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タクティカル・ジャッジメント 逆転のトリック・スター!

オンライン書店ビーケーワン:タクティカル・ジャッジメントタクティカル・ジャッジメント

発売:2003.1
発行:富士見書房
[著]師走 トオル [絵]緋呂河 とも
人気法廷ゲーム「逆転裁判」に毒味を与えて小説にしたような印象の小説。後半のどうにもならない状態からの逆転劇はまさに逆転裁判をそのまま文章にしたような感じでテンポも良く、面白かったです。

普通の推理モノ小説のように犯人探しがメインではなく、“無罪を勝ち取る”ということが主目的というだけでこんなに印象変わるんだなあ。
また、陪審員制度や予備審問を導入した近未来日本の法廷が舞台という設定なので法廷の空気を自分達に向けることもポイント。
法律の穴を縫ったスレスレの切り抜けなどは手に汗握りつつ見守ってしまいました。近所のバアチャンだの友人だのが次々弁護するところとか最高w
あと探偵の影野氏とか、あの年でバリバリの共産主義者な皐月がなかなか良い味出してます(笑)

この陪審員の制度は現在日本でも「裁判員制度」が施行されるのされないので話題になってますが、そのへんのメリット・デメリットも結構判りやすく解説されていたのでこれを機会に手を出してみては?


このラノベの男男間の巨大/複雑感情が好きだ2022決定盤

タイトル通りの記事です。

このラノベの男同士のクソデカ感情いいよね!!というタイトルを独断と偏見で25タイトル紹介します。長年まとめ記事作るよ作るよって言い続けて気がついたら10年経ってたよ……関連記事の方に昔の同系統のまとめをリンクしておりますので良かったら併せてどうぞ。一応関係性で「親友・相棒」「ライバル・共闘」「因縁・敵対」の3つに分けてます。

関係性のみに焦点を絞っているので内容があまり女子読者向けじゃないものや未完のまま数年止まっているものも含まれます。予めご注意ください。

親友・相棒

楽山 「俺の召喚獣、死んでる」→感想
「友人を馬鹿にされて、僕が笑って許すようにみえるのか?」
苦学生でありとある事情から自分の召喚獣の正体を隠して戦わざるをえない主人公フェイルとそのチームメイトであり名家の子息でもあり一番の理解者でもあるシリル。フェイルが巻き起こす常識外の行動にダメ出しやお説教をしたりする反面その実力を誰よりも信頼していて、他人がフェイルを理不尽な理由でバカにするのは許せないシリルの姿にニヤニヤしてしまいました。
有象 利路「サキュバスとニート」→感想
「和友とオレの間に割り込むのは姐さんといえどもマジでキレますよ」
引きこもりの主人公・和友と彼の高校時代の親友でありコンビニ店長の琥太朗。高校時代の女房役(野球的な意味で)でもあった彼がとある事件によって夢を失って絶望した和友のことを影に日向に心配しつつ、本人の居ない所で彼に対して強い執着を見せる姿が大変良かったです。
大樹 連司「ボンクラーズ、ドントクライ」→感想
そんな彼を裏切る算段を僕は立てている。たかが、桐香なんて存在のために。
男二人だけの映画研究会にやってきた新入部員。友達同士の気軽なだけの部活動はその日から姿を変えていく。新入部員・桐香に恋心を抱いてしまった主人公の肇が彼女に振り向いてもらえないことに絶望し、その一方で親友・藤岡との楽しいだけだった関係性を「恋心」なんてものによって壊されてしまうことを恐れる、という葛藤が印象的でした。
壱月龍一「ラ・のべつまくなし」→感想
「……あいつが書いて、オレが編集やって……なんて。まあ、俺らの夢っつーかなんつーか、はは、超青臭いっすけど」
純文学からライトノベル作家に転向した主人公の矢文学と、彼の学生時代からの親友で編集者志望の北見圭介。ふたりの夢は、コンビを組んで最高の作品を送り出すこと。腐女子のヒロインがうっかり誤解しちゃうくらい仲の良い男二人の、熱い友情が美味しかったです!(あとブンガクくんの作風絶対わたしの好みだから現実に降臨してほしい〜〜)
井上 堅二「Lady!? Steady,GO!!」→感想
「お前にできないことは俺がやる。俺に出来ないことはお前がやる」「そうしたら、俺たちにできないことは何もないだろう?」
名家の分家に生まれて下男のような扱いを受ける圭と、本家の長男でありながら「出来損ない」と見捨てられた燐之介。完璧な人間でありながら大きな欠落を抱える燐之介と平凡だがその欠落を補って支えることが出来る圭という2人の関係性がとても良かったです。最大の問題は2巻が出なかったことだけど2人の関係性としては1巻で綺麗にまとまってるので……。
瘤久保 慎司「錆喰いビスコ」→感想
「俺が矢で、お前が弓だ。俺たちは弓矢だ!そういう、二人だった!」
お尋ね者の賞金首・赤星ビスコと心優しき町医者・猫柳ミロ。一見正反対のふたりが同じ目的のためにコンビを組んで旅を始め、やがてかけがえのない相棒となっていく。相棒ならではのお互いに気を使わない関係と、深い「愛」によって結ばれた関係性が良かった。アニメは原作1巻分だけなので、2巻以降も読んでほしい。
羊 太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」→感想
「……行こうか。頼りにしてるぜ、相棒」「抜かせ、誰が相棒だ。寝言は寝て言え」
かつて特務分室で汚れ仕事や裏仕事を行っていたグレンと、特務分室時代の相棒であったアルベルト。現在は別々の組織に身を置く彼らですが、それでも手を組めば最強という構図が最高。グレンの甘い理想とは相容れないと思う反面、かつての自分が切り捨てた理想を背負い続けるグレンに期待せずにいられない姿がよかったです。
鏡 貴也「伝説の勇者の伝説」→感想
「……引き戻すぞ。おまえがどこにいても、引き戻す」
『複写眼』という異能を持ち子供の頃から過酷な環境で生きてきたライナと、後ろ盾のない母から生まれて兄王達に命を狙われ続けてきたシオン。生まれも育ちも違うふたりは、やがて「悪魔」と「勇者」という世界の行く末を握る運命に翻弄されていく。仲の良い親友であるふたりが運命に引き裂かれながらも手を伸ばさずにはいられない姿が印象的でした。本編のシリアスな彼らも、短編でのコミカルな掛け合いも良。
井上 堅二「バカとテストと召喚獣」→感想
「確かに点数は低いが、秀吉やムッツリーニのように、お前にも秀でている部分がある。だから俺はお前を信頼している」
学園でも有名なバカの主人公・明久と、問題児ばかりのFクラスをあの手この手でまとめ上げる雄二。考え方も得意分野も正反対で普段は喧嘩してばかりの悪友ふたりが共通の目的のためとなれば最高のコンビネーションを発揮するのがたまりません。相手が落ち込んでいれば何も言わずに背中をぶん殴るような言葉で言わなくても通じ合う関係性が最高。

ライバル・共闘

紫 大悟「魔王2099」→感想
「君は……まだ僕を勇者と呼んでくれるんだな……」
魔術と科学が融合した近未来都市新宿で500年ぶりに目覚めた不老不死の魔王ベルトールと、望まぬ形で人としての枠を超えた不老の勇者グラム。すでに時代から忘れら去られたグラムの「勇者」としての役割を、宿敵であったはずの「魔王」ベルトールこそが求めるという関係性が良かった。あくまで不倶戴天の敵同士である彼らの一時共闘が美味しい!
九岡 望「地獄に祈れ。天に堕ちろ。」→感想
「……共同戦線だ。あーあ」「手ぇ組むぞ、畜生が!」
生き残った妹のために死者を狩る聖職者嫌いの死者ミソギと、死んだ姉に心を囚われたまま死んだように死者を狩る死者嫌いの聖職者アッシュ。絶対に相容れないふたりが亡者の街・東凶を舞台に共同戦線を張るというお話。何もかも相容れないふたりが自分の想いを貫くためにある時はぶつかり合い、ある時は共闘する展開が良かった!
望公太「最強喰いのダークヒーロー」→感想
ルイ=ミシェル・ヴィレット。(中略)いかなる者にも最悪の蔑称を授ける阿木双士郎をして、『王子』と呼ぶ他なかった男である。
ソードウォウ最弱の選手でありながら、強敵も味方も手のひらの上で転がす奇策な作戦で勝ち続ける双士郎と、そんな双士郎に救われて以来、その奇策を全部良い方に解釈して持ち上げていくルイ(強くて善人)という関係性がコミカルで良かった。双士郎が、ルイだけ微妙に転がしきれてない感じが楽しいんですよねえこれ…。
渡航(Speakeasy)「クオリディア・コード」→感想
昔も今もこの先も、きっと違う方向を向いて、違う道を選ぶのだろう。それでも、今は確かに、並び立っていた。
異形によって脅かされている世界を守るため、そして大切な少女達を守るために戦うふたり。性格も考えも正反対で本来ならば手を取り合うこともなかったであろう壱弥と霞が、自分にない部分に憧れ、誰よりも強く信頼し合っているという関係性が良かった。ノベライズ版はアニメと内容ほぼ同じなのですが、特に3巻の壱弥・霞の心象描写がとても濃厚で良いので副読本としても是非!(過去話も良いです)
師走 トオル「ファイフステル・サーガ」→感想
今でこそカレルは王家の味方だが、数十年後に余計な野心を抱かないという保証はどこにもないのだ。
来るべき魔王の襲来に立ち向かおうとする英雄達が時に手を組み、時には対立しながら人間たちをまとめようとしていく物語。アレンヘムの傭兵団の若き団長・カレルとフーデルス王国の摂政・ヴェッセルの関係が良かった!序盤から手を組んでいる彼らなのですが、それぞれお互いの国の思惑の下で動いていて、完全な味方ではないんですよね。稀に覗かせる剣呑な雰囲気がとても良かったです。
柳実 冬貴「Re:バカは世界を救えるか?」→感想
その闇の中で、心路は──(略)現実世界で唯一負の感情を抱くことのできる、好敵手の声をはっきりと聞いた。
他者の異能の「劣化コピー」を作る異能を持つ主人公・佐藤光一と、他人の異能を完全にコピーできる秋雨心路。最初は相容れない敵同士だった彼らが、少しずつ「好敵手」へと変化していく課程がたまらない。能力の代償として感情が薄れていく心路の心を唯一揺さぶることが出来るのが光一というのがまた。
賀東 招二「甘城ブリリアントパーク」→感想
(『汚いことをしなければならない』か。ならば、それをするのはぼくだよ)
ポンコツ遊園地の支配人代行となった主人公・可児江西也と遊園地のキャスト代表を務めるマスコット・モッフル。犬猿の仲だが遊園地の未来を誰よりも真剣に考えている彼らの目的が一致するがゆえの共闘が大変美味しいのですが、特に原作1巻終盤に起こったとある事件をきっかけにしたある種の「共犯関係」が、とても良かった。アニメ版とは全く違う展開ですが、どちらも良いので両方見てほしい。
渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」→感想
俺はもうとっくに気づいている。葉山隼人が、けしてただの善人ではないことを。
渡航が描く「お互いに相容れないからこそ誰よりも深く理解し合う」男男間複雑感情が大好きなので、例によって葉山隼人と比企谷八幡の関係性も大好きです。普段は優等生の仮面を被っている葉山隼人がそんな表の顔が通用しない比企谷八幡にだけは時折素顔で接しているのがたまらない。
田尾 典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」→感想
「これから何があっても、みんなを愛し続けてほしい。それが、俺の望みだ。任せたぜ、初めての、親友」
とあるギャルゲーのヒロインたちが現実世界に投影され、彼女達が抱える問題をゲームの1ファンである都築武紀が解決する物語。クリア後のハーレム展開を謳歌していた武紀が明確に「全員を幸せにする現実のハーレムエンド」を目指して行動し始めるのが4巻のゲーム主人公・正樹との対決でした。同じヒロインを愛する主人公同士として・親友として次元を超えた友情を築いていく展開が熱い。

因縁・敵対

落葉 沙夢「─異能─」→感想
あいつは俺を赤根凛空ではなく、友人のアカとして扱ってくれていた。その存在は俺にとって小さくなかった。
複数の人物の視点から事件が描かれる群像劇形式のサバイバル異能バトル。過酷な展開の中でうっすら語られる「主人公」の祐樹とその友人・赤根凛空の関係性が印象的でした。物語で起こった惨劇を考えるとお互いにさっぱりしすぎと感じる部分もあるんですが、描写が短くてもお互いにリスペクトしあっていたことが伝わるふたりの独白が良かったなあ。
水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」
「宵本澪っていうクソッタレな友達は──どうやら、俺が思ってたよりも少しだけお人好しらしい。」
絶滅寸前の魔術種達が生き残りを掛けて行う生存競争に巻き込まれた「死者」達が繰り広げる異能系サバイバルバトル。『普通』に埋没したくなくて学園生活からはみ出していた主人公・澪と可愛いショタの皮をかぶった女に見境ないクズ・草太の友人関係が独特で面白かった。二人の出会い話がどっかに合ったと思うんだけど収録されてないんだよな……。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ」→感想
ああ、それだ龍園。おまえにも見えたんだろう?恐怖という感情は、己の中に確かに存在する、ということを。
Dクラスの黒幕として暗躍する綾小路と黒幕の存在を追うCクラスのリーダー・龍園。1年生2学期をたっぷり使って水面下で行われる長いかくれんぼ、その末に待つ直接対決がとても良かった。この直接対決の後の微妙に共闘的な関係になっていく綾小路と龍園の関係性も美味しいけど、やっぱりとりあえずは原作4〜7巻をよろしくお願いします!!ってなりますね!
賀東 招二「フルメタル・パニック!」
「カシム、カシムと……。馴れ馴れしいんだ、クソ野郎」
主人公である相良宗介に強く執着する、序盤にして最悪の強敵ガウルン。自分が恋い焦がれてやまない「殺人聖者・カシム」に宗介を引き戻すために自身の命すらも厭わない様はめちゃくちゃなインパクトがありました。フルメタ、なんだかんだで彼以上にヤバい敵出てこなかった気がするの凄いよね……。
ツカサ「銃皇無尽のファフニール」→感想
切れ長の目が画面の向こうから俺を射る。それだけで感覚が引き戻される。彼の部下だった長く暗い日々へと。
男性で唯一ドラゴンの力を持った“D”の少年・物部悠。同じ異能を持つ少女達が集まる学園・ミッドガルに入学するが……ミッドガル入学する前、軍事組織ニブルでの元上司であるロキ少佐がミッドガルに入学した後も悠に対して強い執着を覗かせていく展開が大変美味しかったです。いやこれ、俗に言う「元彼」概念なんですよね……美味い……。
羊 太郎「ロクでなし魔術講師と追想日誌」→感想
「今は、曲がりなりにも母屋を同じくする同志だけど……いつか、必ず僕らは決別する。……互いの信じる正義ゆえに」
相棒概念の所でも取り上げたロクアカですが、どうしてもジャティスの話したかったなどと供述しており……アルベルトと同じく元特務分室での同僚であったジャティスが特務分室を離れて犯罪者となり、事ある毎にグレンと衝突していく本編での展開も大変美味しいのですが、そんなジャティスがグレンを初めて宿敵として認めた追想日誌5巻がとてもよかったです。あとほんと本編は次巻が楽しみ…!!
月夜涙「回復術士のやり直し 〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜」
変だな。一周目では、あいつに怯えて、逃げたい、怖いとばかり思っていたのに、二周目の今はあいつに会いたくて仕方ない。
人生をやり直しながら1周目の人生で自分を虐待した勇者達に復讐を行ってきた【癒】の勇者ケヤル。その復讐も残るは【砲】の勇者で少年性愛者ブレットを残すのみとなるが、その復讐は国を巻き込み人類の存亡を掛けた戦争へと発展していく。メインは凌辱メインのエッチな復讐劇なのですが、その合間でケヤルとブレッドが見せる互いへの執着と、裏の裏までを読み合う心理戦が大変良かったです。ブレットの行方を追う回が「想い人を探す」なのとか最高。


「好きラノ 2019年下期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2019年下期

ちょっと前に書いた2019年面白かったラノベと半分くらいタイトルかぶってますが!!!今回も参加させていただきます。2019年はここ数年来だと比較的ラノベを読んでいた年だったなと思うので、2020年も同じくらいは頑張っていきたいです。

Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。

恵ノ島 すず「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん disc2」→感想
【19下ラノベ投票/9784040730547】
各カップルの恋愛模様も可愛いかったけど、乙女ゲームと現実、2つの世界を繋いだ奇妙な縁に「ゲームクリア」と言う名の決着が描かれていくのが印象的でした。そして、最後のご褒美といわんばかりのエピローグが可愛いやら胸が熱いやら!
常盤くじら「エリスの聖杯」→感想
【19下ラノベ投票/9784815603816】
おとなしくて地味な令嬢と稀代の悪女と讃えられた令嬢の亡霊、ふたりがタッグをくんで事件に挑む、女ふたりの相棒もの。謎が謎を呼ぶ展開もさることながら、とにかく貴族社会の闇が深すぎて怖い。いろいろな意味で事件の真相が気になります。
九岡 望「地獄に祈れ。天に堕ちろ。」→感想
【19下ラノベ投票/9784049126662】
妹のために生き返った亡者と姉の死に囚われ続ける生者。相容れぬ男ふたりがタッグを組んで街を揺るがす事件に挑む、男ふたりの相棒もの。剣呑すぎる掛け合いと、文字の弾丸で彩られるド派手な戦闘シーンに圧倒されました。亡者の街を生きる個性豊かな面々のエゴのぶつけ合いも楽しかった!
小路 燦「異世界転生アンチテーゼ 転生魔王はチート転生者をチートで殺します」→感想
【19下ラノベ投票/9784041083734】
異世界転生して魔王になった主人公が、同じ異世界転生者達のその目的を論破し狩っていく。ただ主人公の愉悦のために身も蓋もなく消費されていく転生者達の姿が滑稽ですらあり、読んでいるこちらも仄暗い愉悦を感じさせられてしまう。いろいろな意味で他で読んだことのない読み口で、面白かった。
黒留 ハガネ「世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2」→感想
【19下ラノベ投票/9784865545333】
超能力を得たけど非日常は得られなかった主人公がプロデュースする、非日常マッチポンプラノベ。超能力者、異世界人、CIAまで揃ってそれでも「非日常」だけは得ることが出来ないというのが色んな意味で日常さん強すぎであり、このラノベが2巻打ち切りなのまじで解せない(恨み節)
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ11.5」→感想
【19下ラノベ投票/9784040640075】
短編集の顔した「第一部完結編」。登場人物たちの1年間での成長や関係性の変化を余すことなく描きながら、2年生編への新たな布石をしっかりと仕込みを入れていく物語で最高に次巻への期待を持たせつつラストの挿絵に書き手のこころなさすぎで1000万点。いろいろな意味で真意のわからない綾小路の独白と彼自身の本音であるはずの地文すらも裏切っていく挿絵の容赦なさが印象的だった。
渡 航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14」→感想
【19下ラノベ投票/9784094517811】
2019年はやはりこの作品の完結抜きにしては語れないと思う。拗らせ続けた八幡がやっとのことでたどり着いた結末と、終わりと同時に始まりを感じさせるラストに胸が熱くなる。最終巻の前半までずっと迷走し続けてしまったのが実に「俺ガイル」だなあと。最高に楽しかったです。
永瀬 さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました6」→感想
【19下ラノベ投票/9784041082683】
「悪役令嬢」という破滅の運命を乗り越えるため─愛する旦那さまとハッピーエンドを迎えるため奮闘する主人公のアイリーンと、彼女を救うために同じ土俵に上がるライバル・リリア様がめちゃくちゃにかっこいい。乙女ゲーム世界であることに拘った展開が楽しかった。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ4 再臨の魔王と女神の巫女」→感想
【19下ラノベ投票/9784040732343】
政情から子供では居られなかったヘンリエッテと、そんな彼女を「仕事」で護衛する反面それでも子供として扱おうとするコルネリウスの関係がとても良かった。各主人公それぞれの立場や見えているものの違いも透けて見えて、次巻が楽しみすぎる物語でした(だから5巻お願いします…)


2019年読んで面白かったラノベ10選

あけましておめでとうございます。
今年もこのブログをよろしくお願いいたします。

10年代ベストを作った際に「やはり1年分のまとめは下半期まとめとは別にほしいな…」とおもったので2019年読んで面白かったラノベのまとめです。ぶっちゃけこの後に投稿するであろう「好きラノ2019下期」とネタがかぶる予感がするのですが(投票は12日までですよ!)、自分がこれから期日までに何冊か読んで顔ぶれ変えてくれることを信じて!!

なお、10件ぴったりだったのでこの記事の内容をほぼそのまま「マニアック・ライトノベル・オブ・ザ・イヤー」にも投票してきました。投票は明日までなので10タイトル思いついた人が居たら投票してくると良いと思います。

2010年代ベストも頑張って書いたのでよんでね!

瘤久保 慎司「錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」」→感想
この話を劇場アニメでみたい2019
『都市が生える』という発想がもう強さしか無いし、こんなに動いてるところを大画面で見たくなるラノベもなかった。ジブリかTRIGGERでお願いしますってしつこく言う。ストーリー的にも第一部クライマックスで最高に盛り上がっていて楽しかった!
黒留 ハガネ「世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)1」→感想
この「日常」が強いライトノベル2019
欲しかったのは『異能』というよりも『非日常』なのだという主人公の言葉になるほど納得してしまう。そこから、自らの力を使って全力で非日常を『演出』してしまうという、自己満足に満ち溢れた若干傍迷惑なドタバタっぷりが最高に楽しい。そして超能力も異世界も包み込んでしまう「日常」さんが強い。
小路 燦「異世界転生アンチテーゼ 転生魔王はチート転生者をチートで殺します」→感想
この「悪趣味」さが好きなライトノベル2019
異世界転生して魔王になった男が同じ異世界転生者を次々と狩っていく物語。彼らによって生み出されるはずだった物語をバッドエンドの余地も与えず駆逐していく姿が最高に悪趣味で楽しかったです。
有象 利路「賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 〜愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド〜」→感想
2019年一番読んで笑ったラノベ
シモネタと内輪ネタとメタフィクションでひたすら爆走するギャグ小説。とにかく勢いの勝利感があるけどこんなに笑ったラノベも今年他になかったので推したい。登場だけで8行使うマスコットキャラくんが好きです(曇りなきまなこ)
恵ノ島 すず「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」→感想
2019年一番キュン死したラノベ
ツンデレヒロインのツンデレを全部事細かに解説されてみんなで「ギャーかわいい!!」ってなるお話。現実とゲームの世界、両面で繰り広げられる恋愛模様と、現実・ゲームの世界の間で築かれていく絆がひたすら可愛かった。2巻できれいにまとまってるのもポイント高い。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ7」→感想
2019年一番沼だったラノベ
難しいことは何も言わずに7巻の綾小路・龍園の殴り合いの挿し絵を見せてきた友人のやり口が巧妙すぎて震えた(5分後に電書で全部買った)。物語そのものもさることながら、絶妙に良い仕事をする挿絵が本当に良い…1年生編クライマックスである11巻・11.5巻も良かったのですが沼の元凶である7巻を推します。
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典14」→感想
今一番おもしろいと思ってる長編ラノベ
ほんと毎回「最高に面白かったとおもった前巻を更に超える面白さ」とかボジョレー状態になってるんですけど、14巻の絶望的な閉塞感とそこからシスティーナが介入するクライマックスへの盛り上がりが凄かった…。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ4 再臨の魔王と女神の巫女」→感想
今一番続きを心配しているラノベ
主人公3人に加えて脇役達の人間関係も深く掘り下げられてきて、油が乗ってきた感が凄いのでなんとしても5巻が出てほしい…。あと4巻表紙のコルネリウス隊長がめちゃくちゃ好きすぎてこの気持をどうしたらいいかわからなくて持て余している。
永瀬 さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました6」→感想
このライバルキャラがかっこいい2019
いやほんとにこのシリーズはリリア様のかっこよさが半端ないので推したい!!ゲームプレイヤーを自称する彼女が、「推しヒロイン」である主人公のアイリーンとNPC達を守るために自らも「ヒロイン」になる姿が最高にアツかったです。
渡 航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14」→感想
完結してよかった2019年大賞
俺ガイルとは思えないようなストレートに甘々な展開にもニヤニヤしちゃうし、物語が終わっても彼らの青春は終わらないと思わせるラストも最高でした。長い長い迷走からようやく抜け出して、「終わり」へと向かっていった物語に感慨深さしかない。ところで短編集のうちの1編とかでいいので3年八幡のクラスでの日常がみたいです。


「好きラノ 2018年下期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年下期

 安定の滑り込みですいません……Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。一部「2018年のまとめ」と被ってる部分がありますのでそのへんは適度に短めにしていきます。

amazon.co.jp:彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜
少年と2人の少女が織りなす「優しい嘘」の物語。
三田 千恵「彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜」
【18下期ラノベ投票/9784047352308】
「嘘」を見抜くことが出来る少年が、一人の少女の死の真相を追いかける青春ミステリー。事件を追ううちに少しずつあらわになる「優しい嘘」の全貌と、それと並行で繰り広げられる主人公の家族にまつわる物語にすこし切ないけれど温かい気持ちにさせられる。あと個人的に「嘘つき」な少女・佐倉と主人公の距離感と会話のテンポがめちゃくちゃ好き。とにかく佐倉が可愛いので表紙にソワっとなったら読んでみてほしい。
amazon.co.jp:ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン
平和な「日常」と異能な「非日常」の対比が楽しい。
羊太郎「ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン」
【18下期ラノベ投票/9784040728292】
昼は平和な(?)学園生活。夜はアーサー王の末裔達が『円卓の騎士』と共に駆け抜ける非日常の戦いへ──。少し前に流行った昔懐かしの学園異能的な構図が最高に懐かしくて楽しい。割とクセ者な主人公すらも振り回す「ロクでなし」ヒロインがむちゃくちゃやりながらも、そのカリスマと行動力で周囲の望む「王」としてひた走る姿が眩しかったです。
amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典13
相棒対決とかこんなの好きに決まってるじゃないですか!!
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典13」
【18下期ラノベ投票/9784040727233】
もうほんとロクアカは折返しに入ってからずっと最高に面白いんですけど今回のはもうあらすじからしてしんだし読んだらますます死ぬしかなかった。手の内を知り尽くした相棒だからこそ出来るギリギリの戦いが最高に熱いし、序盤からこの相棒対決のための布石みたいになってるのが大変にずるかった。こんなに萌えたの久しぶりなのでそういうの好きな全人類読んでほしい(クソデカ言語)
amazon.co.jp:腐男子先生!!!!!2
ちょっぴりラブ増量な「オタク楽しい」ラブコメ!(本年度2回目)
瀧 ことは「腐男子先生!!!!!2」
【18下期ラノベ投票/9784047352940】
2巻が出たのが本当に嬉しかったオタクJKと腐男子な担任教師のラブコメ。オタクネタ周りの尋常じゃない「あるある」感と、Web小説ならではのリアルタイム感と、進級話あたりから少しずつ増量していくラブコメ感が大変に楽しかった。Web版と少しだけ展開の違う物語も楽しかったので、このまま最後まで書籍化されるといいなあ。あと、電書版特典の書き下ろし短編がめちゃくちゃいいので紙の本しか買ってない人はなんとかして読んでほしい。
amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱
主人公2人の邂逅が、最高に燃える。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱」
【18下期ラノベ投票/9784040727004】
こちらも今年のまとめで取り上げたのでほぼ同じことをもう一度書くんですけど、魅力的なキャラクター達が所狭しと駆け巡るのがとても楽しいシリーズ。主人公である傭兵団団長・カレルと裏の主人公的存在である昼行灯を装う王子ヴェッセルとの邂逅が最高に楽しかったしコルネリウス団長は絶対好きな女子いるでしょ…って感じなので気になる人は読んでほしい。
amazon.co.jp:錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ
2時間くらいの長編オリジナルアニメーションでみたい。劇場で。
瘤久保慎司「錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ」
【18下期ラノベ投票/9784048938327】
去年散々ランキング総嘗めにしてて割と今更感強いんですけど面白かった〜。2人の少年が繰り広げる「愛」と「絆」の冒険譚。最強のふたりをもってしても大苦戦するのにふさわしい強敵と命がけで対峙して、それでも最後はサッパリと爽快感のある終わり方してくるのが楽しかったです。
amazon.co.jp:スレイヤーズ16 アテッサの邂逅
20年経っても色あせない面白さに震えた。
神坂 一「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅」
【18下期ラノベ投票/9784040729053】
18年ぶりの本編新刊でさすがにノリや雰囲気が変わっているのでは……とおもいきや、本当に18年前からそのままやってきたようなノリと面白さが凄かった。畳み掛けるようなテンションは相変わらずキレッキレだし、それはそれとして物語で時折顔をだす魔術談義が楽しくて、私が好きだったスレイヤーズだ!!という感じ。良い意味でリアルタイムにアニメや原作を読んでハマった人たちは楽しめるお話だと思うので懐かしい!とおもったら読んでみてほしいです。


読了記録まとめ[2012年11月分]

11月の読了冊数は12冊でした。

今月読んだ漫画

お金がないっ 1 (バーズコミックス リンクスコレクション) 何故か「お金がないっ」のコミック版とか今更読んでた。受があまり好みじゃないので原作は1巻しか読んでないんだけど、コミック版は1巻がこういう漫画には珍しく攻視点で、受視点の小説版を読むと凄いコワモテのドSにしか見えない攻が実は内心ものすごい残念なことになってたのが本当に面白かったんですけど2巻3巻くらいからは普通に受視点になってしまったのが大変残念でした……ずっと1巻のノリで原作小説とのギャップを楽しめる構成にして欲しかったけど需要なかったんだろうな。でも、こういう話を攻視点から読めるのって珍しい気が。本編は一言で言うとストーカーと犯罪者多すぎワロタ
紫色のクオリア 1 (電撃コミックス)  あと、「紫色のクオリア」のコミック版2巻が大変良いものでした。「紫色のクオリア」原作ファンとしても楽しめるし、同時に「綱島志朗」のファンとしても楽しめるのが凄い。自身が深く関わって生まれた作品だからという事も大きくあるんだろうけど、メカ・SF・鬱展開・百合そしてエロと色々な意味で綱島さんの強みが全開のコミカライズなんですよね。原作は敷居が高い…と思ってる人にオススメしたい。あと天条かわいい。

2012年11月の読書メーター

読んだ本の数:22冊 / 読んだページ数:4789ページ
お金がないっ  3  (バーズコミックス リンクスコレクション)お金がないっ 3 (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

雪弥どんだけ魔性だよ!!異性一人もいないのに同性に惚れられすぎでふいた。しかもっていうか監禁だのゴーカンだの盗聴だのが普通にでてきて周囲犯罪者の巣窟すぎてすごい。

読了日:11月1日 著者:香坂 透

お金がないっ (4) (バーズコミックス リンクスコレクション)お金がないっ (4) (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

ストーカーの変態に襲われたと思ったら助けてくれた人もストーカーの変態だった。な、なにをいってるのか解らないと思うが俺にもry。狩野とこの事件の犯人、よくストーキング中に出くわさなかったなと心底どうでもいいことが気になってしまった。しかし、1巻読んだとき狩野の残念なヘタレドS視点が多くてそこがめちゃくちゃ面白かったのに2巻以降はすっかり普通に雪弥視点だなあ…(多分普通の読者が求めてるのそこじゃないからな)

読了日:11月2日 著者:香坂 透,篠崎 一夜

碧海のAiON 11 (ドラゴンコミックスエイジ)碧海のAiON 11 (ドラゴンコミックスエイジ)感想

最後の会話をしてる時間軸に気がついて泣いた…この演出は泣ける。一緒に年とっていっても良かったのに!全て終わってからでないと「もういいんだ」って思えなかったのが切ない。良い終わり方でした。

読了日:11月3日 著者:影崎 由那

ルートダブル - Before Crime * After Days - √Current (講談社BOX)ルートダブル - Before Crime * After Days - √Current (講談社BOX)感想

√Currentというタイトルになっているものの、√Cの内容は導入程度であとは√Doubleの前半(最初の悪意除去まで)。元々√Dの内容が他と比べて特出して長く、√Cの内容は短い上にアレなので、丁度良い長さだったかなと。グランドエンディングに行くんだとしたらフラグ部分のシナリオは全部拾うんだろうけど、全部拾おうとするとそれでも√Dは長くなるはずなのでどのへんまで拾ってくるのかが楽しみ。個人的には加筆部分で超テンション上がった!これは√Dでの加筆が楽しみ…!!

読了日:11月6日 著者:月島 総記,shri

お金がないっ 5 (バーズコミックス リンクスコレクション)お金がないっ 5 (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

ずっとイヤイヤいってた綾瀬はともかく、狩野さんがまだその段階(性別近辺)でもだもだしてたことにふいた。もうてっきり「性別なんて関係ない」ととっくに吹っ切っているものかと。綾瀬の女装は普通に女子女子しすぎて面白みがたりない…!!オカマバーのスタッフたちの葛藤やなにやらはとてもおもしろかった。

読了日:11月6日 著者:香坂 透,篠崎 一夜

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンV<上> (電撃文庫)GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンV<上> (電撃文庫)感想

P.A.ODAやM.H.R.R.とのバトルが本格的になってきていよいよストーリーも本題に入ってきたんだな、と思いつつ、しょうじき戦闘、戦闘続きの今巻は若干辛いものを感じてしまった。正純の小粋な(笑)ギャグを挟んだ交渉シーンをもっと!成実とウッキーがすっかりアツアツで、忍者とメアリのいちゃいちゃも大変美味しく点蔵もげろ。それにしても下巻表紙見たときにも思ったけど女装トーリが予想以上に本格派でびっくりした…なんかここにきて殆ど挿絵に出てこなかった女装トーリの大判振る舞いなんですけどなにがあったんですか。

読了日:11月8日 著者:川上稔

ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記 (電撃ゲーム文庫)ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記 (電撃ゲーム文庫)感想

めちゃくちゃ面白かった!!けど本編の核心中の核心すぎて、ゲーム未プレイの人がうっかり手を出してしまわないか心配するレベル。終盤の鳥肌っぷりは本当にヤバイ。しかし、それはそれとして姉馬鹿すぎるみさ希さんが残念かわいい。

読了日:11月10日 著者:海法紀光

魔法少女育成計画 restart (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)魔法少女育成計画 restart (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)感想

相変わらず全力でえげつないな!『ここでこうしたら最悪だよな』ってポイントを的確に突いてくる安定感があって清々しいまでのえげつなさが素敵。キャラクター一新しての新展開と思わせておいて、さりげなく前作からのフラグも絡ませてくるのがニクイ。キャラ的にはプフレお嬢様がとても好きだけど後編のいいところで盛大に死にそうだよね…

読了日:11月12日 著者:遠藤 浅蜊

STEINS;GATE 閉時曲線のエピグラフ 【書籍】(小説のみ)STEINS;GATE 閉時曲線のエピグラフ 【書籍】(小説のみ)感想

ドラマCDβの内容を絡めてくるとおもってたけど、あっちとは微妙に違う世界線扱い?色々な意味で序盤も序盤というかんじなので次巻に期待。リア充になろうとしてなりきれてないオカリン可愛いかった。

読了日:11月13日 著者:たきもとまさし

GIANT KILLING(25) (モーニング KC)GIANT KILLING(25) (モーニング KC)感想

羽田の過去話とスカルズとチームのぶつかり合いアツくて、普段見えてこない人たちの本音が覗けて楽しかったけど、若干その羽田自身が「居心地の悪い」「サツバツとした」空気作っちゃってる感ある気がするのがなんだかなあ…というきもちに。色々な意味で次巻予告のラストのあの人がどう仕切ってくるのか楽しみ。やり方は違えど皆が「チームのため」と思ってて、それでもすれ違っちゃうのが寂しいな。

読了日:11月14日 著者:ツジトモ

僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争 (電撃文庫)感想

本読みとしてもゲーム好きとしても凄く共感できて面白かった!物語にのめり込みすぎて物語の世界に引き込まれちゃう主人公が食わず嫌いしていたゲームに触れ、本とは違ったゲームの物語としての自由さに惹きこまれて行く様子が楽しい。しかし、この主人公の場合FPSよりRPGの方が向いてそうな気がしゲフンゲフン。

読了日:11月14日 著者:師走 トオル

境界線上のホライゾン?4コマ公式アンソロジー (電撃コミックス EX 179-1)境界線上のホライゾン?4コマ公式アンソロジー (電撃コミックス EX 179-1)感想

おもしろかったー!基本的に2巻までのネタメインだけど、さりげなく最新刊までのネタも出てくるのがとてもポイント高し。キャラやネタの偏りも殆ど(※若干オパーイネタおおめ)なくて武蔵メンツの誰かが好きなら間違いなく楽しめるかと。個人的に迷さんの話で床転がりました公式でBLネタありがとうございますありがとうございます…!!

読了日:11月14日 著者:川上 稔

氷雪王の求婚 〜春にとけゆくものの名は〜 (コバルト文庫)氷雪王の求婚 〜春にとけゆくものの名は〜 (コバルト文庫)感想

冷徹な皇帝が、嫁いできた破天荒なヒロインに惹かれ、徐々に雪解けしていく様子と、当事者達の残した手記という形で“後世”の視点から少しずつ明かされていく二人の物語の結末にゾクゾクさせられる。すごくおもしろかった!

読了日:11月15日 著者:湊 ようこ

僕と彼女のゲーム戦争〈2〉 (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争〈2〉 (電撃文庫)感想

新キャラ登場+因縁の敵とFPS対決。宵闇の魔術師さんが良い中ニ系社蓄で笑いが止まらない。FPS・TPSは一切やったことないんだけどそんなの気にならないくらい楽しめた……けどあとがきの後のラグ解説は正直置いてかれまくりだった感じ。個人的に、天道が任天堂好きっぽい発言を匂わせているので、次はそっち系の対戦アクション話もやってほしいなあ(1巻でちょびっとスペランカー出てきたけど)

読了日:11月16日 著者:師走 トオル

マギ 15 (少年サンデーコミックス)マギ 15 (少年サンデーコミックス)感想

主役3人が修行回まっただなかな間に紅家内の内紛がたいへんなことに。久しぶりの白瑛さんや懐かしのメンツにニヤニヤしたのも束の間いろいろと急展開だった!しかし炎兄の周囲をうろちょろしてる紅玉ちゃんがかわいい。

読了日:11月17日 著者:大高 忍

おこぼれ姫と円卓の騎士 女王の条件 (ビーズログ文庫)おこぼれ姫と円卓の騎士 女王の条件 (ビーズログ文庫)感想

レティまじ男前。いつか仲良くできる時が来ると信じて、仲の悪い兄妹を装う3人が可愛くてかっこよくてたまりませんでした。グイード兄様の微妙な天然具合にもニヤニヤする!

読了日:11月21日 著者:石田リンネ

お金がないっ 6 (バーズコミックス リンクスコレクション)お金がないっ 6 (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

本編よりもファンタジーパロの番外編で笑った。レベルMAXで「腹上死」てwww 本編は……元々ド王道なのでいろいろとマンネリ感がが。

読了日:11月21日 著者:香坂 透,篠崎 一夜

空色パンデミック4 (ファミ通文庫)空色パンデミック4 (ファミ通文庫)感想

「これ最後におめでとうおめでとうで終わりそう」とか思ってたら案外間違ってなかった気がする。どこからが現実でどこまでが空想なのか読者の認識までも曖昧にして、結局あれとかこれとかどうだったのどうなったのと思いつつも、新規に広げられた伏線も曖昧のままに。それでいて、なんだかいかにもこの作品らしい終わりかただな、と納得してしまうような何か。あと森崎は最後までイケメンであった。

読了日:11月26日 著者:本田 誠

紫色のクオリア 2 (電撃コミックス)紫色のクオリア 2 (電撃コミックス)感想

「1/1,000,000,000のキス」編。原作が原作だけに若干(というよりもものすごく)文字部分が多く、原作未読者には入り辛いかもと思う部分もあるんだけど、それ以上に物語が動いてからのマナブの疾走感に圧倒される。原作の再現度の高さも凄いんだけど、百合にエロにSF(1巻と比べメカ分少ないのが残念)と綱島志郎全開という感じで原作ファン・綱島ファン両方の視点から見てとても美味しくいただけました。原作読者にも、未読者どちらにもオススメしたいです。そしておまけ漫画の天道が可愛すぎて可愛すぎてしんだ。

読了日:11月27日 著者:うえお 久光

PandoraHearts(19) (Gファンタジーコミックス)PandoraHearts(19) (Gファンタジーコミックス)感想

最後が…!!!(言葉にならない)オズやアリスの正体をはじめとしてまた色々と衝撃の事実が明らかになりどんどん突き落としてくる展開だけど、そんな中で久しぶりのエコちゃんや、最後のあの人の勇姿に心が震わされた。最近突き落とされて次巻へ…な展開ばかりだったので物凄く久しぶりに光が見える終わりかただった気がしたけど、しかしその分次巻でどーんと突き落としてくるとかありそうなのが恐ろしいところで……。

読了日:11月27日 著者:望月 淳

僕と彼女のゲーム戦争3 (電撃文庫)僕と彼女のゲーム戦争3 (電撃文庫)感想

なんか「僕と彼女達のゲームハード戦争」になってきたぞ…任天堂ヒロインと箱ヒロインとセガヒロインで…。フィッシングゲームの話がいろんな意味で異色で面白かった。そしてハーレム形成されつつあるのに見事すぎるほど見事に肝心の天道先輩とフラグ立たないな!!割と駄目人間具合が先行してた気がする先生が司令塔として大活躍してるのに地味にニヤニヤ。

読了日:11月29日 著者:師走 トオル

H+P(9) ‐ひめぱら‐ (富士見ファンタジア文庫)H+P(9) ‐ひめぱら‐ (富士見ファンタジア文庫)感想

このペースと巻数でいまだネタが尽きないのには感嘆を覚えるが、回想扱いでトレクワーズでの話やりすぎでなんでカタルギア行かせたんだプロローグエピローグしか本筋進んでないw エロコメ的には、若干というかかなりレイシア偏重気味で、レイシア好きじゃないと正直きつい。あとアルトの空気化が露骨すぎてなんか涙でてくる。

読了日:11月30日 著者:風見 周


読書メーター


2006年下半期ライトノベルサイト杯に投票

2006年下半期ライトノベルサイト杯に投票します。(はてな以外の方の投票はコチラ
殆どの作品はこちらのエントリーで取り上げてるので、良ければこちらもどうぞ。
書名クリックで過去の感想に飛びます。

■単発部門


オンライン書店ビーケーワン:ネコのおと【06下期ラノベ投票/単発/4829163801 】
ネコのおと(新井 輝/築地 俊彦/水城 正太郎/師走 トオル/田代 裕彦/吉田 茄矢/ あざの 耕平/富士見書房)
2006年色々あった面白企画で一番ツボった。2006年の年末を沸かせた蝶・問題作(笑)富士見ミステリー文庫内部の自虐ネタが非常に良い感じです。

オンライン書店ビーケーワン:戦闘城塞マスラヲ Vol.1【06下期ラノベ投票/単発/4044266115 】
戦闘城塞マスラヲ Vol.1(林 トモアキ/角川書店)
何の力も無いNEETな主人公がハッタリとその場の運のみで強敵達とのバトルを潜り抜ける…という展開が非常に熱い。そういえば、実は「お・り・が・み」積んでます。今年中には読みたい。

オンライン書店ビーケーワン:DEATH NOTE【06下期ラノベ投票/単発/4087804399 】
DEATHNOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺害事件(大場 つぐみ・小畑 健/西尾 維新/集英社)
デスノ好き…特にL好きなら読んで後悔することはないでしょう。そして実はツンデレだった南空ナオミに一票。

オンライン書店ビーケーワン:みずたまぱにっく。【06下期ラノベ投票/単発/4840236453 】
みずたまぱにっく。 This is MIZUTAMASHIRO!! (ハセガワ ケイスケ/メディアワークス)
「しにがみのバラッド。」の泣きゲー的雰囲気から一転、ギャグコメへ華麗なる変身。キャラ設定の面白さにはお茶噴きました。作風の変わりっぷりに驚かされたので一票。

オンライン書店ビーケーワン:ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編【06下期ラノベ投票/単発/4199051619 】
ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編(日日日/徳間書店)
設定は暗いけど中身はコメディ色強めのラブコメ…でもやっぱり内容は暗い。斗貴子さ…もとい中村奈々子のある時は冷酷な殺人マシン、またあるときは恋するロボット少女…という設定がツボでした。


■シリーズ部門

オンライン書店ビーケーワン:終わる世界、終わらない夏休み【06下期ラノベ投票/複数/4757729359 】
終わる世界、終わらない夏休み(あきさか あさひ/ファミ通文庫)
[感想:前編 / 後編]
2006年で一番泣いた一冊。ループもの。特に前編で殆ど目立ってなかった桜井深優が大活躍する後編は非常に秀逸です。彼女の淡い恋心にも、母親との親子愛にも泣かされました。

オンライン書店ビーケーワン:“文学少女”と繋がれた愚者(フール)【06下期ラノベ投票/複数/4757730845 】
“文学少女”シリーズ(野村 美月/ファミ通文庫)
遠子先輩の薀蓄、文学小説になぞらえた事件を追うストーリー。
全ての「読書好き」にオススメしたい、そんな一冊です。
っていうか本が好きならとりあえず読め。

オンライン書店ビーケーワン:カーリー【06下期ラノベ投票/複数/4757729111 】
カーリー(高殿 円/ファミ通文庫)
ラブコメ、大河?浪漫、そして女装美少年。萌えの要素が詰ってます。カーリー&シャーロットのウキウキ★ヒンドゥー語レッスン(勝手に命名)は必見。

オンライン書店ビーケーワン:殺×愛(きるらぶ) 5【06下期ラノベ投票/複数/4829118687 】
殺×愛?きるらぶ?(風見 周/富士見書房)
5巻までで少しずつ築いてきた暖かい関係を一気にぶち壊す最新刊は必見。5巻と最新刊のギャップがまた…哀しい。

オンライン書店ビーケーワン:極北からの声【06下期ラノベ投票/複数/4829118423 】
フルメタル・パニック!(賀東 招二/富士見書房)
直前まで「レジンキャストミルク」とどちらにするか迷いましたが…せっかくだから俺は投票する人が居なさそうで何時も推してるこちらを選ぶぜ!!何度も言ったが、カシム(宗介)に100000票くらい入れたい。

以下次点
 ・レジンキャストミルク
 ・アストロ!乙女塾
 ・メイド刑事
 ・化物語

個人的にイマイチ1巻完結のシリーズでツボにきたものがあまり無かったので、単発部門は2巻以下のシリーズ…という形式だったら嬉しかったのになあ、と思いました。特に今期は各レーベルで2ヶ月連続刊行が続出したため上下巻完結作品で面白かった作品が凄く多くて。特に「終る世界、終らない夏休み」はシリーズモノという括りというよりも、単発で投票したかったなぁ…。

しかしファミ通文庫の多さにびっくり。2006年下半期に読んだ3シリーズは全部お気に入りという、とんでもない状態になってました。殆どファミ通文庫は手をつけてないんだけど、他にも色々読んでみようかなあ。

【追記。】 シリーズ部門への投票タグを思いっきりトチってたので修正しました。


2018年に読んだ面白かったライトノベル6選

ここ数年、「好きラノ」への投票でお茶を濁してしまいがちなのですが、今年は割と今年発売でない既存作を後から追いかけるパターンが多かったので、「今年面白かったラノベ」を別にまとめることにしました。

なろう系の人気やコミカライズがWebで読めるレーベルが増えた関係上、発売日に関係なく面白かった作品を後から追いかけることがしやすくなったような気がします。今年は特に割と「なろう」から遡るパターンや、なろうで最初から最後まで読んだので感想を載せてない作品が多くあったので、いろんな「変化」を実感した一年だった気がします。

amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団
タイプの違うふたりの「将」の活躍が、最高に燃える。
師走トオル「ファイフステル・サーガ」
未来の自身の「死因」から原因を辿り、状況の打開を図っていく展開が面白い。主人公である傭兵団団長・カレルと裏の主人公的存在である昼行灯を装う王子ヴェッセル、カレルとの初々しい夫婦ぶりをみせるセシリア、傭兵団の個性豊かな仲間たちなど魅力的なキャラクター達が所狭しと駆け巡るの所も楽しいシリーズです。
特にコルネリウス隊長は絶対女子受け良いと思うので注目しててほしい。

amazon.co.jp:魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?
もどかしかわいいバカップル!!あったか疑似家族!!ごつい老年執事。
手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」
不器用な魔王(候補)の男が奴隷エルフに一目惚れ。勢いで全財産出してお持ち帰りしてしまったけどどう接したらよいかわからない!というもどかしさ満点のファンタジー系ラブコメ。家族の愛に恵まれなかった彼らが「家族」として温かい関係を築いていくのが楽しく、それと同時に少しずつ明かされていく『魔王』の謎とそれに立ち向かう姿が熱い。あとコワモテ老年執事が最高に萌えるのでそっちの属性いける全人類読んで。

amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典11
今一番ノリにノってる気がする(私の中で)学園ファンタジー。
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
物語も折り返し地点に入ってから毎回本当に面白い。一昨年以前から追いかけてるシリーズだとぶっちぎりで面白かったのがやっぱりロクアカだなあと。総力戦の前半クライマックスだった10巻の盛り上がりも最高でしたが、やはり個人的に推したいのはイヴ=イグナイトが学園にやってくる11巻。アルベルトと対決する13巻は期待値が高すぎてまだ読めてません!!好きラノまでには読みます。

amazon.co.jp:腐男子先生!!!!!2
鮮度の高いキレッキレの「オタク楽しい」ラブコメ!!
瀧ことは「腐男子先生!!!!!」
同人作家のヒロインとそんな彼女の事を「神」と崇める担任の先生(腐男子)のやりとりとわかるとニンマリできるオタクネタがめちゃくちゃ楽しいシリーズ。2巻が出ましたやったーー!!!散りばめられたオタクネタのリアルタイム感がまさにWeb小説原作という感じの楽しさで、元ネタを知らなくても全然楽しめますが鮮度高いうちに読むとまた一つ違った楽しみがあるので気になる人は今のうちに是非!!と推していきたいです。なろう版で展開している後日談シナリオも楽しみにしてます。

amazon.co.jp:アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜
課金ガチャゲーなのに課金できないとかマジつらい。
槻影「アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜」
1巻が微妙なところで終わっていた上に2巻が出なかった書籍化ラノベ。この話、後半になるにつれどんどん「課金ゲーなのに満足な課金が出来ない」というジレンマが溜まってくるのがどうしようもなくソシャゲやってるとわかるわかるすぎたし、死んだソシャゲを再び遊べる喜びと、異世界に来てしまった事への蝋梅が感じ取れるようになってくるのが面白かったのでこれほんと、最後まで書籍化してほしかったなあ……。

amazon.co.jp:回復術士のやり直し〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜
男と男の歪みまくった殺し愛が凄い(腐女子なみの感想)。
月夜涙「回復術士のやり直し〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜」
なろう版で7章くらいまで読んでるんですけど(書籍版は5巻まで)、《砲》の勇者との殺し合いを突き詰めた先に生まれたお互いへの「強敵」としての信頼感と、一度記憶をリセットしてるはずなのにケアルに運命感じちゃってる《砲》の狂気が私は大変に好みなのですが正直腐方面にプレゼンするにはマニアックだと思うし本編はハーレム復讐物なので聞き流して欲しい。あとたぶん書籍版だとそこまで行ってない。自分の狂気を「復讐」という大義名分で正当化していく、読んでると正気が歪む感じの展開が好き。


「好きラノ 2018年上期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年上期

 安定の滑り込みですいません……Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください!

amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典11
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典11」
【18上期ラノベ投票/9784040724201】
第一部クライマックス感のあった10巻、新展開の11巻とどっちも文句なしに面白かった!!新展開になってどうなるかなとおもっていたけど、先生物としても学園ファンタジーとしても新展開で畳み掛けてきて、本当に楽しかった……あとイヴが地味に好きなので11巻たまらなかったです。
amazon.co.jp:引きこもり勇者VS学級委員長まおう
春日山 せいじ「引きこもり勇者VS学級委員長まおう」
【18上期ラノベ投票/9784047349698】
引きこもりになってしまった勇者を登校させようとやってきたのは、なぜか勇者の学校の学級委員長になった魔王だったというお話。名ばかりの強者ではない、世界最強の力を持つ少年少女が妙にスケールの大きいバトルをしながら揉めてるのは「学校に行くかいかないか」っていうのがおそろしく楽しかった。クライマックスの展開とか最高に好き。あと勇者と魔王の「友情以上恋人未満」って感じの関係性好きなんだよな〜。
amazon.co.jp:タタの魔法使い
うーぱー「タタの魔法使い」
【18上期ラノベ投票/9784048936118】
大量の死者を出したクラス単位の異世界転移という事件を、事件の当事者の身内がドキュメンタリー形式でまとめた作品。事件そのものもさることながら、「事件の当事者」「当事者の身内」という複数の人間のフィルタを通して明らかに恣意的に歪められていることを感じさせる文面になんともゾワゾワと座りの悪い感触が拭えない。一周回ってなんかいい話っぽくまとまってるのがまた物凄く座り悪いんだよな…いろいろな意味で他にはない読み口の作品でした。
amazon.co.jp:後宮天后物語 〜簒奪帝の寵愛はご勘弁!〜
夕鷺かのう「後宮天后物語 〜簒奪帝の寵愛はご勘弁!〜」
【18上期ラノベ投票/9784047349407】
失意のドン底に落とされたヒロインが、自虐と嫉妬を撒き散らしながら図太く立ち上がって事件の真実を追い求めていく展開が熱い。ストーリー的にはかなりシリアス分しかないはずなのに、要所要所でプっと笑えてしまうの本当にずるいなあと。安定の男前すぎる夕鷺ヒロインだったのでもう安心感しかなかった。
amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団
師走トオル「ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団」
【18上期ラノベ投票/9784040726991】
自らの死期を見せる夢を鍵にして難曲を打開していく展開と、政略結婚でありながらもどこか初々しい主人公カップルがかわいい。物語はまだ長い冒険譚の序章といった感じでありながら、魅力的な登場人物が沢山登場して、彼らが動くだけでワクワクが止まらなくなっていく。特に第二の主人公的なムーブをしてたヴェッセルさんに期待が止まりません。早く主人公と絡むんだ!!
amazon.co.jp:脱サラした元勇者は手加減をやめてチート能力で金儲けすることにしました
年中麦茶太郎「脱サラした元勇者は手加減をやめてチート能力で金儲けすることにしました」
確認したら2017年発売だったので投票コードだけ抜いて残しておきます。
最強の勇者が会社を作って圧倒的なチート力とビジネスマンならではの駆け引きで世界を裏から牛耳る帝国に立ち向かう!!という話で主人公がとにかくソツなくスマートに物事を解決していくのが楽しかった。水戸黄門的というか、かつての夕方の日テレアニメ(シティハンターとかルパン三世とか)を見てるような楽しさある。2巻打ち切りなのが残念です。


読了記録まとめ[2012年12月分+2012年総括]

12月の読了冊数は5冊でした。安定のコミケ前後クォリティ。

2012年の読了冊数

年間まとめ記事の方に載せなかったのでこちらに。
 2012年 1月: 6冊 [まとめ] 2012年 2月:22冊 [まとめ]
 2012年 3月: 8冊 2012年 4月: 2冊 [まとめ]
 2012年 5月:21冊 [まとめ] 2012年 6月:13冊 [まとめ]
 2012年 7月: 5冊 [まとめ] 2012年 8月: 6冊 [まとめ]
 2012年 9月:12冊 [まとめ] 2012年10月:13冊 [まとめ]
 2012年11月:12冊 [まとめ] 2012年12月: 5冊
合計:125冊

去年よりは多かったです…

2012年12月の読書メーター

読んだ本の数:17冊 / 読んだページ数:3253ページ

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