ページ 196 | 今日もだらだら、読書日記。

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Missing10 続・座敷童の物語


[著]甲田 学人
[絵]翠川 しん

 
なんていうか、段々この話、人間関係グロくなってきますね。
最近すっかり描写の怖さに慣れてしまったしまったせいか、最近こっちのが気にかかる(笑)

今回の表紙、5巻よりも武巳が凛々しい顔してるのが凄い印象的だった。
5巻の表紙の武巳は明らかにヘタレくさいので(失礼)
しかし今回の話を読んで思う。

実は最強キャラは武巳じゃなかろーかと。

一番印象に残ったのはやはり最後に武巳と俊也が揉みあうシーン。
Missingって話はメインキャラが4人いて、武巳が今まで一番主人公らしい子だったんですが
この巻ですっかり逆転してしまった感じですね。
俊也が自分の知り合った人間全てを護りたいと悩んでいるのとは対照的に
稜子一人を助けるため、自分の周囲の人間を巻き込むと全て承知で魔津方に手を貸す武巳。
武巳は最後に自分のことを「凡人」って言ってるけど
好きな人のためとはいえ武巳は、既に凡人の域から乖離してしまっている印象を受けました。

個人的に気になるのは武巳たちもだけど、何より(ファンとして)亜紀のその後なんですが。
多分次の巻は彼女が中心にストーリーが展開されるんだろうなあ…。

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しにがみのバラッド。4


[著]ハセガワ ケイスケ
[絵]七草

 
相変わらず内容はほんのり暖かくて少し寂しく悲しく、ちょっと癒される感じ。
今回いきなりレズネタでめさめさビビったのは内緒(笑)
でもこの作品にかかると嫌らしい感じが殆ど無いのが不思議。

個人的には「しちがつなのか。」が好きです。
ホタルノヒカリ。もほのぼの?としてて好きですが。

あと最初と最後に入った小話が気になります。
モモの人間時代の話…なのか?

今ぱらぱら再読して考えたこと。
「やはりキノフォーマットでも後書きまでは真似できなかったか」
いや、真似しちゃまずいんですけど(笑)

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ソウル・アンダーテイカー


[著]中村 恵里加
[絵]酒乃 渉

 
ダブルブリッドの続きまだ(うわなにをするやめ)
…もとい、「ダブルブリッド」の中村恵里加さんの新作です。

なんか読み始めて思ったのが「ああ?、中村さんだああああ」の一言に尽きちゃったのですが。
主人公の性格とか会話の展開とか地の文とか。どこがどうとは表現できないのですがなんとも味があって、この味は中村恵里加さんにしか出せないんだろうなあ、という感じ。
主人公の比呂緒のどこか達観した性格が「ダブルブリッド」の優樹さんとどことなく被る気が。

「ダブリ」時代からこの人の文章の書き方がすごく好き。
特に241P最後とか最後とか。もう一人でゾクゾクしちゃってました。
そして、中村作品のヒロインキャラが毎回めちゃくちゃ好みなんだよう。
優樹さんもそうだけど、比呂緒かなり好みです。すごくこの子の人格には裏がありそうで(二重人格という意味ではなく)

それにしても主人公、作中で何回「馬鹿」って言われてるんでしょう(笑)
妹には罵られ、暴力を振るわれ、先生にも怒られ、ほとんど友達もできず…という
普通の人間なら引きこもりにもなりかねないような状態でも、へらへら笑っている主人公って、実はかなり強い子なのではないかと思ってしまいます。(というかこの状況で笑っていられるのって本気で感情機能がマヒしてるか、本当の馬鹿じゃないってことじゃないかと思えるんですよね)
ただ、彼女が「馬鹿」なのもいろいろ深い訳があるらしく…。それがこれから明かされていくだろうと思われるのが結構楽しみ。

「ダブルブリッド」でも発揮されていた鬱展開(というかグロ展開)に通じそうな設定や複線張られまくりで読んでてかなりどきどきものですが
(特におっちゃんが…微妙に太一朗っぽい役回りになっちゃいそうで怖い(苦笑))
これからが楽しみです。グロくても大好きですから、中村恵里加。

挿し絵は以前ガンガンで漫画を描いていた酒乃渉さん。久しぶりに見るとだいぶ絵柄変わったような…そういえばガンガン時代もカラー絵は見たことないので比較しようがないですが。最初酒乃さんだとわからなかったです。カラーの色使いや塗り方がキレイで今の方が好みかも。

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ルカ 楽園の囚われ人たち


[著]七飯 宏隆
[絵]巳島 ヒロシ

 
第11回電撃小説大賞・大賞受賞作。

一言でストーリーを紹介すると雰囲気が「ドームチルドレン(山崎風愛)」な「チグリスとユーフラテス(新井素子)」です(と言って両方判る人がいるんだろうか…居たら色々な意味で凄いぞ)
「地球最後の人間」ということで真っ先に思い浮かべたのはチグリスとユーフラテスなんですけどね。

まゆの設定なんかは見事に「チグリス?」のルナに酷似してるなあと。
作者さんがこの作品知っててこういうことになったというよりも偶然の一致なのでしょうけど。

まゆ以外の人間が全て幽霊であるという設定が斬新で、それでいてアナログな暖かみも感じさせられ
非常に楽しませて貰いました。最後の方はしっかり泣かせて貰いました。
最近の電撃では珍しく完結形で書かれた小説なので続編が無いであろう事が残念。
むしろこれに続編があっても困るけどねえ…(苦笑)

1つだけ気になった点を挙げればラストの方でアヤが撃たれるシーンがちょっと説明不足っぽいような。
もっと大きな山場にしても良かった筈だし、
あの書き方だと消滅したのか人間として生き返ったのか幽霊として生き返ったのかに関して
3通りの解釈が出来てしまうと思うのですが。
最後で何事も無かったかのように居るのも少々不自然に感じました(消滅したと思ってたので…)

あと、ルカの存在が住人達に知られて、家族の一人として暮らしていく姿がもっと見たかった。
その後速攻ルカの最期に話が飛んでしまうのがちょっと寂しい。
ルカって結構普通に良さそうなキャラなのになあ…殆ど「人間としての」ルカの描写は無いまま終わってしまってしょんぼり。

それ以外は本当に面白かったです。久しぶりに本を読むのに没頭してしまいました。

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ザ・サードVII 死すべき神々の荒野(下)

ザ・サード7 死すべき神々の荒野(下) (富士見ファンタジア文庫)
[著]星野 亮
[絵]後藤 なお

 
パイフウ先生スキーとしては文句なしに美味しい巻でした。
前巻は火乃香のデューン・ランがメインでパイ先生あまり出なかったし。
挿絵もパイ先生多いしね!!巨乳萌えー。
ところで後藤なおさんって、絵柄微妙に変わりました?
大人系キャラの描き方とか特に、以前より好みになったように感じたのですが。

今回のゲストキャラも個人的にツボなキャラが多くて。
前巻から出てるシンやロウエンとか。
さらに言えばカイニスは典型的に私の好みにツボヒットなタイプだし(笑)
自分より強い女を必死に守ろうとして空回りする熱血君、大好きだ。

パイ先生と火乃香の強いつながりが強調されている、パイ先生ファン的には美味しい話でした。
もうお前ら愛し合いすぎだぞ!!と。(笑/間違っても百合方面に解釈してはいけません)
百合といえば今回は買う前のパラ見で、挿絵のスカーレットとパイ先生に度肝抜かされました(笑)
しかし、スカーレット倒した後のパイ先生とハデスの会話がまた。
やっぱし根っからレズなんですねパイ先生…。

しかし火乃香ってホントに「愛されヒロイン」ですよね。
本当に「誰かに嫌われる」という事から無縁のヒロインな気がする。
いや、こういう真っ直ぐなタイプの女の子もそれはそれで好きですが(笑)

不満を言えば最後のシンとヌルの決着はちゃんと最後まで見たかったなあと思うのですが。
シンが足を失う事になった経緯とか、最後人間の姿で火乃香たちの前に姿を見せなかったあたりとか
まだ書き込む余地があった気がするので…。
多分本のページ数の関係上どうしようもなかったのでしょうが、とにかくそこだけが残念。
あとはボギーやイクスにももうちょっと活躍して欲しかったなあとも。

短編シリーズや「異界の森の夢追い人」が個人的にはかなりイマイチだったのですが
今回はかなり良かったかと思います。

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9S<ナインエス>5


[著]葉山 透
[絵]山本 ヤマト

 
新キャラ続々登場で、ストーリーも佳境に入り、益々目が話せません。何より毎回400P近い大ボリュームなのにそんなの全然気にならないのが凄いと思う。電撃で同レベルの長さの本といえば「終わりのクロニクル」とか「吸血鬼のおしごと」とかありますが大体中盤で「まだ半分あるのか…」みたいなだれが来るんですよね。ぶっちゃけこの分厚さで気がついたら読み終わってるような展開の速さが好み。

すっかり忘却していた横田夫妻が今回はクローズアップされてなんとなくほのぼの。実はすごいひとだったんですね、横田さん…。そして鏡花ちゃんが可愛い+かわいそう。ベルゼブルと鉢合わせした時は本当に寿命が縮みましたよ(涙)

しかし、ベルゼブルいうとどうにもスフィア社のオカマちゃんを思い出してしまうのですが!!つーか作品違うから…違うから…(笑)由宇と闘真の微妙なラブコメも健在で嬉しい。こういうもどかしいカップル大好きです。

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召喚士マリア1 魂に堕天使を、唇に真の名を。


[原案]安田 均
[著]北沢 慶
[絵]四季 童子

 
モンコレTCGの世界観が下敷きになっているらしいですが…その辺の詳しい事はよくわかりません。

とりあえずまた挿絵買い。
ここいつも読んでる人(…居たら)は速攻心の中でつっこんでおられることでしょうからセルフツッコミしておこう。まあ、挿絵につられたのも事実ですし後書き読んで「うぉ、モンコレ!?知らないし!!」と焦ったりもしましたが、モンコレ知識については全然無くても読めたので一安心。

フレイムの設定や性格、絶対以前どこかで同じようなの見たぞと思って考えたら「天国に涙はいらない」に同じようなキャラが居ましたね(爆)あっちは確か「美少女に目が無い」設定だったと思うんですが、こっちは「美少年に(略)」。しかし自他ともに認めるショタコンな和泉としては非常にフレイムのセリフに共感しまくりでした(それもどうよ)

美青年がショタコンというのも非常にレアな設定ですが(BL小説の世界じゃあ違うかもしれませんが)他のキャラもかなり濃くて、魅力的。というか一番笑えたのはやはり魔王が…馬鹿だ、馬鹿すぎる、この魔王(笑)

挿絵とか抜きでオススメですよ!?(笑)

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スクラップド・プリンセス サプリメント2 恋人たちの狂想曲


[著]榊 一郎
[絵]安曇 雪伸

 
「捨てプリ」シリーズ外伝第二段。第一弾は短編集でしたが、今度は長編の外伝作品です。

パシフィカの正体が明かされる前の話と言う事で、全体的にまったり雰囲気。出てくる敵もお間抜けな感じで、なかなかステキです。っていうか「メイドさん」な辺り、作者様の趣味を感じます(笑)

全体的に、ラノベのこういう外伝コメディって短編が多いような気がするんですが長編コメディって難しいのかな?となんとなく感じていたのですがこの方の場合はやはり長編が上手だなあと思いました。適度にシリアスっぽい話も入りつつ、全体の雰囲気がほのぼのーでまったりーであんまり緊迫感がないっていうかなんていうか。

「廃棄王女」でも「その守護者」でもない、本当に「普通」の三人の姿が新鮮。個人的には父親のユーマさんがよい味出してると思いますv

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吸血鬼のおしごと7 The style of motals


[著]鈴木 鈴
[絵]片瀬 優

 
納得いきません。

読んだ直後に書いたら相当頭に血が上って何を書くかわからないと言う事で大分時間を置かせてもらいましたがやはり納得いきません。

ここまで後味の悪い話、初めて読みました。この話読んだ後、一晩何もできないくらい凹みました。

6巻まではいい話だったんだけどなあ・・・前巻で舞が死んだの、見事に無駄死にじゃないですか。5巻くらいまでの「背後関係は暗いけどなんかほのぼの」なあの作品の雰囲気はどこいったんだと問い詰めたいくらい最初から最後まで鬱展開。それこそ鬱話で有名なエヴァンゲリオンもびっくりですよ?マジで。ハガレンのアニメなんか可愛く思えてきちゃう。

6巻と最終巻までの間があいたこともあり作者がこの作品に愛情をもてなくなり、適当に終わらせた感が作品全体から漂ってきてるのは気のせいなんでしょうか・・・。

バッドエンド話、私だって大好きですよ?
大好きですが、作品にはバッドエンドになるべき理由と課程があると思います。偉そうな事言っちゃうのも何ですが、ある程度ラノベ読んでたらそういう作品の区別くらいはつくつもりですし、だからこそ殆どのバッドエンドも謹んで受け入れることが出来ます。

同じ電撃内で例を挙げれば「Missing」や「ダブルブリッド」がバッドエンドになるならば、それは予測できたバッドエンドでありまして。クロノクルセイドだって凹んだけどある程度そういう展開になる可能性は考えていました。

でも、この作品の当初の雰囲気から考えて舞の犠牲以上のものが必要な理由がちっともわかりません。

百歩譲って上弦が真田との戦いで亮二をかばって死ぬとか亮二がレレナをかばって死ぬとか、そういう展開なら納得できます。でも今回の話は舞以外の全員が無駄死に(無駄精神崩壊)してるとしかいえません。
実際、最終的に舞だって無駄死にですが。

あと、舞がクローズアップされすぎて亮二のレレナに対する扱いが本気でおざなりでしたね。一応メインヒロインだった筈なのに・・・(苦笑)

とりあえず7巻も引きずってこの終わりかたかよと、空しくて涙が止まりませんでした(色々な意味で)
本当にこの作品が好きな方は、第7巻はなかったものとして処理するとよいかとおもわれます。6巻までは間違いなく名作。特に6巻・・・。7巻は評価分かれると思いますが。

本当に、このまま最終巻出ないまま忘れられるほうがよかったよ・・・。

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アリソンIII(下) 陰謀という名の列車


[著]時雨沢 恵一
[絵]黒星 紅白

 
「アリソン」シリーズの最終巻です。
前巻読んでから1ヶ月くらい経ってたのですっかり内容を忘れ(以下略)

今回は兎に角ヴィルが大活躍で萌えでした(笑)
今まで結構アリソンに振りまわされるヘタレ君なイメージだったんですが。
最後の種明かしでのヴィル君がめっちゃかっこいいですよ!

とりあえず、前後に「クロノクルセイド」と「吸血鬼のおしごと」最終回を
見て凹み気味だった所為か、アリソンの最後は本当に嬉しかった。
「おしごと」以上にアリソンは「バッドエンドが想像できない作品」であったので
上巻の最初を読んで以来物凄い不安だったのですよ・・・。
大っぴらに付き合うことは出来なくても、娘に正体を明かすことができないとしても
アリソンとヴィルの幸せそうな雰囲気がエンディングから伝わってきたので
こういうのもありなんじゃないかと思いましたv

そして今回の後書きもツボヒット。卒業しても皆一緒だよ!(編集部注:意味不明)

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