“木村” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:木村 (22 件 / 3 ページ)

魔王の右腕になったので原作改悪します

木村
 

異世界転移して、大好きな魔王様をデッドエンドから救い(幸せにし)ます!
社畜OLの刈谷透が見つけた唯一のオアシス――漫画『ラピスラズリ・ワールド』の最推し《魔王》が死んだ。 絶望の中、ビルから落ちていく透。 しかし次に目を覚ますと、そこは魔王城の前だった!? 異世界転移した透はまさかの魔王に保護され、“トール”として仕えることに。 それならやることはひとつ!  「私が絶対魔王さんを幸せにしてみせます!」

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主人公が「推しキャラ」である魔王さんにキュンキュンしてる時と、魔王さんを守るために奮闘している時のギャップがとても好み。主人公が元居た世界にも、魔王という存在にも明かされてない秘密がいろいろとありそうで先が気になる。それにしてもさすがに推し作品に「課金」できないとはいえ週刊誌を毎号1000冊購入(アンケ付き)は盛りすぎでは……リアルに時間足らないのでは……。

新鮮なオタクの叫びは健康に良い

ビルの上から突き落とされた社畜OL・刈谷透は、気が付くと重課金で推していた打ち切りマンガ「ラピスラズリ・ワールド」の世界に「落ちて」いた。最推しキャラであった魔王(最終回で勇者に殺され爆死する)に拾われ半ば強引に主従の契りを結んだ彼女は、前世での知識を駆使して原作漫画の展開を“改悪”し、魔王を幸せにしてみせると誓う。

意味ありげなSF&サスペンス風の導入から、いきなり落下中に「もうあと落ちて死ぬだけだから好きなことだけ考えるわ」ってアツい打ち切りマンガの布教が挿入されて噴いた。心を殺される社畜の日々の中で運命的な出会いをして沼に落ちるエピソードは一周回って感動的ですらあるし、打ち切りまでの重課金エピソードは色々ツッコミどころはありつつもオタクの馴れ初め系長文noteみたいな微笑ましさがあり、異世界に落ちて推しキャラであった魔王さんとリアルで出会い、彼と主従関係を結んでからも定期的に挟まれる魔王さんへの一連の推しコメントがツイッターに居る声がデカいオタク(※主語がデカい方ではなく、叫びがデカい方)そのものでニコニコしちゃう。毎号1000冊購入とか若干オタクのリアリティ的に気になるところはありましたが、魔王がちょっと萌えることするたびに逐一挟まれる「天使かな?」「魔王だが?」の掛け合いがテンポ良くて楽しかった。いやあ他人のオタクの叫びは健康に良いものですね!!

孤立していたふたりが心を寄せ合っていく

本来入ってこれないはずの居城に突然現れ、初対面からなぜか好感度MAXで、魔法で心を読んでも頭の悪い推し発言しかでてこない幼女(生前は24歳だったがこちらの世界に来て見た目が若返った)を不審に思いながらも、彼女の一途な「自分を幸せにしたい」という気持ちに心を溶かされていく魔王。一方、社畜OL時代に高い能力を持ちながらも周囲に認めてもらえず孤立していた透も、自分の行動が魔王に認められるたびに心に温かいものを宿し、二次元のキャラクターとしてではない魔王という人物自身に惹かれていく。不遇な扱いを受け「ひとり」で生きてきたふたりが少しずつ心を寄せ合っていく姿に胸が暖かくなりました。

魔王さんが普通に考えられているような悪い存在ではないことはしょっぱなの主人公の作品語りの時点で十分すぎるほどに語られるのですが、魔王と相対する勇者一行も普通に良い人達で、透が「箱推し」っていう気持ちもわかる。頭が悪く考えなしだがどこまでも真っ直ぐで人を惹き付ける魅力を持つ勇者、そんな勇者の頭の悪さに辟易しながらも彼に救われ、付き従う覚悟を決めているキースの主従関係も魅力的。というか私この作品リアルであったら勇者主従に萌えながら勇者と魔王早くもっと濃厚に絡め〜〜って叫びながら数少ない魔王の登場回を反芻し恋愛感情のない巨大感情をぶつけ合う薄い本探してたかもしれないのであぶなかった。いやほんとリアルに存在しなくてよかったな(見つからなくて飢える未来を幻視した)(文字にしたら予想以上にリアルにありそうな展開で怖かった)。

そんな勇者が自分の浅はかさ故に大きな「失敗」をしてしまうエピソードに介入し、魔王と勇者の関係性を変えることで原作の魔王爆死エンドを阻止しようとする透。魔王の助力が期待できない状況にありながら、魔力もなんの力も持たぬ彼女が冷静な判断力で難局を打ち破っていく姿が印象的。普段魔王の前で見せるテンションの高い魔王さん大好きオタクな彼女の姿とは対象的な、高い知性と発想力を併せ持つ“研究者”としての一面のギャップがものすごく好きです。彼女の素性は、魔王の素性以上に謎が多くて今後どういう形で明かされていくのか楽しみです。

コミック版との世界観の違いが気になる

城自体が意思を持つというちょっぴり不思議な魔王城と、魔法で彩られた「ラピワル」の世界観がとても楽しいお話なのですが、一方で透が元いた“現実”の世界にも色々と私達の住む世界よりもちょっとSF寄りの設定があるような気配で、そのへんがとても気になる。「私が死んだら対消滅戦が始まってしまう」とは一体……。そもそも両方の世界がどこか繋がってるような気配を感じるし、彼女を突き落とした上司が意図して彼女を送り込んだみたいな気配も感じるし、彼女がビルから落ちる際に聞いた“落ちてこい”というセリフも意味ありげ。

そんなこの作品、元々は裏サンデー×ピクシブ主催の「異世界転生・転移マンガ原作コンテスト」の大賞受賞作品だそうで、原作はpixiv小説、メディア展開的にはコミック版が主体。コミカライズは現在2巻まで発売されていてこちらの小説版よりもずっと先のほうまで進んでいるのですがそちら読むと透のSF的な設定がばさっとカットされているんですよね。死因も第三者による突き落としではなく事故で落下したことになってますし。というかpixiv小説版も触りだけ読んだけど突然ビルから落下してたので小説版の追加設定?なのかな?

基本的な展開は同じようなのですが、透の設定の違いが今後の展開にどう影響を与えていくのか、次巻でどのくらい変わるのかかなり気になります。だって小説版だと透のその辺の設定が割とキモだと思うので、完全に同じルートに行かない気がするんですけどどうなんでしょう…。

コミカライズ、小さくなったトールの冷静沈着な顔が大変に好みでした。2巻でいろいろと世界観バレや衝撃的な展開があったのでそのへん小説版の続きでも踏襲するのか気になります。

木村(著), じろあるば(著) 「魔王の右腕になったので原作改悪します(1) (裏サンデー女子部)」
木村(著), じろあるば(著) (著)
小学館
発行:2019-11-19T00:00:00.000Z

 


ビーズログ文庫アンソロジー オトキュン!

 

ビーズログ文庫の人気作品が大集合!「死神姫の再婚」の最強夫婦が教師と元生徒のイケナイ関係に!?「双界幻幽伝」の朧月が輝夜姫になって引きこもり…え、蒼刻が求婚!?「おこぼれ姫と円卓の騎士」のおこぼれ女王がマフィアのボスって、どういうこと!?ほか「闇の皇太子」「瑠璃龍守護録」「戦う王女」シリーズの短編を掲載。ここでしか見られない設定で胸キュン満載にお届けします。 (「BOOK」データベースより)

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「ですから、今から少しでも学園の雰囲気に慣れておきたいので、来月の文化祭を一緒に回ってほしいんです。いえ、決して下心はありません。純粋な職業意識からです。手を繋ぎたいなどと贅沢は言いません。隙あらば人気のないところに行こうなどとは思っていません。そもそもあなたがお化け屋敷なんかで怖がってくれないことは分かっています。くそ……ああ、失礼。とにかく下心はありませんし、食べたい物があればなんでも奢りますから」

カシュヴァーン様 マジ残念(挨拶)

 期待の更に上を行く最初から最後まで全開に残念なカシュヴァーン様に腹筋を破壊されましたルアークのツッコミがまた的確すぎて……本編がシリアス入っててこういう能天気なお話が殆どなかった分、余計に破壊力が……

 ビズログ文庫の人気作・期待作の番外編を集めたアンソロジー。シリーズの中でマトモに読んでるのが「死神姫の再婚」のみでほぼそれ目当てで買ったのでちょっと他の作品についてはよく知らないんですが、多分「神とある国の物語」以外は完全なパロディ・パラレルネタな外伝の詰め合わせのようです。

 個人的に「死神姫」以外で一番のお気に入りだったのは「おこぼれ姫と円卓の騎士 アンラッキースパイシーラブ」。突然マフィアの次期頭首候補として指名されてしまったヒロインが警察官のデュークと自分の立場を隠して恋に落ちるお話。実の兄をはじめとしたマフィアのファミリー達に振り回されながらも、ただ状況に振り回されるのではなく、彼らの上に立つ為の力を付けながら最終的には彼らを撲滅するため頑張ろうとする姿が男前過ぎました。

 元の作品は、中世ファンタジーらしいよ!↓

おこぼれ姫と円卓の騎士 (ビーズログ文庫) おこぼれ姫と円卓の騎士 (ビーズログ文庫)
「さっさと頭を下げなさい!」←この女王様が、スゴイ!!! 
ソルヴェール国の第一王女・レティーツィアは、将来自分が“女王になる”ことを知っていた??。結果、優秀な兄たちの“おこぼれ”で王位が転がり込んできたレティは、王の専属騎士団(ナイツ・オブ・ラウンド)を作るべく、漢(おとこ)の中の男と評判の騎士・デュークを強引に勧誘。けれど彼は「『おこぼれ姫』の愛人と呼ばれるのは願い下げ」と一刀両断!!ますます彼がほしくなったレティは……!?第13回えんため大賞優秀賞受賞作!!


 もうひとつ面白かったのは「双界幻幽伝 竹取物語だけどかぐや姫は月に還りたくないそうです。」。以前だれかにオススメされた時に聞いたときはヒロインの引きこもり属性がとても気になっていたんだけど、舞台が中世日本になったせいで聞いていたほど引きこもり属性的ななにかは感じず、その分、蒼刻の無双っぷりと静心のシスコンぶりが光っていたような。次から次へと無茶振りをふっかける静心の鬼舅具合とあるときは悠々と、またある時は必死に静心の出す試練を乗り越えていく蒼刻のやりとりが楽しかったです。

 元の作品は、中華ファンタジーらしいです。
双界幻幽伝 出逢いは前途多難! (ビーズログ文庫) 双界幻幽伝 出逢いは前途多難! (ビーズログ文庫)
噂の「天然公主」は超引きこもり! 幽霊もビックリの中華ファンタジー開幕!
姚朧月は死者の霊=幽鬼が見える少女。ユーモラスな幽鬼に囲まれて育ったので、感性がちょっと変わっている。──ついたあだ名が「天然公主」! そんな彼女のもとに、劉蒼刻という武人がやってきた。幽鬼が見える朧月にどうやら依頼があるらしい。嫌がる朧月に、「とりあえず連れ出せば、あとはなるようになるだろう」と、蒼刻は無理やり連れ出してしまい──!?


 しかし、本編とリンクがやや強いせいで世界観・キャラがつかみきれなかった「瑠璃龍守護録」と「神とある国の物語」、登場するキャラ数が多い「闇の皇太子」の3つに関しては、正直原作読んでないと厳しいものがある気がする。各作品、それなりに未読者への配慮はあるんですが……正直元作品のあらすじと簡単なキャラクター紹介くらいは載せてくれてもよかったんじゃないかなあ。楽しめた2つも含めて、世界観設定自体を変えてしまっている作品が殆どだったため結局これどういう話なんですかという話が多くて、そこはちょっと残念でした。

 とりあえず、「おこぼれ姫」と「双界幻幽伝」はちかいうちによんでみたいとおもいます。

 

「まどか☆マギカ」にかこつけてオススメする、魔法ラノベ5選+α

「魔法少女まどか☆マギカ」を見ている人に魔術師・魔女っ子繋がりでラノベを布教してみます。おもいっきり二番煎じだけどネタも2つしかかぶってないので気にしないことにした。反省はしているけど謝らない!!

独断と偏見が大量に含まれているのであまり深く突っ込まないでください。選出基準はその場のノリです
一個ラノベじゃないのまざってますが気のせいです。幻覚です。

併せて読みたい:「まどか☆マギカと魔法少女ラノベ」(koto-pinionさん)


第1話「その名前を見た、ような……」

Fate/Zero
原作:TYPE-MOON / 著:虚淵玄 / 絵:武内崇   →感想

「まどか☆マギカ」の脚本家こと虚淵さんが手がける「Fate/stay night」の前日譚。7人の魔術師達が繰り広げる、「聖杯戦争」という名の殺し合い。「Fate」ならではの熱いバトルと、「stay night」にはない容赦ない展開の数々が魅力。とっても血みどろです。
同人版1巻のあとがきを読むと、今後まどかマギカがどんな欝い展開になっても「虚淵さんだから仕方ない」という気分になれるので超オススメ。
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第2話「続きが読めたらとっても嬉しいなって」

ぼくと魔女式アポカリプス
著:水瀬葉月 / 絵:藤原々々  →感想

喪われた種の復活を願う魔術師達の依代『代替魔術師』となった主人公達が、生き延びる為に他の魔術師達の持つ“根源闇滓(ルート・アンシィ)”を奪い合うというお話。……というとわかりづらいのでQBさんに説明していただくと
ノ(????)し 「生き返らせてあげるから僕と契約して魔女になってよ!」(力を使う代わりに代償あるけどそんなの些細なことだから説明しないよ!)(定期的に他の魔女を倒さないと死んじゃうから頑張ってね!)(他の魔女達と最後の一人になるまで殺しあってね!!)
というお話です。だいたいこれで間違ってません。
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第3話「もう犯罪なんて怖くない」

アンチ・マジカル?魔法少女禁止法?
著:伊藤ヒロ / 絵:Kashmir  →感想

数々の「魔法少女」が生まれ、そしてとある事件をきっかけに法律で禁止された社会。非合法となった「魔法少女」を未だ続ける「おしゃれ天使スウィ?ト☆ベリー」(23歳)と、彼女に憧れて魔法少女の弟子となった少年・佐倉真壱のお話。実在の魔法少女作品を多数オマージュしながらもどこまでも登場人物を追い詰めていく容赦ない展開が凄いです。同年代の魔法少女アニメ好きにオススメしたい気がしつつも、お勧めしてよいのか悩む一冊。
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第4話「女装も、TSも、あるんだよ」

おと×まほ
著:白瀬修 / 絵:ヤス  →感想

マイペースでフリーダムな母親の跡を継ぎ、魔法少女をやる羽目になってしまった男子中学生・白姫彼方が「契約を破棄したら女の子になっちゃう」と脅されて、最初はイヤイヤながらも魔法少女の仲間達と共に戦いを繰り広げるお話。変身前から性別不詳気味で同級生の男子生徒のみならずヒロイン達からもアレな目線を向けられる彼方の性別不詳具合に萌えるもよし、案外しっかりやってくれる女装描写にニヤニヤするもよし、熱いバトル展開に燃えるもよし。メインは女装ですがちょっぴりTSもあります。
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第5話「女装少年萌えなんて、あるわけない」

これはゾンビですか?
著:木村心一 / 絵:こぶいち・むりりん  →感想

女装魔法少年萌え萌えーな「おと×まほ」とは対象的に、こっちはきもちわるい魔法女装少年な一作。とある事情でゾンビになってしまった主人公が、またまたとあるアクシデントで「魔装少女」に変身して戦うお話。なんだかんだいいながらも自分の周囲で困っている女の子が居ると放っておけない主人公の活躍にニヤリとします。個人的にせっかく希少な「きもちわるい女装」な主人公なのに女装状態の歩の挿絵がほぼないのが大変不服だったのですが、現在はアニメでがっつりきもちわるい女装が拝めます。……原作に比べると、筋肉の盛りが足らない気がしますが、しますが。
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第6話「こんなの絶対おかしいよ」

魔女っ子サラリーマン
著:高将にぐん / 絵:さらちよみ  →感想

魔女なのに「マン」なんておかしいよ。(Twitterに流した時にマジで貰ったツッコミ)
数が合わないのでオマケとしてBL小説を一作オススメしてみます。血筋の関係で何故か母の魔女っ子ステッキを受け継いでしまった主人公(27歳サラリーマン・独身)。BLなのに性転換ネタ、魔女っ子だけどリーマンカップル、しかもかませ犬の従兄弟はパンダのマスコットに強制変身……という、色々な意味でネタすぎるBL小説でしたが内容は案外正当派(?)で面白かったです。今まで読んだBL小説の中だと一番くらいに気に入ってる作品かも。
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これはゾンビですか? 2 そう、私は死を呼ぶもの

[著]木村 心一 [絵]こぶいち むりりん

ひょんなことからゾンビになってしまった歩はこれまたひょんなことから「魔装少女」となってしまい、日光を避けたりしつつ魔物狩りに駆り出される日々を送っていた。そんなある日セラと対立する吸血忍者の少女が現れて、とあるアクシデントをきっかけに「歩の嫁」とか言い出してしまって…!?
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ひょんなことから男なのに「魔装少女」になってしまった主人公(ゾンビ)と彼の周りに集まるヒロイン達が繰り広げるラブコメ、第二弾。

1巻は無茶苦茶なノリと勢いに任せて、駄目な部分もちょっと気になりつつ楽しく読んでしまったんだけど、2巻はちょっと駄目だった……キャラクターは可愛いのに、それがどうでもよくなるくらいにストーリーが駄目だった…。

この作品に登場する4人のヒロイン(ハルナ、ユー、セラ、新キャラのトモノリ)の全員に無理やりスポットを当てようとしてて、そのせいか物語そのものが結局何したかったのかちっとも伝わってこない。ハルナや大先生や「魔装少女」の事、ユーと謎の人物と「不幸を呼ぶもの」であるということ、セラと吸血忍者と任務のこと、新キャラのトモノリとクラスメイト達とのドタバタ…全部いっぺんに進行していて、いっぺんに進行してるが故に全部物足りない。「どれか一人の物語を本腰据えてやってくれ!!」と思うのはだめなのか?

ヒロイン3人もそうだけど、特に新キャラクターのトモノリが可愛かっただけに、その可愛さを楽しみ切れないのが非常につらかった。主人公達の疑似家族具合も結構好みなので、もういっそよくわかんないシリアス話とかやらないで疑似家族モノの短編ラブコメとしてやってくれたほうが楽しいんじゃないかなあ…と思ってしまったり。

もうただただひたすら、「合わない」っぽいので3巻以降はもう読まなくていいかな。
なんかドラマガ的に超プッシュ体制入ってて、設定やキャラ自体は好きなので、アニメ化とかするならそっちに期待します。

 

コードギアス反逆のルルーシュR2 TURN?4?

[著]岩佐 まもる
[原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8


黒の騎士団を裏切られ、妹も弟もすべてを失ったルルーシュは父帝・シャルルと対決する。しかし対決の場に現れたのは思いもよらぬ人物だった。一方、間一髪で助け出されたナナリーは義姉のコーネリアから衝撃の事実を聞かされて…
   個人的お気に入り度数
シャルルとの対決からラストまでを描くコードギアスR2のノベライズ作品、完結編。

とりあえずマリアンヌ様、マジパネエ。
父帝・シャルルが言葉とは裏腹に本気でルルーシュ・ナナリー兄妹を愛していたのは「コンプリートベスト」で明かされていましたし、小説版の「ナイトオブラウンズ」でマリアンヌのキャラがかなり……だったのは知ってましたが、ここまで悪女ぶりを全開にされるともうどう反応してよいやら……正直ドン引きです。いろいろな意味で、すべての元凶はこの人だったんだなあ。

これだけ悪女ぶりを発揮された状態で「もしルルーシュとナナリーに子供作らせたら」発言とか聞くと、ルルーシュが妹に注いできたシスコン全開な愛情についてもよもや…とか勘ぐってしまう。母としてルルーシュが妹に固執するような「教育」という名の誘導は出来るわけだし。

ルルーシュの皇帝就任後はほぼナナリーの視点から物語を描くに終始していて、これが結構面白かったです。特にアーニャやスザクに対して辛く当ったり、ルルーシュにダモクレスの鍵を奪われて兄を詰った時の心情とか、最終的には自分の意思でルルーシュとほぼ同じ事をしようとしていたというあたりは凄く面白かったので。あと、死ぬ直前のルルーシュがCの世界を通してナナリーに呼び掛けるシーンは、あの兄妹好きならマジ必見です。もうなんていうか、ルルーシュ良い兄貴すぎるよ…。

ただ、ナナリーにずっと焦点があたってるおかげでルルーシュ達のやってることは片っぱしから飛ばしまくりだったのが個人的には気になった。ここまできたらルルーシュがシャルルを倒してから皇帝に就任するまでの空白の数か月何があったのか(おもにスザクと)とか、その辺の穴埋めも期待するじゃんよ!!!…いやまあ、下手に公式発行物があそこを埋めてしまうと同人業界が阿鼻叫喚になりそうですけど。あと、ナナリーがサイコメトリー的な超能力に目覚めていたというのはちゃんとアニメでもやるべきだったとおもう(最終回に突然ナナリーが兄のやろうとしたことを悟ってしまった下りは、不自然に感じた人も多いはず…)

ナナリーの葛藤やら人間的な成長やらが非常に面白く描かれていたと思うので、もういっそ本編追うんじゃなくてナナリーメインの本編補完スピンオフとして出せばよかったんじゃないかなあ…と思うのです。ていうかこの内容でタイトルが「コードギアスR2」であらすじが原作アニメと同じことしか書いてないのはもはや詐欺の部類だと思うんだ。無理に本編ノベライズという形で出さない方が良かった気がする。(特にこの巻では、アニメ本編で行われたやりとりの殆どは「説明」という形で省略されていて、それのせいで凄くテンポ悪い)

エピローグは原作アニメでも話題になった「ルルーシュ生存説」を強化するような形でそれでもルルーシュの生死自体は上手いことぼやかされていて、この終わり方は凄く良かったと思う。派生作品で死亡側・生存側に固定されてしまうのは正直いやだなあと思っていたので。

 

今月のまとめと読了記録[2009年1月分]

1月に読んだ本は18冊でした。
冬休み中殆ど本を読まなかった上コミケから間髪居れずに原稿だったからある意味仕方ない……。

2009年1月のページアクセストップ4


 
ばけらの!2
⇒感想

これはゾンビですか?1
はい、魔装少女です
⇒感想

 
とらドラ9!
⇒感想

生徒会の四散
碧陽学園生徒会議事録4
⇒感想


元キャラ作家さんの推理やってた「ばけらの!2」と発売前からうっかり騒ぎ立てた「これはゾンビですか?」がツートップ。ジンくんは総攻(合言葉)。ゾンビはもうちょっとゲテモノ臭がしたほうが好みだったのですが…割と正統派な異能力バトルラブコメでした。「生徒会の四散」はアニメ化も決定して波乗ってますね。でも5巻でコレまで水面下で動いてきた「企業編」がどういう動きを見せるのかが心配だなあ…。

ていうか今回、3位の「とらドラ9!」除いて全部何らかの形で他所のサイトさんからの言及を頂いてるのですが、煮ても焼いても食えない感想書いたときに限って他所のサイトさんから感想リンクされてて後から恥ずかしくなるトラップは何なんでしょうか…「ジン×ヒカル萌え」とか「枯野×杉崎萌え」とか書いたときに限って!

2009年1月に読んで面白かった本


戦闘城塞マスラヲ Vol.5
川村ヒデオの帰還
⇒感想

ムシウタbug 8th.
夢架ける銀蝶
⇒感想

 
ラノベ部2
⇒感想

ベン・トー3
国産うなぎ弁当300円
⇒感想


今月は間違いなくずっとスニーカーのターン!!!
クライマックスだった「戦闘城塞マスラヲ」と「ムシウタbug」が新年早々素晴らしい勢いで魅せてくれました。マスラヲはヒデオ&睡蓮をメインにした続編シリーズの予定があり、ムシウタはこのまま本編クライマックスに続いていく…とのことで、今後の展開も見逃せません。

ますますヘンな方向にヒートアップする「ベン・トー」とパロディとあるあるネタまみれな「ラノベ部」も巻を重ねるごとに面白くなってきてて、今後が楽しみ。ラノベ部は小ネタの応酬やなんともいえない心地よい雰囲気もとてもいいんだけど無口系百合娘の暦の可愛さが半端じゃないと思うのです。

2009年1月の読了記録

メディアマーカーの読了記録から。
今月はラノベ以外ではなんといっても「バクマン。」が凄かったです。あと初期ガンガン読者としては、夜麻みゆき新刊が物凄い感慨深かった!
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これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です

 

連続殺人犯に生命を奪われた相川歩は直前に知り合った不思議な無口少女の手によってゾンビとして生き返ることに。教室で日の光に殺されそうになったりしながらも平和な日常(?)を送っていたある日、空から魔法少女が降ってきて……

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明らかに人間外な少女たちの手によって「ゾンビ」で「魔装少女」にされてしまった主人公(♂)が、異世界から魔装少女を狙ってやってくる怪獣・メガロやら彼の生命(?)の恩人である少女・ユーを狙ってやってくる勢力やらを撃退したり、自分を殺した連続殺人犯の行方を追ったりしながらハーレムっぽい日常を送るという異能力バトルア……ラブコメ。主人公の斬新なキャラ紹介絵に踊らされ、思わず発売前からエントリ書いてしまったのも良い思い出です。

いろいろな意味で設定の勝利。もうとりあえず私としては歩のムキムキ「魔装少女バージョン」のカラー絵があるだけでも無条件降伏です。とりあえず買うしかない、読むしかない。なんていうか、発売前のエントリでもいったけど、さすが「メイドガイ」を生んだ富士見書房は器がちがう。

この設定からして間違いなくギャグだろう!!と思っていたら割とまじめに異能力バトルをやっていて、ちょっと期待はずれだったかも……いやまあ、バトル自体は普通に面白かったんだけど良くも悪くも「普通に面白い」レベルで、もっとキワモノ的な何かを想像していたこちらとしては物足りなかったなあ…コメディ要素もあるにはあるんだけど、こちらも何かパンチが足らない。ていうか主人公の「魔装少女」設定はもっと編集側まで巻き込んで生かすべきだったと思う。イラストが各章の扉に配置されているせいか、全体的にちゃんとした「挿絵」が少なくてちょっと燃焼不足だった…というか歩の「魔装少女」な挿絵もうちょっと増やそうよっ!!!正直美少女なんかよりも歩の挿絵をガンガン入れるべきだった!!そういう「怖いもの見たさ」ファンを釣りたくて公式ページの紹介をああいう画像にしたんじゃないのか?!だまされたよっ!!

キャラクター的にもツンデレでタカビーな魔装少女・ハルナ、生真面目でちょっとネジがズレてる吸血忍者・セラ、無口系で何気にツッコミが激しいネクロマンサー・ユーという3人のヒロインは十分すぎるほど個性的なキャラになってると思うんだけど、肝心の主人公・歩の性格が時々ブレがあるように思えて…。だるだるキャラっぽい語りをしたかと思うと変態丸出しな行動をしたりして、なんか脳内で思い描いたイメージと一致する行動を取ってくれなくてキャラが掴めないというか、キャラ掴めないから感情移入できないって言うか…うーん。あと、一気にヒロインが3人も出てきてしまう分、どのキャラとの絡みも足りない感じで、全体的に物足りない部分があったかも。

とにかくいろいろな意味で、猛烈な格好で登場した主人公に過剰な期待を抱いてしまったのが素直に物語を楽しめなかった敗因かなあ…物語の設定とストーリーは結構好きなんですけど。とりあえず色々「物足りない」というのが最大の印象なので、2巻が出たらまた主人公の大活躍(ギャグ的な方向で)に期待して買ってみるつもりです。…あ、忘れてた、「あとがき」の破壊力が高すぎる。担当さんとのやりとりが秀逸すぎたw

しかし、メインキャラの一人が突き抜けて突飛なビジュアルというのを売りにだした作品って、どうしても買う方としてはスラップスティックでしっちゃかめっちゃかなコメディを期待してしまうような気がして、手にとった後気に入るかどうかのハードルが他の作品よりも高くなってしまう気がするのです。だから、コメディ以外の作品は逆に損してる気がするんだ。去年の某グリズリー軍曹とか……。

いやでも、実際手に取ってくれないよりは沢山の人が手にとってくれたほうが良いに決まってるんだけど……いろいろな意味で難しいよなあ……
サージャント・グリズリー (ファミ通文庫)

 

富士見の新刊超やべえええええ

今月発売のファンタジア文庫に、物凄い新シリーズがある!!!
いや、そこに萌えるのは斜め上すぎる」というツッコミは覚悟の上ですが、これは正直やばい。

えーと、ファンタジア長編小説大賞で佳作を受賞した「これはゾンビですか?」という作品らしいのです、が。


これが「仮面のメイドガイ」というモンスターを生み出した富士見書房の全力かっ!!!

富士見全力すぎる!!!感動した!!!
ついったーでタレコミ頂いて「やばい歩超モエ!」「買うしかない!!」って反応したら3人位からドン引きされたけど!
わたし、可愛い男の子が女装させられて恥らう姿も大好物ですが、男子が全く似合わない女装を恥ずかしげもなく晒している姿が実は大好きであります。実は「仮面のメイドガイ」とか好きです。バカテス5巻で、恥ずかしげもなく仁王立ちで短パン姿を晒す雄二にキュンとときめいたりしておりました。

とりあえず面白いかどうかは判りませんが、これは突貫するしかない。
今月すでにファンタジア3冊購入予定でてるけど、多分これ真っ先に読む。



これはゾンビですか? 1 富士見ファンタジア文庫
はい、魔装少女です。


木村心一著
こぶいちむりりん画

あと、一応アフィリリンクつけとく。共に突貫してくれる人超募集中です。

 

コードギアス反逆のルルーシュR2 TURN?3?

[著]岩佐 まもる
[原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8


自分に、ギアスにかかわったせいでシャーリーは命を落とした……ルルーシュはその怒りの矛先をギアスという力に向け、零番隊に“ギアス嚮団関係者の殲滅”という命令を下す。それまでの命令とは打って変わった非道な作戦に戸惑う零番隊の面々。一方、ギアス嚮団に踏み込んだルルーシュは「Cの世界」と呼ばれる謎の空間でブリタニア皇帝・シャルルと邂逅する。
   個人的お気に入り度数
ギアス嚮団殲滅作戦から東京租界へのフレイヤ発射までの場面を描く、ノベライズ第三弾。2巻の時にも思ったんだけど表紙と内容がちょっとずれてない?TURN2の表紙はもろに「Cの世界」前後のネタだし、今回の表紙もこの組み合わせが正しくなるのはこのだいぶ後だよねえ…

相変わらずノベライズというよりアニメの副読本として面白いこのシリーズ。個人的にはアニメ本編の裏で陰謀を張り巡らそうとするシュナイゼル&カノン主従の動きが面白かったです。シュナイゼルはなんだかんだいって結構早い段階からゼロの正体に気付いていたんだなあ…とか。中々良い黒幕ぶり。アニメ視聴を前提としたストーリー展開の所為か、ナナリーがいかにしてあの場面を抜け出したのか描写してくれたのもポイント高し。できればここまで原作のネタバレをかますなら、どっかに『アニメ見てから読んでください』くらいは書いて欲しい気がするけど。

そして秀逸なのはルルーシュとスザクが枢木神社で相対する一連のやりとりでした。復讐に縛られていたスザクが現在のルルーシュにかつての自分の姿を重ねて、そんな自分を救ってくれた在りし日のユフィを思い出して、彼なりのやり方でルルーシュを赦そうとする心の動きが非常に良かったです。実際、ここから終盤にかけてのルルーシュの行動は哀しくなる位にかつての(ルルーシュにギアスをかけられる前の)「死にたがりだった」スザクと似通っていると思うので、かつて同じところに居たスザクには少しだけでもルルーシュの想いが判ってしまったのではないかと。余談ですがこの場面を読んでる際、ジャストタイミングでipodから「あんなに一緒だったのに」が流れてあまりのジャストフィット具合に噴きました。ジャストフィットなんだけど、挿絵はスザクがルルーシュの頭を踏み踏みしている場面なのでもう合ってるんだか合ってないんだか……(笑)

恐らくこのノベライズもあと1冊か2冊くらい?原作では空白地帯の多い部分に突入するのでどうやってその部分を埋めて行ってくれるのかがとても楽しみです。楽しみにしてます。

ところで、作中にこんなセリフが登場するのですが…この辺の説明ってアニメにもありましたっけ?物凄い気になってるので引用します。原作アニメでいうと15話「Cの世界」のあたり。

「肉体の不死は、コードの本質じゃない」
「っ?」
「コードの不死性が持ち主の体に働くのはあくまでも副次的なもの。コードの本質とは、人を、世界を固定化させることにこそある。根源から生まれ、やがては根源に返っていく人。しかし、コードは人を根源に返す事を許さない。輪廻の輪を断ち切り、自らが選んだ刹那の時間に人を、そして、人が成り立たせる世界を留め置く。それこそが、真の意味でコードを『使う』ということ」
「………」
「もっとも——」
女はやはり目を閉じていた。
「そこまで到達したコード保持者は一人も居ないけれど。あなたが知る『私』も含めて。ささやかな願いから始まったギアスは人を溶け合わせ、やがてコードの使用が可能な存在を生む。
でも、コードそれ自体も本質を発現させるのは、とても難しい。なぜなら、個人個人が受け継いだコードも、その瞬間においては完全ではないから。世界を固定化し、輪廻を繰り返す根源の渦から切り離すには、コード自体もある種の成長をとげなければならない。けれど、それを成し得た保持者は誰もいない。誰も」

これが小説版オリジナルのセリフだとしたら、わざわざこんな意味ありげな長文を言わせるのはエンディングでのルルーシュ生存エンドへのフラグだと期待してしまう私が居るのですが……何らかの形でC.C.の命は奪わずコード能力だけを受け継いで、コードの能力を使って生き延びたとか。ていうか、そうじゃなかったらこんなところでこんなに詳しくコード能力説明するかなあと(原作では「不老不死能力」としてしか認識されていない気がしたので……それともシャルルの計画のあたりで生きてくる設定なのか?)

でも本当に小説版のラストが何らかの形でルルーシュ生存エンドになるんだとしたらアニメ本編でやってほしかったような気が……結局丈が足りなくて描ききれなかっただけなのかとか…ううーん、複雑な心境です。