ページ 48 | 今日もだらだら、読書日記。

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Lady!? Steady,GO!! Special Edition

 
丸新

『バカテス』の井上堅二が贈る新たなバカ達の狂宴、開幕!僕、静目圭には一つ年上の幼馴染みがいる。僕がセンパイと呼ぶその彼はとても優秀だ。できないことは皆無だと言い切れるほどに。最高の身体能力に、最高の知力に、最高の容姿。超巨大複合企業《SANADA》の次期当主になるべく、幼少時から特殊な環境で教育を受け続けたセンパイ。しかしその彼には、残念ながら常識が皆無だった!そんなセンパイこと真田燐之介と、その教育係として日々奔走する僕の、後継者争い本格参戦への幕が今上がる――!!スペシャルエディションはなんと『バカとテストと召喚獣』書き下ろし短編小冊子付き!

個人的お気に入り度数

 超巨大複合企業《SANADA》の跡取りは世襲制ではなく、一族の中で優れた者の中から選出されていた。現当主の嫡流・真田燐之介は次期当主候補としての教育を施されて全能といってもいいほどの優れた才能を持ちながら、常識がないために「出来損ない」と呼ばれている。そんな燐之介の教育係を務める静目圭は燐之介の常識はずれな行動に振り回される日々を送っていたが……というお話。

 常識を知らない燐之介と常識に縛られて生きてきた圭がお互いの出来ないところを埋めあっていく姿がとても好きだ…!あらすじだけ読んで「主従モノのBLかな!?」って5回くらい呟いてたんですけど、思ってた以上に圭と燐之介の相棒関係および主従関係がメインのお話でした。バカテスは明久・雄二の行動理由に常に女の子の存在があった分まだなんだかんだでラブコメしてた……。秀吉枠も居るんですけど秀吉みたいなお色気展開は全然なくて、下手するとセンパイの性転換設定って圭とくっつくためのフラグじゃ!?って思ってしまうんですけどその辺どうなんですか怖い。

 基本的には対等な関係なんだけど、真田の他の人間の目があるところでは『主従』としてふるまう二人の関係が個人的に大変おいしいです。圭の「大人が子供を歪めてしまうようなことが大嫌い」って設定どう考えても元凶はセンパイですよね……。『端男』って設定わりと意味深ですよねとか夜の教育(意味深)とかぜんぜん思ってません。

 古き慣習に縛られた財閥一族を舞台にした後継者争いという大人の世界に挑む子供たちの物語で全体的に割と重たい世界観設定があるんだけど、重たさを感じさせないサバサバした空気感と、公衆の場で読めないギャグは健在。ギャグはバカテスよりも下ネタ増えたかな、チンチン電車のやり取りには思わず爆笑してしまった。下ネタもそうだけど、割とバカテスがギャグ時空でごまかしていた部分にがっつり踏み込んでくるので、割とドキっとします。今回は後継者を決める争いに参加する『チーム』を作るための下準備といった感じのお話でスタートラインに立ったところで終わったので、今後どうなっていくのかとても楽しみです。

 しかし、いろんな意味で圭ヒロインだったな……ライバルの親戚に身分上とらわれていて動くことができない圭をどさくさ紛れで奪いに行くお話(曲解)だったもんな……。



 付録の「バカとテストと召喚獣」小冊子は明久達の性別が逆になってしまうお話。冗談で何度か「常に同人誌の定番展開を貪欲に喰らっていくバカテス」「やってないのもう性転換くらいじゃない?」とかいってたんですけどほんとにきたよ……しかも恐らく最後の最後で。

 イラストがほとんど見た目的に変化のないムッツリーニと秀吉だけで正直見た目が大幅に変わったあたりのビジュアルが見たかったような見たくなかったような。姫路さんの見た目に変化ないのが救いなのかもしれないけど翔子×雄二の性転換が本当にただの犯罪で危険が危ない。

 ババア長の実験シリーズやらギャグマンガ時空特有のファンタジー設定等で割と強引に公式と地続きのところで二次創作みたいな展開をやりまくってきたバカテスにしては珍しく定番の同人誌見たいなオチでしたが(何を言っているのかわからないとおもうが俺も)、久しぶりに生き生きとしたバカやってる明久達の姿が見れて楽しかったです。これで終わりなの寂しいので、ネタが浮かんだらでいいからこういう形でもちまちま続けてほしいなんて思ったり。

 個人的には一番最初の明久と雄二のやりとりが大ご褒美なので全力でごちそうさまでした明久の家に雄二が使う用のゲスト用布団が容易されてる設定おいしいですありがとうございました。

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甘城ブリリアントパーク7

 

エレメンタリオに隠された乙女の秘密って!?西也が下した運命の決断も、キャストたちはつゆ知らず。でも、前例のない動員数達成に燃える乙女たちが、甘ブリにはいる!雨も風も、腐れも炎上も乗り越えて、ヒロインたちは甘ブリに新たな輝きをもたらせるか?(公式サイトより)

 アクアワーリオ改め「エレメンタリオ」の四精霊を中心とした短編巻。さりげなく四精霊のアトラクションの表記が統一されてたり、アニメで出てきたツッコミへのフォロー的なエピソードも多かったり、メイプルサモナーの方のキャラクターを拾ってきたりと各メディアミックスを踏まえてさらに世界感が広がった印象で、楽しかった。前巻から登場の鉄ひげ&ドロッ子さんみたいにアニメから生まれたキャラクターや設定が逆輸入されて原作作品世界に溶け込んでるの、面白いなあ。

「火の精霊なんだけど仕事から帰ってきたら自宅が炎上してた件」
 自宅が炎上(物理)したサーラマが、キャスト達の家にお世話になるお話。サーラマがミュースのこと好きすぎる……後のミュースの話でミュースがダメ人間ほっとけないタイプという話もありましたし、もう二人でゴールインすればいいとおもいます。あと、いすずのお風呂にツッコミ入ったので盛大に噴いた。シルフィーは唯我独尊キャラかと思いきや、かまってちゃんキャラだったんだな……。

 なお、ミュースの寝顔動画はアニメ14話(BD7巻に収録された未放送回)に話が続いてるので未視聴のかたはこの機会に見たらいいと思います。京アニ全力の作画でしどけないミュースの寝顔が見れます(さりげないステマ)。

「腐ってばっかりじゃないんですよ?」
 多方面に有能だけどそんな自分を表に出せないコボリーの、腐ってないちょっとした人助けのお話。その前のサーラマの話でのコボリーの修羅場エピソードとか、コボリーの私服がアナスイだとか、このお話で出てくるコボリーの得意分野とか全体的に同種をチクチクやられてるかんじやばかったです。PCとデザイン周りは特になんかこう、独学である程度詳しくなるひと多いよな……。

「普段ない組み合わせ」
 モッフルvsアーシェの本心が見えそうで見えない大人同士の駆け引きにすごいニヤニヤして、ミュースの複雑な乙女心にもニヤニヤするお話。っていうかほんとオフのアーシェさんのキャラの変わり方が凄く良いなあ。ワニピーがいろんな意味で不憫なのですが、やっぱりミュースにはサーラマとゴールインして頂きたいです(2回目)。

「しるふぃー・ちゃんねる!わくわくレビュー」
 シルフィーが通販でゲットしたもののレビューをしちゃうよ☆というお話なんですけどエレメンタリオの3人どころかパークの重鎮を巻き込んだ乱痴気騒ぎがどうかんがえても危ないオクスリやっちゃった雰囲気で、これギリッッッギリ(アウト)じゃないですか!?前巻のマッキーくらいのギリギリ感あふれる一発ネタでしたが、副作用とはいえ欝入って首吊ろうとする西也も結構ギリギリ(アウト)感ある……。

 しかし、最後の西也といすずのやりとりのなんともいえない不穏さが……嵐の前の静けさって感じで次巻どうなるのかが気になって仕方ない。というかもう少し巻数かけてキャラクター掘り下げるのかと思ったらもう本編動くのか。

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「好きなライトノベルを投票しよう!! 2015年上期」投票します。

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! 2015年上期

2014下半期からあまり本が読めない状態が続いており、今回もどうしようか悩む程度の読書量しかなかったのですが、久しぶりに投票します。下半期はもう少し本を読んで行きたい……。

ツカサ「銃皇無尽のファフニールVIII アメジスト・リバース」→感想
【21下ラノベ投票/9784063814538】
「D」と呼ばれる異能をもった少女たちと唯一の男の「D」である主人公が家族のような温かい関係を築いていくのが微笑ましく、様々な謎が一気に明かされていく終盤のカタルシスが半端ない。アニメをきっかけに手を出したんですが、物語に惹き込まれて一気読みしてしまいました。楽しかった!!

余談ですがロキ少佐というすごいBL要員が居るので女子に全力でオススメしたい。一言で言うと主人公の過去の男です。講談社公式にあるコミカライズの最初が突然のBLなのでよろしくお願いします。
渡 航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11」
【21下ラノベ投票/9784094515589】
平穏で幸せなはずの時間にも漂ってくる違和感に抉られる。いよいよ物語も架橋に入ってきて、奉仕部3人それぞれの“依頼”へと踏み込んでいく物語の緊張感が本当にすごかった。同時進行だったアニメ版含め、本当にここからどういう結末へ向かうのか、楽しみで仕方がない。

ところで10巻でマラソン大会で走り合った葉山と八幡が雨降って地固まるというか、なんかこう友人以下の関係性だけど誰よりも分かり合ってる感じのやりとりが本当に萌えるのでやめてほしい(くそ萌える)。
井上 堅ニ「バカとテストと召喚獣12.5」→感想
【21下ラノベ投票/9784047302983】
なんか、最後の最後まできっちりいつも通りのバカをやって終わってくれたなあと。本編完結編が割とバカ抜きでラストバトルやってた分、最後にいつもとおりのバカが読めて幸せでした。いつもとおりのバカでありながら、3年生の卒業、進級としっかり終わりを感じさせてくれる余韻のあるエピローグも大好きです。

ところでエピローグの雄二と久保君どういうことなんですか本編があんなに悪友エンドで終わったとおもったらまさかの久保君大躍進でありがとうございます超ご褒美です。なんかこう、12巻の雄二と明久がめっちゃ仲良しだった分あの終わり方が特に輝いてる気がしました……2パターン見れて幸せです……とこれだけ言ってもう1冊くらい短篇集が出ないかななんてそんな期待をバリバリしてます(本気)
賀東 招二「甘城ブリリアントパーク6」→感想
【21下ラノベ投票/9784040702094】
3〜5巻でしっかりとキャラクターの掘り下げをやりながら裏でしっかり伏線はってて、いざ西也の物語が先に進んだら全力で西也を追い詰めに行くこの容赦の無さがもうなんていうかフルメタの賀東さんだー!という感じでめっちゃくちゃ好きです!!王統の魔法の設定も今後更に追い詰めていくフラグとしか思えない。しかし、あまりにも絶望的な状況の中で色んな所からムチャぶりされて、それでも最初の「楽しむ」心を思い出した西也に胸が熱くなりました。本当、ここまで追いかけてきてよかった。

しかしほんとどこまでも追い詰められていく西也萌える。あと女子が大好きな某キャラ再登場本当にありがとうございますご褒美です。ラノベ関係無いですがアニメBD5巻の栗栖と西也といすずのキャラコメひどすぎて本当にありがとうございました。

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銃皇無尽のファフニール8 アメジスト・リバース

 

無力化された深月。変色してゆくクラスメイトたちの竜紋。そしてヴリトラにより明かされた、ヒトという種の根源に関わる情報―。それらに揺れる悠たちを、ニブルが竜紋変色者の処分のため襲った。なんとか退けた悠たちの前に、いったんは封じたはずの、篠宮都とクラーケンの子―クラーケン・ツヴァイがふたたび現れる。悠はジャンヌたちとともに戦いをおさめようとするが、説得はうまくいかない。さらに、戦いの中で、イリスに新たな変化が生じて…!?「モノノベは―あたしがどんな風になっても、嫌いにならない?」たとえ何が起きたとしても、きっとこの想いは変わらない。その手だけは離さない―。アンリミテッド学園バトルアクション第八弾! (「BOOK」データベースより)

 “第二世代”クラーケン・ツヴァイは「つがい」にするひとりを選ばず、接触したDの少女達の竜紋を次々と変色させてしまう。大ピンチのなか、今度はロキ少佐率いるニブルが竜紋変色者の処分の為に動き出す。更に、赤のバジリスクを倒して『終末時間』を得たイリスにとある変化が起き始めて……。

 人を捨て“ドラゴン”へと近づいてしまうイリスと、クラーケン・ツヴァイに見染められてしまったDの少女たち。そして絶体絶命の状況での悠の覚醒。それぞれが人としてお互いを思い合うが故に、逆に人から離れていってしまう姿が印象的でした。最後にどうなるかを知っても、悠のために、仲間のために力を使うことを惜しまないイリスがかっこよくて可愛くて、その覚悟の重さに胸が痛くなる。

 遂に物語が唯一の“男のD”である物部悠の正体に言及して、いろいろな意味でただのDでないのはなんとなく解っていたけど予想以上の展開にびっくりというか、えっハーレムルートなんです!?(困惑) 序盤からハーレム化の兆候はあったものの最終的にはイリスエンドだとおもっていたのになんだこれどうなってしまうんだ……。様々な謎が明かされた話だったけど、それ以上に伏線がばらまかれた感じのするお話でした。

 事情を知っていそうなヴリトラ、学園長、そしてロキ少佐あたりがどう動くのかも楽しみ。特にロキ少佐の思惑が読めないよなあ……ひとのかたちをしたものを殺す能力である『悪竜』を悠に与えたのは偶然なのか、それとも全てを見通してのことなのか。続きがとても楽しみです。

 それにしても、いよいよ正体がバレてしまったジャンヌちゃんの取り乱しっぷりが可愛すぎて、死んだ。ジャンヌもロキ少佐によって集められた人間ということは何らかの能力を持っている……というか未覚醒のDかと思っていたけどそういう話ではなさそうだし、彼女が今度どのような役割を持たされていくのかも気になる。

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5

 

冬真っ盛りの総武高校。窓の外は寒空ながら、比較的のどかな雰囲気の奉仕部部室。雪乃、結衣、八幡のいつものメンバーのもとに、訪れる何人かの生徒たち。とある男子からのお願い事にげんなりしたり、いろはのわがままに振り回されたり、強行日程の締め切りに追われながら原稿を書いたり…!?今は遠くに感じる将来のことから、誰かと一緒に過ごす休日のこと、部活のこれからのこと…、悩みも苦労もときめきも不安も満載で現在進行中、日常という名のかけがえのない日々。八幡の短くも慌ただしい冬の数日を描く短編集。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

 材木座が相変わらずだったり、生徒会長となった一色いろはデートすることになったり、生徒会で予算の調整をするためにフリーペーパーを作ることになって、八幡が締切に追われたりするお話。

 表紙の通りまさにいろはすに全部持って行かれた感じの短篇集。いろはすあざと可愛い!!すっかり奉仕部に入り浸り状態になってて準レギュラー感はんぱないんだけど、雪乃や結衣と過ごすときとはまた少し違った感じの、遠慮がなく、それなのにどこか甘い感じが漂っているのがとても好きです。総選挙の件も含めて共犯者関係というか、扱いこそぞんざいだけどお互い頼られたら無下にはしないかんじというか。葉山と同じく、いろはにとっても八幡は自分を偽らないで接する事が出来る数少ない相手なのかなという雰囲気を感じる。

 フリーペーパーの締切に八幡が追われる話が割と他人ごとじゃなさすぎて辛い。あとちょっとで終わるはずなのに集中力切れて何も出てこなくなるとか、あるあるすぎて死んだ。材木座の話での意識の高い就活ブログの話とか、「大人になったら結婚できると思ってた」とかなんか全体的に今回ジワジワと抉られますよ!?

 ところで本当にちょっとしか出番がないうえに全然メインの話じゃないんですけど、フリーペーパーのインタビューの際の八幡と葉山のやりとりが好きすぎて私は。雨降って地固まるというか、マラソン大会の出来事を経てなんかお互い本音で接することができる関係にステップアップしたよねこの2人。本当に短いやりとりなんですが、正直とても動揺しました……。

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銃皇無尽のファフニール7 ブラック・ネメシス

 

学園への帰還までの間、悠と深月の故郷に行くことになったブリュンヒルデ教室のメンバー。自らの秘密―記憶の喪失のことを深月に告白した悠は、“緑”のユグドラシルの支配権を得たティアの力により、ついに記憶を取り戻した。だが、そんな悠たちを、目覚めた二つの厄災が襲う。それは再臨した最初の竜災たる“黒”ヴリトラと、もう一つ、ヒトとドラゴンの新たな世代を紡ぐ存在で…!?記憶のヴェールは取り払われ、よみがえる想いがあふれ出す。ふたりが初めて出逢った、あの場所で―。アンリミテッド学園バドルアクション第七弾!(「BOOK」データベースより)

 “緑”のユグドラシルを支配したティアからユグドラシルとの取引によって失われた記憶を取り戻すことが出来ると告げられ、戸惑う悠。そんな中、ミッドガルに帰還する前に悠と深月の実家を尋ねることになった一行は人間の姿をした2つの災厄と出会う。1つはダークマターにより少女の姿を模した“黒”のヴリトラ。そしてもう1つはかつて深月が討伐した“紫”のクラーケンのつがい・篠宮都から生まれた“第二世代”のドラゴンの少女。新たなる脅威だった。

 目下最大の敵とも言えたユグドラシルを打倒して目の前に見えていた問題が全て片付いたとおもいきや一段落する間もなく一気に畳み掛けてきたなあ。次々と明かされていく真実に圧倒される。しかし、宮沢所長は憎みきれないけどほんとろくなことしないな……。

 いざ記憶を取り戻せるという段になったら、自分の知らない記憶を持っている本来の「物部悠」は記憶を失った悠にとってはやはり別人である印象が強くて、記憶を取り戻した自分がどうなってしまうのか解らない不安に苛まれていく悠の姿が胸に痛かった。そんな悠を受けて、お互いに遠慮しあうイリスと深月のやりとりにもだもだするし、ティア・リーザ・フィリルをふまえた恋のさやあてにもニヤリとするし、一方でキーリやらジャン(ヌ)やら新たなフラグが乱立して本当にこれはどこのエンドに落とすつもりなんでしょう私気になります。かつて殺し合いをした仲であるキーリとリーザのやりとりが物凄く好きです。リーザいい女だ……。

 それにしても悠が黒のヴリトラと対峙した際、現れた『悪竜』は何だったのか。あれって一種の精神制御技術というか、意識して人格の切り替えていくような一種の「殺すための技能」だと思っていたんだけど、むしろヒトの形をしたものに対してのみ発動する「特定の存在を殺すための異能」なのか。悠をそんな得体のしれない存在へと育て上げたロキ少佐の正体含めてますますきな臭くなってきた。

 そして“第二世代”の持つ本当の特異性が明かされる衝撃のラスト。急展開に次ぐ急展開に本当に目が離せない。続きがどうなってしまうのか、とても楽しみです。

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銃皇無尽のファフニール6 エメラルド・テンペスト

 

強まる“緑”のユグドラシルによる悠への干渉。これ以上の侵食を防ぐため、悠たちは東京にあるアスガルの研究所に向かう。そしてレンの父親でもある宮沢所長は、本体を破壊するだけでは倒せないユグドラシルに対し、悠が継承したフレスベルグの能力―“霊顕粒子”での攻撃を提案した。そのためには悠と高い上位元素生成能力を持つレンとの協力が必要になるが、ふたりの連携はなかなかうまくいかない。そこで、悠たちはみんなで遊園地に行くことになり…!?失われたコミュニケーション。たった一つの欲しかった答え。天才少女の心を開く鍵は―。アニメ化決定のアンリミテッド学園バトルアクション第六弾! (「BOOK」データベースより)

 “緑”のユグドラシルの干渉を受け、大切な仲間に牙を剥いてしまった悠。学園長の協力により一時的に干渉を抑えることに成功はしたものの、干渉は少しずつ強まっていく。ユグドラシルを倒す方法を模索しながら日本へ向かうことになり……。

 ユグドラシルを倒すためにはレンと悠の協力が不可欠、ということでこれまで一歩引いたポジションだったレンとアリエラ、2人の事情に迫るお話。絵に描いたようなマッドサイエンティストであるレンの父親・宮沢所長がもう色んな意味でゲスいというかなんというか。それでいて物凄く回りくどい、娘への愛情が見え隠れするのがずるい。

 ドラゴンの存在をはじめとして物語の核心に少しずつ近づきながらの総力戦が熱い。ミッドガルでの様々な経験を経て、他者から押し付けられた使命ではなく自らの意志で、そして悠のことが好きな一人の女の子として「ドラゴンになる」ことを選ぶティアの強い想いに胸を打たれた。今回のレン・アリエラとのやりとりもそうだけどほんとこの作品はヒロイン達がみんないい子すぎるんだよ……。

 まだまだ明かされていない謎は多いものの前半でばら撒かれた伏線が集約して、みんなの想いを合わせて悠と因縁の深いユグドラシルを打倒する展開は思わず「いい最終回だった」と言いたくなる程の展開!もう途中からノンストップにぐいぐい物語の中に引き込まれる展開で、どんどん面白くなってくるなあ。

 そしてラストでティアが落とした爆弾。物語の中で度々描写されてはいたけど、物部の中では記憶を失う前の自分と今の自分は完全に別人なんだなと思い知らされる。記憶を取り戻さないままでいることは無いと思うんだけど、そのことがイリスや深月との関係にどんな変化をもたらすのか、楽しみで仕方がない。

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まじかる漢の娘

 

世界征服を目論む秘密結社のボスを襲名した光煌は、宿敵であり、初恋の相手である魔女っ娘戦隊のピンク・雅と対峙するのが楽しみだった。ところが初対戦の日、現れたのは逞しく成長した体をピンクの衣装に包んだ漢!!光煌は夢破れ激昂する。そして悪の秘密結社と魔女っ娘戦隊との戦いの火蓋は切られた―はずだが、光煌の企みはことごとく失敗し、その度に雅に宥められて!? (「BOOK」データベースより)

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ドキッ★敵も味方も女装っ子だらけのニチアサ系戦隊!触手もあるよ!!

 表紙のインパクトにつられて購入。色んな意味で悪者にはなれないあほのこ主人公(※悪の秘密結社の首領)が穴だらけの悪事(?)を働こうとしてはひとりでスベりまくり、敵の魔女っ子戦隊のメンバー(むきむきピンク、ツンデレブルー、おじさんイエロー)からめちゃくちゃ雑にあしらわれ、気づいたら初恋の相手だったピンク(当時はショタショタ美少女だったが時の流れは残酷だった)と距離感を縮めていくお話。

 魔女っ子戦隊ものエロ作品のお約束を色々踏襲していく展開が頭悪くて楽しい。敵の攻撃を受けると服が破れる仕様とか、暴走して敵味方構わず襲いかかる触手とか、書き手のノリノリっぷりが伝わってくるのが大変楽しかった。触手が見事に女装似合ってる方をターゲットにしてくるのジワジワ来る。絶対あの触手、顔面で選んで襲ってたとおもうんだ!!なんかもう全体的に細かい設定回りがツッコミ所だらけみたいなところはあるんだけど、軽いノリで頭をからっぽにして楽しめる感じで楽しかったです。

 ただ、正直これ魔女っ子側を戦隊にする必要性があんまりなかったよな…。イエローとブルーがデキてて、今回のメインの2人含めたダブルカップリングものとして想定されていた話だったのが半分ボツ食らったみたいな大人の事情を邪推する程度にイエローとブルーが不自然に空気なのが気になってしまっていた。唯一といっていい活躍どころが触手エロの所だったんだけど、あれも光煌がヤられるオマケでしかなかったので……。

 触手の後に絶対黄色と青はヤってたと思うんです。作者さんの傾向的にはイエロー×ブルーと見せかけて年下強引攻×流されゲイ受のブルー×イエローだった気がするんですがどうなんでしょうか正解だけでも教えて欲しい。

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銃皇無尽のファフニール5 ミドガルズ・カーニバル

 

フレスベルグ戦から帰還した悠たちは、学園祭を開くことになった。盛り上がるクラスの中、リーザはどこか浮かない様子。どうやら両親に婚約者を決めさせられるのが憂鬱らしい。そして、悠はリーザの両親の前で恋人役を演じることになる。だがそこに、悠の記憶の鍵を握るドラゴン、“緑”のユグドラシル消滅の情報が入り―!?「…止めませんわ。止めたところで、あなたは行くのでしょう?」「ああ―もちろんだ。よく分かったな」「当然です。本日限定とはいえ、わたくしはあなたの恋人ですから」きらめく刹那の祭りの中で、つなぎあった指先だけが、揺れる二つの心を結んで―。アンリミテッド学園バトルアクション第五弾! (「BOOK」データベースより)

 ミッドガルで学園祭が執り行われることになった。リーザの両親の前で“恋人同士”として振る舞うことになった悠は彼女と恋人らしい振る舞いかたの練習をしたり、クラスの出しものを手伝ったり……と楽しくも忙しい毎日を送ることに。ところが、学園祭当日にやってきたのは思いがけぬ人物で……!?

女装姿で自分を調教した元上司(男)と自分を支配しようとするドラゴン(男)に取り合われる物部悠(曲解)

 いやもう正直女装だけでもありがとうございますな上にコスチュームがメイドさんで本当にありがとうございますわたくしにはご褒美です!!!!という感じなのですが、しかもそこにロキ少佐登場で倍々ドンとかいってたらまさかの少佐からの壁ドンだしユグドラシルも不気味な動きをみせてこの主人公のヒロインっぷりどうしたらありがとうございます(動揺)

 一種の敵の敵は味方みたいな感じだとおもっていた“緑”のユグドラシルが突如として動き出す。反作用こそあれど、今までその真意について深く受け止めてこなかった「ユグドラシルとの取引」。他に選択肢がなかったとはいえ、普通に考えれば真っ先にユグドラシルの真意を疑うべき話なんだよなあ。悠にとっては“疑問に思ったことがなかった”のではなくて“疑問に思うことができなかった”で、第三者であるイリスを挟んだからこそその歪みが見えてしまった。おそらく、ユグドラシルさえ望めばどうとでも出来る状態だったんだと思うとぞわっとする。

 リーザとの“恋人ごっこ”が本当に甘酸っぱくて可愛くて辛い。“D”となったために家から離れ、自由を得た少女。大人になって“D”としての権能を失ったら家のために誰かのもとに嫁ぐことを受け入れて、だからこそせめて今の“D”としての自由な時間を精一杯謳歌しているリーザの姿が本当にいじらしかった。リーザまじいい女……。

 必死に悠のためにあろうとするイリスや、イリスと悠の関係を見抜いて一歩引いた位置にあろうとする深月を含めて、本当にこの作品のヒロインたちはみんな良い子で、だからこそいろいろなことがままならないことが辛いなあ。

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銃皇無尽のファフニール4 スピリット・ハウリング

 

ユグドラシルとの契約。そして、代償としての記憶の喪失。それらの秘密を打ち明けられたイリスは、悠の記憶を取り戻すことを決意する。その時、姿をくらましていた災害指定の“D”の少女キーリが、フィリルの故郷・エルリア公国に姿を現した。ミッドガルの保護を求める彼女のため、悠たちはエルリアへ向かう。国王であるフィリルの両親たちのもと、舞踏会などひとときの異国の非日常を楽しむ悠たち。だがその前に現れたのは、魂を喰らう黄金の魔鳥―“黄”のフレスベルグで―。たとえ何を失っても、守ってみせる。魂のすべてをかけて―。アンリミテッド学園バトルアクション第四弾! (「BOOK」データベースより)

 ミッドガルの保護を求めてきたキーリを護衛するため、フィリルの故郷・エルリア公国へと向かう悠達。同じ頃、エルリア公国ではフィリルの祖父である国王が逝去し、その死を悼むための賑やかな式典が始まろうとしていた。つかのまの非日常を楽しむ彼らだったが…。前巻の展開からリーザ回かなとおもっていたけどフィリル回だった!任務の一貫で来ている上にキーリの存在や悠の記憶など様々な不安事項はあるものの、異国情緒溢れるフィリルの故郷でつかの間の休日を楽しむ姿が微笑ましい。

 災害指定の“D”であるキーリを狙ってロキ少佐が放った刺客“フレイズマル”に苦戦する悠。ニブル時代の悠の話が軽く出てくるけど、ロキ少佐のやり口が想像以上に洗脳教育っぽくてヤバイな。しかも、人の魂を食らう“黄”のドラゴン・フレスベルグにフィリルが見染められてしまうという四面楚歌な展開に。

 記憶の欠損が生じるとわかっていても大切な仲間たちを護るためにはユグドラシルとの取引をしないわけにはいかない悠。最後の、失った記憶の大きさにぞっとした。ある意味、完全に失ってしまうよりも残酷な結末。過ごした時間の違いがあるので仕方ないのだけど、悠がイリスや他のヒロイン達と新しい思い出を作っていく中、深月と悠に関わる記憶ばかりが失われていくのがやるせない。

 しかし、記憶の件を打ち明けられたイリスと悠が完全に出来上がりかけてる雰囲気の中、周囲でフラグばかり乱立していくのどうするんだこれ。キーリやリーザとも若干のフラグ感あるし、ニブル時代からの刺客・ジャンも現れてますますフラグ乱立の気配を感じる。

 ラストのフィリルのハーレム発言が男前すぎて震えました。抱いて!!!(悠を)

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