ページ 195 | 今日もだらだら、読書日記。

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しにがみのバラッド。5


[著]ハセガワ ケイスケ
[絵]七草

 
今回の話の中では断然「しにがみのうた」が好みでした。
なんつーか、うちの黒兎設定を知っている人は読んだらどこに萌えたか一発でわかりそうな勢いですが。
というか黒携帯ハマって以来めっきり暗殺者萌え。
実はROも隠れ♂アサシン萌え(なんですと←男キャラの中では)

高確率で死にネタの入るこの作品、作風自体がとにかく物悲しいのですが
「しにがみのうた」のやるせなさは格別でした…。
どうでもいいけどチセって某最終兵器彼女思い出してしょうがないんですが!

冒頭で(感想描くたびに毎回触れてるけど)「キノの旅」と作風が似てるといいましたが
キノがほのぼのーとしてそうでどこか現実的な雰囲気が漂っているのに対し
しにがみのバラッド。は物悲しいのにどこか暖かい雰囲気なんですよね。
ここがキノと一番対比すべきところじゃないかと。

個人的にはかなり好きな作品ですー。

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シャドウテイカー3 フェイクアウト

484022899X
[著]三上 延
[絵]純 珪一

 
ようやくストーリーの根幹に関わりそうなキャラや単語が出てきてストーリーも本番という感じ。
…なのに3巻からして本当に展開が絶望の連続で物凄いです。
この手のストーリーはやっぱ主人公の努力が報われてハッピーエンドというのが筋だと思うのですが
「これ、どっから状況回復させるの…?」とツッコミたくなるような報われなさがまた恐ろしい。

今回は葉の失われていく記憶がクローズアップされる中、
葉と同じようにカゲヌシに記憶を奪われていく天明との対比がなんとも嫌な感じです。
思わず「葉もそのうちこうなっちゃうのかな…」とか怖い事考えちゃいますよ。
黒の彼方も見方のようでありながら最終的にはラスボスぽくもあり、非常に怖い存在ですね。
でも黒の彼方って毅然としててなんともかっこいいよなあ(笑)

最後の最後の天明の姿がなんともやるせなく、少し物悲しく感じました。
ストーリーを「読ませる」力は秀逸かと。

ストーリーも本題に入る中、どんどん謎は深まるばかり。
ここからどうやって主人公達が状況を逆転させていくかに期待!
逆転…するよねっ?(苦笑)

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バイトでウィザード したがえわが宿命に、と少女は呟いた


[著]椎野 美由貴
[絵]原田 たけひと

 
カラー挿絵の2?3P目のセリフが何処の事だかわからない。
マジ気になってしょうがない。誰か正解を教えてください。次回以降の伏線…?
礼子が団体に入るきっかけになった事故関してはまだまだ謎が多いというか…
京介がその場に居たのではないかとおもわれるほのめかしが作品中に少しあったのが気になる。

死んだ筈の自分の元恋人に命を狙われるという、まさに泥沼最高潮な第七弾。
京介がここにきて初めて人間らしい感情を見せたような気がする。
今まではどんな事があっても物凄く自分を外から見てしまうようなキャラだったのに
今回の京介、凄い人間らしいよ…。
取り乱して傷つけてしまった礼子に必死に古代の治癒術をかけるシーンとか、
ラストのあの衝撃の展開とか(流石にこれをネタバレさすのはまずそうなので伏せつつ)
というか今までの無感情な京介はこの話のための伏線だったのかな。

一人の人間をここまで変えてしまう砂島礼子という少女の存在の大きさにある種感嘆を覚えました。
つか、この子のキャラクターかなり好き。かっこいいわ大人っぽいわ、可愛いわお姉さんタイプだわで。
そして今回、礼子に加えて豊花がすっごい可愛いです。
そりゃそうと豊花って何気にこの作品ではヒロイン扱いなのでしょうか…妹だけど。

もーとりあえず、何気に今回の事件で京介の治癒無効体質の段階が
進んじゃったんじゃないかってあたり心配でしょうがないです。
こんなに主人公の体調を気遣っちゃう小説なんてこれだけだよ…ああ恐ろしい。

しかも今回、ついでに微妙に豊花にも治癒無効体質フラグ(何それ)が…ああ恐ろしい…(涙)
割合元々コミカルなノリのストーリーだった訳なので
メインキャラ(一条兄妹、塩原、風紀委員長とか)の中で人死にが出ないような終わり方をしてほしいんですけどね。

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吸血鬼のおしごとSP—The Days Gone By

吸血鬼のおしごとSP—The Days Gone By (電撃文庫)
[著]鈴木 鈴
[絵]片瀬 優

 
あの鬱な衝撃のエンディングから数ヶ月。

「吸血鬼のおしごと」シリーズの番外編。
挿絵の片瀬優さんとの共著扱いで、1/4ほど片瀬さんの漫画が入ってます。
個人的には共著とかそういうせこい手使わないで
小説なら小説、漫画なら漫画で出して欲しかったなというのは兎に角。
(なんとなくだけど、小説を読むつもりで本を開いて初っ端漫画って挫けませんか…。)

小説の構成は輌月と上弦が出会った時の過去話と舞・レレナ・亮二達が繰り広げるバタバタな短編いくつか。
やっぱり「おしごとシリーズ」といったら後者のどたばたコメディの方がそれらしいです。
あの鬱な最終話の後にコレを読むとなんともいえない切なさ・空しさに見舞われますが。
あ?…やっぱりこのノリのまま続いて欲しかったなあ。

上弦と輌月の話も、単体ではかなり好きな部類に入ります。
…そう、こういうダーク系伝奇ファンタジーなノリは従来の「おしごと」とは別でやって欲しかったんだよ!
全く違う短編として読むと凄くどちらの雰囲気も好きなので。
例えばスレイ●ーズやフ●メタみたいに伝奇系ダークシリアスな本編と、
それの外伝的おちゃらけノリのどたばたコメディ短編シリーズで出してくれるとか。
兎に角あのほのぼの作風がいきなりダーク痛い系に変わったのが気に食わないだけであって。
いや、あのラストはやっぱりどうしてもいただけないけど!!(泣)

個人的にはあの最終話の補完話やってほしかったんですけどね。レレナのその後が気になるから。
ただ、後書きでの作者さんの恐縮っぷりをみるとやはりあの最終回は作者的にも触れないで!なのかなとか。
なんか、凄く、きっと、7巻のラストについて色々言われたんだなって感じの恐縮っぷりだったので(笑)

「おしごと」好きなら前半後半、どちらの雰囲気が好きだとしても買って損はない内容かと思います。

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Missing11 座敷童の物語・完結編


[著]甲田 学人
[絵]翠川 しん

 
しょっぱなから武巳と稜子がラブラブモードでびびった(笑)

ついに(色々な意味で)美術部メンバー全滅ですか…
個人的には奈々美ちゃん想いの沖本君がかなり好きだったのになあ。
そして武巳がどんどん孤立するわ、泥沼にずぶずぶ浸かってくわでもう心配でなりません。
なんだかんだいって、稜子は空目たちと決別した訳じゃないしな?;

亜紀スキーとして亜紀の出番が少なかったのが残念でなりませんが
彼女の唯一出番を張ってる、基城とのシーンは好き。
ところでどうじさまの事件は解決しちゃったんだけど、亜紀のどうじさまに全く触れられなかったのは
次の話への伏線なんでしょうか…よもや忘れられてるなんてことないよね(笑)
というか話が進む毎にどんどん亜紀の出番が減っていった気がする今回。

なんか今回はいつもよりグロテスク度は下がり気味だったような。
今まで回を重ねる毎にグロ度が上がってるって(友達との間で)評判だったのに(こら)
最後の武巳と沖本の対決シーンくらい?

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Missing10 続・座敷童の物語


[著]甲田 学人
[絵]翠川 しん

 
なんていうか、段々この話、人間関係グロくなってきますね。
最近すっかり描写の怖さに慣れてしまったしまったせいか、最近こっちのが気にかかる(笑)

今回の表紙、5巻よりも武巳が凛々しい顔してるのが凄い印象的だった。
5巻の表紙の武巳は明らかにヘタレくさいので(失礼)
しかし今回の話を読んで思う。

実は最強キャラは武巳じゃなかろーかと。

一番印象に残ったのはやはり最後に武巳と俊也が揉みあうシーン。
Missingって話はメインキャラが4人いて、武巳が今まで一番主人公らしい子だったんですが
この巻ですっかり逆転してしまった感じですね。
俊也が自分の知り合った人間全てを護りたいと悩んでいるのとは対照的に
稜子一人を助けるため、自分の周囲の人間を巻き込むと全て承知で魔津方に手を貸す武巳。
武巳は最後に自分のことを「凡人」って言ってるけど
好きな人のためとはいえ武巳は、既に凡人の域から乖離してしまっている印象を受けました。

個人的に気になるのは武巳たちもだけど、何より(ファンとして)亜紀のその後なんですが。
多分次の巻は彼女が中心にストーリーが展開されるんだろうなあ…。

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しにがみのバラッド。4


[著]ハセガワ ケイスケ
[絵]七草

 
相変わらず内容はほんのり暖かくて少し寂しく悲しく、ちょっと癒される感じ。
今回いきなりレズネタでめさめさビビったのは内緒(笑)
でもこの作品にかかると嫌らしい感じが殆ど無いのが不思議。

個人的には「しちがつなのか。」が好きです。
ホタルノヒカリ。もほのぼの?としてて好きですが。

あと最初と最後に入った小話が気になります。
モモの人間時代の話…なのか?

今ぱらぱら再読して考えたこと。
「やはりキノフォーマットでも後書きまでは真似できなかったか」
いや、真似しちゃまずいんですけど(笑)

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ソウル・アンダーテイカー


[著]中村 恵里加
[絵]酒乃 渉

 
ダブルブリッドの続きまだ(うわなにをするやめ)
…もとい、「ダブルブリッド」の中村恵里加さんの新作です。

なんか読み始めて思ったのが「ああ?、中村さんだああああ」の一言に尽きちゃったのですが。
主人公の性格とか会話の展開とか地の文とか。どこがどうとは表現できないのですがなんとも味があって、この味は中村恵里加さんにしか出せないんだろうなあ、という感じ。
主人公の比呂緒のどこか達観した性格が「ダブルブリッド」の優樹さんとどことなく被る気が。

「ダブリ」時代からこの人の文章の書き方がすごく好き。
特に241P最後とか最後とか。もう一人でゾクゾクしちゃってました。
そして、中村作品のヒロインキャラが毎回めちゃくちゃ好みなんだよう。
優樹さんもそうだけど、比呂緒かなり好みです。すごくこの子の人格には裏がありそうで(二重人格という意味ではなく)

それにしても主人公、作中で何回「馬鹿」って言われてるんでしょう(笑)
妹には罵られ、暴力を振るわれ、先生にも怒られ、ほとんど友達もできず…という
普通の人間なら引きこもりにもなりかねないような状態でも、へらへら笑っている主人公って、実はかなり強い子なのではないかと思ってしまいます。(というかこの状況で笑っていられるのって本気で感情機能がマヒしてるか、本当の馬鹿じゃないってことじゃないかと思えるんですよね)
ただ、彼女が「馬鹿」なのもいろいろ深い訳があるらしく…。それがこれから明かされていくだろうと思われるのが結構楽しみ。

「ダブルブリッド」でも発揮されていた鬱展開(というかグロ展開)に通じそうな設定や複線張られまくりで読んでてかなりどきどきものですが
(特におっちゃんが…微妙に太一朗っぽい役回りになっちゃいそうで怖い(苦笑))
これからが楽しみです。グロくても大好きですから、中村恵里加。

挿し絵は以前ガンガンで漫画を描いていた酒乃渉さん。久しぶりに見るとだいぶ絵柄変わったような…そういえばガンガン時代もカラー絵は見たことないので比較しようがないですが。最初酒乃さんだとわからなかったです。カラーの色使いや塗り方がキレイで今の方が好みかも。

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ルカ 楽園の囚われ人たち


[著]七飯 宏隆
[絵]巳島 ヒロシ

 
第11回電撃小説大賞・大賞受賞作。

一言でストーリーを紹介すると雰囲気が「ドームチルドレン(山崎風愛)」な「チグリスとユーフラテス(新井素子)」です(と言って両方判る人がいるんだろうか…居たら色々な意味で凄いぞ)
「地球最後の人間」ということで真っ先に思い浮かべたのはチグリスとユーフラテスなんですけどね。

まゆの設定なんかは見事に「チグリス?」のルナに酷似してるなあと。
作者さんがこの作品知っててこういうことになったというよりも偶然の一致なのでしょうけど。

まゆ以外の人間が全て幽霊であるという設定が斬新で、それでいてアナログな暖かみも感じさせられ
非常に楽しませて貰いました。最後の方はしっかり泣かせて貰いました。
最近の電撃では珍しく完結形で書かれた小説なので続編が無いであろう事が残念。
むしろこれに続編があっても困るけどねえ…(苦笑)

1つだけ気になった点を挙げればラストの方でアヤが撃たれるシーンがちょっと説明不足っぽいような。
もっと大きな山場にしても良かった筈だし、
あの書き方だと消滅したのか人間として生き返ったのか幽霊として生き返ったのかに関して
3通りの解釈が出来てしまうと思うのですが。
最後で何事も無かったかのように居るのも少々不自然に感じました(消滅したと思ってたので…)

あと、ルカの存在が住人達に知られて、家族の一人として暮らしていく姿がもっと見たかった。
その後速攻ルカの最期に話が飛んでしまうのがちょっと寂しい。
ルカって結構普通に良さそうなキャラなのになあ…殆ど「人間としての」ルカの描写は無いまま終わってしまってしょんぼり。

それ以外は本当に面白かったです。久しぶりに本を読むのに没頭してしまいました。

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ザ・サードVII 死すべき神々の荒野(下)

ザ・サード7 死すべき神々の荒野(下) (富士見ファンタジア文庫)
[著]星野 亮
[絵]後藤 なお

 
パイフウ先生スキーとしては文句なしに美味しい巻でした。
前巻は火乃香のデューン・ランがメインでパイ先生あまり出なかったし。
挿絵もパイ先生多いしね!!巨乳萌えー。
ところで後藤なおさんって、絵柄微妙に変わりました?
大人系キャラの描き方とか特に、以前より好みになったように感じたのですが。

今回のゲストキャラも個人的にツボなキャラが多くて。
前巻から出てるシンやロウエンとか。
さらに言えばカイニスは典型的に私の好みにツボヒットなタイプだし(笑)
自分より強い女を必死に守ろうとして空回りする熱血君、大好きだ。

パイ先生と火乃香の強いつながりが強調されている、パイ先生ファン的には美味しい話でした。
もうお前ら愛し合いすぎだぞ!!と。(笑/間違っても百合方面に解釈してはいけません)
百合といえば今回は買う前のパラ見で、挿絵のスカーレットとパイ先生に度肝抜かされました(笑)
しかし、スカーレット倒した後のパイ先生とハデスの会話がまた。
やっぱし根っからレズなんですねパイ先生…。

しかし火乃香ってホントに「愛されヒロイン」ですよね。
本当に「誰かに嫌われる」という事から無縁のヒロインな気がする。
いや、こういう真っ直ぐなタイプの女の子もそれはそれで好きですが(笑)

不満を言えば最後のシンとヌルの決着はちゃんと最後まで見たかったなあと思うのですが。
シンが足を失う事になった経緯とか、最後人間の姿で火乃香たちの前に姿を見せなかったあたりとか
まだ書き込む余地があった気がするので…。
多分本のページ数の関係上どうしようもなかったのでしょうが、とにかくそこだけが残念。
あとはボギーやイクスにももうちょっと活躍して欲しかったなあとも。

短編シリーズや「異界の森の夢追い人」が個人的にはかなりイマイチだったのですが
今回はかなり良かったかと思います。

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