波乱万丈の1年を乗り切り、なんとか無事に進級することが出来たSOS団一同。ハルヒは新入生の勧誘活動に余念も無く、これ以上ないってくらいに上機嫌だ。しかし、古泉によると春休みの終わり頃から再び閉鎖空間が頻繁に出現しているという。ハルヒの内心を騒がしている原因は、いつものとおりキョンにあるらしく…?
タイトルのとおり、『分裂』なお話。今まで少しずつ姿を見せ始めていたみくる・長門・古泉の属する組織と敵対する組織(?)の3人と、キョンの旧友でハルヒとは(様々な意味で)“対称的”な佐々木さんが現れ、中盤からは『αルート』『βルート』に分かれて、同じ日のストーリーを少しずつ違う展開が描かれます。片方のルートでは、偽SOS団(仮)の面々と直接接触する事によって情報を得、もう片方のルートでは仲間達との会話からまた違った情報を得るという、まるでパズルのピースをバラバラに仕込んだようなノリがまるでゲームのようで、ストーリーに引き込まれるのと同時に謎を推理する楽しみにワクワクします。
しかし、今回はストーリー本編も良いけどその他の部分もツボな所ばかりでした。佐々木さんに内心でヤキモチ焼くハルヒとか、色々文句はたれつつもやっぱりSOS団をしっかり自分の居場所として受け入れているキョンとか。特にキョンのさりげない熱血ぶりには思わずニヤニヤ。アニメで「憂鬱」を見た後に読むと、やはり団員それぞれの明確な違いが見て取れ、殆ど偶発的に発生した事故みたいなもので巻き込まれた面々が、「分裂」ではSOS団をどれだけ大事にしているかを見て取れてなんだか感慨深いものがあります。
ハルヒの中では「消失」と並んで一番面白かったかも。というかアニメ後でまだまだ界隈が賑わっている時にあえて前後編で出して、6月発売の「驚愕」までに色々推理させようというやり方が溜まらなくニクイですよね。もうミステリーツアーに参加した観客の気分で、解答編となる筈の次巻発売を物凄く楽しみにしたいです。
しかし、古泉はいつもにもましてガチくさい言動をしてくださるなあ…(*´д`)
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遭えば編するヤツら
[著]川上 稔 [絵]さとやす(TENKEY)マフィアとか人非人とかモンスターな作品を光速で生み出すライトノベル作家でカモッラ(イタリア系マフィア)な成田悪悟は締め切りに追われていた。彼の所属する“衝撃文庫”はライトノベルレーベルとは仮の姿でその実態は悪の組織なので、締め切りを破れば消されてしまう。明日の朝の締め切りに間に合わせる為、「新本格変態系全裸作家」の有沢・汚水、「ゴスロリ系内臓作家」の藤原祐朋、本人も中年の用務員に変身する「変身系学園モノ作家」おかゆまさこ、対衝撃文庫用に生み出された筈が何かに目覚めて鞍替えしたロボット「萌えアクション作家」高橋876郎が成田の所に送り込まれるが…5人は朝までに原稿を完成させる事が出来るのか!?
いつぞやの迷作「ネコのおと」を思い出させる、電撃の人気作家5人が半楽屋ネタを展開する、ギャグ(…?)小説。富士ミスは自虐ネタを盛大に展開しましたが、その富士ミスを眼中にすら入れてない(byネコのおと)電撃は世界を裏から操る悪の組織ときました。さすが僕らの電撃はスケールが違うぜ!!!
とにかく各作者さんのキャラが濃い。成田作品は未読、有沢さんの作品は「いぬかみっ!」と「インフィニティ・ゼロ」で大分違うようなので(前者未読)なんともいえませんが、各キャラクターに当人の作風が如実に反映されていて非常に素敵。全員色々な意味で人間を超越した頭のネジのぶっ飛び具合なのですが、「あ?うん、なんかこの人ってこういう人っぽいよね」と思わせる何かががが。
特に個人的にツボポイント直撃だったのがやっぱり藤原さん。なにこの頭がおかしい舞鶴蜜(惚)。作中の“藤原祐朋”としてのキャラクターの濃さも群を抜きますが、ご本人が書かれたという「目次」は必見です。何か色々伝わってきます。あと1行目が一瞬黒桜日記に見えちゃってほんとすいません。
最初からしっちゃかめっちゃか濃ゆいキャラクターが大暴走のギャグコメディ…と思いきや、ラストの熱さが半端じゃありません。特に、成田兄妹のやりとりが凄くいいです。
「—常識的でない苦難が何度も押し寄せて」
「でも主人公は仲間達とそれをクリアしていくよ?」
「何度となく挫折を感じたりもして」
「だけど希望はなくなるようなものじゃないよ?」
「誰にも理解は得られないかもしれないけれど」
「でも、読む人は解っているよ?」
「たとえエンディングがハッピーではなく、アンハッピーエンディングだったとしても」
「読んだ人は、自分ならどうするかと思うし、続きを自ら書こうとしたり、それ以前に—」
良子が己の胸に手を当てる仕草が聞こえた。
「読めば——読めば必ず何かを思うよ?」
ライトノベルに関するやりとりなのですが、うん、確かにラノベ…というか「物語」ってそういうもんだと物凄く納得。偉く創作意欲を掻き立てるやりとりでした。
しかしなんというか、「アツさの無駄遣い」という言葉がなんとなく脳裏をよぎらなくもないです。ていうか、ラストバトルはどこの1st-G概念ですか!?ちょっと皆で「文字は力になる」を体現してみたんですよね!?
「実はこの世界の舞台は川上世界で言うEDGEとかGENESISとかその辺の出来事だったんだよ!」
「な、なんだってーー!?」
「連射王」にFORTHシリーズのクレジット入ってたのに非常にびっくりした今日この頃いかがお過ごしですか。川上さんの次回作は新シリーズでお目見えらしいです。いやあ楽しみですね。
フルメタル・パニック! つどうメイク・マイ・デイ
大切な人、心を許せる仲間、帰るべき場所―相良宗介はすべてを失った。“ミスリル”壊滅後も、執拗な追跡を続けるテロ組織“アマルガム”。その魔手はテッサをはじめ、重傷の宗介にも伸びようとしていた。一方、幽閉中のかなめの心に、ある決意が芽生えはじめる。レモンたちの協力を得てかなめ奪還に向かった宗介は、奇しくもテッサたちとの再会を果たす。かなめに導かれるようにつどう“ミスリル”のメンバーだったが、敵の圧倒的な戦力と、正体を現した裏切り者に苦戦を強いられるのだった。ついに、新型AS ARX‐8“レーバテイン”が登場!!反撃開始だ!!かかってこい。 (「BOOK」データベースより)
もうなんていうか、熱すぎる。
レモンとの共闘、ミスリルの再集結、ARX-8、そして宗介&かなめの葛藤…
なにもかもが言葉に出来ない程燃え。
お馴染みのメンツだけではなく、もう様々な伏線が絡み合い、あまりにも意外な人々が宗介達を影から、表から支えます。まさかあの短編「老兵達のフーガ」が、今回の伏線になってたなんて!!(ところで今回宗介を助けてくれる「彼」は前回登場時、例の口癖に全て伏字が入ってましたが、今回は 伏 せ な い ん で す ね 。色々な意味で賀東先生と富士見ファンタジアの本気を見ました(笑)いや、確かに今回はテッサたんも…それにしてもあのテッサたんはもう犯罪級に可愛すぎだ!!(脱線))
そして特に嬉しかった登場人物はラストの「あの子」。確かに宗介は多くの人を殺してきたかもしれないけど、彼が<ミスリル>で行った活動に心から感謝して、知らない所からでも応援してくれてる人が居るって言うのが凄く今までの展開の救いになったというか…もうほんとに、泣けた。他人事ながら、何か救われたようで、凄く嬉しい。
ウルズ3人再集結とか、最後の最後で現れるARX-8とか、もうある程度予測はしていたけど実際に再び彼らのやりとりが拝めた事が嬉しくてしょうがないです。もう本当に今までの鬱屈した展開を全部ぶっぱなすような今回。もうほんとたまりません。熱すぎる!!
そして最後の最後、かなめと宗介がかわした約束がもう………!!!すいません、最高傑作きゅ(強制終了)ていうかうわーーーもう!!ほんとにもう!!!言葉に出来ない燃えが(2回目)
しかし、レーバテインの大暴れっぷりを見て、レーバテインをスパロボに出すために早くアニメ第三(4?)期を京アニさん!!早く早く!!とか思ってしまった私が居ます。いやーほんと楽しみだよねアニメ続編(まだ決定すらしてません)。スパロボWの隠し機体で出ませんかねレーバテイン…元々アーバレストが鬼強いので、これで長距離砲までついたら猛烈にバランスブレイカーなスペックになっちゃいそうですけど。
次巻は書き下ろしで年内の発売を予定だそうで、凄く楽しみ。早く続きが読みた?い!!
ところで、この本を読みながら物凄いゾクゾクしてました。
もう電車の中で読みながら全身鳥肌立ちまくり。
やっぱこのシリーズ凄すぎる。
帰ってきて熱測ってみた。熱あった。
…おあとがよろしーようでー…。
【以下、殿方に殺されそうなベーコンレタスな話題(反転)】
いやーなんていうか、今回、宗介が萌えすぎなんですがどうしましょう。
病院に収容されてレモン達から拘束だの尋問だの薬だの手錠だの言われた時には、
うっかり色々と妄想してしまいました。
まだ身動きも取れないような時に敵に寝込みを襲われたり、下卑な目で見られたりと、
今回は恐ろしいほど萌えポイントが…が…なんだこの言葉に出来ない萌え!!!
色々な意味でほんとごめんなさいうまれてきてごめんなさい。
二四〇九階の彼女 2

無数の世界が幾千と積み重なって形成された“塔”。サドリは廃棄された“塔”の2409階の世界に居るという少女と言葉を交わし、彼女との約束?いつか外に出て、海を見ること?を果たす為に途中で知り合った人工生命体のカエルと共に“塔”を降りていく。様々な国を通り過ぎ、サドリが遂にたどり着いた“塔の外”とは…!
無数の世界が積み重なって形成されている“塔”の外にあるという海を目指して度を続ける少年・サドリとカエルの織り成すストーリー第二段。
1巻を読んだ時のように主人公が浮いているなあと感じることも無く、今回は普通に楽しく読めました。正直あまり続編を買う気はなかったけど、これは買ってよかったと思う。
どの話も平均的に面白いのですが、やはり一番オススメなのはサドリとカエルが出会うきっかけとなる「一二四四階の競争」。サドのキャラクターがめちゃくちゃイイ。最初あの喋り方はカエルが2人いるようで物凄く戸惑ったけど、慣れると凄く味があります。そしてカエルがああいう喋り方をするのは、実は…という展開がまたお見事。
その他の「一八六階の列車」も「七三五階の闇」も前作と比べて圧倒的にキャラクターが生き生きしていて、良かった気がします。特に「七三五階の闇」ラストは物凄くインパクトあります。死ぬような思いをしてたどり着いた回答が、アレだと思うとどうにもやりきれない…。
どうも以前は主人公のみが空回りしている感じがあったのですが、主人公のちょっと熱血気味な性格がいい具合に作用しているように思えました。1巻を読んだ時の第一印象は「劣化キノ」だったのですが、いい感じに「キノ」とは違う味が出てきたなあと。
しかし、折角2巻で美味しくなってきたのに
「二四〇九階の彼女 2」がまんま打ち切り最終回っぽいんですが、ひょっとして2巻完結ですか…?
まさか二四〇九階全ての層の話をやる訳には行かないだろうけど、どうせならもうちょっと続けてほしいなあとか、塔の1階は、出口はどうなってたのー?、とかどんなエピソードがあったのー!?とか…色々と尻切れトンボな終り方に思えてなりません。完結、とも書いて無いし。かといってこのエピローグが出た後に時系列戻して今まで通りサドリとカエルの旅を描いた3巻が出てもなんだか興ざめだし…うーーーん。
メイド刑事 4

刑事事件がこの半年で1件も起きないという、奇跡の数字をはじき出した姉尾県。一見平和そうに見えるその街は県警の桜木本部長が権力と恐怖によって人々を支配する街だった。更に不穏分子を暗殺集団によって排除しているという噂まであり…調査のために桜木の元に乗り込んだ葵は警官殺しの濡れ衣を着せられて警察から追われるハメに…!
シリーズ初の長編。普段は絶対に表に出てこない御主人様や朝倉老人や曜子達昔のレディース仲間までが絶体絶命の葵を助ける為、表に立って大活躍します。普段のシリーズとは違い、大ピンチな葵を助けようと皆が立ち上がるという展開はまさに「一時間スペシャル」。特に御主人様こと海堂と桜木の対決が凄くアツい。普段クールなイメージがある海堂だからこそ、あのやりとりにめちゃくちゃ燃えました。
しかし、やっぱりインパクト強いのは曜子と3000人のレディース仲間達大暴走(笑)あまりの圧倒ぶりにもう場面を想像するだけでもニヤケ笑いが止まりません。前半の大ピンチな展開から、後半一気に逆転していく場面はめちゃくちゃスカっとします。
しかし、姉尾県の事は時期的にも凄く考えさせられるテーマだと感じます。
個人的に怖いのはそういう政治を行った桜木もあるけど、恐怖政治を恐怖政治だとすら思っていない住人の方。自分達に害が及ばなければ多少というかかなりの締め付けを行っていてもちょっと窮屈に思うくらいで、その恐ろしさに気づかないものなのかしら。しかし桜木を見ていると色々とデスノートの夜神月を思い出しますねー。
何から何までお約束な展開の連続で、でもテンポ良く展開されるストーリーはまさにジェットコースターに乗っているようなハラハラ感でした。ちょっとキメ手になったのが敵からの貰い水なのが非常に納得行きませんが、そろそろ葵達の大反撃があるのを楽しみにしたいです。
天空のアルカミレス 4 カストラの虜囚

グロスマンに記憶を封じられ、金色の戦器の使い手として古滝市に現れた礼菜が、テリオン“イレーナ”として人間を襲い始めた。礼菜と戦えない拓也の姿を目の当たりにした日向子は、礼菜の狙いが自分にある事を利用して囮になろうとするが…
正直記憶を完全に封印してしまうよりも育ち始めていた日向子への嫉妬を核にして操った方がより
しかし、礼菜と日向子の対決は予想していたものとは別のものになってしまったけど、凄く面白かった。日向子と拓也の関係も凄く好き。あと主人公周りの脇役達が本当に良い味出してます。特にこんなところで今まで全く空気キャラだった高橋がいい味出してきたのには感服(笑) そして毬子と友典には是非幸せになって頂きたいです。
このシリーズ自体が、王道的というか、堅実というか(悪く言えば「地味」というか)に面白いストーリーなのですが、今回は妙に奇をてらってるというか…なんとなく脳内で勝手に想像していた「最終回」への伏線が今回の話で一挙に解消してしまって、あと1巻でどう終らせるのかがかなり想像つきません。絶対に動くと思っていたレディ・バレットは結局動かなかったし、礼菜もあっさり取り返しちゃったしなあ…てっきり“聖婚”とかいうのに絶対必須な人物だとばかり思っていたんですが。
良くも悪くも先が見えなくなってしまった今回。最終巻でどうまとめてくれるのか楽しみです。
しにがみのバラッド。10
久しぶりに凄く面白かった!
6・7巻くらいからこのシリーズ、つまんなかった話と面白かった話が交互に来るので、2巻ごとに「やっぱそろそろ買うの辞めようか…」と思いながら手にとって「やっぱ面白いじゃん」ってなるのが常です。迷っても惰性で買っちゃってます。とほほ。
「花とゆめ。」
桜の咲かない街で、能天気な女子高生と色々な事情を抱えたハーフの少年が触れ合う話。結構面白かったんだけど最後がなんだかなー…いつもこのシリーズは普段から結構流し読みしているので「きっと概刊の内容をちゃんと覚えてる人にはちゃんとわかる内容なんだろうな」って感じになってしまいました。この流し読み出来るような「軽さ」がこのシリーズの特徴だと思うので、元々続きモノとして書かれている「momo extra」は別として今までのストーリーを全て覚えているのを前提としたような展開は控えてほしいと思いました。どうしてもラストが説明不足というか…ごめん、未だにラストがわけわからないorz
宇宙開発がどうのって話、読んだ記憶はあるけど内容覚えてません。
「世界の終わりにハミングを。」
世界の終わりを願う女の子の話。面白いけどしにがみではやってほしくないなあな、9巻の「ニノ」と似たような方向の話。なんていうか、痛いなあ。
「炭酸水と透明のキミへ。」
こんな「しにバラ」を待ってた!!
ごく普通の女の子と、彼女に取り憑いた美少女アイドルの霊がおりなす友情話。甘酸っぱい青春のやりとりに心を和ませてみたり、ユカに身体を乗っ取られてモテモテになってクラスの中心になってしまった姿を見て感じた嫉妬心とか、友情ともつかない恋心とか、もうほんと甘酸っぱすぎる?!
でも、どんなに仲良くなっても彼女は幽霊な訳で…やがて決められた別れの時のやりとりに、久しぶりにこのシリーズになかされてしまいました。文句なしに面白かった。
「その流星の命は。」
恒例・モモとアンの話。話の進み具合からするとそろそろこのシリーズも完結でしょうか。次巻が楽しみです。2巻ごとにつまらないの法則が効力を発揮しないことを祈ろう。
レジンキャストミルク 6

漸く学校が始まった。今までと変わりない筈の日常…ただ、違うのは森町芹菜がおらず、晶が日常を捨て去ったという事実だけ。晶達は全てを知る為に、“無限回廊”の画策によりこの実軸に帰還した父親・城島樹の元へ赴くが、晶を待ち受けていたのは驚くべき真実だった…!
もうなんというかですね、表紙から凄いんですよ。ネア先生が表紙というだけでもかなりのインパクトですが、白衣+SM風ボンテージファッションって何。そんな姿で敵の前に立ちはだかるネア先生は非常に凛々しくて、普段とのさえないイメージとのギャップに萌えました。先生、一生憑いていきます。
前回での晶のかっこよさはどこへ行ってしまったのか、今回は晶が一気にヘタレ化してますね。後半で明かされる真実から考えれば、そのくらいヘタレてしまっても当然かもしれませんが…でも、里緒じゃないですが、他の虚軸をあごでつかって平然としてるくらいじゃないと晶じゃないです。
でも、晶にそれだけの変化をもたらした仲間という存在は、やはり大きかったんだなあと思うとちょっと嬉しい。ちょっと気配りする方向間違ってるけど、それが不器用な晶達が見せた仲間達への「気遣い」なんだと思うと凄く感慨深いです。
そしてそんな展開だからこそ、今回は「仲間」達の行動が凄く光ってました。カーテンフォールの恐ろしさを目の当たりにしても変わらず接してくれる仲間達が眩しい。特に里緒が単独で「無限回廊」に立ち向かう場面や、終盤で殊子が現れるシーンはめちゃくちゃかっこよかったです。特に後者は挿絵が神すぎる!!
そしてネア先生が目立った煽りを食らったのが蜜。すいません、可愛すぎます蜜たんが。すっかりネアに次ぐギャグキャラと化してしまったような気がします。そしてナチュラルに君子を愛しすぎな蜜が可愛い。そんなに心配なら素直に仲良くなっちゃえばいいのにこのぉ?!!(まあ、それが欠落の関係でしたくてもできない、というのがこの作品のダークな部分なのですが…)
今回は本当に色々な意味でダークな展開だけど、ちゃんと正統派な方向に話を進めてくれてるのが嬉しい。今後どうなってしまうのか、楽しみです。
断章のグリム 4 人魚姫下

法事の為、海辺野家を訪れていた親戚達がいっせいに謎の怪死を遂げる。また、ほぼ同時刻に街にある寺の住人が同じように怪死…。“人魚姫”の怪奇は未だかつて無い規模で、街に広がりつつあった…!
今回なんと言っても印象的なのはやはり神狩屋の過去話。いい話と見せかけておいて、ラストのオチでドン底まで落とすっていうのは流石すぎます。しかし、なんとなくオチが読めてしまったのはやはりどこぞのチャイニーズスープが脳裏をよぎったからでしょうか(わかる人にはネタバレ)
そういえば物凄く余談ですが、私↑で髣髴した作品の感想を書いたときに、思いっきり甲田さんの作品と比べてたりしました(笑)やはり、こうやって比べると「Missing」とはグロはグロでも方向性が違うっていうのが良くわかります……でもここまでやっといて「グロが苦手です」っていうのは素敵過ぎる発言だと思いますが。
ラストの展開は、最後までどうしても読めませんでした。(ネタバレ→)千恵が元凶ではないんじゃないかというのは途中でなんとなく読めたのですが、まさかそう来るとは。生き残った彼女が今後どうなるのかがちょっと楽しみです。ひょっとして新たな仲間になったりするのかな。
お・り・が・み 天の門

吾川鈴蘭は自分の部屋で途方にくれていた。生みの親に捨てられ、親戚をたらい回しにされ、詐欺師にひっかかり…身に覚えのない億単位の借金を背負わされてしまう。「神なんか居ない」といっそ首でも釣ってやろうかとおもった矢先、怪しげな男が現れて助けてくれたのだが、彼はなんと悪の組織の人間で!?
悪の組織に多額の借金を背負わされ、メイドの姿に“御主人様ぁ?”とか言わされて奴隷のようにこき使われる鈴蘭の姿はまさに「これ、なんて“これが私の御主人様”?」状態なのですが、コメディ一辺倒とみせかけて後半は熱いバトルが展開されます。個人的には鈴蘭のクラスメイトの勇者様・長谷部翔希がツボ。あそこまで猛烈な猪突猛進っぷりは近頃の作品では中々見られなくて貴重じゃないかと(笑)しかし、やはり現代の勇者になるには多大な努力が必要なのね………プッ
コメディばかりの前半において、神が居るかと聞かれた鈴蘭がそこだけ即答で否定の言葉を返す姿が印象的でした。本当に色々な方向で不幸を背負い込んだ主人公だけに、今まで生きてきた時の辛さがその一言に集約されているようで。正直ラストの独白シーンよりもずっとパンチが合ったんじゃないかと。
ラストの少々ご都合主義すぎる終わり方がちょっと気になったものの、ぐんぐん物語りに引き込まれる展開といい、お約束だらけのストーリー展開やバトルといい、典型的だけどあざとすぎない萌えキャラたち(お姉さん系幽霊?とか日本刀美少女メイドとか!)といい、軽い気持ちでちょっとした息抜きに読める。まさに「ライトノベル」といった感じの物語でした。重い物語ばかり読んで疲れた頭への清涼剤に、オススメです!!


