“樹 要” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

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名門桜樹学園 男クラ!

 

名門中の名門、桜樹学園に間違って合格した浩太ら20名の男子。彼らは“男クラ”と呼ばれバカにされていた。バカにされても気にはしないが(事実なので)共学なのに女子がいないことに耐えられなかった!男クラが暴動を起こす寸前、球技大会で優勝すれば、その希望が叶うことになり!?マジで、やるしかねぇじゃん!!全力バカ青春物語!(第8回トクマ・ノベルズEdge新人賞受賞作)。 (「BOOK」データベースより)

Soundseaさんにピンポイント狙い撃ちされたので手に取りました。学校側のミスで名門高校に合格してしまった男子生徒ばかり20人が通称「男クラ」と呼ばれるクラスに隔離され、環境改善(主に女子生徒の獲得)を目指して球技大会での優勝を目指す……というお話。

生徒や教師達が影に日向に繰り広げる「差別」にもめげず、わが道を奔走する「男クラ」のバカどもがとても微笑ましく可愛い。中性的な顔立ちの男の子を無理やり女装させて俺の嫁!!とほざいたり、女の子を盗撮したり、ナンパに繰り出して撃沈したり……特に期末試験でのやりとりは「あるある」ネタを含みつつバカ全開な言い訳の数々に噴出してしまった。

ちょっととぼけたお姫様、理事長の孫・清御門姫子の一言をきっかけにして何故か「体育祭で優勝したクラスの要望をなんでもかなえる」という話になり、念願の女子生徒獲得に向けて盛り上がる「男クラ」の一同。中盤以降は普通に青春熱血スポーツものとして熱かったなあ。好きな女の子の為に懸命に頑張るクラスメイトの姿を見て覚醒する眠れる獅子・戸張の活躍にニヤニヤ。そして徐々に、女子生徒の獲得よりも友達を傷つけられたことへの怒りで一致団結していく彼等の姿に胸が熱くなりました。ところで姫子って結局確信犯なの天然なのどっちなの!!(正直、やや確信犯入ってると思ってる)

ただ、どんなに軽快に描かれていても生徒達がぶつかる「差別」の壁があまりにも陰湿で、ちょっとどうしてもそこだけは楽しみきれなかった。生徒達が彼らを差別するのはわかるんだけど、自分たちのミスで彼らを入学させてしまった学校側までが差別に拍車をかけるような流れがなんだかなぁ。ぶっちゃけ、素直に過ちを認めて合格取り消しにしたほうが正しい態度だったんじゃないだろうか。彼らを学校から追い出したくて仕方ない教師陣のどこまでも「上から目線」な態度にはどこまでも苛々した。

どんなに彼らに非がなくても、一度「悪役」として貼られてしまったレッテルは中々覆せない。学校全体との理不尽な悪意の中でほぼ孤立無援で戦う彼等の姿がかっこよかったです。次巻があるならメイン以外の「男クラ」の生徒達ももっと活躍して欲しいなあ。メインキャラ以外は空気通り越して透明人間になっちゃってたから……

俺たちは今更ながら学園内における男クラのヒール的立場を痛感した。そう。俺たち一年十一組は一般性とにとって徹底的なまでの悪役であり、対する三年五組はどこまでも正義の主人公なのだ。ピンチに陥った正義の主人公が一発逆転で悪役を退治するには、たとえ多少強引な筋書きが繰り広げられようが、それは許容範囲内の展開なのだ。


「勝つぞ名塚。たとえ試合終了後観客に殺されようがな」
ポジションにつこうとした俺に、戸張がすれ違いざまそう囁いた。
「わかってる。俺はガキの頃から正義の主人公より悪役ヒーローの方が好きだったんだ」


熱愛

 

成績優秀で綺麗な日浦は、小学生の時、ガキ大将だった佐津に乱暴された過去を持っていた。五年後、佐津は日浦を追って同じ高校へ入るが、日浦は佐津を許さなかった。二人の立場は逆転し、激しい怒りをぶつける日浦に対し、佐津は優しい愛情で受け止めようとするが…。燃え上がる恋の行方は…!?波瀾の愛憎劇。 (「BOOK」データベースより)

 小学生時代に一線を越えてしまった佐津と日浦は中学時代に偶然再会を果たし、同じ高校に入学するが、過去の因縁が絡み合ってきて……というお話。

 実際には両想いなんだけど佐津の過去の行いを「許せない」という日浦と、そんな日浦の現在の状況に「負い目」を感じている二人がお互いの気持ちを確かめもせずに互いの関係に贖罪という大義名分をもって依存しあい睦みあうというドロドロっぷりが凄かった。日浦の思いつめっぷりも相当なんだけど、佐津の自己犠牲精神というか自己満足的というかなアレも相当凄い。「相手のためなら死んでもいい」という二人の気持ちのたいへんねっとりとした気持ち悪い(※褒めてる)依存ぶりときたら。

 最後までいいところ無しの苛めっ子・久我原の病みっぷりといいどこまでもドロドロとしてる人間関係はとても楽しかったですが、久我原はあそこまできたらもうちょっとはっちゃけてくれてもよかったのにと思わなくも無い(べ、別にNTR展開なんか期待してないんだからねっ!)。すれ違う二人の関係を結果的に結びつけた国見先輩のいい人っぷりが唯一の癒しでした。


このラノベの女女間の巨大/複雑感情が好きだ!

同性間のクソデカ感情の話が好きだ。普段は男男間のクソデカ感情をこよなく愛していますが性別は問わない女女もやぶさかではない!という気持ちで前から以前作ったまとめの女性バージョンをやりたいなと思っていたんですが、最近「悪役令嬢の中の人」がバズったりしてちょくちょくその手の話題を見るので今しかない!!と自分の好きな作品を簡単なジャンル分けしつつまとめました。

↓あわせてどうぞ↓

タイトル通りの記事です。 このラノベの男同士のクソデカ感情いいよね!!というタイトルを独断と偏見で25タイトル紹介します。長年まとめ記事作るよ作るよって言い続けて気がついたら...

悪役令嬢・悪女

まきぶろ「悪役令嬢の中の人」→感想
…わたくしはただ、エミならしていただろうことをやっただけよ。
推しだった悪役令嬢レミリアに憑依転生したエミと、彼女の憑依体験によって愛を知ったレミリア。エミの持っていた異世界の知識を得たレミリアが本質・悪のまま、「エミのレミリア」として徹底した善性を演じながら復讐を完遂していく展開が良かった。定期的にレミリアが見せるエミへの執着、彼女以外の登場人物への酷薄なコメントがたまりません!
永瀬 さらさ「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」→感想
引き抜け。自分はプレイヤーだ。アイリーンを、自分が選んだ主人公を勝たせる、プレイヤーなのだ。
前世の記憶を取り戻し破滅回避を目指す悪役令嬢・アイリーンと、遅れて記憶を取り戻したヒロイン・リリア。記憶を取り戻してからはあくまで「ゲームプレイヤー」としての立場を貫くリリアが同じ転生者であるアイリーンへ向ける執着、悪役令嬢よりもずっと「悪役」らしく振る舞う彼女がアイリーンの生き様に触れ、真実の愛に出会って「ヒロイン」に戻っていく姿が印象的でした。いや悪のヒロイン・リリア様ほんと最高なんだ……。
中村 颯希「ふつつかな悪女ではございますが 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜」→感想
──あなた様こそが、わたくしの、ほうき星なのです。
病弱なこと以外は完璧な雛女・玲琳と彼女を妬む嫌われ者の鼠姫・慧月。呪術によって入れ替わってしまったふたりが陰謀だらけの雛宮で様々な事件に立ち向かっていく物語。一応ヒーロー的な存在はいるけど、本質は女女のバディ物なんだよなあ。真逆のふたりがお互いの持っていない部分に憧れ合う展開が大変楽しく、徐々に明かされていく玲琳の複雑な内面が印象的でした。

親友・ライバル・相棒

うえお 久光「紫色のクオリア」→感想
ただし、あたしは決して、ゆかりを忘れられない──だから。こんな世界は、必要ない──
自分以外の人間がロボットに見える少女・毬井ゆかりと普通の女子高生・波濤マナブ。過酷な運命に翻弄されるゆかりを救うため、彼女から与えられた異能を駆使してマナブが永劫の時を駆け抜けるすこし不思議な物語。前半のゆるいやりとりからハードな時空SFになる展開がたまらなく面白い、ゼロ年代の大傑作なので未読の人はみんな読んで欲しい。あとコミカライズが最高です。
二月 公「声優ラジオのウラオモテ」→感想
忘れてないでしょうね、歌種やすみ。あなたのライバルは、夕暮夕陽だってことを。
デビュー3年目で声優としては曲がり角の「歌種やすみ」と新人実力派声優・「夕暮夕陽」。実はクラスメイトだったふたりがお互いのない部分に憧れながら最強最大のライバルとして実力を競い合う物語。主役二人のライバル関係がとにかく心地よく、周囲の力を借りながら成長していくやすみとやすみからの憧憬に応えるために独りで抗う夕陽という関係性も良かった!
谷尾 銀「ゆるコワ!〜無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる〜」→感想
彼女と一緒ならば、何だって楽しい。退屈ですら楽しいのだ。
元柔道部の女子高生・桜井梨沙と悪魔的頭脳を持つ茅野循の女子高生コンビが怪異やヒトコワ案件に自ら飛び込んでいくホラー小説。循が時折覗かせる梨沙へのわかりにくい好意と執念、その好意を全て理解した上で彼女との関係を楽しんでいる梨沙という関係性が良かった。「黒津神社」の後味の悪さが最高に好き!!
橘 公司(Speakeasy)「いつか世界を救うために -クオリディア・コード-」→感想
そう。ほたるは夢の中でずっと──舞姫に手を伸ばし続けていたのだ。
天河舞姫と凛堂ほたるの過去の「約束」と「再会」の物語。最強のガワの中に年齢相応の脆さを隠し持つ舞姫と彼女のための「剣」としての在り方を貫くほたるという関係性が大変良かったのでアニメも合わせて観てほしい。なお、この物語にネームド男性キャラは登場しないのでそこを頭に入れて読んでください。ほたると舞姫の幼馴染百合も良かったけど、私は利害関係からはじまる真里香と來栖の百合が好きです。

ジャンル越境(文芸より)作品

新井 素子「あなたにここにいて欲しい」
あなたにここにいて欲しかった。欲しかった。すでに過去形。
少し不思議な能力を持つ祥子といつも一緒だった幼馴染の真美。祥子のことなら何でもわかっていると思っていたのに、祥子は自分と同じ異能を持つ女性と出会ってから様子がおかしくなって……共依存だったふたりがお互いから脱却して新たな関係性を築いていく物語で、本音をぶつけ合うクライマックスが最高に好き。
桜庭 一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet」
あたしは藻屑にはまっていた。かわいそうで、苛立たしくて、きれいで、汚くて……。
田舎で理不尽さに抗う少女・山田なぎさと都会から転校してきた不思議な少女海野藻屑。未だ幼い少女ふたりが織りなす現実からの逃避行劇。『砂糖菓子の弾丸』という言葉の通りのふわふわと甘ったる藻屑とのやりとりと、戻ってきたなぎさを迎え入れる少しだけ優しくなった世界の姿が印象的でした。ミステリー文庫時代のイラストの表紙好きだったんだけどなくなっちゃったんだよな……。

百合・恋愛関係

七斗 七「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」→感想
「好きになりそうはもう好きなんよ!手遅れなんよ!好きなら私のこと落としに来いよ!」
下ネタ担当の2期生・聖様を中心にした物語がとても良かった。女性だけのVtuber企業という閉じた虚構の世界を舞台にした物語の中で性的マイノリティの話に触れてくるの凄く印象的だったし、コンプレックスを克服し想い人と相思相愛になった聖様がただのバカップルになるの大分面白かった。他にも様々な形の女同士の関係が描かれているのでそういうのが好きな人にもおすすめ!
向坂 氷緒「384,403km あなたを月にさらったら」→感想
四月までの私は、月の海にひとり。理世のいる地球に焦がれて、いつもひとりきりで宇宙を見上げていた。「……地球って、すごい」
最後に、TLレーベルから本番ありの百合作品を。かつて愛した幼馴染の女の子を追いかけて女子高に入学したら、彼女は破廉恥な噂のある「魔女先輩」の「お気に入り」になっていて……というお話。自分をクールだと思っているけど色々と抜けてる主人公が状況に翻弄される姿が楽しく、そんな彼女を小悪魔のように翻弄する幼馴染とのやりとりが大変可愛い、エッチな百合作品でした。


フルメタル・パニック! Family

 

新たな任務は……家族との平和な日常!?
「フルメタ」が帰ってくる! 衝撃の新シリーズ、開幕!! 「やはり武器が必要だ。クローゼットにあるから取ってこい」 世界の存亡を懸けた最終決戦から約20年後――相良宗介は千鳥かなめと結婚し、平穏な日々を送っている……ハズだった。 「お父さん、いつものカービンとグレネードでいいのね?」 「また隠し持ってたのね!? 毎回毎回、『武器などいらない』って言っといて!」 「母さん、敵が来るから。文句はあとあと」 女子高生ながら父親譲りの戦闘力を誇る愛娘・夏美、小学生ながら凄腕ハッカーの顔を持つ息子・安斗――規格外な子どもたちまで加わった相良家の辞書に“平和”の文字は無く……!? 宗介ファミリーの刺激的な日常を描く、衝撃の新シリーズ!

あの戦いから20年。千鳥かなめと結婚した相良宗介は2人の子供をもうけて、家族4人で平穏な毎日を送って……いるわけではなかった。妻・かなめを狙う刺客から隠れるように各地を転々とし、トラブルを起こしては次の街へ……を繰り返す相良一家。愛する家族と過ごす刺激的な毎日は、かつて望んだ「武器を持たない日常」からはほど遠く!?

四十代になった彼と彼女の、妥協と折り合いの物語

「フルメタ」の本編完結から20年、アラフォーとなった宗介・かなめと2人の子どもたちが繰り広げる連作短編。

しょっぱなから設定を見て、本編エピローグで「君さえいれば、武器などいらない」って言ったじゃないですかぁ〜〜!!と思ったものの、一度「ウィスパード」として名前が売れてしまった千鳥かなめが平穏な生活を送れるわけがない、たしかにそうなんだよなあ。2人の子どもたちを家族に加えて「フルメタ」らしく騒がしくも楽しい毎日を送りながらも、かつて思い描いた理想とは程遠い生活に時折ため息をつく相良夫妻の悲哀と葛藤が印象的でした。

あとがきでも少し触れられていましたけど、良くも悪くもフルメタをリアルタイムで読んでいて今アラフォーくらいになった当時の読者にむけられた物語というか。いやこれ私はめちゃくちゃ面白かったんですけど、同時にこれ自分が二十代の時に読んでたら二人の変化にガチギレしてた気もするんだよなあ。同作者の「甘城ブリリアントパーク」にも似たようなブラックジョークや中年の悲哀・葛藤の描写がありますけど、かつて十代だった彼らがこういう話をしてるのはなんともいえないエグみがあって。

二十代三十代を忙しい中であっという間に過ごして、気がつけば様々な衰えに直面している相良宗介と相良(千鳥)かなめ。武器を手放したいと必死に足掻きながらも社会に順応しきれない宗介の葛藤はかつて陣代高校でドタバタしていた頃よりもずっとしんどく映りますし、かつての宗介を知っていればいるほど胸に痛い。そんな彼がかつて尊敬した林水先輩と再会してその現在を知り、諦めよりも少しは前向きな形で自分の手持ちでやっていくしかないのだと妥協していく姿はなんというか妙にリアルで、良かったと思う反面かつての読者としては複雑な想いを感じました。いやでも、2話の林水とのやりとりは本編の「もう無理だと思うよ」で卒倒して倒れたオタクとしては感無量のものがありましてだね……。

そしてかなめの方は、女子会でのぎこちない様子が妙に生々しい。高校時代には気にならなかったお互いの「生きる世界」の違いがどこか引っかかってしまって。結婚はしたものの海外を飛び回る企業家となったかなめが家庭に入って平穏に生きる恭子よりもバリキャリでフットワークが軽い瑞樹のほうと深い付き合いしてるのめちゃくちゃわかる。子供を産んで、大病を患って……毎日に忙殺されているうちに中年になってしまった彼女の、「17年前は無敵だった」という独白が胸に刺さる。というか、かなめに関しては最後の最後でめちゃくちゃデカいネタバレかまされませんでした!?確かに本編最後そんな感じだった気がするし「そう」なっていても不思議ではないけど……もうそれは人知れず抱えていきていくしかないのか……。

かつての戦いでの記憶に魘される宗介、守れなかった人たちの名前を縋るように子供に付けて、その名前を呼ぶことで立ち直ろうとしていくということも含めかつて無敵だったふたりがそうではなくなってしまったというお話で(でもあれが宗介からの発案じゃなかったことには少しホッとした)、ままならない現実と闘いながら妥協と折り合いを繰り返していく姿がとても良かったと思います。いやでも本当に、こういう形で彼らの「弱さ」を見せつけられるのは結構キツイっちゃキツくて、その痛みを噛み締めながら読んだ物語でもありました。物語の中でだけでも、年老いても最期まで無敵のふたりで居てほしかったという気持ちはどこかに確かにあった。

相良夫妻イチャつきすぎなんだよなぁ!!!!!!!

それはそれとして、結婚して20年経つのに未だに新婚夫婦みたいにイチャイチャイチャイチャイチャイチャしてるのはどうなんですかねぇ!!!でも人妻になった相良かなめさんマジでエッチすぎるし結婚して自分の女になったからって独占欲と性欲をむき出しにしてる宗介さんのはしゃぎっぷりが凄くてもう大変だ!!!この情報化社会であれほどネットへの個人情報流出を気にする相良一家が年甲斐もない女子高生コスプレエッチで羽目を外して大失敗するのには思わず爆笑してしまった。

冷静に考えると加齢による衰えの話とか、病気の話とか、現実のままならなさとか色々な意味で重たい話をやってるんだけど、要所要所でそういう重さをカラッと吹き飛ばしていく展開はまさしくフルメタで、とても楽しかったです。

作中で腐れ縁として名前が上がりながらも登場のなかったクルツ・マオ夫妻やテッサをはじめとした旧ミスリルの面々、今回は最後にちょっと出番があっただけのアルなど、今後も色んな話が読めそうでとても楽しみなシリーズです。ドラマガの対談とか見てても先生が楽しくお話書かれてる様子が伝わってきたので刊行ペースとかはあんまり気にせず、気が向いたら続けていってほしい。

「甘城ブリリアントパーク」の続きも、是非よろしくおねがいします…………………………………………。
早くて来年かな?とは思ってるけども……。


「好きラノ 2022年下期」投票します。

今回もまたギリギリになってしまった……投票します!

ブログやtwitterによるラノベ人気投票サイト。2022年下期の人気ライトノベルはこれだ!!

毎回できるだけ新規と既存のタイトルが一緒になるように調整してるんですけど今回はもういいかと諦めて7:3です。既存は上手く盛り上がりがこのタイミングで来ないと投票しにくいから……。下半期は新作をたくさん読んだぞ!!とおもってましたが半数が2022年上半期の新作だったのでだめだった。今更感ありますが近いうちに2022年読んだ本のまとめも作りたいです。

新規

とくめい「アラサーがVTuberになった話。」→感想
【22下ラノベ投票/9784047371972】
男だからという理由でVtuberデビュー早々炎上してしまった元社畜の主人公が、ブラック労働よりは全然イケると炎上をものともせずに配信を続ける展開が面白い。業界に興味のない主人公が「お仕事」として活動を始めるという展開が印象的で、シスコン気味の兄と口では何を言っても兄のことが大好きな妹という関係性も良かったです。
二丸 修一「君はこの「悪【ボク】」をどう裁くのだろうか?」→感想
【22下ラノベ投票/9784049142266】
優等生の仮面を被りその内に殺人衝動を秘めた誠司と、行き過ぎた正義感を持つ拓真。普通の枠からは少し外れた天才二人が異世界に召喚され、一国の未来を背負って殺し合いをする。親友でありながら殺すべき相手として互いに執着していく二人の関係性がたまらなかったですが、そんな彼らの周囲を彩る現代・異世界のキャラクターたちも魅力的な物語でした。
夏海 公司「はじまりの町がはじまらない」→感想
【22下ラノベ投票/9784150315306】
意志を持ったNPC達が自分たちが生きている世界の終わり(サービス終了)に抗うため、自力でゲームにテコ入れを行う……というお話。短命爆死のクソソシャゲな世界を舞台に例えて解釈し、強引にテコ入れしていくのが面白かった!そして主人公であるオトマルと彼の秘書であるパブリナの軽快なやりとりがめちゃくちゃ楽しい。
新 八角「チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日」→感想
【22下ラノベ投票/9784049141412】
海獣の脅威にさらされた日本を舞台に、それぞれの理由から彼らの死骸から作られた人形兵器に乗る少年少女たちの物語。バトルものというよりは大災害を経験して欠落を抱えた彼らがそれとどう向き合っていくか…というお話なのですが、その一方でソレに魅入られたかのように人間から逸脱していく主人公の姿が印象的で、とても良かったです。
黒鍵 繭「Vのガワの裏ガワ」→感想
【22下ラノベ投票/9784046819420】
クリエイター視点からのVtuberモノというのが一味違った感じで面白い。明るい学園モノといった雰囲気のVTuber「雫凪ミオ」の成功まで、そこからヒロイン・海ヶ瀬果澪の本心に迫っていく後半の変転が凄まじく、彼女の心の闇・主人公の過去を掘り下げていく展開がとても良かったです。
吉野 憂「最強にウザい彼女の、明日から使えるマウント教室」→感想
【22下ラノベ投票/9784094530872】
全てがマウントで決まる学園を舞台に、マウント強者のヒロインらしき女と主人公が偽装彼氏契約を結び、クラス決めトーナメントで最上級のSクラスを目指す!!というお話。会話劇主体のコメディでマウントバトルはネタ要素…と思わせておいて頭脳バトルとして割と全うに面白……とみせかけておいてやっぱり最後にネタで落としてくるのめちゃくちゃ良かった。
佐遊樹「TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA 嫌われ追放エンドを目指してるのに最強無双ロードから降りられない」→感想
【22下ラノベ投票/9784047368101】
最高のサードライフを送るためにセカンドライフで(タイトル略)をやる羽目になったがよくわかんないからとりあえず全員ぶっ飛ばせばいいよね!?というお話。主人公の真っ直ぐすぎる脳筋私TUEEっぷりがひたすら気持ちよく、爽快になれるお話でした。というか1巻の時点ではRTAどころか間違いなく逆走していたので続きがとても気になる。

既存

コイル「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!3」→感想
【22下ラノベ投票/9784049145755】
完結。これまで興味がなかった事でもお互いに一緒にやったら楽しいよね!で、次々と新しいことに挑戦していく主人公夫婦の生活がタイトル通り本当に「メッチャ楽しい」だったので最高でした。仕事も趣味も子育ても両立させて、自分の距離感で続けていく姿がとても良かった。
南野 海風「魔術師クノンは見えている 2」→感想
【22下ラノベ投票/9784040745831】
前回の好きラノの結果を見て手を出したのですが、2巻3巻は学園に入ったクノンが周囲を巻き込んで実験を繰り返していくお話で楽しかった。アグレッシブなオタクがオタクと一緒に好きなことする話がつまらないわけないんですよね。あと3巻はマジでジオエリオンが出てからが最高だったのでよろしくお願いします。焦がれて待てはずるいって。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編8」→感想
【22下ラノベ投票/9784046818331】
試験のない息抜き的な巻でしたが、それ故のクラスの垣根を超えたはっちゃけぷりが楽しくてこれまでとは違う意味でニヤニヤしながら読んでしまった。その裏で、今後の展開へのターニングポイントになりそうなお話もしっかり盛り込まれていて、次巻がますます楽しみになってしまう1冊でした。


「ファンリビ」原作作品のすすめ

去年年末にサービス終了した富士見ファンタジア文庫のクロスオーバーゲーム「ファンタジア・リビルド」のユーザー向けに、ゲームも終わっちゃったし原作作品読もうぜ!!という記事です。本編とかよかったところかここが駄目だったのでは?の話は↓こちらから。

初日から遊んで最終日の終わりまで見届けた1ユーザーの感想です。ちまたで話題になってる動画に触発されたわけではありませんが(ていうか問題のやつ見てない)、出すならこのタイミングかな…と思ったので。「ファンタジア・リビルド」とは公式サイト消える

本当は私が率先して全作読んで紹介したいという気持ちがとてもあったのですがざっくりWikipedia等を使い計算した所全部読もうとするとファンリビに関係ある部分だけでも300冊を余裕で超えていたので、概ねの作品をアニメでざっくり当たる感じになってしまいました…ぶっちゃけ自分が後で読む用のメモも兼ねています。それでも本編に言及出来ていない部分はアニメが合わなくて見れなかったとこですすいません……。

ちなみに私はKADOKAWAの直営電子書籍サイト「BOOK★WALKER」を主に使っているのですが、こちらで提供されている「角川文庫・ラノベ読み放題」というサブスクサービスに加入するとかなりの作品が全巻無料、もしくは1〜3巻読みすることが出来るのでオススメしていく所存です。というわけで現時点で読み放題巻数の多い順に作品を紹介していきます。記事内には2022年2月27日現在のサブスク対応状況を記載していますが、時折レーベル毎の強化期間が来ると無料読みが追加される場合もあるので気になる場合はぜひチェックしてみてください。(逆に、他のサブスクと同じく読み放題が終了するパターンもありますのでご注意ください)

3/1追記:とかいってたら、大量の読み放題追加がありました!!(3月・4月限定)
2021年に1巻が売れたKADOKAWA作品を一挙追加!」というBookWalkerの企画で、「ロクアカ」「デアラ」「ハイスクールD×D」「冴えカノ」「ゲーマーズ」の読み放題が大幅に追加されました!!4月末までの限定となっておりますので、この機会に気になるシリーズがあるかたは是非試してみてはいかがでしょう。サービス未加入の人は、1か月限定のサブスク無料もあるそうです。

KindleUnlimitedもちょくちょく対象になっているようなのですが、確認したところフルメタくらいしかみつけられなかったので今回は割愛。

期間限定(4月末まで)で読み放題巻数が増量しているシリーズ

石踏一榮「ハイスクールD×D」
本編29巻+外伝6巻+続編4巻/読み放題なし→関連シリーズ含め全部
おっぱい大好きな男子高校生・兵藤一誠がひょんなことから命を落とし、学園一の美女にして悪魔のリアス先輩にしもべの悪魔として生き返らせてもらうことに…!?おおむねのメンバーは初期から登場、フリードとのいざこざは1巻と3巻、ロスヴァイセの登場が7巻かな?木場くんとフリードの参戦なかったの残念……。
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
本編20巻+短編9巻/BW読み放題:3巻+短編1巻まで→本編19巻+短編8巻まで
やる気の無さすぎる主人公・グレンがひょんなことから「大嫌い」な魔術を教える魔術講師となり、曰くありの生徒たちや自らの過去を知る者たちとの因縁、国家の存亡を掛けた陰謀に巻き込まれていく。リィエルが初登場する3巻までは読み放題対象。ファンリビでの時系列はおそらくイヴがグレンの同僚教師になる11巻くらいまでかな。11巻めちゃくちゃいいので読んでください……。
橘公司「デート・ア・ライブ」
本編22巻(完結)+番外編10巻?/BW読み放題:3巻まで→本編12巻+アンコール4巻まで
空間震と呼ばれる災害を引き起こす、「精霊」と呼ばれる少女たち。ごく普通の少年・五河士道はなぜか精霊達の霊力を吸収・封印する能力を持っていた。ただしそのためには、彼女たちを「デレさせる」ことが必要で!?読み放題に入っているのは狂三が初登場する3巻まで。ファンリビに登場したキャラクター達の素性を読みたいなら11巻まで。アニメは原作12巻までで、原作13巻以後のアニメが近いうちに放映される予定です。
葵せきな「ゲーマーズ!」
本編12巻+外伝3巻(完結)/BW読み放題:3巻まで→短編含め全巻
ゲーム好きの高校生・雨野景大はクラスの美少女・天道花憐からゲーム部に誘われる。ところが自分のペースでゲームを遊びたい景大はその誘いを断り、更にはクラスメイトの上原やゲーム仲間の星ノ守とともに「ゲーム研究会」を設立する!?すれ違いと勘違いが交錯する学園ラブコメ。読み放題は3巻まで。上原くんなぜ実装されなかったのか……。
丸戸史明「冴えない彼女の育てかた」
本編13巻+外伝7巻(完結)/BW読み放題:3巻まで→短編・ファンブック含む全巻
倫也が通学路で運命の出会いをしたのはクラスでも何故か存在感の薄い少女・加藤恵。「理想のギャルゲー」を作るため、彼女をメインヒロインとして「育成」しつつ売れっ子同人絵描きの英梨々やラノベ作家の詩羽先輩を巻き込み同人サークルを結成するが。ファンリビの時間軸的には原作8巻くらいまで?アニメ版の詩羽先輩と英梨々のクリエイターとしての葛藤がすごく良かったので、ファンリビではほぼ出番がなかったの残念だな……。

本編ないしシリーズ全巻がすべて読み放題対応のシリーズ

神坂一「スレイヤーズ」
本編17巻+短編35巻+α/BW読み放題:本編15巻まで、短編全巻
自称美少女魔道士のリナ・インバースが愉快な仲間達と共に派手に呪文をぶっぱなしながら魔族の陰謀に巻き込まれていく。直近発売された本編16巻・17巻を除く50冊以上が読み放題に入っていてボリュームが凄いですが、本編と短編は完全にストーリーが独立しているのでファンリビの元ネタをあさりたいなら本編のみでOK。World05は本編7〜8巻の冥王フィブリゾの陰謀周りと14〜15巻のストーリーがベースになっています。
鏡貴也「伝説の勇者の伝説」
本編28巻+短編・番外編19巻/BW読み放題:関連シリーズ含む全巻
「複写眼」といういわくつきの眼をもつライナが親友で王様のシオンから命じられて相棒で団子大好きな美少女・フェリスと旅に出る。関連シリーズまで含め47冊が読み放題対象でこちらも巻数ゴツいですが、ファンリビ本編の元ネタをあさりたいなら無印全11巻+短編全11巻でとりあえずOK。アニメも無印全巻分の内容で、1クール分で綺麗にまとまっているのでおすすめです。
築地俊彦「まぶらほ」
33巻(完結)/BW読み放題:全巻
人生における魔法の使用回数は少ないがとんでもない魔力を持つ主人公・式守和樹の遺伝子を求めて美少女たちが…!!みたいなお話。「○○の巻」とシリーズごとにサブタイがついていて、ファンリビに出てきたリーラは外伝「めいどの巻」シリーズのキャラクターとなるそうです。全33巻が読み放題対象。
雨木シュウスケ「鋼殻のレギオス」
本編25巻(完結)/BW読み放題:関連シリーズ含む全巻
大気を汚染された世界、自立した意思を持って世界中を移動する「移動都市」とそこに住まう学生達の物語。全25巻に加えて過去編の「レジェンドオブレギオス」や番外編?の「聖戦のレギオス」も全巻読み放題対象。ファンリビでライバル都市として出てきたマイアスも一応本編6巻くらいで出てきますが、あれはファンリビだと完全にベツモノになってましたね……。
賀東招二「フルメタル・パニック!」
本編12巻+短編・番外編11巻(完結)/BW読み放題:本編全巻、短編3巻まで+番外編・アナザー全巻
幼い頃から紛争地帯で生きてきた少年相良宗介が日本の平和な学園・陣代高校で生徒会副会長を務める千鳥かなめの護衛をすることになり、学園でのドタバタやかなめの持つ異常な知識を狙うテロリスト達との戦いに身を投じていく。ファンリビで取り上げられていたのはガウルンとの戦いなので5巻まで。学園都市マイアス周りの元ネタは短編2巻の「やりすぎのウォークライ」、ボン太くん周りは「よりぬきボン太くん」という総集編が出てます(電子のみ)。
あざの耕平「東京レイヴンズ」
本編16巻+短編4巻/BW読み放題:短編含む全巻
陰陽道の名家に生まれながら霊的才能に恵まれなかった主人公・春虎がとある霊災に巻き込まれたことをきっかけに幼馴染の土御門夏目、悪友の阿刀冬児とともに陰陽師を育成する学園に入学する。ファンリビの時間軸は原作8巻途中まで。きっかり本編1部完結までになるのでぜひ読んでみてください……夏目の親密度上げると出てくるソシャゲの話はEX3らしいよ。読みたい。
木村心一「これはゾンビですか?」
本編19巻(完結)/BW読み放題:全巻
ゾンビとして生き返った主人公・相川歩が更に異世界からやってきた少女ハルナによって魔装少女に任命され、ゾンビで女装魔法少女とかいうゴッツイことになる。ファンリビでは主人公はハルナやユーのキャラモーションにちょっと出てくるだけだったが、色々な意味で見た目のインパクトがスゴいので原作かアニメを見てみて欲しい。全巻読み放題対象。
柳実冬貴「対魔導学園35試験小隊」
本編13巻+番外編2巻(完結)/BW読み放題:全巻
曰く付きの人材ばかりが集まる対魔導学園35試験小隊(通称「雑魚小隊」)にエリート拳銃使いだが性格に難アリの鳳桜花や魔女の二階堂マリが加入して……。全巻読み放題対象。マリとホーンテッドの馴れ初めは2巻、タケルのキャラクター紹介で語られている妹・キセキの話は原作5巻あたりまでよむとざっくりとした話は見れるはず。アニメも5巻までで結構綺麗にまとまってる。
諸星悠「空戦魔導士候補生の教官」
本編14巻(完結)/BW読み放題:全巻
かつては「黒の剣聖」と呼ばれ、現在は「裏切り者」と揶揄される学園の嫌われ者・カナタ=エイジが負けてばかりのE601小隊の教官として配属され、時にぶつかりあいながら隊員達の能力を引き出していく。電子限定の短編集を含む全巻が読み放題対象。とりあえず1巻を読めばざっくりファンリビに出てくるキャラはつかめる感じかと。
榊一郎「棺姫のチャイカ」
本編12巻(完結)/BW読み放題:全巻
戦争が終わり、生きる目的を見失っていたトールは謎の棺を担いだ少女・チャイカと出会い、妹のアカリと共に彼女の護衛として旅に出る。全巻が読み放題対象でフレドリカの登場が2巻、赤チャイカの登場が4巻。アニメは2クールでおおむね原作終盤までやるけどオリジナル要素も結構入っているようです。結末も別個。
あかほりさとる「セイバーマリオネットJ」
本編12巻(完結済)/BW読み放題:全巻
女性が機械人形=マリオネットにその形骸が残るのみで伝説の存在になっている男性のみの世界、「女性」に憧れを持つ主人公・間宮小樽はひょんなことから感情を持つマリオネット、ライム・チェリー・ブラッドベリーの3体のマリオネットを目覚めさせ、女性復活を目指す旅に出る。こちらも全巻読み放題対象でファンリビの元ネタを当たるなら原作1〜2巻を読めばOK。アニメは2クールありますが、一部エピソードが同じ以外はほぼ別の内容で結末も別。

序盤巻のみ読み放題に入っているシリーズ

賀東招二「甘城ブリリアントパーク」
本編8巻+スピンオフ3巻/BW読み放題:1巻のみ
元子役の男子高校生・可児江西也は転校生の千斗いすずに半ば脅され、地元の冴えない遊園地・甘ブリにやってくる。そこで甘ブリのトンデモない事情を聞かされ、支配人代行として遊園地の立て直しに力を貸すことに…!?読み放題は1巻のみ。アニメとは全く別の結末なのでアニメを見た人も是非読んでみて欲しいです。イベント中盤で出てきたニャーソン達はスピンオフ「メープルサモナー」の方のキャラですがこちらも読み放題なし。

読み放題対象外の作品

石踏一榮「堕天の狗神 -SLASHDOG- ハイスクールD×D Universe」
本編3巻(完結)/読み放題なし
体調不良で修学旅行を欠席した幾瀬飛雄は飛行機事故で幼馴染の少女と多くの級友達を亡くす。しばらくして、かつての級友の姿をした化け物に襲われて……。「ハイスクールD×D」本編開始の4年前を描く前日譚。ざっくりコミカライズで読んだのですが本編には若き日のフリード神父をはじめとした本編キャラも登場するようで、気になります。こちらも読み放題対象外。


電子書籍で読める、少し昔の単巻完結タイトル10選

※2022/04/18 「Kindleで買える、おすすめ&気になる単巻完結タイトル10選」から改題

個人的に大好きなのでおすすめしたい単巻完結ラノベ(一部ラノベじゃない)をまとめました。Kindleで買えるラノベが少なかった時代に「Kindleで買える単巻タイトルを〜」というお題で書いた記事だったのですが、現在は殆どのタイトルが電子書籍化していることを踏まえて改題&未読やこの記事の後に続巻が出てシリーズ化したタイトルを省いて、この記事を最初に書いた2014年よりも前に読んでたおすすめの単巻タイトルを(「ボンクラーズ、ドントクライ」以下3タイトルを)追加しています。

今、結構昔のタイトルもちゃんと電子書籍になってて良い時代になりましたね……って綺麗にまとめようとしたんですがおすすめしたいタイトル何割か普通に電子書籍になってなかったのでやっぱり良い時代になるまでにはもう少しかかりそうです!「氷雪王の結婚」と「迷走×プラネット」の電子書籍化を頼むよマジで!!!

入間 人間「多摩湖さんと黄鶏くん」
キスババ抜き、全二次創作を嗜むオタクに布教したい
キスも手繋ぎもまだな初々しいカップルの二人が色々な恋愛の「いろは」を10段階くらいぶっとばしてひたすらカードゲーム(という名目の変態プレイ)に興じるお話。キスまで程度の描写でここまで表現できるのかというか、とにかくエロい。キスババ抜きはもっと二次創作界に広まるべき。
和智 正喜「消えちゃえばいいのに」
どこにでもいる少年少女の、愛と殺戮の物語
自分の為に、自分と些細な形でも関わりをもった人間たち100人が殺される。愛という感情を知らない主人公と、そんな主人公に引き寄せられるように狂気に満ちた愛をふりかざしていく「犯人」の行動に、後味の悪さばかりが残るラストが印象的でした。
紅玉 いづき「ミミズクと夜の王」
児童書のような優しい世界観を持つファンタジー
奴隷として生きてきた少女・ミミズクと金色の瞳を持つ人にあらざる者・フクロウのおりなす物語。根っからの悪人がほとんどいない優しい世界観と、そこで賢明に生きる人々のすれ違いと再生の物語が心にしみます。紅玉先生が電撃文庫で出した作品はどれも単巻でスッキリまとまっているのでおすすめ。
桜庭 一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet」
「好きって絶望だよね」は名言。
家庭環境に問題を持つ2人の少女が最初は反目し合いながら少しずつ仲良くなる。砂糖菓子のように甘い嘘の弾丸で、嘘の世界に逃げ込んだ主人公が現実に帰ってきたら、案外現実だってそこまで辛くはなかったんだよという、苦くて甘くてお話。
神楽坂淳「征服娘。」
中世に生きる貴族の令嬢が歩む頂点への道のり
高い商才を持ちながら貴族の娘として生まれたが故にその才を生かせない令嬢が、その商才で国家の頂点を目指すお話。地道な所からはじまる征服への道のりと、女の友情やライバルたちとの駆け引きが楽しかったです。電子書籍版は挿絵なしの廉価版のみです。
夕鷺 かのう「花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す」
戦う女装主人公×男装ヒロイン
女装してても心は男前な主人公とその主人公と様々な因縁を持つヒロインの関係性も大変美味しいのですが、主人公の従者・ミュゲとの背中合わせの友情ぶりが大変美味しかった。2巻が出なかったのが残念すぎるのですが1巻だけでも綺麗にまとまっていて面白いので……。
新井素子「グリーン・レクイエム」
植物の遺伝子を持つ少女と植物学者の青年の少し不思議な恋物語
緑の長い髪を持ち、光合成を行うことで生きている少女・明日香。幼い頃彼女と出会い、植物学者への道を志した信彦は再び彼女と出会い、惹かれ合うが皮肉にも明日香は植物学者達の研究材料としてその身を狙われる事になってしまう。続編もありますが1冊で綺麗にまとまっているので。でも続編も良いので読んで欲しい(この記事の主旨が台無し)
大樹 連司「ボンクラーズ、ドントクライ」
恋愛と友情の間で揺れる、少年と少女の青春物語
仲良し男子ふたりの『ごっこ遊び』でしかなかった映画製作が、転校生の少女の存在を切っ掛けにして本格的に動き出す。転校生の少女に恋をしながら、彼女の加入によって親友との蜜月が終わってしまうことを怖れる主人公の感情の動きが物凄く良かった。青春のツマとして語られる甘酸っぱい三角関係が最高に良い。
古戸 マチコ「ワルプルギスの夜、黒猫とダンスを。」
魔法とともに描かれる、やがて大人になる少女の「第一歩」
呪いによって身体を入れ替えられてしまった主人公が、魔女ベファーナとして過ごしながら呪いを解く方法を模索する。魔女の森の描写にとにかくときめいてしまうし、そこで主人公が経験する淡い恋と成長の物語と、何より全ての謎が紐解かれていくラストがめちゃくちゃ良かった。
うえお 久光「紫色のクオリア」
愛する少女を救うため、少女は縦横無尽に時をかける
ひょんなことから並行世界の自分と会話する能力を手に入れた波濤マナブは、親友・鞠井ゆかりの不可解な死を阻止するため、並行世界の自分達と共に時空を縦横無尽に駆ける。ループものというか世界線移動要素と異能要素ありのSFというかあとちょっと百合。単巻ラノベというとかなりの確率で名前が上がる名作ですが本当に名作なので読んでください。


艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆

 

「どうして私、人間の女の子に…?」激闘の末に轟沈したはずの空母・瑞鶴が目覚めると、彼女は“艦娘”と呼ばれる少女の姿になっていた。かつての戦いの記憶と能力を持つ“艦娘”となった瑞鶴は姉・翔鶴と再会し、“提督”と呼ばれる男から人類の敵・深海棲艦の存在を知らされる。彼女は懐かしの地によく似たこの世界を守るために再び戦うことを決意するが、それは自身の過酷な宿命と向き合うことも意味していた―。“幸運の空母”瑞鶴の視点から大人気ブラウザゲーム『艦これ』の世界を描く超弩級“戦記”小説、ここに抜錨! (「BOOK」データベースより)

 「艦隊これくしょん」のノベライズ、富士見ファンタジア文庫版は瑞鶴を主人公にして、かつての「艦」としての記憶をはっきりと持ちながら『艦娘』としての二度目の生を送る少女達の物語です。

 オリジナル設定と史実・ゲーム要素の絡ませ方が物凄く面白かった!艦これの舞台が「あの戦争」が起こった世界とは似ているようであらざる世界として位置づけられていて、過去の戦いの記憶を持ったまま新たな戦いに臨む彼女たちが、切り離すことはできない過去の因果・宿命を背負いながらも懸命に戦っていく姿がアツい。かつて“幸運の空母”と称された瑞鶴と、彼女とは対照的に“不幸艦”と呼ばれる姉の翔鶴を中心に、ゲームではきわめて不確定なステータスである幸運値を史実であった出来事と絡ませてくるのが興味深かったです。

 そしてある時は軽薄に、そしてある時は冷徹に彼女達の戦いを支援しながら、幸せを願う提督がまた地味に良いキャラしてる。「勝利のため」と時には冷徹に艦娘達を戦場へ駆り立てながらも、その裏には艦娘達を護りたいという強い意志と、艦娘達を「兵器」として扱う軍上層部との間で板ばさみになっているような言動がみられるのにとてもニヤニヤする。あと、あふれ出るイケメンオーラ。

 自らを憎まれ役に貶める事で苦労を背負い込んでしまう不器用さがほんとこの人、生き辛そうな性格しているなあという感じで大変妄想が膨らみました。 軍上層部に弱み握られて掘r


読了記録まとめ[2012年10月分]

完全に忘れてた。読了冊数は13冊でした。

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:31冊 / 読んだページ数:7656ページ / ナイス数:134ナイス

ROBOTICS;NOTES    1 キルバラッド・アノテーション (角川スニーカー文庫)ROBOTICS;NOTES 1 キルバラッド・アノテーション (角川スニーカー文庫)感想

フラウの一人称だと、原作でもちょくちょく表面に出てきてた腐妄想とかだだ洩れ状態なのにとてもニヤニヤするな。海翔からは見られないツイぽの「フラウのタイムライン」が物凄く面白いというのもあるけど、典型的非コミュオタ系腐女子なフラウの、一見ひょうひょうとしているような言動の裏に隠された迷いや戸惑いが本当に可愛い。あと眼鏡と八汐先輩の薄い本はよ。

読了日:10月2日 著者:岩佐 まもる

ROBOTICS;NOTES プロジェクト・プレアデス (ファミ通文庫)ROBOTICS;NOTES プロジェクト・プレアデス (ファミ通文庫)感想

昴が一度の挫折を経て、正体を隠して「ROBO-BAN」で再び優勝するまでを描いたスピンオフ前日譚。彼が父親を欺いたままホビーロボットを開発し続けられた理由とかプレアデスになった経緯とか凄く面白かったけど、原作を見る限り完全に一人でホビーロボット弄りをしてるんだとおもってたので普通に身内の協力者に恵まれてる状況はやや違和感があったかも。この終わりかたなら少なくても真帆や直樹とは何らかの形で関係を保持していただろうと思うし。もう少し上手いこと、原作開始当初の「現在」につなげて欲しかったかなあ。

読了日:10月3日 著者:foca

ハイキュー!! 3 (ジャンプコミックス)ハイキュー!! 3 (ジャンプコミックス)感想

西谷さんマジ男前!!!ばらばらになっていたチームが、少しずつ一つにまとまっていく流れがたまらないそして試合中の日向への影山の一喝がもう殺し文句すぎてやばかった…。

読了日:10月4日 著者:古舘 春一

わたしに××しなさい!(10) (講談社コミックスなかよし)わたしに××しなさい!(10) (講談社コミックスなかよし)感想

逆ハー全開な見開きに萌える前に噴いた…こ、こういうのは扉絵だけにしてほしいw もう完璧に時雨ルート確定という感じなんだけど、時雨が本気になってきたせいで雪菜がいまだに「恋愛ごっこ」のノリで通そうとしてるのが少々きつい。あと一歩で恋を自覚しそうでできない姿はとてもかわいらしいんだけど、同時に時雨に対しても晶に対しても恋愛ミッションを隠れ蓑に真面目に向き合うのを避けてる感を受けて「ちゃんと向き合ってあげて」という気持ちになる。ドルチェの件や小説の身バレ問題も含め、あともうちょっとで色々動きそうではあるんだけど

読了日:10月9日 著者:遠山 えま

薄氷あられ、今日からアニメ部はじめました。 (このライトノベルがすごい! 文庫)薄氷あられ、今日からアニメ部はじめました。 (このライトノベルがすごい! 文庫)感想

正直、アニメ製作における創作に関する云々とかそれを作る上での部員達の青春的な何かを期待してたので終盤の展開にがっかりした。なぜ一番肝心の、部員たちのみによるアニメ製作エピソードをダイジェストにしたし。

読了日:10月10日 著者:島津 緒繰

はたらく魔王さま!  6 (電撃文庫)はたらく魔王さま! 6 (電撃文庫)感想

祝・アニメ化!ここはひとつマクドナルト・ドコモ・ユニクロとのコラボを是非お願いします!!//千穂ちゃんまじ男前。魔族・人間・天使の枠組みを越えて少しずつ露わになる真奥の新しい「世界征服」のビジョンが興味深い。考えなしにフリーターしてるわけじゃないんだなあ。あとサリエルが愛に一直線すぎて腹筋辛い。

読了日:10月13日 著者:和ヶ原聡司

死神姫の再婚 2 (B's-LOG COMICS)死神姫の再婚 2 (B's-LOG COMICS)感想

カシュヴァーン様にもこんなに残念じゃないただのイケメンだった時代が(略)漸くルアークがでてきたくらいのところまでで、かわいいし丁寧なコミカライズだけど進行遅いなあとちょびっと思ったり。

読了日:10月13日 著者:冨士原 良

おこぼれ姫と円卓の騎士 (ビーズログ文庫)おこぼれ姫と円卓の騎士 (ビーズログ文庫)感想

姫様マジ男前!!生まれ持った異能みたいなものはあっても極力それには頼らず、2人の優秀な兄の方が自分より王に向いてるのではないかと思いながらも良い女王になれるよう精一杯努力する姿がかっこよかった。過去/未来の生まれ変わりの王達と話せる設定面白いなあ。

読了日:10月15日 著者:石田リンネ

(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できなきゃ大戦争!?- (ビーズログ文庫)(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できなきゃ大戦争!?- (ビーズログ文庫)感想

壁ドン!!!!!これはいい壁ドン!!!!!すっかりフェルにデレデレなのに、しっかりと彼女をドSに弄ぶ旦那様が据え膳前でお預け喰らって悶々としてるのがもうほんとたまりません壁ドン!!ストーリーはまだまだこじれそうな感じだけどっていうか最後に出てきたあの人……

読了日:10月16日 著者:夕鷺かのう

死神姫の再婚 -怪物王子の死神姫- (ビーズログ文庫)死神姫の再婚 -怪物王子の死神姫- (ビーズログ文庫)感想

お腹痛い→お腹壊れる→お腹壊れた→お腹すいた←new! カシュヴァーン様がアリシア世界一可愛いよいいすぎでもうほんとに…おめでとうございました!

読了日:10月16日 著者:小野上明夜

男子高校生のハレルヤ!  (GA文庫)男子高校生のハレルヤ! (GA文庫)感想

名門女子高の中で女装男子と性別不明のバカどもが繰り広げるドタバタ騒ぎ。性別が行方不明すぎてカオス。途中完全にベツモノになってたけどとても面白かったです。ところで、イラストというよりもむしろ全体的な装丁・デザイン部分で全力で露骨に俺妹をオマージュしようという意思が見受けられるんだけど、いったいどういう効果を狙ってそういうことをしたのかが良くわからなくて物語と全く別の場所で消化不良を感じた。なんか発売前にパクリの汚名という悪評流されてイメージを落としただけな気がするんだけど…

読了日:10月18日 著者:一之瀬 六樹

オレを二つ名(そのな)で呼ばないで! (このライトノベルがすごい! 文庫)オレを二つ名(そのな)で呼ばないで! (このライトノベルがすごい! 文庫)感想

ラブコメ薄め、高校生達が異能に振り回されつつドタバタ楽しくバトってる感じでとても楽しかった!バカやってるだけでなくちゃんと熱血で青春な要素もあるのがとてもよかったです。猫執事はギリギリだとおもってたけどイラスト見たら割りとギリギリセウトだとおもうので一匹ください。学園内限定箱庭的な異能空間で若干某ラノベを髣髴するけど、あれよりも異能バトル押しで、似た題材でも違うことをやってる感じ。

読了日:10月19日 著者:逢上 央士

空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)感想

森崎ハイスペックにもほどがある。発作で特定作品のなぞらえをやっていく展開なんだけど、本来の人間関係やら性格が絡んで色んな所に脱線していく姿に笑った。TVA版のエヴァ+αなネタでさりげなく新劇までからませてくるのが巧妙すぎる。

読了日:10月20日 著者:本田 誠

ROBOTICS;NOTES?ロボティクス・ノーツ?(1) (富士見ドラゴンブック)ROBOTICS;NOTES?ロボティクス・ノーツ?(1) (富士見ドラゴンブック)感想

キャラ解釈でモヤモヤすることが多かった。あと、とあるキャラが消えてかわりに他のキャラにそのキャラの設定を上乗せしてるのがちょっと気持ち的にきつい。そこはあらゆる意味で絶体に消しちゃいけないキャラだろ…

読了日:10月22日 著者:長野 一郎

好きっていいなよ。 1 (デザートコミックス)好きっていいなよ。 1 (デザートコミックス)感想

ちょうどアニメ最新話まで。アニメがえらい性急に二人の仲が進展していくように見えたんだけど、原作だとそこまでの違和感なくて、やっぱり若干削ってる部分あるんだなあなどと。若干デレるの早い気はするけどなんだかんだでデレていくめいが可愛い。しかし「今のは挨拶代わりのキス」あたりの黒沢君の男子力にはうっかりふく。

読了日:10月23日 著者:葉月 かなえ

そらのおとしもの (16) (カドカワコミックス・エース)そらのおとしもの (16) (カドカワコミックス・エース)感想

流れるように喧嘩の仲裁からフラグ構築までを一挙にやっちゃう智樹さんマジパネエっす…(ごくり)しかし、カオスのフラグも回収してないのにこれ以上フラグ立ててどうするんだ!

読了日:10月25日 著者:水無月 すう

うそつきリリィ 9 (マーガレットコミックス)うそつきリリィ 9 (マーガレットコミックス)感想

修学旅行の話が!!先輩が男前女子すぎてしんだ!!直太の意外な一面にもときめく。

読了日:10月25日 著者:小村 あゆみ

境界線上のホライゾン4〈下〉?GENESISシリーズ (電撃文庫)境界線上のホライゾン4〈下〉?GENESISシリーズ (電撃文庫)感想

色々な人達の、再起の回。トーリの決意とか二代の再起とかネシンバラ解凍とかウルキアガ嫁GETとかいろいろあって楽しかったけど、最後の『狐の嫁入り』がほんとに泣ける……//色々な意味で触手がおかしなフラグを立ててるのと、景勝様がかわいすぎて目が放せませんでしたがなんだかんだで最大破壊力だったのは挿絵も含めまして成実さんの ?おっぱい!!!/ ではないかと。 ラストのウルキアガの“嘘”にニヤニヤしすぎて頬の筋肉やばい。

読了日:10月27日 著者:川上 稔

バラ色の聖戦(9) (KC KISS)バラ色の聖戦(9) (KC KISS)感想

所用で序盤読んだらなんか止まらなくなってしまって一気読み……とりあえず2巻くらいからずっと「早く旦那と離婚しよう!!」としか思えなかったので9巻で漸く円満離婚してくれてほっとしました。職場ではデキるひとなんだろうけど、とにかく旦那の家でのクズっぷりが光りすぎてフラストレーションすごい。美鈴さん関連のエピソードでほろり。

読了日:10月28日 著者:こやま ゆかり

神のみぞ知るセカイ 19 (少年サンデーコミックス)神のみぞ知るセカイ 19 (少年サンデーコミックス)感想

ラストのちひろが切ない。でも、“女神”として“攻略”されなければいけなかった歩美をはじめとした女神を内に秘めたヒロイン達と、最後の最後で攻略対象ではない「一人の女の子」としてフってもらったちひろ。どっちが幸せなのかは少し考えてしまうな。

読了日:10月29日 著者:若木 民喜

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。3 (ガガガ文庫)感想

さりげなく雪乃さんのデレが見え隠れして、ちゃんと青春ラブコメしてるじゃないですかやだーばくはつ!けなしつつもなんだかんだで仲良しーな八幡と材木座にニヤニヤした(だがパン1だ)。あとラストの平塚先生せつない……。

読了日:10月30日 著者:渡 航

お金がないっ 1 (バーズコミックス リンクスコレクション)お金がないっ 1 (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

凄い昔に何かの折に小説のほうは読んだことあったんだけど、漫画版が攻視点だと聞いて。……で、よんでみたら物凄い狩野が残念でふいた。綾瀬の天然純白っぶりは正直あまり好みじゃないんだけど、天然に振り回されて徐々に残念な人になっていくドSさんはとても好みだw

読了日:10月30日 著者:香坂 透

お金がないっ 2 (バーズコミックス リンクスコレクション)お金がないっ 2 (バーズコミックス リンクスコレクション)感想

「ありえないシチュエーション」と言われてとりあえず雪弥とのいちゃラブ新婚家庭を思い描いてる狩野さんがまじ残念…(※褒めてる)色んな意味でやってることはアウトー!なのに、ここまでこう、可哀想になる攻って希少だ。小説の1巻の話を随分長い事やるんだなあ。

読了日:10月31日 著者:香坂 透,篠崎 一夜


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