ページ 87 | 今日もだらだら、読書日記。

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それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ[完全版]3

 

またまたレッドスナッパーズの四姉妹を相手に戦うことになった洋子たちだったが、どうやら敵さんは任務をほっぽり投げて個人的な恨みで行動している模様…。作戦も何もあったものではない攻撃に、徐々に戦闘は不毛の様相を呈しつつあった。そんな折、突然現れた正体不明の戦闘艦が射ち出したモノに、一同の目は一気に点になってしまう!?外伝シリーズも巻き込み始めた、暴走の第3巻。(「BOOK」データベースより)

外伝optシリーズ1巻『薔薇のストリーム』と本編5巻『合わせ鏡のラビリンス』を収録した完全版第3巻。

『合わせ鏡のラビリンス』が4巻収録予定の『時計仕掛けのラビリンス』に続いているので、どうせならそこは1冊で読みたかったなあ…!って気持ちもなくはなかったのですが、opt1収録の『謀略のテレパシー』がさりげなく本編に絡んでくるからこの収録順じゃないとダメなんですよね。NESSの内部争いも本格化する中、テンツァー達がいよいよヨーコ達の正体に感づき始めたり、オールドタイマーがいよいよヨーコ達に絡んできて、ちょっとシリアス度の高い1冊でした。ただし『薔薇のストリーム』は除く。

なんだかんだで仲良くなっていくヨーコ達とレッドスナッパーズの皆様の姿にニヤニヤ。文化祭の準備をなし崩しに手伝わされる彼女達がとても可愛い。描き下ろしで普段とは違った姿を覗かせるロートや『薔薇のストリーム』でのあの人たちとの絡みなどなど、なんだかんだでレッドスナッパーズがとても可愛い1冊でした。そしてさりげなくゼンガーに協力する裏で、自らの行動に疑問を感じ始めるシルヴィが印象的。

しかし、全体的にシリアスな話が続く中で、しょっぱなに収録されている『薔薇のストリーム』のはしゃぎっぷりが輝きすぎてる……まどかのあの発言は、初版刊行時にリアルタイムでアニメっ子だった世代にはほんとニヤニヤが止まりません。ええ、リアルタイムで見てましたから!無印からSuperSまで見てましたから!!

元ネタがわからない!という平成っ子はとりあえず「タキシード仮面 名台詞」で動画検索するといいんじゃないかな!

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Re(アールイー):4 バカは世界を救えるか?

 

佐藤光一は、打ちのめされていた。自慢だった銀髪に黒髪が生え始め、中途半端なプリン頭になるほどに。「―私は一度世界を滅ぼしたんだよ、コーイチ君」明日菜の声が、脳内で反響し続けている。それは残酷な真実。『一周目の世界』で自分はアルルも世界も守れなかったのだ!現実の重さに途方に暮れる光一を、心配する広美やアルル。折しもクリスマス直前、広美には、光一に思い出してほしい大事な「約束」があった。だが、光一は広美との「約束」を思い出す暇もなく、月陽奏麻との強制デートに連行されることに―。 (「BOOK」データベースより)

「……君がコーイチか」
全てを知った上で、明日菜はアルルがそう呼んでいたように、光一の名を呼んだ。
受け継いだ約束を??彼にもう一度返すために。

急展開のシリーズ4巻。前巻で真実が明かされたときも衝撃だったけど、明日菜の回想という形で語られる「一周目の世界」の姿が衝撃的。そしてそこから続く、終盤の展開に呆然。面白いっていうかもう、なんというか、この展開は凄い

『シェード』という言葉の意味と、「一周目」の光一達の姿を見た時の衝撃といったら。かつての世界の記憶をたった一人受け継いだ明日菜がどれだけの想いで『シェード』をつくり、この7年の間アルルの為だけにひたすら報われない孤軍奮闘を続けてきたのかと考えると、胸が苦しくなる。

一方で明日菜の記憶を覗いてしまったことで真実を知った光一が周囲の人々に励まされ叱咤され、再び立ち上がる姿が印象的でした。本当にどこにでも居る臆病な少年でしかないから、重すぎる現実には打ちのめされるし凹むし逃げ出したくなったりもする。それでもへっぴり腰でも前を向いて、日常と非日常、相反する両方を守ろうとする姿が熱く、頼もしい。

光一が「非日常」を愛するのと同じくらいにどれだけ「日常」を愛しているかが前半でたっぷり描かれているからこそ、終盤の展開が辛かった。ありとあらゆる意味で奪われていく「日常」の姿に、ただただ呆然とした。そして最後で明らかになったラスボス……『神』の正体がええええええええそうくるのかああああああ!?

しかし、こんなに面白いのに次巻で完結って……!!
光一の幼馴染達、明日菜と板介、すっかり光一と仲悪コンビとして定着した「能力泥棒」さん、そして思わぬ本性(?)を覗かせた矜持のアルル溺愛っぷり……と、メインキャラだけでなくサブキャラもどんどん魅力的になってきて、彼らの活躍をもっと見たい!と思うんですが……番外編でも短編集でもいいので、もうちょっと彼らの動く姿が見たいです。ついでにどんどん影が薄くなっていくロリ宮にも光を当ててあげてくださいお願いします。

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レイセン File2:アタックフォース

 

街に漂う悪霊を祓う神霊班の仕事(主に雑用・運転手)に慣れ始めたヒデオ。しかしある夜、お祓いに出向いた先で、不可思議な少年少女グループ“フォース”と出会う。なんと彼らは、睡蓮すらも知らないタイプの精霊を操り、悪霊を祓うどころか、捕らえて集めていたのだ!正体も目的も分からない敵の出現で、神霊班は警戒態勢に。そして戦力増強のため、ヒデオに地獄の修行が課せられるのだった―第二の人生、ますます波瀾万丈に。 (「BOOK」データベースより)

話自体は普通に面白かったんだけど、書き下ろしの番外編の分量が多すぎて本編があまりにも物足りない。前半の新たな敵「フォース」との顔合わせや修業話が面白かっただけに、肩透かしを食らった気分が否めませんでした。

番外編も面白いことは面白かったんだけど、「レイセン」本編とは雰囲気が違いすぎて…うーん……短編集とかなら、気にならなかったんでしょうけど。本編・番外編で今回大活躍した葉多恵さんは「ミスマルカ興国物語」からの出張キャラらしいですね。

2巻が色々な意味で中途半端なところで終わってるので、3巻でどういう風なところに落としてくるのかが気になります。

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機巧少女は傷つかない5 Facing "King's Singer"

 

機巧魔術――それは魔術回路を内蔵する自動人形と、人形使いにより用いられる魔術。機巧都市リヴァプールは、自動人形の祭典を明日に控えて華やいでいた。だが一方で、〈夜会〉参加者たちの自動人形が次々に消失していくという事件が起きる。硝子の命令により、事件の鍵を握る人形師・エリアーデ教授に接触する雷真。しかし、彼女は雷真と同じ歳の少女(ただし全裸に白衣)だった! さらに彼女は、夜々を自分に譲るよう、雷真にあの手この手で迫ってきて――!? 「やっぱり……体を差し出さないとだめ?」「差し出しても駄目だ!」シンフォニック学園バトルアクション第5弾!

シリーズ第五巻。機巧魔術/自動人形とそれを巡る学院や各国の動き、学院内部の各勢力の動きが活発になってきて盛り上がってきました。

4巻の展開を経てより絆を強くした雷真と夜々のやりとりにとてもニヤニヤするんだけど、それ以上に仲間たちとのやりとりがたまりません。女子周辺はちゃくちゃくと雷真を真ん中に据えたハーレム化が進んでいるわけですがそんなことより最近めっきりデレが表面化してきたロキとかロキとかロキとかロキとか。(ついでに、シャルの腐化はどこまで進んでしまうのかも気になるところ……)

機巧魔術を封じ、人形のコントロールを奪ってしまうという強力な能力を持った敵に対し、限られた戦力と時間の中で立ち向かうという展開がとてもアツかったです。新キャラ・エリアーデ教授とエヴァンジェリンの疑似親娘関係も凄く良かったなあ。雷真のパワーアップフラグも見えて、次巻は修業回かしら、とか余計な期待。

しかし、メインだったはずの夜会はいよいよ一時中断かあ……2巻以降ずっと影が薄い影が薄いって思っていたら!システム自体は面白いと思うので、後の巻で復活するならもっと夜会メインで話を組み立てたお話も見たいです。次巻で打ち切りか?という話題も一時流れたけど、あとがきをよく読むと別にそういう意味ではないように思えるので、とりあえずひと安心。

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戦国アンジェリーク 太陽の国と炎の使者

 

守護聖様が戦国武将!? 奇跡のスピンオフ、ここに見参! 時は群雄割拠の戦国時代。奥州の武将、伊達・オスカー・政宗は通商交渉のため、太陽の国・エスパーニャ王国を訪れた。ところが着いたとたん、追われていた少女を助けたことで、ある陰謀に巻き込まれてしまい……!?<伊達編> ――ほか、武田・ジュリアス・信玄のため、織田・アンジェリーク・信長が天才絵師、狩野・セイラン・永徳を訪ねて京へ行く<武田編>、御堂にひきこもってしまった上杉・クラヴィス・謙信の一騒動を描いた<上杉編>などを収録! 超話題のスピンオフ、ここに堂々見参!!

しかし、次にエルンストから発せられた言葉は、意外すぎるものだった。
クラヴィス様が、毘沙門堂にこもったまま出てこられないのです!


な ん か じ わ じ わ く る 

アンジェリークのキャラが武将になっちゃった☆というコーエーの二大得意分野「乙女ゲーム」と「歴史物」の悪魔融合。おもいっきり怖いもの見たさで買ってしまってすいません。歴史を題材にした乙女ゲーがウケてるから便乗とかそんな流れなのかもしれませんがなにかこれは……違う気がします!!!戦国時代なのに明らかに日本人じゃない人達がキャッキャウフフしてるこのぬぐえない違和感をどうしたらいいのか。とりあえずお前ら日本人なのか外国人なのかはっきりしてください。

物凄く違和感のある名前と風貌の人たちが戦国時代を舞台にキャッキャウフフするお話です。良い意味でも悪い意味でも本当にそれだけです。歴史物の得意なコーエーだから、もうちょっとこう歴史ネタを絡ませてくるのかなあと思ったけど予想以上に歴史分薄い気がする。つかこいつら戦国武将なのにまったく戦ってないんだけど、いいの?(原作はコミック版の方みたいなので、そっちでは戦ってるのかもしれませんが…)

基本的には本来のキャラクター名呼びになるので読んでるうちに名前に関する違和感は慣れてしまうのですが、時折差し込まれる挿絵とかがやっぱり違和感でじわじわ笑いがこみあげてきます。とりあえず名前に関しては「千・ルヴァ・利休(せんの・るヴぁ・りきゅう)」の、本来一続きで読まないといけない名前を強引に区切りました感と、「フランシスコ・リュミエール・ザビエル」の微妙な韻のふみ具合がとてもツボに入りました。もうフランシスコ消していいよ、みたいな。

イロモノ的な意味で一番じわじわ来たのは上杉編ですが、一番物語として面白かったのは支倉遣欧使節として伊達政宗本人が海を渡っちゃう伊達編かな。歴史ネタとのリンクも多かったし、伊達・オスカー・政宗様のクサいセリフの数々は戦国とか関係なくとてもこっぱずかしくてとてもよかったです。キャラクター的にも、一番違和感なかったような(※ただし、髣髴した脳内イメージは戦国BASARAの奥州軍である

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読了記録まとめ[2011年3月分]

3月のラノベ読了冊数は19冊でした。久しぶりに読んだ。

「Pandora Hearts」の最新刊が凄すぎて思わず本誌で続き読んだらますますすごかった。アニメしか見てない人も未読の人も今からでいいからぜひとも読んでほしいです面白くなるのがちょっと遅いですが基本的には6巻くらいからが本番だよ!!貼りめぐらされた伏線を丁寧に回収していくのが本当に凄い作品です。

ラノベでは「ムシウタ」の最新刊が本当にすごかった……そしてノベライズだけど「シュタインズゲート」の完結編も本当にすごかった……
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「好きなライトノベルを投票しよう!! 2010年下期」に投票します

いちせさん主催のこちらの企画に参加します。
平和さんが主催されていた「ラノサイ杯」の企画終了を受けて立ちあがった類似企画だそうです。
明日締切なので投票を考えてる人はお早めに!

類似企画としてTwitter主導のラノツイ杯もありますよ!こちらも明日締切です。


今回は余裕ないのでコメント短め……orz

既存シリーズ

■ フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー上下(⇒感想
著:賀東招二 挿絵:四季童子

個人的には、2010年はこれ抜きに語るわけには。
最高の完結編でした。とりあえず、読め。

「君さえいれば、武器などいらない」
【10下期ラノベ投票/9784829135532】
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■ 魔王城五限目(⇒感想
著:田口仙年堂 挿絵:鉄雄

こちらも最高の完結編でした。
子供たちを守ろうと立ち上がった心優しき「魔王」の活躍に胸が熱くなる。
あと伯爵マジtndr。

「俺は魔王だ。君を魔王城まで連れ去りに来た」
【10下期ラノベ投票/9784047266544】
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■ Re:3 バカは世界を救えるか?(⇒感想
著:柳実冬貴 挿絵:一葉 モカ

次第に明かされていく熾烈な過去に、臆しつつも立ち向かおうとするバカがかっこいい!
あと光一と「能力泥棒」の好敵手と書いて「とも」と呼ぶライバル関係が最高!!
今最高に続きが楽しみなシリーズです。

(バカになれ。じゃないと世界は救えない)
【10下期ラノベ投票/9784829136003】
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■ GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(下)(⇒感想
著:川上稔 挿絵:さとやす(TENKEY)

先を歩む者達が次代を担う若者たちに託した想いが、凄すぎてもう。
ネタにされるほどの超ボリュームすら苦と感じさせない「最初から最後までクライマックス」感。
アニメもとっても楽しみです。

「次に歴史を動かすのは、私達の方よ」
【10下期ラノベ投票/9784048687355】
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■ ココロコネクト カコランダム(⇒感想
著:庵田定夏 挿絵:白身魚

中盤の、事態急変以降の展開の閉塞感が本当に凄かったです。
異能がきっかけで事件が起きて、異能ではないところに収束するのが面白いなあ。
物語の一区切りとなる4巻「ミチランダム」も凄かった。

「たとえそれによって……オレがこの文研部を去ることになったとしても……オレはオレを貫く」
【10下期ラノベ投票/9784047267756】
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■ バカとテストと召喚獣8(⇒感想
著:井上堅二 挿絵:葉賀ユイ

雄二と明久、マジ一心同体。
なにはともあれクライマックス目前のやり取りにつきます。悪友マジ悪友。

「ぬかせ。王様(キング)に協力するのは歩兵(ポーン)の義務だろうが」
【10下期ラノベ投票/9784047267275】
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■ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc6(⇒感想
著:田尾典丈 挿絵:有河 サトル

全ヒロインを平等に愛そうとする武紀と、一人のヒロインを選んだ「主人公達」が熱い。
シリーズを通して、ラブコメより対峙もの・バトルものとして美味しくなってきた印象が。
電脳系異能バトルが展開される「シルバーバレット」シリーズにも注目です。

「信じるぞ、親友!!」
【10下期ラノベ投票/9784047268197】
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■ ラ・のべつまくなし 3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ (⇒感想
著:壱月龍一 挿絵:裕龍ながれ

ラノベ作家×腐女子の恋愛ラブコメ。
とにかく主人公とヒロインの甘いやりとりがたまりません。今季床掃除部門大賞。
様々な人の「ラノベ」観にも注目。等身大な腐女子像も印象的でした。

『あなたにとって“ライトノベル”とはなんですか? →』
【10下期ラノベ投票/9784094512205】
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新規シリーズ

■ ファンダ・メンダ・マウス(⇒感想
著:大間 九郎 挿絵:ヤスダスズヒト

好き嫌い分かれそうだけど、ツボにハマったら癖になる何か。
読みづらい独特のテンポの文章が心地よく感じられるようになるのが本当に不思議。
『殉教者』マウスと彼に惹かれた人々が繰り広げるお祭り騒ぎに痺れる。

「分かった?これがマウス、私の愛しいマウス。お母様の教えに忠実な狂信者。お母様の教えしか信じず、お母様の教えを守ることにすべてを捧げる原理主義者、狂おしいほど愛おしいお母様の奴隷」「私の愛しい、愛しい、ファンダ・メンダ・マウス」
【10下期ラノベ投票/9784796678865】
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■ アンチ・マジカル?魔法少女禁止法?(⇒感想
著:伊藤ヒロ 挿絵:kashmir

魔法少女アニメで育った世代の懐かしく暖かい何かをぶち壊してくる「アンチ・魔法少女」。
某漫画風にいうとまさしく「夢もキボーもありゃしない」
色々な意味でインパクト抜群な作品でした。まどか☆マギカが好きな人はぜひともこれも読め。

『いいこと、よく憶えておきなさい。人はね??魔法じゃ幸せになれないの』
【10下期ラノベ投票/9784758041683】
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空色パンデミック3

 

“空想病”という迷宮を彷徨い、僕が辿り着く真実とは――。
本当の空想病患者は誰なのか。漠とした疑問を胸に、僕は不確かな日常を過ごしていた。そんなある日、僕の感染事例に興味をもつ米国研究所長が来日した。面会すると……え? この幼女が所長? 一方、数日後に控えたクリスマスの準備中、結衣さんに一冊の本を渡された。“空想病”を題材にしたその小説に、僕はなぜか違和感を覚える。思い返すと、その時からだったんだ、僕の世界が崩壊を始めたのは――。狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」第3巻。

1巻、2巻も凄かったけど3巻は更に輪をかけて構造が複雑になってる!「現実」を侵食する「空想」が幾重にも絡んで、どこからどこまでが現実での出来事なのか判らない。

ていうか作中にそのものズバリが出てしまうとは思わなかった。“空想病”を活かした、とんでもなく斜め上なメタっぷりに「これはそういう作品だ」と理解していても意表をつかれる。あとがきまでシンクロしてるのには思わずニヤリとしてしまいました。

物凄く面白かったけど、これまで以上にその辺の構造が複雑だったせいで、1巻2巻のように綺麗に落とし切れてない印象を個人的には受けました。スッキリ綺麗に終った、というよりはヘトヘトになりながらなんとかゴールラインにたどり着いた感というか。ある意味この感覚が独特で面白い、といえばそうなんですが……エピローグでのひっくり返しは、最後のほうになると「またか!!」って感じだったし。

しかし、この作品で一番かっこいいのは文句なしに森崎だろうと思う。青井も良い脇役なのですが、本来端役のはずの森崎が毎回ちょっとの出番で美味しい所を全部持って行ってるように思えてなりません。もっと森崎に出番を!!

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魔法少女リリカルなのは

 

平凡な小学三年生、高町なのは。不思議なフェレットのユーノと、彼が持つ魔法のデバイス・レイジングハートとの出会いで、魔法少女としての運命に巻き込まれる。危険な古代遺産「ジュエルシード」を巡り争うことになる異世界の少女、フェイト・テスタロッサとの出会いや時空管理局の介入から事態は激しさを増し、戦いの日々へと…。悲しい運命を背負ったフェイトにひかれ、同じ寂しさを分かち合いたいと願ったなのは。「友達に、なりたいんだ」思いを届けるため、なのはは自らが得た魔法を手に、フェイトと、運命との戦いを選んだ―。(「BOOK」データベースより)

「リリカルなのは」は劇場版しか見たことがないのですが……劇場版でいうと終盤に当たるフェイトの過去と、最終決戦後のフェイトとなのはの決着戦に的を絞った原作補完ノベライズ。

劇場版でもある程度出てきたけど、フェイトの母・プレシア視点で語られる物語はまた違った意味で新鮮でした。娘のアリシアにどれほどの愛情を注いでいたか、そしてその深い愛情が徐々に歪んでいく過程が痛々しい。フェイトにだって、最初から冷たく接してきたわけじゃないんだなあ。

そして最終決戦でのフェイトとなのはのやりとりが物凄く可愛い!!真面目に戦ってるんだけどその一方でじゃれ合ってる感がたまらない。あとお姫様抱っこのシーンは挿絵GJとしかいいようがありません。魔法戦も、劇場版見ただけだと微妙によくわかってない部分が少しあったので、そういう部分を補完する意味でも面白かったです。

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小説 PandoraHearts 〜Caucus race〜

 
 
原作
望月 淳

他人のモノになるオレをお許し下さい。ご主人様
ファン待望の初ノベライズ化。ベザリウス、レインズワース、バルマ、ナイトレイ――四大公爵家でそれぞれ起こる御伽話。中・短編4本を収録。カバーイラスト、挿絵だけでなく望月淳による読み切り後日談コミックも収録!! 『PandoraHearts』の新しい1ページが綴られる!!

四大公爵家それぞれを舞台にした4つの幕間劇を収録した、「Pandra Hearts」のノベライズ。帯のせいで原作を知らないとBL小説に見えるのはツッコミ禁止ですか。原作がかなり重い所をやっている分、こういう「日常」メインな軽いお話がすごくうれしい。

風邪を引いたアリスの“力”が大量のミニアリスに分裂してしまう「GOLDEN DROPS〜輝けるもの〜」はいつになく弱弱しいアリスや強がるオズがとても可愛い。ガンガンオンライン公式で無料で読むことができるので、これを読んで本作を買うか判断してもいいとおもうんですが正直本編以上に望月さんご本人が描かれる後日談マンガの破壊力がやばい。こちらは公式立ち読みには収録されていないので気になる人は買うといいとおもいます!オズの愛されっぷりが可愛くて可愛くて仕方ない。

個人的にはギルがお見合いをする「BLACK WIDOW〜心の影〜」がとても好きでした。なんだかんだでギルが自分の傍に居てくれないとさみしいオズの微妙なヤキモチ具合や嫉妬丸出しなヴィンセントの妨害工作、そして良くも悪くも歪みないギルの「オズぼっちゃん大好き」具合にニヤニヤが止まらないのですが、それ以上に エ イ ダ ち ゃ ん 最 凶  伝 説 。 コミックス12巻を読んだ時の衝撃は未だに忘れられませんが色々な意味でベザリウス家の長女にふさわしいオトコマエっぷりを発揮してくれましたエイダ可愛いよエイダ。エイダにたじたじなヴィンスマジ可愛いよヴィンス。

レインズワース家のとある一日を描いた「WHITE KITTY〜清楚な悩み〜」は間違った方向に爆走するシャロンお嬢様と彼女に翻弄されるアリスの百合百合なやりとりが、その手のノリが好きな人にはたまらないんだけど、同時に自らの力量不足に悩むシャロンを元気付けようとする大人たちの暖かさが伝わってくるようなお話でした。

そしてレイムさんがバルマ公爵のわがまま(?)に振り回される「PINK CURSE〜騒がしい日々〜」もとても良かった!せっかくのお休みを返上してお仕事するレイムさんに涙を禁じえないのですが、そんなレイムを弄りつつもさりげない優しさを垣間見せるバルマ公爵の行動がとても美味しいかったです。なんだかんだでレイムさんは愛されキャラだよね。

四大公爵家全てに焦点を当てたせいで殆どのキャラクターに見せ場があるし、挿絵もふんだんに使われているし……で、「パンドラハーツ」が好きな人なら楽しめる一冊かと思います。個人的にはナイトレイ家の話がギル&ヴィンス兄弟にもっていかれてエリオットの出番が結局無かったのが残念でなりませんが……2巻が出るなら是非ともエリオットに焦点を当ててくださいお願いします!!エリオット可愛いよエリオット。


PandoraHearts(14) (Gファンタジーコミックス)
そして本編今ものすごいことになってるので、アニメだけ見てて原作は読んでない……
ってひとは今すぐ読むといいとおもう。

PandoraHearts(14) (Gファンタジーコミックス)

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