ノベライズ | 今日もだらだら、読書日記。

ノベライズ一覧

蒼穹のファフナー


[著]冲方 丁
[絵]平井 久司

 
某深夜アニメのノベライズ。
何度見ても主人公が黒髪のシン・アスカにしか見えない、あの番組ですよ(待て)…すいません、私の第一印象はそんなもんでした。

自分の読むものが偏ってる可能性は否定しませんが、「平和な学園生活が急に戦場に」ってネタ、バトロワ以来増えたのかなあ…。というか全体的な展開が、どうにも同じ電撃文庫の「シックス・ボルト」を彷彿しちゃって(汗)

「かなりの鬱アニメ」というのは見ている方の感想などである程度聞いていたのですがいきなり級友が容赦なく死んでいったり、今まで共に戦っていた仲間が敵として襲ってきたり…ある意味オーソドックスな鬱展開の連続という感じが否めないですが(というかこの辺もろに「シックスボルト」と同じ展開…/笑)

普通こういう作品の主人公って言うのは「愛と勇気と根性」でその場を乗り越えるもんですが(古い?)
この作品では怒りなど負の感情が力になるという設定。個人的にはこの辺がかなり新鮮に感じました。
ファフナー搭乗時の主人公のブチキレっぷりがかなり怖い。

んまた、ストーリーの大部分が、大分先の主人公の回想によって進んでいくので改装前の部分で微妙にネタバレしちゃってる部分があり、
それを「○○はどうしてこうなったんだろう?」と興味を持って読み進むような形で、こんなストーリーの展開の仕方もあるんだなあとか思いつつ読んでました。

(2006/04/05追記)
その後DVDでアニメ版全部見てしまいました(笑)
今読み返すと、アニメ版に興味を持たせる持たせる程度の情報露出で、アニメ版に興味を惹かせようとする、「ノベライズ」本来の目的としては成功ではないかと。


小説版機動戦士ガンダムSEED1〜5

   
原作
矢立 肇、富野 由悠季

C.E.70、ザフト軍と地球連合軍との戦端が開かれてから十一ヶ月―中立国オーブのコロニー・ヘリオポリスの少年キラ・ヤマトは、地球軍が開発した五機の新型MSを狙うザフトの奪取作戦に巻き込まれる。彼の前で次々と奪われゆくMS。残された最後の一機、X105ストライクガンダムにキラが乗り込んだとき、その運命は急加速を始める―大人気TVシリーズを完全小説化!少年たちの悲しみを抱いて立ちあがれ、ガンダム。 (「BOOK」データベースより)

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生来のオタク趣味にのっとって今更読んでみました小説版。
ストーリー自体はアニメのノベライズにはありがちというかなんというか
物凄いアニメに忠実で、アニメで充分ストーリーを理解できる人は要らないかも。

私の場合重要設定バレの話を片っ端から見落としてしまっている上
アニメを見た限りでは全く各メカの凄さが判らなかったので
ストーリーを理解するうえで物凄い助かりました。
特にフリーダムがなんで凄いのかーとか。
しかし皆良くアニメだけでメカの設定理解できますね…(笑)

アニメ版は全体的に説明不足っぽい感じがする上
途中から反戦を意識しすぎたのか
各キャラの台詞が電波じみてきてちょっと理解し辛かった私ですが
小説版は各キャラの動きなどが手にとるようにわかるためそれなりに楽しめました。
アニメ理解できなかったのは単純に
ムゥとラウのキラ正体とか、重要部分見てないからかもしれないけど。

キャラクター小説としては、アニメでほのめかされたカップリング
全てに美味しいシチュエーションがあるため、
萌えを補充する為に読むのもありかと。
やおいカップリングまでカバーしてるあたりはどうかと思いますけど。
3巻はアスキラ・アスニコ好きの人にはたまらない感じです。
というか3巻のオーブあたりのアスランとキラは腐女子の贔屓目差し置いても
ホモにしか見えません。

誉めてばかりもアレなのでひとつだけツッコミを入れると
1巻で倒される描写も無くあっさり散ったミゲルが、
3巻以降やたら名前が出てくるのはどうかと。
てか、1巻時点ではミゲルよりラスティの方が悼まれてるのに。
脇役だから別に1巻で出さなかったらその後も名前出さなくていいのになあ。
オロールとか5巻でいきなり名前出てきて「!?」って感じだし。
というかオロールって同人でしか存在を確認できてないんですが
どこで出てきて、どこで死んだのか誰か教えてくれませんか。

オススメは最終巻のナタルの最期。泣けます。
そして脇役ですがイザークが非常に美味しいキャラになってます。
フレイは揺れ動く心理描写がちゃんとされているし、個人的には嫌いじゃないですが
アニメよりもずっとサイが可哀相だなとか思いました。

各巻解説には監督やスタッフ他主演声優さんの解説も入ってたりするので
好きな方はそこだけよんでみても良いかも。

現在DESTINYのアニメが佳境に向かい始めた御蔭で
どんどん前作理解出来ないと判らない展開になってるので
そろそろストーリーが判らないDESTINYからのファンの方は読んでみても宜しいかと。
いきなりL4のメンデルとか出されてもわからないよ、ね…。


小説版機動戦士ガンダムSEED DESTINY1?2

オンライン書店ビーケーワン:機動戦士ガンダムSEED DESTINY 1機動戦士ガンダムSEED DESTINY 1


[著]後藤 リウ [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季 
[絵]大貫 健一 [絵]小笠原 智史 [絵]As’MARIA
角川書店(2005.3)
 
オンライン書店ビーケーワン:機動戦士ガンダムSEED DESTINY 2機動戦士ガンダムSEED DESTINY 2


[著]後藤 リウ [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季 
[絵]大貫 健一 [絵]小笠原 智史 [絵]As’MARIA
角川書店(2005.7)
 
本当はSEEDよりもこっちを先に読んでいたという罠(笑)
全体的な印象・感想はSEED小説版とあまり変わりませんが
DESTINYは毎週見てるにもかかわらず同じ感想という事は
やっぱアニメ版ってちょっと説明ぶs(強制終了)

インパルスが何故合体するのかとか何故時々色が違うのかとか
今まで全く判らないまま見てたので凄く参考になりました。
どれだけ自分が適当に見てたかって証拠だなあ。
まあ今更教えてもらってもシンはデスティニーガンダムに乗り換えちゃいましたけどね!!

SEEDもそうなんですがキャラクターの心理描写がちゃんとされているため
私なんかはアニメ版より小説版のほうが萌えたかも。
というか2巻以降のシン→アスランな心理描写に萌えました。
個人的にアニメでも一番萌えたシーンなんでっていうのもありますが。
あと、アニメ版だとカガリの行動にシンと一緒にやきもきしたものですが
この辺は上手く解説してくれたかなーっと。

1巻で現在の自分に焦燥するアスランの心理描写が凄い好き。

あと西川ファンとしてはハイネの最期が書き直されてるのは涙モノです。
アニメ版の死に方はギャグにしか見えなかった。
ちゃんとフェイスらしく、かっこいい死に方になってます。よかったよかった。

現在2巻ってことで、丁度ハイネが殉職したあたりまでー。
SEED小説版も面白かったし、ここからアニメで相当萎えた部分に突入なので
個人的には萌えるフォローを期待しております。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(3) すれ違う視線

オンライン書店ビーケーワン:機動戦士ガンダムSEED DESTINY 3機動戦士ガンダムSEED DESTINY 3


[著]後藤 リウ [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季 
[絵]大貫 健一 [絵]小笠原 智史 [絵]As’MARIA


 
ステラが死ぬまでということでアニメでは自分的にはかなりだれだれだった
部分なのですが、普通に面白かったです。
流石だと思いました。
トダカとシンの繋がりが描かれていたのが個人的に嬉しい。
あと、シンがアスランを見下した真の理由も…。

あのあたりの展開でシンが嫌いになったアスランファンの皆様は
是非ともあの小説を読んでいただきたいです。
大分怒りが緩和されると思います…
てか最終回迎えて、アスランファンのシンへの冷たい反応が本当に辛いので
出来れば皆読んでほしいなー…。
あれ読んでも納得行かないなら思う存分嫌えばいいよ。

後はアウルの死亡シーンが大幅加筆されていたのが嬉しかったです。

本編に対するコメントはこのくらいなんですが、
後は小説版の解説に対するコメント。
この巻で書かれたのかどうかは良く覚えていないのですが
アニメでは長々とやってると面白くなくなるので心理描写は少な目って
発言があるんですけど…

個人的にアニメ版では小説版を読まないと理解できない部分が多すぎ、
小説と併せて読まないと製作者の意図は理解できない作品になってる気がします。
そんな作品を「完成したアニメ作品」と呼べるんでしょうか?

昨日の最終回を見て、本気で呆然としました。
あまりの出来の悪さに叫びたくなりました。
(元)主人公の放置プレイ具合に涙がこぼれそうになりました。

正直DVDのオマケ40分ごときで補完が出来るとは微塵も思っていないので
小説版の今後のフォローに期待します。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界

オンライン書店ビーケーワン:機動戦士ガンダムSEED DESTINY 4機動戦士ガンダムSEED DESTINY 4


[著]後藤 リウ [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季 
[絵]大貫 健一 [絵]小笠原 智史 [絵]As’MARIA
角川書店(2005.11)

 
ステラ死亡、キラ撃破?インフィニットジャスティス登場のあたりまで。

後半はアニメを見ていてもずっと萌えまくってた辺りなんですが
もうやばいね、この小説。

アスランがシンのこと心配しすぎで。

キラが撃墜された後の口論すら後藤さんにかかればアスランがシンを心配した結果という事に!この読書日記ではできる限り腐女子発言しないよう頑張ってましたがもう我慢できません(笑)
AAにいってからも、議長に言いように使われているシンを必死に説得しようと思い悩むアスランの姿はまるで悪い大魔王に許婚を攫われたヒーロードラマの主人公のようでした。( ご め ん な さ い …)

いやまあ、腐女子発言はこの辺にしておいて(笑)
本当にこのままのアニメ展開だと、シンってAA側には雑魚扱いされ、議長とレイには捨て駒扱いされ、ルナマリアとも微妙だし…で、ほんとどうしようもない扱いを受けていたので、こんなにシンのことを心配してくださる人がいたことが純粋に嬉しかったです、1人のシンファンとして。

その他、アニメから改善されてた事といえばスティングの死に様。
前巻でアウルが半ば予想した通りの結末を迎えてしまったスティングが本当に哀れ。
それだけに、最期アウル・ステラがお迎えに来る場面が本当に嬉しくて。それでも2人のことを完全に思い出す事は出来なかったスティングが可哀相で…。
連合3人には、天国ででも幸せになって欲しいです。

また、AAに行ったネオがステラたちのことで思い悩んだり、シンとの約束を守れなくて思い悩んでくれたのは物凄い嬉しかった。特にネオに関しては、ステラ達やシンの扱いを考えると、思い悩みもせずにあっさりマリューさんとよりを戻してしまわれるのはマリューさん好きとしても複雑だったのです。


兎に角、あらゆる意味で良くぞここまでアニメをフォローしてくれたな!という感じなのでアニメに納得いかなかった方は是非ご一読を!!特にアスランとシンの凸凹コンビ(カップリング?(笑))が好きな方は絶対読んで欲しい一冊です。


機動戦士ガンダムSEED DESTINY(5) 選ばれた未来

オンライン書店ビーケーワン:機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5

発売:2006.4
発行:角川書店
[著]後藤 リウ [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季 
[絵]大貫 健一 [絵]小笠原 智史 [絵]As’MARIA
密かに待ちに待ってた一冊(笑)レクイエム発射?最終回までの内容で、ラストは年末に放送された「FINAL PLUS?選ばれた未来?」に乗っ取ったストーリーになってます。

近作に関しては、あれだけ支離滅裂だったシナリオをよくぞここまで補完してくれたな?…という感じで。私がアニメ版を見たときに説明不足・または不満に思っていた部分を全て上手い事カバーしてくれていたので本当に買ってよかったという感じです。特にシン・ルナマリア・レイ・ミーアの4人の心の葛藤の描写は秀逸だったかと(っていうか、アニメ版があまりにも描写不足だったというか…)特にミーアの最期は心を打たれました。

特にレイが最後までシンを利用したまま逝ってしまった事がアニメ版を見てきた課程で一番許せなかったポイントだったので、最後に二人が(通信機越しでも)語り合うシーンが追加されたのは本当に嬉しかった。あのままでは例え色々と複雑な事情があったにせよ、最後までシンを道具として使い捨てて死んでいったレイと議長を許せそうになかったので(苦笑)

また、特にアスランとカガリの2人は本当に良い関係になったなと思います。恋人である以前に“戦友”であるというか。SEEDの頃の自由奔放さはなくなったけど、最後は女政治家として凛々しく逞しく成長した姿が描かれていて良かった。
同じく前作ヒロインといえば、今回の小説版で初めて今まで好きになれなかったラクスに好感持てましたよ。いや、アニメ版の彼女って(特に種死版では)共感できるどころか「人間らしさ」が徹底的に欠けている気がしてしょうがなかったんですよね…。アニメからは本当に彼女の思うところって伝わってこない気がしてしょうがないんですが、どうでしょう。

最後、密かに一番修正を期待していたオーブでの墓参りシーン。
シンがちゃんと今まで自分の行った行動を見つめ直し、アスランに言われた言葉や「敵と戦う」という事がどういう事なのかちゃんと理解した上で自分の意志でキラの手を取ったという形になっていてファンとしては嬉しかったです。だってアニメ版、本当になんとなーく流されちゃったように見える…。

まあ、とりあえず結論としてはなんで最初からこういう風にアニメでやってくれなかったかな?…ってことなんですけど。
特にキラの最後のあのセリフ(「吹き飛ばしたらまた花を植えるよ」)とか、ちゃんとある程度解説入れないと物凄い誤解生みますから…(というか、そういう意味に受け取れて私は一時本気でキラを許せなかったよ…)




「それでも、記憶の中でステラやマユは、在りし日の微笑をたたえて自分を見る。最後に見た無残な姿ではなく。」

シンが作中で回想した時の二人は、殆どの場合が死んだ時の無残な姿でした。
この文章を読んで、ああ、シンはようやく戦争で負ったトラウマから抜け出す事が出来たんだなと。一人のファンとして嬉しくなりました。

とりあえず、原作アニメに納得行かない人は全巻読みましょう。
…いや、だからなんでアニメでもこういう風にやってくれなかったのかと…orz

あと、議長とレイのカップリングが好きな人も是非。
まさか公式の出版物で意味合いが違うのは判ってるけど「愛してる」って言葉を聞くとは思わなかったよ(笑)


ガンソード 夢見る頃をすぎても

オンライン書店ビーケーワン:ガンソードガンソード

発売:2006.1
発行:角川書店
[著]倉田 英之 [絵]植田 洋一
2005年秋から放映されていたアニメ「ガンソード」のノベライズ作品。
アニメ本編第一話の前となる話だそうです。

メインキャラクター?の3人を主人公にした短編的な小説が3本。3本とも全く毛色が違い、またアニメ本編前のストーリーとなっているためアニメを見ていないと判らないといったような部分が全く無く、またアニメを全部見た人にも美味しい内容となってます。アニメを見たことが無い人はそのままアニメへ?という形になっており、ノベライズとしてはかなり理想的な形じゃないでしょうか。

2章のカルメンの話もかなり好みな話なのですが、やはりなんといってもラストのヴァンが主役の短編がぶっとびすぎで面白いです。
というか、あれって明らかに天才バカb(強制終了)
版権は大丈夫なのか!?


蒼穹のファフナー(再読)

蒼穹のファフナー蒼穹のファフナー

[著]冲方 丁 [絵]平井 久司
Amazonで詳しく見る
by G-Tools
アニメ「蒼穹のファフナー」のノベライズ。
以前友人に借りて一度だけ読んだことがあるのですが、当時はアニメ版を見る前で良く判らないまま読んでいたので自分で買って再読してみました(積読本の予備を鞄に入れるの忘れて帰宅中暇だったので…)

ストーリーはアニメの設定を下敷きに書かれたオリジナルのストーリーになっています。キャラクターもメイン以外のキャラはほとんど出てこないし人類軍も出てきません。またマークゼクスが永久欠番になってたり、甲洋や真矢に超能力的な力が備わっていたり、と細かい設定に違いがあります。

アニメでは何の活躍もせずに死んでしまった蔵前がかなり出張っている事(RIGHT of LEFTではメインキャラらしいですが…)に加えて翔子の話の比重が非常に大きいです。特に翔子は重要キャラの割にあまりキャラクターの掘り込みがされないまま逝ってしまった観があるので好きな人には必見かと。(小説版の翔子ちゃんは健気で天然でめちゃくちゃ可愛いです(笑))また、真矢がヒロインに格上げされてますねー。全体的に女の子の扱いがよくなってる印象。

逆にアニメと違って総士と一騎の絡みは殆ど無いのでそちらに萌えな腐女子さんには辛いかも?(前半は下手するとアニメ版よりも総士×一騎ですが)というか総一萌えしたいなら同氏の「ストーリー創作塾」が一番萌えられるかと!

この他、色々アニメでは深く語られていない設定や設備・各キャラクターの行動の真意や心情が丁寧に描かれていますのでアニメ版が好きだった人にはオススメです。メインキャラでも咲良達3人や乙姫は出てこないのでその辺が好きな人には微妙かもしれませんが…(いつかもう一作くらい出してその辺を補完して欲しいな?(笑))

■参考リンク
 ・「蒼穹のファフナー」初読感想


DEATH NOTEアナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

オンライン書店ビーケーワン:DEATH NOTE ANOTHER NOTEDEATH NOTE ANOTHER NOTE

発売:2006.8
発行:集英社
[著]西尾 維新 [原作]大場 つぐみ / 小畑 健
凄く面白かった!!
…けど、なんか感想を書くとすぐにネタバレ領域になってしまいそうで、
感想書くのが難しい…。

メロの語りによって語られる、南空ナオミがLと共に解決した事件の話。
原作と全く違うメロの語り口が印象的です。原作のラストも踏まえて考えるとメロの粗雑な行動や喋り方ってわざと作られてたものなのかなー、と邪推してみたり。

そしてナオミかわいいよナオミ。ツンデレでドジっ子だなんてなんて事!!
しかし普通に「ツンデレ」とか「ドジっ子」なんて言葉が出てきてしまう辺り、
色々な方向で素敵過ぎる。

竜崎の奇想天外な行動に笑いつつ、「あ?でも絶対こいつこんなキャラだよね」って思えちゃうところが凄い。映画版にしろ小説版にしろ、Lのイメージが全く崩れてない所に驚愕です。独特すぎてあの味をそのまま再現するのは難しいのではないかと心配していた部分なので、原作そのままのキャラクターを見るとホっとします。ラストの展開は、デスノートの原作を読み込んでいる人ほどどんでん返しに引っかかるんじゃないかなという感じで非常に良いです。

しかし、推理小説を読み慣れていない所為もありますが(元々何かを推理する能力が無いので、推理小説の類は苦手なジャンルなのです)ラストの謎解きが全くわからないまま終わってしまい、そこだけが消化不良かな、と感じました。ラストのトリックだけでいいから図解して欲しかった。とりあえず、「サムターン鍵」からしてまず脳内に全くイメージ出来ないんですよね…私には。
まあ別に密室トリックが理解できなくても話の大筋は理解できるのでいいんですが。

なんだかメロ的にはもう2話ほど語りたい事件があるっぽいので、是非そちらもノベライズして戴きたいです。なんだかんだいってもやはり面白かった!


銀色のオリンシス

[著]雨宮 ひとみ [絵]平井 久司

木星への研修生として宙域航海船キング・オブ・ミーメニア号に乗り込んだ相沢航一。初めての宇宙に心躍らせる航一だったが、木星に向かう途中でミーメニア号は空間の歪みの中に突っ込み、事故を起こしてしまう。爆発の中気を失った航一が目を覚ますとそこは緑豊かな見知らぬ場所で、しかも自分の事を「兄様」と呼ぶ少女まで現れて…!?
   個人的お気に入り度数

現在放映中のアニメ「銀色のオリンシス」の過去話にあたるストーリーらしいです。

うーん…アニメと並行でシリーズ化が決定している(あとがきを読む限り)所為か、見事に風呂敷だけ広げて何か主人公に秘密があるっぽい伏線を披露しただけで「次回に続く!」って終わり方…ページ数もそんなに厚い方じゃないので、もう少し厚くしてストーリーをもう少し進めてしまわないと続編を読みたい、アニメを見たい!って気にはあんまりならないですね。確かに無料で見る事が出来、30分で終了しなければいけないアニメの第一話だったらこういう終わり方で良いのでしょうが…。

どうも作者の人はアニメの第一話的ノリで小説の第一話を書いてしまったような印象を受けます。まだこれがアニメの完全ノベライズだったらアニメにつなげられるかもしれないのですが、アニメ版とは異なる時間軸の話という事で、この小説からの読者をアニメ版につなげるのは非常に難しいかと。ていうかこのアニメ、巨大ロボットモノじゃなかったんですか。ロボットは?燃えるバトルは何処!!良くも悪くも「既にアニメをみていて、更にオリンシスの世界を広げたい!」と思う方に焦点を絞った作品になってしまっています。

ミーメニア号が事故に遭うシーンの描写は非常に印象的で、文章自体は下手な人ではないと感じただけに、なんだかもったいないなあ…

しかし、この本を読んで実感したのですが、平井さんの絵は正直小説の挿絵には向いてないと思うのですよ。アニメ絵じゃないと映えないというか、カラーじゃないとキャラクターの区別がつか…ゲフンゲフン!!


イヴゼロ The beginning EVE

[著]山田 桜丸 [原作]C's Ware

桂木探偵事務所の自称天才調査員・天城小次郎の元に、いつものように依頼が舞い込んだ。ただの不倫調査の筈が、調査対象は目の前で殺害され、自らも事件に巻き込まれることに…。一方、公安の捜査官・法条まりなは鹿児島の海上で不審な船を追い込もうとするが…。二つの事件が交錯する時、衝撃の事実が明らかになる!?
 

アドベンチャーゲーム「EVE ZERO」のノベライズ作品。今をときめく桜庭一樹さんが初期に別名義で書いたノベライズ小説の1つ。本筋は2人の主人公の視点から別々の事件を追っていき、それが1つの大きな事件に繋がっている…というEVEシリーズ最大の特徴でもある「マルチサイドシステム」お約束の展開。本編の事件とは全く関係ないサイドストーリーになるので、本編をプレイしていない人でもしっかり楽しめると思います。

ゲームの時間軸的な関係で、二人の主人公は邂逅するどころか面識もないままで居ないといけないという前提があり、その為二人の主人公は出会わないまま、結果的にお互いの事件を解決する手助けをする…という手法になっており、「ZERO」をやったときにも思ったのですがこの辺の構成は凄く絶妙。ただ、二人の主人公を関連付けるモノが無い為、ちょっと構成的に判り辛い部分がありました。小次郎とまりなが一瞬だけお互いの存在を知らないままニアミスした部分を上手く使って小次郎編とまりな編をつなげていますが、そのお蔭で時系列が判り辛い…。この辺は、もうストーリーのシステム上どうしようもないことだとは思うのですが。

そして、やっぱり初期とはいえ桜庭作品だけあって、心理描写が秀逸です。本来頼りに出来る筈の小次郎や父親が殆ど当てにならなくて、気丈に振舞いながらも孤独感を感じている弥生。男ばかりの職場で一人気を吐いているけど、本質はどうしようもなく“女”であるまりな。特に普段からゲストヒロインにお鉢を取られがちな弥生が大きく取り上げられているのが良かった。

小次郎はこないよ パパもいない
あたしのためには誰も来ない


この言葉が多分強がりではなくて、本当に本心から出てるっぽいのがとても切ない。エピローグの弥生が特に印象的でした。

ラノベの整理中に本棚の奥から発見したのですが、取り上げられている事件の真相も結構ここ数年再び世間を賑わせている話題だし、今読むとまた違う気持ちで読むことが出来ました。面白かった!


Fate/Zero Vol,1 -第四次聖杯戦争秘話-

[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇

“魔術師狩り”を得意とする衛宮切嗣は己の悲願を果たす為、アインツベルンに取り入り聖杯戦争に参加する。一方令呪を宿した7人のうちの一人、言峰綺礼は自らが聖杯戦争に参加する理由を見出せずに居た…。「Fate/stay night」の10年前に起こった第四次聖杯戦争をニトロプラスの虚淵玄が描く!?
  個人的お気に入り度数
Fate/Zero Vol.1 -第四次聖杯戦争秘話- (書籍)
ちょっ、ライダーが漢らしすぎwww

冬コミでの列の凄まじさにドン引きして結局秋葉原とらのあなで委託入った日に買いに行きましたが予想以上に面白い。ていうかコミケ購入特典にキャラクターマテリアルがあるなんて知らなかったよ…鬱_| ̄|○

Fate本編から10年前、セイバールートでちょろっと語られた“第四次聖杯戦争”を舞台にした、いわばstay nightに至る為の公式外伝小説。元々居るキャラクター達は勿論のこと、Zeroのオリジナルキャラクター達が実に良い味を出していて、ぐいぐいストーリーに引き込まれます。何よりもツボかったのはやっぱりウェイバー&ライダーコンビ。バッドエンド前提の重苦しいストーリーの中、彼らの漫才としかいいようのない掛け合いに物凄く癒されます。ていうか本編の慎二(仮だけど)といいZeroのウェイバーといい…ライダーのマスターってヘタレがデフォですか?

基本的には本編をプレイしていなくてもZero単体で充分楽しめる内容になっていますが、現時点で最終ルートに関するかなり重大なネタバレが幾つかありますので、個人的には本編をクリアしてから挑む事をオススメします。いや、やっぱり最終ルートのサプライズは是非ネタバレしないで読んで欲しいな。ファンとしては。

Fate本編をクリア済みだとどのキャラが死んでどのキャラが生き残るのか大体つかめてしまうので、その辺を踏まえて読むと非常に切なく思える部分も多いです。特にアイリスフィールや雁夜の行動が印象的。彼らがその後待ち受けている運命を考えるとどうしても…。あとはやはりFateのキモである熱いバトルは健在。特に口絵でも描かれているランサーvsセイバーは本編以上の清清しい熱さを見せてくれます。熱いバトルが好きな人には是非本編あわせてオススメしたいシリーズです。

しかし折角「TYPE-MOON」と「ニトロプラス」という企業が企画した作品なので、できれば同人誌という形ではなく一般流通に乗せて販売して欲しかったなあと思いました。同人という形だと手に入れる手段も限られるし、値段も(確かに同人誌としてはかなり安いお値段なのですが)一般書籍の値段を踏まえると物凄く高くて、ハードルが高い。凄く面白い作品だけに、もったいないなあ…と感じます。

予想以上の面白さに大満足です。正直文字媒体にすると物凄い癖がある奈須さん本人のノベライズよりも読みやすくてよかったんじゃないかなとか思ったり。続編はまた秋葉原に買いに行くんだろうなあ(笑)


Fate/Zero Vol,2 -王たちの狂宴-

[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇

ライダーに手傷を負わされ実力を発揮できないセイバーを、妄執に取り憑かれたキャスターが襲う。その一方で、誇り高い騎士王であるセイバーと目的のために手段を選ばない切嗣との間には埋めようの無い深い溝が生まれつつあった。そんな中、征服王イスカンダルは同じ「王」たる英雄王ギルガメッシュとセイバーとの間で、異例な“闘争”を始めるが…?
  個人的お気に入り度数
Fate/Zero Vol.2 -王たちの狂宴- (書籍)
1巻に続き、ライダー&ウェイバーコンビが非常にいい味出してます。それぞれのコンビが徐々に悲劇に向かって突き進んでいきつつある展開の中、この2人が出てきた瞬間に雰囲気ぶち壊しなのはどうして。ゲームのロゴ入りTシャツ姿な征服王を想像すると、もう笑いが止まりません。そして、途中まで読んでどうしてこんなタイトルなのか疑問だったんだけど、確かにこれはどうしようもなく「狂」宴ですね!!なんとなく闘い一辺倒の人物だと思っていたので凄く意外でした。ああ?でも凄く実際読むと、確かにこんなキャラだよなあ?と。わかる気がします(笑)

イスカンダルのキャラも良いですが、ツッコミ役にしてマスターである半熟魔術師・ウェイバーがまたいい。1巻では単なる自分の実力を知らないヘタレという印象だったのに、少しずつ成長していっているなあと実感させられます。イスカンダルとの凸凹コンビが凄く良い影響を与えているなあ、と。本当に救いの無いコンビが多いため、この2人は見ていて和むというかほっとさせられます。逆に彼の師匠であるロード・エルメロイはほんと踏んだり蹴ったりでかわいそうですが。

イスカンダルが仕掛けた異例の「闘争」。三種三様の王としての生き様を考えると意見が食い違って当然ですが、一理あるからこそセイバーは認められないという部分もあるのかも。この辺は後に士郎が手を焼かされる部分で、この時点のセイバーがその意見を聞き入れることが無い事も知っているから、なんだか切ないです。

そしてメインストーリーではないので忘れそうですが、何気に今回は女性陣が頑張ってます。アイリスフィール&舞弥の関係やランサー一派の三角関係など。この辺がどうなっていくか、続編が楽しみです。


コードギアス反逆のルルーシュSTAGE-0-ENTRANCE

[著]岩佐 まもる [原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8

世界を謁見する大帝国・ブリタニアの皇子であるルルーシュとその妹ナナリーは中立国である日本に留学と言う名で送られる。二つの国が戦争へと突き進む中、自分とナナリーの周囲は全て“敵”と心を閉ざすルルーシュ。しかし日本国首相の息子・スザクには少しずつ心を許していって…
 

2006年度の腐女子界の話題をかっさらった(笑)人気アニメのノベライズ。好きな同人作家さんが片っ端からこの作品に流れていっていたのですが結局アニメ本放送は見れなかったので小説版だけこっそり読んでみました。

私はノベライズ作品を読むとき、原作を知らない場合は「原作にどれだけ興味を惹かれるか」、知っている場合には「どれだけ原作の雰囲気を壊さずに原作とは別の事をしてくるか」というのをポイントにして読んでいるのですが、とりあえず「原作を知らない読者に原作への興味を向ける」という点ではかなり良かったと思います。アニメ版の7年前の話という事で、その後別の道を歩むのであろうスザクとルルーシュの友情や惹かれあう姿がが描かれていて、7年後の本編ではこの二人がどういう物語を繰りひろげるのか凄く興味惹かれました。

逆に今回は全く原作知識が無いまま読んだので原作の雰囲気をどれだけ踏襲しているかは判断できないのですが、解説でのネタバレを見る限りこれを読むと結構一部キャラの印象が変わるのではないかという印象をうけました。特にネタバレを読む限りスザクの父さんの印象は相当変わりそうです。アニメ好きの方も読んで損はしないと思います。


しかし、世の中の腐女子の皆様が熱狂する気持ちがちょっと判った気がしますよ!人間不信気味ツンデレのルルーシュと父親の思想の影響を受けてブリタニア人であるルルーシュ達にあまりよい感情を持っていなかったスザクが段々お互いに惹かれあっていく(←本編文章に本当にそう書かれている)姿は非常に萌えます。ナナリーを加えた3人の奇妙な関係も凄く良いですね!

アニメ本編はロボットアニメのようなので、ロボロボした設定が全く出てこなかったのがちょっと残念ですが、非常に面白かったです。アニメ本編に興味はあったものの結局見なかった方も、スザクとルルーシュのカップリングに萌え燃えしている腐女子の皆様にも、普通にアニメ版が好きな方にもオススメです。

ていうかどうしよう 今凄く アニメ本編が  見たい


勇者王ガオガイガーFINAL〈1〉勇者王新生!—獅子王凱の神話

[著]竹田 裕一郎 [原作]矢立 肇 [絵]木村貴宏、中谷誠一

「原種大戦」に勝利したGGG。しかし、フェイクGSライドを悪用する死の商人“バイオネット”の暗躍もあり、まだGGGの戦いは終わっていなかった。先の戦いでエヴォリューダーとなった凱は新たなファイティング・メカノイド「ガオファイガー」とバイオネットに立ち向かうが、宇宙に旅立ったはずの護が現れて…
 

スパロボWをプレイしてるうちにあっさりハマりましたガオガイガー。今更FINALのDVD-BOXとか新品で買ってる愚か者です本当にありがとうござ(略)

というわけで、テレビアニメ「勇者王ガオガイガー」の続編OVA「FINAL」のノベライズ。基本的に内容は原作アニメと同じ内容+αになっているので、DVDを買うほどじゃないけど内容が気になる…って方とガオガイガーが大好きでもっと色々と深みに嵌りたい、という方向けです(笑)

各キャラクターの心理描写や各メカの詳しい解説等がふんだんに盛り込まれているので「原作への理解を深める」という点においては大満足なのですが、逆にそれがバトルシーンのテンポの悪さにも直結していて、原作を知らない人にとっては微妙なんじゃないかなあという印象です。まあ原作と展開が全く同じというのもあるんですが、正直戦闘中の描写が解説だらけでかなりダルい。この辺はやはりちゃんとした作家さんの書いたノベライズじゃないからかなあ?…。

各キャラの心理描写に関しては文句なしです。特にテレビアニメ版のラストシーンに至るまでの護や凱の葛藤が見れるのは面白いすね。OP(“神話”バージョン)の

人と機械の狭間ゆく痛み 胸の奥に秘めて

の部分なんかは特にこの本を読むと良く理解できるんじゃないかと思います。

元々が熱血アニメなんで、アニメ版は結構詳しい説明無しで勢いだけで魅せている部分があると思うんで(まあそれが熱血アニメの魅力なんですけど)、勢いですっとばしてる部分をじっくり読み込むには良いと思います。ただ、前述の通り追加シーンは殆どない上に結構戦闘描写が解説だらけでかったるいので、心理描写関係に興味がないならムック本を探して読んだ方が良いのかも…。

ところで、このブログを始めて推定でも2年以上経つわけですが(初期は同人サイトの一部として動いていたので正確な開設日時は不明)

これが初めてのMF文庫J作品(の感想)ってどうなんでしょう。
↑その後考えたら、初めてのMF文庫Jは感想書いてない「イコノクラスト!」でした。
 3巻積んだまま見事放置中…


勇者王ガオガイガーFINAL 2 大いなる遺産

[著]竹田 裕一郎 [原作]矢立 肇 [絵]木村貴宏、中谷誠一

原種大戦も終わり、普通の小学生としての毎日に追われる護の前に再びギャレオンが現れた。ギャレオンに残された意識は、護の実父であるカインはまだ生きているといい、護を三重連太陽系に誘う。様々な決意の末、再び星の海に旅立った護だったが…
 

護の視点を中心にOVA「ガオガイガーFINAL」の後半部分をノベライズ。割と説明が大目で冗長気味だった点も解消され、今回は戦闘は非常にあっさり風味です。

良くも悪くも、原作アニメを見ている(もしくはこれから見る)事を前提として作られているので、そういうものだと割り切って見てしまえばかなり面白いですね。というか、今回は前巻以上にアニメでじっくりやった部分は控えめに、原作アニメで描き足りない部分をじっくり描写されている印象で、アニメを楽しんだ人間としてはかなり良かったです。やはりこうやって読むとラストバトルの辺りなんかは勢い重視で設定おざなりで進んでいた部分が多く、「ああ?、ここは実はこういう状況になってたんだね!」ってポイントも多かったです。

さりげなく追加されたシーンも非常に良い味出してます。猿頭寺とパピヨンのやり取りとか、護が宇宙に旅立つ事になった理由や普段は見せない実父・カインへの思いなどなど…原作で挟んだら熱血な雰囲気ぶち壊しになりそうなシーンがあますことなく挿入されてて、そういったシーンを読むだけでもわざわざamazonで定価以上の価格で購入した価値はあったかなと(笑)

特に、エピローグの追加シーンは、あとがきで「公式設定ではない」と断言されていてもあまりにもGGGらしくて良かったと思います。アニメ版のエピローグはやはりどうにも、これまでとんでもない苦難を乗り越えまくってきた面子にしてはどうしてもあっさり諦め過ぎな気がして…諦めたわけではないという事実を確認出来ただけでもうれしかった。

それにしても、最後に一言。



超竜神達を毎回真ん中で真っ二つにする敵の皆様はどれだけ学習能力が無いんですか?
…いや、確かに真ん中でぶっちぎられた方がインパクトはあるっていうのは分かるんだけどさ!!


コードギアス反逆のルルーシュ STAGE-1-SHADOW

[著]岩佐 まもる [原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8

大国ブリタニアにより征服され、“エリア11”と呼ばれるかつての日本。ブリタニアの皇子であったルルーシュは無残に殺された母の復讐と、光を喪った妹・ナナリーの幸せを護る為に父王への反逆を決意する。謎の少女・C.C.により“ギアス”という能力を手に入れた彼は仮面を被り、黒の騎士団という組織を率いて義姉であるエリア11総督・コーネリアに戦いを挑むのだが…
 

人気アニメ「コードギアス」のノベライズ第二弾。「STAGE-0-ENTRANCE」ではメインキャラクターの過去が描かれましたが、2巻となる「STAGE‐1-SHADOW」ではアニメ本編の9話くらいの内容をノベライズしているようです。

うーん、ストーリー自体は面白いし、ノベライズ自体としての出来具合はかなり成功だと思うんだけどなんでこれ、放映中に出さなかったんですかね。たしか「STAGE-0-」が発売された時点でアニメが既に終了しており、ノベライズにより興味を惹かれることは惹かれたのですがDVDをレンタルするほどじゃないなあ…と放置してたんですよ。特に前巻は過去編であるため、そこまでアニメへの興味には至らないのですが、この巻ではアニメの内容を、結構重要な部分を飛ばしていきなりノベライズしているので、アニメを知らない人は置いてきぼりな部分が結構…。

というか「STAGE0」の前に「STAGE1」を出してしまってでもこちらを早めに読みたかったです。以前酷評した「銀色のなんとか」ってアニメがノベライズされたのと同じくらいの時期にこれが出てくれたら、確実にその後アニメ見たと思いますよ。

なんかどうしてもノベライズ→原作へ手を出す事の多い自分としては、読む際に「どれだけ原作ファン以外の人間を原作へ引き込めるか」という部分を重要視してしまうのですが、それを考えるとこの本は内容的には合格なのですがどうしても時期が悪いです。今月末放送のSTAGE24&25が発売されるからそれに合わせてるんだろうけど…それまでに地上波でもスカパーでもいいから再放送してくれないものでしょうかね。やっぱDVD借りて見ようかなあ…。

ノベライズ…というか、やはりこの本の発売時期については色々ツッコミたい部分が多いですが、ストーリー的にはいい具合に原作を知らない人間に興味を持たせる程度に色々と匂わせながら、原作アニメファンを主眼にすえた、面白い作品に仕上がっていると思います(アニメファン的にどうなのかは、自分では原作見てないので他所様の感想から推測)。

特にれっきとした「ロボットアニメ」でありながら、主人公であるルルーシュの持つ能力が“相手の目を見る事で一度だけどんな命令でも絶対服従させる”という、ロボットを介さない能力である(ルルーシュ自身もロボットには乗るものの、お世辞にも優秀なパイロットではない)というのが斬新で面白かったです。なんか個人的には、戦略シミュレーション的な、デスノのような頭脳ゲーム的外伝小説が出たら是非読みたいかも。冷酷を装っているけどスザクやナナリー等自分の大切な仲間は失いたくないと思っているところも非常に好感触。

また、C.C.はDVDのジャケットとかを見る限りクールな不思議少女という印象だったのですが(そしてそのイメージはあながち間違ってないんですが)、その反面ピザが大好きでルルーシュの家計を圧迫しているなんてエピソードが入ってたりして、予想以上に漢らしい女の子でした。彼女とルルーシュのやりとりは結構コミカルで面白かったです。

結局読んでるうちにどんどん原作アニメへの興味がわいてきてしまったんですが、やっぱ次巻を買うかどうかはそれまでにアニメを見ているかどうかに掛かってしまいそうです。秋からアニメの第二期も始まると言う事だし、それまでに一回通しで見たいです。


Fate/Zero Vol.3 -散りゆく者たち-

[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇

狂気に駆られ暴走するキャスターを前にして、ライダーはセイバー・ランサーとの共同戦線を持ちかける。しかし、その裏で漁夫の利を狙う者達の影が暗躍する—!とある事件を切っ掛けにセイバーと衛宮切嗣は決定的に対立し、他のマスター達も多くが己のサーヴァントとの間にすれ違いを起こしていた。徐々にサーヴァントやマスターが倒れていく中、言峰綺礼は今まで向き合う事を避けていた自らの本質と否応無しに対峙させられることになり…
  個人的お気に入り度数
Fate/Zero Vol.3 -散りゆく者たち- (書籍)
「ギ ル ガ メ シ ュ (誘い受け)」 by田中ロミヲ

すいません何よりも解説に爆笑しました確かに今回のギル様ってばとっても誘い受けーーー!!!ギル様といえば私服ギル様とホロウに登場する子ギルの可愛さは尋常じゃなく、トラぶる花札のギル様はアホの子っぽくてとてもよいですが、Zeroのギル様は実に妖艶な魅力があると思います。まさに誘い受けですねギル様!そんなん聞いてないですかそうですか。

…と、あやうくギル様萌え語りで感想が終了してしまうところでしたが、ストーリーも佳境に入って少しずつ色々な所から破綻の足音が響いてきました。特にキャスターを前にして皆が協力してあれだけ熱い闘いを繰り広げた直後、あんな展開になるとは…本当に容赦がないです第四次聖杯戦争。

各ペアを始めとした色々な人々のすれ違いが鮮明に描かれていてその辺が凄く印象的。どちらも心底、桜の事を思っての行為であるのに、だからこそすれ違ってぶつかってしまった雁夜と時臣。すれ違いが悲しすぎる惨劇を呼んでしまう、ランサーとロード・エルメロイ。切嗣のやり方を認められないセイバーとそんな彼女に憎悪にも近い感情を抱く切嗣。何か明らかに過去の因縁がありそうなバーサーカーとセイバー。そして時臣と折が合わないので綺礼を誘惑しまくってみる唯我独尊ギル様。特に雁夜と時臣の桜に対する考え方の違いはどちらももう少し話し合えば解決しそうな問題なのになあ…とか思ってしまってほんと哀しい。

唯一の清涼剤はやはりイスカンダルとウェイバーなのですが、この二人も不安要素が無いと言えなくも無く…でもやっぱゲームの初回限定版をゲットしてエバる征服王とか最高。しかし、ほんとこの二人のコンビは大好きなんで、ウェイバーには死なないでほしいですね。ランサーの最期が痛々しかっただけに、切実にそう思います。

あと何気にキャスターと龍之介のやりとりがツボでした。残虐非道ぶりは登場キャラクターの中でも群を抜くわけですが、もうほんと色々な意味で純粋なヤツらでなんだか最期まで憎めないコンビでした。龍之介に至ってはなんか可愛いなとすら思えてしまったりw


最終巻は冬コミ発行予定だそうで、ここからどうやって決着をつけてくれるのか、本当に今年の冬コミが楽しみです(今度こそ企業スペースいけるといいなあ…


ドージンワーク ノベル 彼の愛情、彼女の欲望。

[著]坂東 真紅郎 [挿絵/原作]ヒロユキ

一山当てようと同人界に飛び込んだのは良いが、画力がなくて全く売れない長菜なじみ。いつものように某同人誌ショップを物色していたところ、彼女のファンである星純一郎から話題の同人ゲーム「かわせみの呼び声」のオンリーが開催される事を聞く。売れセンのゲームでもあることだしと、仲間達と共にサークル参加をすることにしたのだが…
 

初っ端でいきなりソーラがコスプレイヤーという素晴らしいカウンターを食らい、それ以来内容よりも原作の相違点ばかり気になってしまってあんまり楽しめませんでした。ストーリー自体もなじみたちがオンリーイベント(おそらく「ひぐらし」)に参加する姿を描く…というか、その姿を通して作者の同人界に関する薀蓄を垂れ流すというような内容になっていて、現在同人界にリアルで身を置く人間としては知ってる事だらけで「ああ、あるあるw」的な笑いポイントが幾つかあった以外はちょっと微妙。あと、女性向に関する薀蓄はちょっと勘違いしてる印象も受けたのであんまり本気にしない方が良いです。(確かに人口は多いけど、皆カップリングでえり好みするから一部の壁大手以外はそんなに部数出ないと思うんだよね…ていうか今回かねるの書いた女性キャラの男体化なんて、常識的に考えて人選びすぎだろ…)

あと、アニメとあわせて発売したくて無理に出してしまったんだと思うんですが、小説版とコミック版4巻終了時点での辻褄が全く合わないのは酷いなあと思った。一応スタンスとしては「4巻終了前後のなじみたちの日常を描いた外伝」という感じなんだろうけど、そうすると決定的に辻褄が合わない部分が幾つか出てくるんですよね。特にかねるの同人誌の売上部数がほぼ同時期になるはずの原作と小説版で10倍近く違ってしまっているのがしょっぱいなあ。

ただ、この売上部数の違いについては、原作の方が明らかに大手同人誌作家のズレた感覚という感じで、小説版の方が親しみを覚えられたりします。ちょっと特訓したくらいでゲームジャンルで女性向やってるかねるが100部完売って…それ普通にめっちゃ売れ筋作家じゃね……?(;´д`)

それこそ二次創作同人誌として読むなら同人界の薀蓄本としてそれなりに面白かったと言えるのかもしれないのですが(つかラストのなじみたちの売上冊数は親近感沸きすぎだw)これを公式ノベライズとして「正史」扱いされるのは激しく萎えるなあと思いました。ていうかソーラがコスプレイヤーについての薀蓄を語り始めたときは本気でどうしようかと。

原作を知らなくてとりあえず気になるって人は素直に原作読みましょう。原作が好きでしょうがない人は同日発売のアンソロジーコミックを買ったほうが無難です。同人界の知識を軽く抑えておきたい人にはお薦めできる…かも…?


 

ちなみに、「アンソロジーコミック」の方も一緒に買ってみました。
こっちは普通に面白かったです。公式アンソロジーとしてはいい仕事してるなあという印象でした。ジャスティスvソーラネタが比較的多め?

阿部川キネコさんの漫画、かねるとちゃみぃが重なって見えるんですが…あと「辣韮の皮」の皮のアニメ化はある意味「ドージンワーク」より危険な事になりそうな予感がしますwww

個人的にはなじみの「全部同じアングル・バストアップのみの同人誌」の忠実再現に爆笑した。

それにしても面白いから良いけど、まっつー&椿あすコンビは自分達の漫画のテンプレが出来上がりすぎじゃないかと…買う前に予想した内容と全く同じだったのである意味噴いてしまいました。


天元突破グレンラガン 1

[著]砂山 蔵澄 [絵]品川 宏樹 [原作]GAINAX

遥かな未来、人間は穴を掘って地中深くに居住地を作り、隠れるように暮らしていた。そんな集落のうちの1つで「穴掘りシモン」と呼ばれる少年・シモンは穴掘りの途中で金色に輝くドリルと顔面だけの不思議なロボットを見つける。彼は地上に憧れる兄貴分・カミナと共に地上に旅立つのだが…
 

同名のテレビアニメ作品のノベライズ。公式で確認したら8話くらいまでの内容をノベライズしているようですね。アニメ自体は以前から気になっていたんですが基本的に朝アニメは絶対起きられないし録画すらも無理なので視聴を諦めておりました_| ̄|○

結局事前知識としてはとにかくドリルらしいということ、公式ブログが炎上したことくらいしか殆ど知らないと言う状況で読み始め。

予想以上に熱かったです。勇者シリーズとか、90年代の熱血系ロボットアニメとかに通じる熱さ。兄貴分のカミナがなんでもかんでも「気合だ!」とか「度胸だ!!!」とか言ってる姿はなんでも勇気でなんとかしようとするGGGの面々を思い出してみたり。

気弱でネクラな少年・シモンと、そんなシモンに激を入れる熱血青年・カミナのやりとりが凄く良かったです。とにかくセリフが熱くて。ラスト付近は王道ド真ん中のアニメだけになんとなく後の展開に予想がついてしまうのですが、カミナとヨーコの関係に苦悶し、肝心な所で力を発揮できないシモンにもどかしいものを感じつつもその苦しみに共感してしまったり。最近のアニメでは中々おめにかかれない熱さと、ド真ん中過ぎる王道展開にかなり惚れました。アニメ本編、レンタルで見ちゃおうかな?。

ただアニメ公式サイトに掲載されている粗筋と比較する限り、微妙にオリジナル展開もあるようだけど基本的には忠実に本編の内容をそっくり「ノベライズ」しただけのようなので、アニメ本編を既に見ている人にとっては無用の長物かもしれません。完全にアニメを知らない人向けに作られているんだけど、既にアニメ本編は終盤に差し掛かっているようで今更見るのもなんだかなあで、ちょっと発売時期を逃しちゃってるよなぁ。ガガガ文庫創刊時くらいのラインナップに居れば、いい具合にアニメにもっていけたかもしれないのに、なんか勿体無いですね。



…よもや、アニメはもう終盤だから今から入るんならDVD買えっていうガイナックスの策略か!!??