[著]竹宮 ゆゆこ [絵]ヤス 実乃梨にフられ、失意のままインフルエンザで入院してしまった竜児。退院した彼を待っていたのは大河からの「一人立ち宣言」だった。新学期が始まり、竜児は実乃梨と再び向き合い、修学旅行で彼女の真意を確かめようと決意する。いい雰囲気になったようにも見えた二人だったが…… |
もうなんていうか、青春時代のトラウマにグサグサと突き刺さるぜ……orz
傷心の竜児、複雑な気持ちを抱えながら二人の仲を応援すると決めた大河、無関係を装いつつもやはり部外者ではいられず苛立ちを隠せない亜美、そしてすべてをなかったことにしようとふるまう実乃梨……と4人の関係がどんどん泥沼にハマっていく様子が、とにかく見ていて辛い。それぞれが「良かれ」と思って行動しているはずなのに、片っぱしから裏目に出ちゃってる様子が何ともいえず…。もうね、ここまで来ると面白いとか面白くないとかいうよりも先に、ひたすら心が痛いよ。
ていうか、この物語を綺麗に決着付ける為に、そろそろ竜児は大河か実乃梨か、どっちかにするか選んで頂きたい!実乃梨が本命だと言ってる割に露骨に大河への独占欲丸出しで、傍から見るとどっちつかずの状態に見えるというのがすべての元凶だという気がするんだ……こんなの、大河にとっても実乃梨にとっても、相手にされてない亜美にとっても、あまりにも辛すぎる。竜児の辛い気持もわからなくはないんだけど、これはどうしても女の子側に感情移入しちゃうなあ…。
北村と竜児の間で揺れていた大河が前回で自らの気持ちに決着をつけたから余計そう感じるんだけど、そろそろ竜児に男を見せてほしいです。(しかし可哀そうだがおそらく亜美エンドだけはない…だろうぁ。)
そして更なる暗雲を予兆させるような締めで次回へ続く……しかしこれ、俗にいう大河●●●●フラグとか、××××フラグじゃあるまいな…なんかどこぞの鬱系エロゲーみたいな展開になってきた。