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スレイヤーズ 25周年あんそろじー

 

ファンタジー小説の金字塔『スレイヤーズ』刊行25周年を記念して、『スレイヤーズ』を愛してやまない作家陣が贈るアンソロジーが登場だ!原作者・神坂一はもちろん、秋田禎信や日日日、さらに『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の愛七ひろ、『ライジン×ライジン』の初美陽一、『デート・ア・ライブ』の橘公司ら豪華作家陣が書く特別短編、そして豪華イラストレーター陣の描く特別イラストも収録!『スレイヤーズ』を長年応援してくれたファンへの感謝を込めた1冊。読んでくんないと、暴れちゃうぞ! (「BOOK」データベースより)

 すごい久しぶりに読む気がする、「スレイヤーズ!」の25周年アンソロジー。この手のアンソロジーはよくも悪くも当たり外れが激しいイメージなんだけど、どの短編も凄く楽しく読めました。リアルタイムにスレイヤーズの原作やアニメ追った世代になら是非薦めたい一冊。

 正直、25という文字に衝撃を隠せませんがアニメから入った世代なのでまだ大丈夫です(何が)アニメがはじまったときにすでに1部最後までいってたから……相当時差あるから……。

■秋田禎信「ゼフィーリアの悪魔」
 リナがまだ旅立つ前、子供時代。性格に問題アリで学校をたらいまわしにされ、最終的に魔道士の学校にやってきたリナが同級生に怖れられたり振り回したりするお話。落ちこぼれの問題児かとおもいきや冷静な分析力をのぞかせたり、子どもとは思えない機転を効かせて周囲の敵をなぎ倒していくあたり、魔道がなくてもリナはリナという感じのお話でした。そしてオチの1Pにニヤリとしてしまったり。

■日日日「ミリアンヌの肌」
 まだリナと出会う前のゼルガディスが、ひとりの少女と出会うお話。スレイヤーズ本編に雰囲気の近い、ちょっと後味の悪いシリアス話。本編のシリアスで物悲しい雰囲気もなんのその、出番そんなに多くないのにヌンサの存在感が高すぎてズルい。しかもこの魚人が無駄にかっこいいのがズルい……!!ちょっと萌えちゃったじゃないですか…!!

 しかしこれ、原作でヌンサがゼルガディス側につかなかったことを考慮すると、凄く萌えるんですけど。一度は同じ目的の為、心を通わせた仲だとおもうんだけどなあ。ほんと個人的には美味しい話でした。

■愛七ひろ「リナ=インバース討伐!」
 こちらはスレイヤーズ「すぺしゃる」のノリに近い、短編設定ベースのどたばた話。容赦なく周囲の人間やナーガをこき使いつつ、自分ひとりがいいとこ見ようとするリナちゃんまじえげつない。全部は分からなかったんだけど、「すぺしゃる」の方を読んでいればニヤリと出来るのであろうキャラクターがいっぱいで、とても愛を感じる二次創作という印象でした。も、問題は既刊が多すぎて細かいキャラを覚えてないことなんですけど、私が!!スレイヤーズすぺしゃるは既刊冊数多すぎて、なんというかファン愛が試される……。

■初美陽一「呪術遺跡の偽愛戦争」
 ゼルガディスの身体を元に戻すためとある呪術師の遺跡に向かったら何故か呪術師の遺したゴーストにカップルと振る舞うように迫られて……!?という、ゼルガディスとリナのラブコメ未満のコンビ話。キャラが途中から完全に崩壊してるんだけど、勢いでどんどん先を読まされてしまうかんじは凄い。ゼルがラブコメラノベばりのツッコミ担当系ムッツリ助平にされているのはある意味壮観……だが両者ともキャラは崩壊している(大事なことなので)

 個人的には、リナが凄くゼルの前で「オンナ」だったのがなんというか不思議な感じで、そこだけどうしても引っかかってしまった……こ、これが二次創作における「解釈違い」というやつか……!!(多分非公式の本当の「薄い本」なら普通に美味しくいただいたと思う)

 ところで、著者コメントからゼルガディス好きなの伝わりすぎてアニメのリアルタイム世代としてジワジワ来る……仕方ないですよね……あのグリーンリバーライトボイスに人生狂わされた人きっといっぱいいますよね……。

■橘公司「冥王フィブリゾの世界滅ぼし会議」

 タ イ ト ル が ズ ル い 

 とりあえずこのタイトルにホイホイされて買ったといっても過言ではないのですが、タイトルでピンときたらホイホイされて良いと思います!!(絶賛)混沌の海という名の「あとがき世界」で冥王フィブリゾとそのゆかいな仲間たちが今後の世界滅ぼし活動をどうするかという事を話し合うという内容なのですが、ベースがあとがき世界線なので最初から最後までヒドい。そしてメタネタまで織り交ぜつつ話の腰を折りに来る魔竜王ガーヴいいかげんにしろ!!!(褒め言葉)

 スレイヤーズどころか神坂ファンタジー作品の共通世界観に言及しはじめたり、アニメやら原作のツッコミを入れ始めたりとあまりにも自由すぎる短編でした。笑いすぎて腹筋痛い。あとヤシガニはやめてあげて!!!アニメ界に残る黒歴史のことはふれないであげて!!オチのぐだぐだ感といい、スレイヤーズのあとがき好きなら間違いなく楽しめる感じのお話でした。これはタイトルに一本釣りされてよかった。

■神坂一「スレイヤーズいんたーみっしょん リナ=インバースの記録」
 第一部中盤、アメリアが旅の途中で万が一があった時のために記録を残しておこう!と言い出す。しかし、彼女が書き始めた「記録」はいろいろな意味で間違いだらけのシロモノで……!?というお話。アンソロジー内ではあんまり出番の少なめだったアメリアの正義節が炸裂すぎて可愛い腹筋つらい。短いお話なんだけど、久しぶりに本編一部の4人が勢揃いしてワイワイやってるのを見るのはどこか感慨深いものがありました。最後のあとがきも当時のそのままで懐かしすぎた。


クトゥルフ神話TRPG リプレイ 御津門学園ゲーム部の冒涜的な活動

 

ネット上でカルトな人気を誇ったゲーム『飢神』。その制作者は、高校のゲーム部に所属する少年たちだった。だが彼らが喧嘩別れし、一人が卒業した数ヶ月後―突然、中断したはずのゲームが更新を再開した。しかもそのゲームをプレイすると、奇妙な出来事が身の回りで起こるようになるという。部長の薫、その妹あいり、新人部員の正宗は、謎を解こうと行動を開始するが―!?人気作家陣をプレイヤーに迎えた個性派『クトゥルフ神話TRPG』リプレイ登場!! (「BOOK」データベースより)

 プレイヤーに艦これ陽炎ノベライズの築地先生、バカテスの井上先生、ガーゴイルの田口先生と聞いてカッとなりました(正直)ゲーム部長の薫とOBの先輩が制作したスマホゲームがおかしくなり、共同制作者の先輩とも連絡がつかなくなってしまう。不審に思った薫は妹のあいり、新入部員であいりのストーカーの正宗と共に調査を開始するが……というお話。

 正攻法なんぞなんのそのと蹴飛ばして、力押しとボケと煽りでシナリオを強引に読み解いていく展開が破天荒過ぎてめちゃくちゃおもしろい!行方不明の先輩の家に乗り込む際、正面から乗り込むだけの理由は揃えているのに全力で不法侵入の方法ばかり考えているのには思わず笑った。クトゥルフ神話を題材にしているだけあって不気味な怪物が出てきたりかなりグロい展開がいくつもあるんだけど、そんな怪異も力押しでねじ伏せる流れが楽しかったです。あと部長の薫が「とりあえず煽っていかないと気がすまない」とか言ってたら残りの2人も基本的に交渉は煽っていくスタイルで腹筋辛かった。

 TRPGリプレイは初心者向けとオススメしてもらったものを幾つか読んだきりであまり感覚がわからないのですが、最低限ゲームのシステムやクトゥルフ神話の雰囲気を知っている人向けの物語かなあ。なんとなくで読めてしまう部分が多くはあるのですが、「正気度」辺りのロールがイマイチぴんとこなかった。正気度ががっつり減るシーンが無い(あっても微変動)ので緊迫感が伝わらないまま終わった。

 あと、キャラ相関図とPLの名前に目を奪われて入ってしまうと、どうしても物語的なストーリー展開を期待してしまうので、若干肉付けされただけのプロット会議を読んでいるような、そんな不完全燃焼感がありました。これはもうTRPGリプレイの宿命だから仕方ないのかもしれないけど。キャラクターの関係がほんと好みなので是非続編を出してキャラクターを掘り下げていって欲しいです。正気度ロールのシステム上、巻重ねないと面白くないシステムなんだと思うしな!


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10

 

冬休み。のんびりとした年の瀬、そして年明け。合格祈願の初詣や買い物など、予定外の外出が重なる八幡が新年の街で出会ったのは、雪ノ下陽乃と葉山隼人、そして…。共に過ごしてきた時間で、お互いのことを少しは知ったように思えた。でも知らないことの方がたくさんあるのだろう。今も、そしてこれからも―。二年生という学年ももうあとわずか。今を大切にしたいと思えば思うほど臆病になって、考えているのに答えは見つからないし、走っているのにゴールが見えない。彼ら彼女らの、新たなる季節、新たなる関係。 (「BOOK」データベースより)

 新学期。奉仕部の部室にやってきた三浦からの依頼は葉山の進路についての事だった。なぜか頑なに進路を教えてくれない葉山の進路を調べるため、八幡達は彼の周辺から調査を開始するが……。

 こんな告白みたいに甘い「俺はお前が嫌いだ」見たこと無い

 あーしさんの乙女ぶりが可愛すぎて悶えるけどそれはそれとしてものすごく葉山回だったしマラソン大会がもうなにがなんだかわからないほど葉山と八幡が対話しすぎてるし二人はお互いのこといろいろな意味で本当に嫌いだし憧れあってるし信頼しあっててお互いに「嫌いだ」って言い合っちゃうくらいの仲で読み終わった直後ツイッターで日本語が行方不明になるほどでしたが今も思い出すと日本語がお留守になるのほんとうになんとかしてほしい。これまでも葉山と八幡の関係性にはさんざん手の上で転がされてきた感じが否めないのですが今度ばかりは本当に意味がわからない。

 なんかこう、お互いにお互いのすることを理解できないと理解した上で、相手がその自分には理解できない信念に基づいて行動していく事を微塵も疑わないし、自分には理解できないその道を征くお互いに対してどこか憧れずには居られないみたいな奇妙な関係が本当に凄かったです。あと、「万人に愛される」役割を背負った葉山にとって、面と向かって「お前が嫌いだ」言ってくれる八幡の存在はどこか特別な立ち位置なんだろうなあと思う。いえBL的な意味じゃなくて。BL的な意味じゃなくて。(ものすごい萌えるけど)

 そして依頼を解決するにあたって材木座と戸塚を「頼る」ことをためらわなくなった八幡に、これまでの物語を受けての成長や関係性の変化を感じる。あと、戸塚かわいい。本当に今回の戸塚は出番少ないのにめちゃくちゃかわいい。「進級」と「進路」という解りやすく関係の変化を自覚させるイベントを前にして、それぞれのキャラクターの立ち位置や考え方が見えてくるのが面白かったです。

 いろいろな意味で個人的にはクライマックスすぎる回だったのですが物語全体からいくとむしろこれはクライマックスへの序曲に過ぎない所のはずで、いよいよここから雪ノ下姉妹との物語に突入していくのかなあと。まったく先が見えないけど、これからの物語が楽しみでなりません。


「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期」投票します。

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期

 また最終日にギリギリ投票ですが、参加させていただきます。既存タイトル4、新規タイトル3で計7作品です。

既存シリーズ

amazon.co.jp:踊る星降るレネシクル 5
裕時 悠示「踊る星降るレネシクル 5」(⇒感想
 3年ぶりの新刊!でいきなりのシリーズクライマックスだったけどそのブランクも気にならないほど面白かった!3人のヒロイン達が囚われの主人公を奪還するため、それぞれのやり方でところ狭しと暴れまわる姿がかっこよかったです。レンヤまじヒロイン。
【14上期ラノベ投票/9784797369212 】
amazon.co.jp:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9
渡 航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9」(⇒感想
 読む前のあらすじから深刻な胃痛がする今巻ですが、予想に違わず胃痛で死にそうになる泥沼っぷりと、そこから彼らが少しずつ本当に少しずつお互いに歩み寄っていく姿がアツかった。八幡がやっとみせた本音にも涙がこみあげる想いでしたが、平塚先生の教師としての懐の深さにまたウッと言わされるなんでこの人誰も貰ってあげないの(世の中間違ってる)
【14上期ラノベ投票/9784094514827】
amazon.co.jp:ノーゲーム・ノーライフ6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです
榎宮 祐「ノーゲーム・ノーライフ6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです」(⇒感想
 本編も盛り上がる中の過去編でしたが、こちらは本編とはまた全く別の形で物凄く面白かった!絶望的な戦いの中でそれでも生きることを諦めない最弱の人間たちが、歴史の影としてイチかバチかの大博打に挑む姿が印象的でしたがそんなことよりジブリールさんのラスボスの貫禄がすごすぎて「そういやこの人こんなに強かったんだ!!」ってなりました。大体全部ジブリールさんのせい。
【14上期ラノベ投票/9784040663821】
amazon.co.jp:甘城ブリリアントパーク3、4
賀東 招二「甘城ブリリアントパーク3、4」(⇒3巻感想
 4巻も読了してるけどまだ感想書けてないので……。物語の本筋を進めるよりこういうキャラクターを掘り下げた中編・短編のほうがずっと面白いのもどうかなと思いつつ、本当に面白かった。2巻時点では割りと端役っぽいキャラクターだったバイトの子たちがなかなかおもしろい味出してて、遊園地内で繰り広げられる馬鹿騒ぎがとても楽しい。あと西也の残念なイケメン属性はもっと全力で押し出していくべきだとおもいます!
【14上期ラノベ投票/9784040702070】


新規シリーズ

amazon.co.jp:ご覧の勇者の提供でお送りします
田口 仙年堂「ご覧の勇者の提供でお送りします」(⇒感想
 勇者の活躍をテレビで流している世界で、学校の生徒会長とともに初めての「コンビ勇者」になった元・魔王を妥当した勇者の息子のお話。某ヒーローアニメを彷彿させるとかそういうことは多分突っ込んではいけない。自分の思っていた勇者像と現実の「職業勇者」に折り合いの付けられない主人公が他の「勇者」たちの生き様に触れ、少しずつ気持ちを軟化させていく様子が楽しかった。ファンタジー世界で世界観も結構重たいけど、あくまでご近所風味なあったかい雰囲気の物語が魅力的でした。
【14上期ラノベ投票/9784040700670】
amazon.co.jp:わけありの方、歓迎します。 斎藤さん家の五ツ星アパート
宇佐見 秋伸「わけありの方、歓迎します。 斎藤さん家の五ツ星アパート」(⇒感想
 斎藤アパートを舞台にちょっとワケアリの人たちが繰り広げる少しほろりとする良い感じの話。一見直接的な繋がりがないと思われる物語を一気に繋げてくるエピローグが絶妙で、主人公ともいえるその人物の人生に思いを馳せる読後感がとても好きでした。あと2話目の悪友ぶりが大変美味しかったです。
【14上期ラノベ投票/9784048664677】
amazon.co.jp:リーガル・ファンタジー 1 勇者弾劾裁判
羽田 遼亮「リーガル・ファンタジー 1 勇者弾劾裁判」(⇒感想
 ロープレ世界を舞台にした法廷バトルもの。“ゲームのお約束”ともいえるアレやコレやに全力でツッコミ入れまくる両陣営に、元ネタを知ってるとニヤニヤしてしまうこと請け合い。ミステリー・サスペンス的な作風を期待すると痛い目見ますが、一環して某ロープレを引き合いに出したメタメタっぷりと、主人公である新米弁護士とその師匠である弁護士の喧々囂々のやりとりがとても楽しかったです。しかしこれスクエニ的にどうなのか!とか多分考えちゃいけない。
【14上期ラノベ投票/9784047293991】



ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち

 

〈腹ぐろ眼鏡〉のシロエ、いよいよ本領発揮!!表面的な穏やかさは取り戻したものの、一方ですさんだ空気をまとい続ける“アキバ”の街。教え子たる双子・トウヤとミノリの拘留が発覚し、アキバの情勢に嫌悪感をぬぐいきれなくなったシロエがついに動く!歴戦を制した猛者11人を結集させ、無法地帯アキバに「希望」を取り戻す。 (「BOOK」データベースより)

 セララを救出し、アキバの街に帰還したシロエ達。だが、彼らが街を離れている間にアキバの街はますますおもしろくないものになっていた。同時に、大災害が起こった時に一緒に居た双子が初心者狙いの悪徳ギルド『ハーメルン』に囚われていると知ったシロエはとある企みを企てるのだが……円卓会議結成まで。

 事態の解決には関係なさそうな料理の発見から様々な手を積み重ね、遂には無法地帯と化していたアキバに「円卓会議」という統治システムを築き上げてしまうまでの流れがめちゃくちゃ面白かった!しかも同時並行で双子を勾留しているギルドを統治システムの効力を他のギルドにわからせるための「見せしめ」役にとして壊滅させてしまうという一挙両得ぶり。ほんと、軽食屋「クレセントムーン」あたりからの流れが鮮やかすぎて心が躍る。

 やはり、アニメ版とくらべて各キャラクターの心の動きがたくさん描かれているのが美味しいなあ。特に、アニメだと円卓会議の面々を相手に冷静にふてぶてしく動いているように見えていたシロエが案外周囲のメンツに緊張してるとか、とてもニヤニヤする。特にこの部分はアニメ版で第三者視点からのシロエがどういうふうに映っているか知っているから余計ニヤニヤしてしまった部分かもしれない。逆に、アニメを後から見たら内心どれだけ動揺してるかとか想像できて楽しかったんだろうなあ。円卓会議結成のあたりは挿絵でも文章でも盛り上げてくるので、テンション上がりっぱなしだった。

 ギルドという存在に根強い抵抗感を覚えていた彼が新たな仲間と歩き出す為に、待っていてくれた仲間たちと共に新たなギルド<記録の地平線>を作ることを決意するまでの心の動きが本当に美味しいんですけど、にゃんた班長をギルドに誘うシロエが可愛すぎてちょっとどうしたらいいかわからない。この、なんですか、このシロエは、いけない!!!萌えすぎていけない!!!アニメでこのセリフカットされたのがあまりにも惜しい!!!

 円卓会議の場面ではあれだけツンツンしておきながら、「戦闘訓練」と称してお掃除をして帰っていくアイザックさんはツンデレだと判断できます。


わけありの方、歓迎します。 斎藤さん家の五ツ星アパート

 

「入居者募集中ご相談は斎藤家(大家)まで※わけありの方も大歓迎です」という貼り紙のある“斎藤ハイツ”。そこには、変わった住人たちがひっそりと暮らしている。近くにあるマンションを見張っている、犬連れの老人。漫才の練習に明け暮れている怪しげな二人組。押入れの奥に三千万円を隠している若者。一緒に暮らす少年に人の殺し方を教えている殺し屋…。彼らは教えてくれる。生きていくのは難しく、苦しいことばかり。けれど、人生は捨てたもんじゃない。 (「BOOK」データベースより)

 「わけありの方も大歓迎」をうたう斎藤ハイツに集まるちょっとワケありの人々。そんな彼らが斎藤ハイツや斎藤家の人々とともに繰り広げるちょっとしたお話を描く、連作短編集。

 2編目の「笑う門には空き巣が来る」が凄く良い悪友ですよってステマされて手にとったんですが、本当に良い悪友だった!!アホの子・隆之介とインテリ眼鏡・雪夫の凸凹空き巣コンビがひょんなことから『漫才師』と正体を偽って斎藤ハイツに住まうことになり、彼らの正体に疑念の目を向ける大家さんの娘さっちゃんを納得させるため彼女を笑わせようとするというお話なんだけど、純粋に自分よりも頭の良い雪夫に憧れる隆之介と頭は悪いがどこまでもまっすぐな隆之介に憧れる雪夫の関係性がとても好き。『刎頚の友』の勘違いには笑った。

 他の物語も、どれもちょっと微笑ましくなったり最後でちょっとホロリとさせてくるようなお話でとてもおもしろかったのですが、凄かったのは
そのすべての物語を受けて始まるエピローグ的な位置づけにある短編「渡る世間に魔女はなし」でした。どこか繋がりそうで繋がっていなかったこれまでの物語を、一人の人間を主人公とした物語として綺麗にひとまとめにしてしまう流れが、これまでの色々なモヤモヤを一気に払拭していくようで。ちゃんとした物語として独立しているのに、さりげなくこれまでの物語の後日談まで盛り込んでるの本当にズルいと思いました。

 すべての物語に関わっていたその人の独白に、その人生の重みを感じてどこか切なく、でもほっこりしてしまう。ちょっと幸せな気持ちになれる読了感のある物語でした。面白かった!


東京レイヴンズ11change:unchange

 

新年、東京。春虎を追い続ける夏目は、久しぶりにこの街に帰ってきた。呪術界を揺るがしたあの夜から一年半。かつての仲間たちの現状が気になりながらも、会えば迷惑をかけると己を律する夏目に、秋乃の素朴な言葉が突き刺さる。「夏目はいいの?友達に会えなくていいの?」一方、夜の東京の片隅で、陰陽庁の仕掛けた「餌」に大きな獲物が食いついた。始まる激しい呪術戦。出動した『十二神将』と対峙するのは?。変わりゆくもの、変わらないもの。呪術と陰謀渦巻く東京で、再び運命が動き出す! (「BOOK」データベースより)

 一年半ぶりに東京に戻ってきた夏目だが、追われる身であるが故にかつての仲間たちと再会することもかなわず、やきもきする日が続いていた。秋乃の言葉をきっかけに、最も監視の薄い天馬に便りを出してみることにしたが……というお話。

 10巻で足取りのわからなかった「彼ら」の現在を中心に描いたシリーズ本編11巻。10巻に引き続きシリーズ二部本格始動のための助走の回といった感じなんだけど、しょっぱなから盛り上がるのなんの。大人組のド派手なバトルも展開されて、テンションあがらざるをえない。っていうかこんなところで大友vs木暮の親友対決持ってくるとか、出し惜しみしない感すごい。

 表面上は今までとおりの生活を送る者達でもその実は「今までとおり」とは行かず、誰も彼もが水面下で爪を研ぎながら動き出すための時を待っているといった雰囲気が印象的でした。いろいろなところで一年半の重みを感じさせる展開がアツい。

 特に冬児と「あの人」の組み合わせには正直びっくりしたけど、あの人ほんとどんだけ大友先生好きなんですかね!?いや、なんというかほんと憧れの人に追いつくためにあらゆる努力を惜しまないかがみんは愛すべきヤツというかいとしいというか尊いですけども、愛が重いわー。これ先の巻で、「お前の育てた春虎と俺の育てた冬児、どっちが強いかなァ!!!」とかいって悪友対決始まっても驚かないむしろ見たい。しかし、執拗に大友を追う木暮も含めて、大人組のフラグは9割がた大友に集中してる気がして正直どうなんですか……。

 そんなとまった歯車を動かそうとでもいうような夏目からの便りと、天馬から仲間達への『メッセージ』に思わずにやりとしました。本当に、天馬は美味しいところをピンポイントで持っていくよね!!冬児の言うとおり「普通じゃない」やつらの中に一貫して「普通」を貫く彼だからこその活躍にニヤリとする。

 裏で動き出す多軌子一派の陰謀となんとなくにおわされてくるスケールの大きさにぞくぞくさせられながら、本当にこれから動き出すであろう二部本編が楽しみでなりません。これまでは割りと大人組の活躍が目立って学生組は影に隠れてしまう事も多かったので、一年半の雌伏の時を経た彼らの活躍を楽しみにしていたい。


(仮)花嫁のやんごとなき事情 〜円満離婚に新たな試練!?〜

 

(仮)の旦那様クロウに対し、“嫌われて離婚してこい”から“ベタ惚れさせて離婚しろ”と命令変更を受けた身代わり花嫁のフェル。それってどうやんの―!?と悩みながらもクロウと距離を縮めていく中、突然「来ちゃった☆」と、クロウの長兄ジルフォードがやってきた!しかも彼はフェルに「愚弟が本当に君の正体に気づいてないと思う?」と言い出し…!?ニセ新婚生活、爆弾投下の第6弾! (「BOOK」データベースより)

 「ベタ惚れさせてから離婚しろ」という命令変更を受けて困惑するフェルと突然の彼女の態度軟化についていけてなくて動揺するクロウ。そんな中、クロウの兄・ジルフォードがやってくる。彼はとんでもない土産を引き連れてきていた。しかも、フェルにとんでもない爆弾を投下してきて!?

 フェルの微笑ましいデレ作戦も恐ろしく可愛いんだけど、嫁のデレを信じられずに動揺する旦那様が微笑ましすぎてやばい。フェルの正体どころか内面の動きまで理解した上で手のひらの上で弄んでると思ってたのに、予想以上にフェルに冷たくされてたの真に受け止めてた!!!なんかもう距離の縮め方がもどかしいバカップル化してる2人が本当に微笑ましいんですけど、個人的にはクロウのどえすが足りない。ほんと、あのどえすっぷりが好きだったのになぁ……!!!

 ジルフォードに指摘され、今更ながら「クロウが自分の正体に気づいてる可能性」に気づいてしまうフェル。自ら振り返って「なんで気づかないと思ってたんでしょう…」な彼女の動揺ぶりがかわいすぎるんだけど、一方で前巻ラストの展開といい、ジルフォードには不穏なフラグが立ちまくってるのでどうなってしまうのか。

 そんな中現れた(というかむりやり送還されてきた)クロウの弟・紫龍公ユアン。なんというか、典型的なボケだらけの中の唯一のツッコミ。領地の経営で行き詰まり、理想と親族の間で板ばさみになる彼は本当に良い意味であの兄弟の中では貴重すぎる常識人タイプなんだなあ……。ユアンやジルフォード&ミゼルカの決意を見て、たとえ報われない想いだとしてもクロウの為に精一杯できる事をしようと決意するフェルが可愛かったです。

 しかし、ラストの酒酔いフェルは色んな意味で反則だとおもうんですよ……!!定番の展開だけどどうせ記憶には残るまいと好き勝手しちゃう旦那様ズルい。これまでにない糖度の高い展開に打ち震えました。2人とも可愛いなあ……!!!


オタクな俺がリア充社長に食われた件について

 

「すごいよ、倖太郎。何回もいってるね…」―十八禁美少女ゲームのシナリオライターにして童貞の倖太郎は、行きつけのメイドカフェでイケメン社長の泉田と出会う。泉田はなぜか倖太郎を気に入り、仕事の参考になれば、とあらゆる風俗へと連れまわす。どんどんエロスで頭がいっぱいになっていく倖太郎。しかしSMクラブを訪れた際、プレイのなりゆきで泉田に後ろを犯され、めちゃくちゃに感じてしまい―。(「BOOK」データベースより)

 表紙につられて買った。後悔はしていない。
(だって凄く良い女装メイドさんのフトモモだったんだもん…!!)

 独占欲の強いリア充社長×童貞オタで社畜なエロゲーシナリオライター。ひょんなことから知り合った泉田から自分の担当したエロゲーのシナリオの駄目だしをされ、エロシーンのリアリティを上げるためと風俗を連れまわされているうちに何故か美味しく戴かれてしまって……というお話。

 しょっぱなから攻の泉田の態度には違和感ありまくりでこいつ絶対最初から倖太郎狙いだろうとおもっていたけど思っていた以上に用意周到な根回ししててやばい。泉田の独占欲が割と犯罪レベルで、読んでいるともう「倖太郎逃げて超逃げてー!!!」って感じなんだけど、受の倖太郎がそもそも性癖・ドM持ちかつチョロい性格なので泉田に反感を抱くよりもむしろ悦んじゃってる節があり、なんかもう本当にあと一歩踏み外したら犯罪かつドロ沼だろうというギリギリの所でコメディとして成立しちゃってるのが凄い。嫉妬を向けるのが恋愛関連ではなくて倖太郎の社畜ぶりだったのも凄いギリギリ感ある。

 女装に関しては、一応話の流れとしては「似合う女装」に分類される流れになっていて、どうせ童貞オタク受なんだからもうちょっと劇的な変身展開があってもよかったんじゃないかと思う。挿絵が割ときっちり童貞ガリオタになってる分、泉田の言う「綺麗」は妄想フィルター通してのものだみたいな想像をしてたら、第三者から半陰陽疑惑とか出てきて驚いた。結局どっちとも判明しなかったので若干この半陰陽疑惑あたりの展開いまいち必要性わかんなかったんだけど……。あと実際の所、明らかに童貞くさいシナリオ書いてたライターが突然ナマナマしい尻の描写描きはじめるってどうなんですかね。童貞臭いシナリオが好きで買ってた人もいるんでは……いや、そういう面子が少なかっただけなのかもしれないけど。エロゲの中でも完全な抜きゲーっぽかったし。

 個人的には受にはもうちょっと男としての矜持と反抗心を持っていただきたい派なので好みのタイプの受ではなかったんですけど、攻の執着心と独占欲の強さはさすがあの「義兄」を書いた人の作品だなというかんじで、知らない間にどんどん逃げ場をなくして行く感じとか好きでした。そして色々な意味で、受は倖太郎でないとどうにも収拾つかなかっただろうからこれでよかったんだ……エピローグ見て思わず真顔になったけどこれでよかったんだ……(真顔)


2013年に面白かったライトノベル7選

 大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 新年の恒例行事ですが2013年に読んだライトノベルから面白かったものをいくつか。試しに計算したら2012年の125冊からガクッと落ちて2013年は69冊しか本を読んでいなかったので控えめです。控えめですが色々思うところはあったので情熱はつめたつもりです。またお前その作品かっていうのも混ざってますが仕方ないんです諦めてください。

 巻数少な目のものから順不同。

和智 正喜「消えちゃえばいいのに」(⇒感想
  消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫)
 祖母が死んだ翌日死神を名乗る少女から手渡された、100人の名前が書かれた名簿。この名簿に名前の書かれている人間達はこれから「自分のために」殺されるのだという。

 淡々と容赦なくシステマチックなまでに次々に死んでいく登場人物達と、それに対して殆ど感情を動かさずに受け止めていく主人公と、彼を取り巻く異常な愛の姿に理解できないものへの嫌悪感がすごいけどそれが良い。最後まできっちりと、救いの見えない終わりを貫いてくるのがよかったです。そしてラストのやりとりがどうしようもなく好きだ。

友野 詳「クレイとフィンと夢見た手紙」(⇒感想
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 届く事のないはずの手紙を届ける『郵便屋』のふたりが、つぎはぎだらけの世界のさまざまな人に手紙を届ける連作短編。

 MF文庫Jで男子ふたり表紙とか珍しい!!と大変不純な理由で購入しましたが、キャラクター達の掛け合いといい物語が進むに連れて明らかになっていく世界の謎といい、大変好みのお話でした。電撃文庫とかで一時流行ったちょっと不思議な連作短編系列が好きだった人なら美味しくいただけるかと。主人公コンビのやりとりが、とても好きです。

壁井 ユカコ「2.43 清陰高校男子バレー部」(⇒感想
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 東京に転校して数年ぶりに戻ってきた幼馴染の灰島はバレーバカになっていた。最初は興味本位で彼のバレー部活動に付き合い始めた黒羽は、次第に自らもバレーという競技の虜になっていく。ところが、とある一件をきっかけに灰島との関係がぎくしゃくしはじめて……。

 中学時代の歯車が噛みあいそうで後一息のところで致命的にかみ合わない感じがすごくもだもだするんだけど、その分高校時代編に突入してからの展開がアツい!黒羽・灰島を中心に様々なコンプレックスやトラウマを抱えた登場人物たちがそれぞれの形でそれを克服し、1つの強い「チーム」へとまとまっていく姿に胸がアツくなりました。バレーボールものというよりはそれにまつわる少年少女達の関係性を描いた物語なんだけど、スポーツに掛ける少年少女の熱い思いと成長と、それだけでは収まらない人間関係のあれこれがとても楽しかったです。

あざの 耕平「東京レイヴンズ」(⇒シリーズ感想
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 アニメ化に際して途中で止まっていたのを一気読みしたんだけど、とんでもなく面白かった!!あざの作品はスロースターター、と良く耳にしますけど7巻くらいから別物かっていうほどに面白かった。特に9巻での、これまでの巻でばら撒かれた伏線を一気に回収して行く爽快感はやばい。萌えと燃えの同時多発テロにもほどがある。

 序盤から冬児・春虎の悪友関係をずっとプッシュしているのですが、後半になればなるほどそういう意味での美味しい組み合わせが増えて言うというか、京子と鈴鹿とか、土御門親世代萌えとか、鏡vs大友とか、大友・木暮の親友コンビとか、大友と存在がネタバレなあの人とか、とにかく萌え(燃え)ポイントがたくさんあるのでヤバイ。アニメが盛り上がればいいなあと思いつつ、原作の新展開の続きを楽しみにしています。

裕時 悠示「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」(⇒シリーズ感想
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 去年に裕時悠示作品の一気読みをした時は「踊る星降るレネシクル」の方がむしろ好きだったんですけど、アニメ化の最中に出た6巻の破壊力がスゴかった!!真涼さんが可愛すぎて生きるのが辛い……恋に不器用どころじゃない彼女の生き方と、そんな彼女の頑なな心までも解かそうとする黒歴史ノートの破壊力がすごかった。来月、1年越しの新刊が出るようなのでそちらもとてもたのしみ。

 あと、6巻とはまったく別の意味で、6.5巻が凄かった。カオルはもうここまできたら最後まで性別不詳を貫いて欲しい。短編「カオルのカオリ」での性別不明な魔性っぷり素晴らしかったです。

和ヶ原 聡司「はたらく魔王さま!」(⇒シリーズ感想
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 正直ほんとうにアニメには期待してなかったのに、アニメの出来が半端なく良くて震えた「魔王さま」なんだけど、同時進行ででてた原作も凄く良かった!!天使勢の来襲からはじまった「エンテ・イスラ編」。庶民派ファンタジーなのに異世界いっちゃって庶民派分はどうなるんだろうと心配していたけど、そんな心配などどこふく風で異世界でもしっかり庶民ネタをぶつけてくるのが凄い。そして、ついに長年のわだかまりに決着をつけた恵美の心の動きが、とてもアツかった。

 思い返すと、2013年だけで4冊、BD特典含めると6冊出てるんですね。なんか色々な意味で、魔王さまイヤーだった気がする去年。次から始まる新展開も楽しみにしています。あと、アニメの2期も待ってる!!

井上 堅二「バカとテストと召喚獣」(⇒シリーズ感想
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 「またこれか」といわれようがこればかりははずすわけにはいかなかったんだ……!!長年追いかけてきたシリーズの、本編完結編。正直10巻ラストで長年の因縁の決着を3年生に邪魔されてからの展開には色々ともだもだする部分が多かったんだけど、そういう鬱屈をぶっとばしてくれる素晴らしい完結編でした。明久にきちんと相手を選ばせつつ、同時に選ばれなかった方にもまだまだチャンスはあるよっていう恋愛関係の決着のつけ方もとても好き。

 そして最後に手を取って逃げるのは雄二なんですね最後までナイス悪友ありがとうございます!!11巻で自暴自棄になった雄二を叱咤するわデレるわで再び立ち上がらせた明久と、12巻で茫然自失状態に陥った明久に自らは何も働きかけずに周囲に発破を掛けさせ、再起を信じてお膳立てだけは整えて待つ雄二という、正反対のようでどこか似たもの同士な反応が大好きです。

 残るは短編のみということで、もう12巻のようなアツい展開は見られないのかなあと思うと本当に本当に寂しいのですが、終盤では控えめだった「バカ」をもう一度見れると思えば、それはそれで物凄く嬉しい。井上先生の新シリーズも含め、今年の展開も本当に楽しみにしています。