ページ 197 | 今日もだらだら、読書日記。

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絶望系 閉じられた世界


[著]谷川 流
[絵]G・むにょ

 
ぶっちゃけるとこの作者さんの本は「涼宮ハルヒ」が個人的に微妙だったので
(嫌いではないけど世間が絶賛する理由がいまいちよくわからない人)
なんとなーく敬遠していたのですが…なんとなく挿絵とかストーリー紹介につられて購入。

いきなり悪魔と天使と死神と幽霊が自分の家におしかけてきちゃうというストーリーで
萌えがどうのだの、そんなネタばかり出てくるのでハルヒと同じ系統の「萌え」話かと思いきや
読めば読むほど「あれれ?」な方向に進んでいくストーリー。
そして最後は中盤で一瞬頭をかすめた通りの、結構後味の悪い終わり方。

やっばい、この人ちょっと惚れ直したかも(笑)

「まいじゃー?」さんで「後味が悪いので注意」と書かれていたので既に事前準備はできたし
中盤あたりでただの萌えストーリーでないこと、後味悪い終わりになるんだろうなというのは
ある程度予測できたので意外にその辺りは気になりませんでした。

でもなんか、本当に天使とか死神とか悪魔とか、人間を超越したものがいるのだとしたら
本当にこんな感覚なんじゃないかなー、ってなんとなく納得してしまった。
「絶句」でも似たような口論がありましたが、あちらはもっと人間擁護してくれるもんね。
しかし手洗いで殺される罪のない雑菌たちっていうのはなんか凄いうまいたとえだなあと。

狂気におかされた人間と、人間外のものたちが中心に据えられているので
なんだか普通の人間なら当然考えるはずの建御の思考が凄い愚かに見えてしまった。
でも、ほかの小説だったらこっちが当たり前…というか普通に建御に萌えてた可能性もありますが(笑)

ハルヒが苦手なのは露骨な萌えっぽい展開が微妙ー、っていうのあるんですが
この小説では萌えネタすらストーリー全体に流れる「普通」への皮肉みたいな空気を増長してるような気がして。
ひたすらゲームやってる悪魔が個人的には結構うけました。

なんか凄い不思議な感覚の小説でした。読んでいて非日常にトリップしてしまうような、そんな感覚。
後味の悪い終わり方が大丈夫な方にはオススメかも。

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル3(上)


[著]川上 稔
[絵]さとやす(TENKEY)

 
今回は自動人形の世界、3rdギアとの全竜交渉です。
わーいメイドさんがいっぱ(強制終了)

秘密も明かして晴れて堂々といちゃこらし始めた主人公ズが凄すぎます。
普通に発言がエロいですよ!!いいのかよ!(笑)
飛場君との「共通の話題」といい、佐山、激しくオープンエロだな。
というかこの作品にエロじゃない男キャラっているのかと時々…大城至くらいか…マジで。ところで挿絵で運が女子の制服着てますが、学校での彼女はどういう扱いなのでしょうか。てっきり切のまま男の子として通ってると認識していたんですが…。

新キャラの京が可愛いです実は月読さんもかなり好みのタイプですっ。
しかし可愛いのはとにかく就職活動の話とか出てきて思わず鬱に…(それ感想じゃない)

3rd-Gの滅びの原因…今までのギアの話よりも更に偉く重くなってきましたね。
なんとなく「自動人形と武神の世界」というわけで、3rd-Gというのは人間が元々いないんだと勘違いを…。
考えたら自動人形も武神も創造主たる人間がいなきゃ存在できない訳ですけど。

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AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(下)


[著]川上 稔
[絵]さとやす(TENKEY)

 
読んでからだいぶ間が空いてしまったので適当な感想でスイマセン。

運と切、二人の言う「秘密」が遂にこの巻で明かされます。
あ?…やっぱり、というかそうきたか!って感じ。ぶっちゃけ普通に騙されてました(笑)

っていうかエロいよ、何気に!しかも相手切だし!!
801キターーー!!

もう一々、御言君の台詞にどきどきしてしまう私は駄目ですか。
「悪役」といいつつ、言ってる事は最近の主人公ではなかなか見られない、古き良きヒーローモノの主人公みたい。
もう好きだよ、こういうこと言ってくれる主人公が私は好きなんだ!!

…と、まあそれは、置いておいて(笑)
佐山・新庄コンビと対比的に書かれる鹿島夫妻も中々素敵です。
真実を話さないと決めた夫、真実を聞かされていないことを知りながら、知らないことを選ぶ妻。
こういう中で、お互いを信じて生きていけるってすごいことだと思います

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Missing12 神降ろしの物語


[著]甲田 学人
[絵]翠川 しん

 
半年振りの新刊?。久しぶりに読むとやっぱり怖いですね、これ。

なんというか空目と亜紀以外、全員キャラ変わりすぎ(苦笑)
特に俊也と武巳のキャラが…前巻までと180度違うんですがっ。
稜子の変化は好ましいもの、というかかなり良い感じに変わったなあと思うけど。
空目に堂々と反対意見言っちゃうシーンとかめちゃくちゃかっこいいです!
逆に俊也は昔のヘタレ犬(待て)だったころのほうが好きだったなあ。

反対に武巳の行動がますますあぶなっかしくてもうほんと見てられないです。ガクガク。
バイトでウィザードの京介もびっくりの危なっかしさですよ。本当に。
特有のゾっとする怖さも健在…というかますますパワーアップ。
携帯電話ネタっていうのもまた、偉く時代の流行に乗ってますよね(笑)
という訳で今回の怪談は「着信アリ」系です。身近なツールなだけにマジ怖い…。
亜紀の方も色々伏線張られたまま何も解決してないのでかなり心配。

今回は詠子さんの過去話がチラっと出ましたね。
結構ありがちなネタではあったけど彼女の行動原理がちょっと見えたような気がした。
しかし保健室のあのシーン、偉くエロく感じまs(強制終了)

しかし本当に武巳君大丈夫なんでしょうか…続刊早めに出るといいなあ…。

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空の境界(上)


[著]奈須 きのこ
[絵]武内 崇

 
同人小説を文庫本化したもの(というかぶっちゃけ「月姫」でお馴染みのTYPE-MOONの作品なのですね)ということで
ラノベ完全読本に紹介されていて興味を持って買ったんですが
ミステリ系はあまり読まないので判りませんがが「ライトノベル」というには、ちょっと重い感じです。
登場人物の言ってることが一々哲学的で眠気を(蹴蹴蹴)

文章は凄く綺麗だし、ちゃんとした硬い本も読める方にはかなりオススメ。
二重人格だった少女・両儀式が2年間昏睡状態に陥り、
裏人格と引き換えに人の死が見える魔眼を手に入れると言うのが主な内容ですが
各キャラクターが引き立っていて結構好き。

キャラ萌え面で感想を言えば、主人公の幹也君のヘタレっぷりに終始萌え萌え。
そして全然興味無いふりを装い実は嫉妬メラメラな式ちゃんに萌え萌え。
イラストもあの「TYPE-MOON」とあってクォリティ高いです。
あの静かでミステリアスなイラストの雰囲気が作品とマッチしています。

個人的に不満だったのは、やっぱり「ラノベ」というには話が堅くて、
いまいちストーリーを先に読み進めようと言う力が弱いことですかね。
「Missing」の空目君の講釈が10倍くらいの長さになって突撃してくると思ってくだされば。
オムニバス形式なんですが、話が動いてる途中は夢中で読めるのに、最初の部分が堅すぎて減速してしまうのですよ。
それで、「あ?まだ○○ページもある??」という気分に陥ってしまうという。
ぶっちゃけこれ、「終わりのクロニクル」シリーズでもいえることです。
面白いのにもったいないと思う。

設定の作りこみ具合とかは凄くしっかりしてるし、細かくて、そういうのが好きな方にはオススメ。

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バイトでウィザード 術者の目覚めはうさぎのダンス!?


[著]椎野 美由貴
[絵]原田 たけひと

 
バイトでウィザードシリーズの一条兄妹の見習い時代を綴った外伝第二段。
すごい濃いキャラが出てきたんで、個人的には大注目。
渋くてマッドサイエンティストなジジイの同級生って色々と最高なんですが!(笑)

本編がかなり段々重い話になってきたような気がするのですが
(というか京介の治癒無効段階がどんどん進んでいくので。
どうしてもこの本編って先に明るい未来を見出せないのよね・・)
外伝は全体的にとことんギャグ、とことん軽快なノリで進んでいくので良いです。

とりあえずこの話の中で一番すきなのはジジイほっといて第三話の「湯けむり慕情で温泉地獄」です。

ラストの女将の手記最高。
本気で吹きましたから、電車の中で爆笑しましたから!
ウェルカムトゥーザボンバーワールド。

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灼眼のシャナV


[著]高橋 弥七郎
[絵]いとう のいぢ

 
最近人気らしい、「灼眼のシャナ」シリーズ外伝です。
シャナがフレイムヘイズになった時の、アラストールとの契約のエピソード。
主人公も違うし舞台もファンタジー観たっぷりで、本編とはかなり違った雰囲気が楽しめます。

もうとりあえず表紙の包帯ぐるぐるシャナと新キャラヴィルヘルミナのメイド姿に萌え萌えだったとかそんな本当の事はさておいて・・・とりあえずヴィルヘルミナさん萌え(置けてない置けてない)

ストーリー自体は外伝といっても「バイトでウィザード」や「フルメタルパニック!」のようなギャグにはしった展開ではまるでなく、シリアス度自体は本編と全く変わらないです。「外伝」という表記自体無いのでこの話を「外伝」とみなすかどうかは人によって意見が分かれるでしょうが・・。

最初のほのぼのーとした家族的な雰囲気の中でも、シャナたちの「現在」を知っている読み手にはこの生活が長く続かない、シャナの夢見る生活は永遠に来ないであろう事を判ってしまう為どことなく儚さや切なさを感じます。実際、最後の展開はかなりほろ苦いものでしたね。

久しぶりにこのシリーズ読みましたがやっぱ好きなので他の新刊消化したら続編を購入したいところです。

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しにがみのバラッド。5


[著]ハセガワ ケイスケ
[絵]七草

 
今回の話の中では断然「しにがみのうた」が好みでした。
なんつーか、うちの黒兎設定を知っている人は読んだらどこに萌えたか一発でわかりそうな勢いですが。
というか黒携帯ハマって以来めっきり暗殺者萌え。
実はROも隠れ♂アサシン萌え(なんですと←男キャラの中では)

高確率で死にネタの入るこの作品、作風自体がとにかく物悲しいのですが
「しにがみのうた」のやるせなさは格別でした…。
どうでもいいけどチセって某最終兵器彼女思い出してしょうがないんですが!

冒頭で(感想描くたびに毎回触れてるけど)「キノの旅」と作風が似てるといいましたが
キノがほのぼのーとしてそうでどこか現実的な雰囲気が漂っているのに対し
しにがみのバラッド。は物悲しいのにどこか暖かい雰囲気なんですよね。
ここがキノと一番対比すべきところじゃないかと。

個人的にはかなり好きな作品ですー。

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シャドウテイカー3 フェイクアウト

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[著]三上 延
[絵]純 珪一

 
ようやくストーリーの根幹に関わりそうなキャラや単語が出てきてストーリーも本番という感じ。
…なのに3巻からして本当に展開が絶望の連続で物凄いです。
この手のストーリーはやっぱ主人公の努力が報われてハッピーエンドというのが筋だと思うのですが
「これ、どっから状況回復させるの…?」とツッコミたくなるような報われなさがまた恐ろしい。

今回は葉の失われていく記憶がクローズアップされる中、
葉と同じようにカゲヌシに記憶を奪われていく天明との対比がなんとも嫌な感じです。
思わず「葉もそのうちこうなっちゃうのかな…」とか怖い事考えちゃいますよ。
黒の彼方も見方のようでありながら最終的にはラスボスぽくもあり、非常に怖い存在ですね。
でも黒の彼方って毅然としててなんともかっこいいよなあ(笑)

最後の最後の天明の姿がなんともやるせなく、少し物悲しく感じました。
ストーリーを「読ませる」力は秀逸かと。

ストーリーも本題に入る中、どんどん謎は深まるばかり。
ここからどうやって主人公達が状況を逆転させていくかに期待!
逆転…するよねっ?(苦笑)

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バイトでウィザード したがえわが宿命に、と少女は呟いた


[著]椎野 美由貴
[絵]原田 たけひと

 
カラー挿絵の2?3P目のセリフが何処の事だかわからない。
マジ気になってしょうがない。誰か正解を教えてください。次回以降の伏線…?
礼子が団体に入るきっかけになった事故関してはまだまだ謎が多いというか…
京介がその場に居たのではないかとおもわれるほのめかしが作品中に少しあったのが気になる。

死んだ筈の自分の元恋人に命を狙われるという、まさに泥沼最高潮な第七弾。
京介がここにきて初めて人間らしい感情を見せたような気がする。
今まではどんな事があっても物凄く自分を外から見てしまうようなキャラだったのに
今回の京介、凄い人間らしいよ…。
取り乱して傷つけてしまった礼子に必死に古代の治癒術をかけるシーンとか、
ラストのあの衝撃の展開とか(流石にこれをネタバレさすのはまずそうなので伏せつつ)
というか今までの無感情な京介はこの話のための伏線だったのかな。

一人の人間をここまで変えてしまう砂島礼子という少女の存在の大きさにある種感嘆を覚えました。
つか、この子のキャラクターかなり好き。かっこいいわ大人っぽいわ、可愛いわお姉さんタイプだわで。
そして今回、礼子に加えて豊花がすっごい可愛いです。
そりゃそうと豊花って何気にこの作品ではヒロイン扱いなのでしょうか…妹だけど。

もーとりあえず、何気に今回の事件で京介の治癒無効体質の段階が
進んじゃったんじゃないかってあたり心配でしょうがないです。
こんなに主人公の体調を気遣っちゃう小説なんてこれだけだよ…ああ恐ろしい。

しかも今回、ついでに微妙に豊花にも治癒無効体質フラグ(何それ)が…ああ恐ろしい…(涙)
割合元々コミカルなノリのストーリーだった訳なので
メインキャラ(一条兄妹、塩原、風紀委員長とか)の中で人死にが出ないような終わり方をしてほしいんですけどね。

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