブログ発の4コマ漫画。

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うわあ?、ラノベ読みの富士見さんよりも、SF者で非モテ女の早川さんにひたすらシンパシー。特に、オタ話をしないよう心がけてるのにパンピーが微妙な琴線に触れる話題を…ってネタとか、自分で想像してイライラしてしまった。あと積読関係のネタは胸にズキズキくる何かがありますね。

全体的にネタはSFネタに偏っていて判りづらい部分もあったけど、ジャンルは違えど皆共通の悩みを抱えて生きているんだなあとしみじみ感じてみたり。そして本マニアネタも良いのですが、「女の子の非モテ」ネタっていうのがなかなか希少に思えて面白かったですね。女オタクがメインの話って結構あるけど、考えてみると女オタの非モテをここまで軽妙にネタにしているのは初めて読んだような気がするので。

SFネタは私も高校生時代は半端にSFにハマった時期があって、そんな時代を懐かしく思いながら読みました。
…といっても私の場合はSF者を名乗るには程遠く、「倒凶十将伝」と秋山完、あとエッセイ好きつながりで椎名誠のSFを頑張って読んでいたくらいなのですが。海外SFに至ってはアシモフを3冊で挫折、クラークは死ぬ思いで「2001年宇宙の旅」だけ読んで挫折、サイバーパンクに至っては序章で速攻挫折した経歴の持ち主ですが。個人的にはマキャフリーの「歌う船」シリーズが好きでした。これは時間があったらいつか読み返したいシリーズの1つです。

考えると高校生時代は図書館をフル活用していた所為か、純文学・洋書・古典・歴史小説・エッセイ・SF・ライトノベル…と幅広く読んでいた気がします。今は図書館に行くと返すの面倒だし、ラノベの積読が大変な事になっているので他ジャンルは殆ど手をつけてません。

いやあもうほんと、積読が100冊前後ある時点でお察しください。

ところで。

「ところであんたたちが今日買った本だけど、好きな人に見せられる?」

(『レジンキャストミルク』『扉の外』『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』…)
ダークなバトルモノ、人間関係ドロドロな似非バトロワ、ヤンデレ
無理無理無理無理


万が一オタOKな彼氏が居てもちょっぴり見せたくないラインナップです本当にありがとうございました。

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