ページ 195 | 今日もだらだら、読書日記。

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フルメタルパニック!同情できない四面楚歌?

オンライン書店ビーケーワン:同情できない四面楚歌?同情できない四面楚歌?


[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
富士見書房(2000.6)

「そういえば、あんたって実は強かったのよね……」
「うむ。自分でも最近、忘れがちなのだが……」

ああ思ってたの私だけじゃないんだととりあえずツッコミ入れさせていただきます短編集第四弾(笑)

今までの短編集はとにかくひたすらギャグな感じだったのですが、今回は本編や短編の番外編ともいえる、ちょっと重めの話が多かったです。「追憶のイノセント」はホントに青春ですね。生徒会長の過去がなかなか良いです。

んで、他の2つが重い分、残りの2つのテンションの高さが非常に高く感じられました個人的には「磯の香りのクックロビン」が今回の話の中では一番好きです。最初から最後までとにかくくだらない、ってところが大好きです(笑)マオさんの番外編もかなり好きなんですけどねー。段々クルツ好きになっている自分が居る…(ガクガク)

おとなのスニーキング・ミッションはいろんな意味で最高。
「小説創るぜ!」でも思ったけど、こういうひねりの上手さはホント尊敬しちゃいます。

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フルメタルパニック!終わるデイ・バイ・デイ

終わるデイ・バイ・デイ(上)
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
 
終わるデイ・バイ・デイ(下)
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
 

これでもかっていうくらいの急展開に前期試験直前だって事も忘れて読みふけってました。まさに「急転直下の急展開」。ちなみに上下巻ですが、いちいち分けるのもめんどいので両方一気に解説させてもらいます。

急に宗介に下されたかなめのボディガードからの撤退命令。新しくやってきた上司との衝突、使いこなせない<アーバレスト>への苛立ちに加えかなめへの自分の気持ち、「自分が今何をしたいのか」と普通の少年のように悩む宗介が印象的でした。

その直前の散発シーンからの打って変わっての急展開の連続にハラハラするわ、どきどきするわ、もうほんとに翻弄されっぱなし。個人的には長編の中でも一番くらいに好きかも。SRTのメンバーの過去が少しだけ明かされてきたのも、ちょっと気になります。

今まで宗介がかなめや<ミスリル>、そして<アーバレスト>に感じていたジレンマを全て解消していくクライマックスの方のくだりは爽快で、一気に読み進めてしまいます。

そして、今回は本当にかなめがかっこいい。
宗介が途中まで非常にかっこわるいので(笑)その存在が目立つのでしょうが。とにかく、散々置いて行かれる立場におかれながら彼女は置いて行かれるヒロインじゃないところが魅力なんですよね。

下巻の冒頭カラー挿絵のかなめが非常に可愛くて好きですv

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フルメタルパニック!どうにもならない五里霧中?

4829113898どうにもならない五里霧中?—フルメタル・パニック!
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
富士見書房 2001-10
by G-Tools
短編集第五弾。短編集4巻と「終わるデイ・バイ・デイ」が重かった反動なのか、思いっきりはじけてますね(笑)

誰がなんと言おうと今回の一番好きな話は「仁義無きファンシー」です。

いやーボン太君最高。

カラー挿絵から凄そうでしたが、本文は更に凄い(笑)どんどん高性能になっていくボン太君が…・!内容とボン太君のギャップが激しすぎです。笑えすぎ。

次に気に入っているのが「戦隊長の割とヒマな一日」。クルーゾーが…クルーゾーがありえん…・!!クルーゾーとカリーニンがかなりキャラ違う…っ!!実は●●●が好きなクルーゾーさん。もうなんというか想像するだけでうけます。

××の×××を見ながら一人涙ぐむクルーゾーさんとか。
 笑 い が 止 ま ら ん 。 
なんか一気に彼が可愛く思えてきました。やばいです。クルツとのコンビもなかなかイイカンジで(笑)最後の宗介の勘違い爆発っぷりにも笑いましたが、勘違い系で一番ウケたのは「迷子のオールドドッグ」だったなー。

そして一々ラブコメ好きにはたまらない、さりげないラブコメ要素に萌え。
何気に無防備なかなめにやきもきする宗介とか、お手製カレー食べられなくていじけ気味の宗介とか、「放課後のピースキーパー」の宗介が佐々木を励ますシーンとかほんとツボいんですが。気づいてないかなめ萌え…!!

長編も好きですがほんと、短編のギャグっぷりは良いです。
もう電車の中で読めない…!

電車の中でラノベ読んで決壊してる怪しいねーさんが居たら私かもしれません。

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フルメタルパニック!踊るベリー・メリー・クリスマス


フルメタルパニック!踊るベリー・メリー・クリスマス
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子



 

長編新作が来月ということなので「読んでない本消化したら!」の目標を切り上げて先に読んでしまいました。

当初長編新作というよりも「ギャグ中心の長編」にしようとしていたというのもあって最初の方物凄いコミカルに話が進みます。普通におかしいです。でも、だんだん後半になるといつも通りのシリアスなストーリーが展開します。

今回は全体的にかなめの活躍が少なめでかなめファンの私としてはちょっと切ないけど、逆にその分、テッサや<ミスリル>が大活躍。可愛くてかっこいいテッサの魅力が存分に発揮されています。特にテッサとセイラー氏のやりとりが好き。あと、なんといってもマデューカスさんが!!めっちゃかっこいい!!

でも一番の見所は前回でようやく和解(?)した宗介とアルの掛け合い漫才。アルがどんどん阿呆の子になっていくので楽しみでしょうがありません…!!

そして今回、ついに宗介が自分の気持ちに決着をつけた訳ですが。ファンとしてやっぱ宗介にはかっこよく、そしてどちらかに一途で居て欲しいので、テッサに対してちゃんと自分の気持ちをうちあけたのは読んでいるほうとしても凄く嬉しかった。このままダブルヒロインにどっちつかずのギャルゲー系ラブコメになるのかと少々心配していたので…。

かなめと宗介、お互いの気持ちの気づき方がなんともあの2人らしくて好きです。これからも普段はもどかしい二人で居て欲しい(笑)

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フルメタルパニック!つづくオン・マイ・オウン

4829116595つづくオン・マイ・オウン—フルメタル・パニック!

[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
富士見書房 2004-10
by G-Tools

[#しかも巨乳。俺は心の目で見た]
[#つまりその千鳥タンは巨乳美少女ということでOK?]


それなんて巨大掲示板www

「日常」の崩壊。本当にこの言葉がふさわしいとしかいえないこの巻。

本編初出演の林水生徒会長引退からから始まる、学園生活の崩壊。今までずっと敵の優位にたって戦ってきた<ミスリル>と敵とのパワーバランスの逆転。もう兎に角最後まで息もつけない急展開にただただ息を呑むのみでした。何から何まで衝撃の展開ばかりで、どこを語ってもネタバレになりかねないのですがヤンや小野寺といった、本当に脇役なキャラまで物凄くいい味を出していて。林水と宗介の信頼関係があまりにもかっこよくて。恭子の、小野寺の台詞が胸に突き刺さって、泣けそうになって。

そして最後宗介の決意がかっこよすぎて悲しすぎて泣けてきました。

「鬱展開」な漫画・小説が増える中、こんなに打ちのめされて、それでも絶対に後ろ向きにはならない。立ち上がろうとする宗介の姿に感銘を覚えました。どのキャラもこんな過酷な展開でも、必死に生きようとしているのが判って。これからもっとハードな展開になると思いますが、これ以上誰にも死んで欲しくないです。

でも、彼らは死ぬときは、絶対私たちに「何か」を残して死んでくれるだろうと思います。最近キャラが無駄死にする話ばかり読んでいたから、こういう作品に出会えたことが純粋に嬉しい。これからも良作で居て欲しいです。続きも期待しています。



ところで今回、後書きが色々な意味で最高だと思ったのですが。「除湿仕様」の名に相応しい面白さをふまえつつ、さりげなく他作品を風刺している姿勢が素敵でした。(つかいいのか?明らかに同社作品ばかり…(笑))

宗介達が諦めていない、と後書きでも公言してくれたのが本当に心強かったです。

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フルメタルパニック!安心できない七つ道具?



フルメタルパニック!安心できない七つ道具?
[著]賀東 招二 [絵]四季 童子


 

「オン・マイ・オウン」の後に読むと無性に切なくなります。特に「老兵たちの?」。外伝シリーズの最新刊は舞台が学園からミスリルに移ってしまいましたがそれってやっぱり本編と合わなくなったのが原因なんですかね…ちと寂しいです。

全体的に宗介のキャラが以前よりも常識人になりつつあるのにつれ、周囲が壊れてきたような気が(笑)いや、宗介の勘違いもやっぱり健在だし、妄想癖(って公式ガイドに書いてあった)も健在なんですが本編「つづくオン・マイ・オウン」で林水会長にも言われているとおり本当に少しずつ日常に適応してきてるんですよね。

まあコンパにボン太君スーツ着てくあたり、まだまだですが

今回は全体的に林水先輩のネタが多かったんですが、やっぱり「つづく?」の前に出た事を考慮するとタダモノではないと言う事を本編に出す前にアピールしたかったのかなあ、とか思います。いや、単純に人気の問題もあるかもしれないけど(人気ありそうだ…コノヒト)

一番のお気に入りはなんといっても「老兵たちのフーガ」です。
ジジーズ最高(笑)ボーダー提督見ると無性に切なくなったけど…。

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フルメタルパニック!サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く

フルメタルパニック!サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く

[著]賀東 招二 [絵]四季 童子
富士見書房
2004-04
 
「??」シリーズとは違い、ミスリルメンバーのストーリーが中心のフルメタ短編集。表題作の「音程は悲しく?」と「女神の来日」は結構好きなのですが正直今回は趣味走り過ぎ…というか、ちょっと専門的すぎて退屈ぽいところがあったような。ほかの2編はそれなりに好きですが(マオおねえさんかっこいい!!)

「マオおねえさんとアームスレイブにのってみよう」に至っては…半分くらい読み流し。っていうか注釈で既に終わったアニメを参照されましても…DVDの販促キャンペーンですか?(殴)

「女神の来日」はテンションが激しすぎて、見てて面白かったです。
ストーリーのはじけっぷりもさながら、なぜかここの部分だけ挿絵にペンが入ってるとかな(苦笑)っていうか最後の信二くんの暴走場面…

露骨に某ガンダムSEEげふんげふん。

マカダミアナッツみたいな種が…って(笑)
あと宗介のいやされっぷりも素敵すぎる。
(ちなみに、その後DVDを見たところ、種じゃなくてパンツになってました。流石に同社作品とはいえ製作会社違うし、まんまパクリはやばかったらしい)

表題作は普通によい話。よい意味で典型的なタイプの話で好きです。この本、マオファンにはたまりませんね…!!

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル3(中)


[著]川上 稔
[絵]さとやす(TENKEY)

 
ストーリーに関しては「中巻」だけにあまりいう事ないかなぁ…
なんだかんだ言いつつ重要な謎は全て下巻に持ち越しですし。

凄いこの小説、バトルも多いんですがラブコメ要素も強い気が。
風間と出雲の入れ替わりシーンとか、個人的には非常にツボいです。
あと、中身佐山な新庄がメラ可愛い(笑)

今回は個人的には京と自動人形のふれあいが非常に良かった。
人に服従するしか出来ない自動人形と、京がお互いを感化しあっていく場面は結構見ものだと思います。
モイラ2ndがまた健気で良いです…!!

2巻よりもノロケっぷりパワーアップした鹿島氏が最高。
つか既にM属性入ってないか?
月読部長も元々かなり好きなキャラなのですが、この2人の漫才(違)が溜まりません。

全体的に謎は下巻に持ち越しで続きが気になる一方。
佐山がどんな解決を見せてくれるのか楽しみです!

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フォルマント・ブルー カラっぽの僕に、君はうたう。


[著]木ノ歌 詠
[絵]ミヤス リサ

 
もうすぐ死んでしまう主人公と、「シンセサイザーの」女の子が、音楽を通して心を触れ合うといった話?オーソドックスなギャルゲ…もといラブコメ展開にSFやファンタジー要素が加わった感じです。

「インフィニティ・ゼロ」じゃないですが全体的に泣かせ系のギャルゲーっぽい印象がどうにも残ってしまうのが難点といえば難点かなあ。死ぬのはヒロインじゃないけど。良くも悪くも鍵系好きな方はきっと感動できる小説だと思う(笑)

それとは別に、凄く音楽に関するマニアックなネタが多数登場します。
ヒロインがシンセサイザーであるというのもあるんですが…クラシックや現代の音楽にいたるまで。
ただ、読んでいて気になるようなうっとおしい解説とかはなかったので。
二人で音楽を作るシーンなんかは「ああ、こうやって最近の曲って作ってるんだ?」と単純に感心。

全体的に感動系のお話で履歴も無い「からっぽ」の主人公が
電気仕掛けの歌姫であるヒロインと行動を共にする事によって感化しあい、
お互い少しずつよいほうに変わっていくという辺りは結構みもの。
最後のコンサートのシーンではかなり涙がこぼれてきました。
ガルバとかゲネラルパウゼとか、機械達の動きが凄く切なくて、凄くよかった。
しかし、最後で主人公生き返っちゃったのはちょっとご都合主義っぽい感じがしました。

惜しむらくは、正直悪役の扱いがすこぶるよろしくない事。
せっかく「別に悪い人じゃないんだよ」というような描写が幾つも出てきて
後半では結構ヒロインを助けるような役回りを演じるというのに
最後は「逮捕されたよ」で終わりかよ!!ってのが…。
彼の行った悪事が許されざる事は明らかなのですが、
こういうオチをつけるなら最後まで「悪い奴」で押し通しちゃって欲しかったなと思います。
ってか吾郷はとにかくゲネラルパウゼどうなったのー!?(叫)

前半でちょっと中だるみっぽい部分がありますが(専門的な話題が続く為)
後半はテンポもよく一気に読み進む事が出来ました。全体的には面白かった。

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シャドウテイカー4 リグル・リグル


[著]三上 延
[絵]純 珪一

 
そろそろストーリーも佳境に入ってきた感じ。
というか次回でクライマックスということでちょっと寂しい…。

人間を操る虫のカゲヌシ、ということである意味王道と言えなくもないですが
凄くどろどろしたカゲヌシとのバトルの合間に入ってくる恋愛要素が凄い生きてると言うか浩雄の記憶を失いたくない葉の気持ちとか、みちるの複雑な心境とかが凄い印象に残ってます。

特に今回、全体的にみちるが可愛い…もといかわいそうで。
病院で泣いちゃうシーンは思わずもらい泣きしちゃうところでした。
年頃の女の子の「好き」って言葉の重さっていうか。凄くわかる気がする。

それとは別に、兄貴が偉いいい味だしてましたね、好きですあの兄貴。
っていうか挿絵が…1Pだけジョジョみたいになってるよ?!?(爆笑)

最後の「くろのかなた」の続きが…浩雄の葉への気持ちがダイレクトに伝わってきて、泣けた。

葉の父親が登場したり、レインメイカーの正体が明らかになったりでいろいろ衝撃も多い巻でしたが
何よりびっくりだったのは最後の「アレ」ですかね。
生きてたのかあいつ…個人的にはあの巻はものすごい衝撃でかい話だったので
今から楽しみと言うか恐ろしいと言うか。
とりあえずどんなラストになるのか今から楽しみです。

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