[著]奈須 きのこ [絵]武内 崇 |
ラノベ完全読本に紹介されていて興味を持って買ったんですが
ミステリ系はあまり読まないので判りませんがが「ライトノベル」というには、ちょっと重い感じです。
登場人物の言ってることが一々哲学的で眠気を(蹴蹴蹴)
文章は凄く綺麗だし、ちゃんとした硬い本も読める方にはかなりオススメ。
二重人格だった少女・両儀式が2年間昏睡状態に陥り、
裏人格と引き換えに人の死が見える魔眼を手に入れると言うのが主な内容ですが
各キャラクターが引き立っていて結構好き。
キャラ萌え面で感想を言えば、主人公の幹也君のヘタレっぷりに終始萌え萌え。
そして全然興味無いふりを装い実は嫉妬メラメラな式ちゃんに萌え萌え。
イラストもあの「TYPE-MOON」とあってクォリティ高いです。
あの静かでミステリアスなイラストの雰囲気が作品とマッチしています。
個人的に不満だったのは、やっぱり「ラノベ」というには話が堅くて、
いまいちストーリーを先に読み進めようと言う力が弱いことですかね。
「Missing」の空目君の講釈が10倍くらいの長さになって突撃してくると思ってくだされば。
オムニバス形式なんですが、話が動いてる途中は夢中で読めるのに、最初の部分が堅すぎて減速してしまうのですよ。
それで、「あ?まだ○○ページもある??」という気分に陥ってしまうという。
ぶっちゃけこれ、「終わりのクロニクル」シリーズでもいえることです。
面白いのにもったいないと思う。
設定の作りこみ具合とかは凄くしっかりしてるし、細かくて、そういうのが好きな方にはオススメ。