うららの記事一覧 | ページ 145 | 今日もだらだら、読書日記。

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疾走する思春期のパラベラム 灰色領域の少女

[著]深見 真 [絵]うなじ

いつもより早く学校にやってきた佐々木一兎は、映画部の部室で下着姿の少女が倒れているのを発見する。彼女はどうやら、記憶を喪っているらしい。状況から<パラベラム>に関連があると推測した尾褄は自分たちの手で彼女を保護することを提案する。ところがその帰り道、"灰色領域"と名乗る謎の組織から襲撃を受けて…
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映画部の面々が記憶を喪った謎の少女・シューリンを巡って"灰色領域"と呼ばれる謎の組織と激突する話。1巻のような展開の強引さはなくなったけど、やはりあっさり薄味な雰囲気は変わらず。日常描写は凄く楽しく読めるのに、バトルとなると突然つまらなくなるのは何故だろう。

シューリンを拾った映画部の面々が彼女の護衛の為に学校に泊まりこみはじめるあたりは物凄く楽しくて、もっと読んでいたいと思わせるだけの魅力はあります。特に前巻の感想でも触れてるのですが、映画関連の薀蓄は作者さんの映画への愛が存分に伝わってきて、読んでいるだけで楽しい。そして、それまで映画を撮る事にあまり乗り気ではなかったメンバー達が、実際に「映像」として画面の中で動き回るシューリンを見て気持ちを変えるというシーンは秀逸だと思う。ただの何でもない日常の一コマが「映像」という形に昇華した瞬間の感動といいますか、そういうのが物凄い勢いで伝わってきた。もうほんとこのシリーズ、バトルとか全部見なかったことにして心に傷を負った少年少女達の青春劇にしてしまえば最高なのに。

前半が良いだけに、バトルになった途端キャラクターが不自然になったり展開が異常に早くなったりするのが物凄い気になる。スペシャル・ショットの設定ももったいぶって出してきた割に主人公以外の仲間のショットは全然見せ場ないし。いい年こいた大学教授がいきなりどっかの蝶人ホムンクルス パピ・ヨン!!! みたいな雄たけびを上げたときには、本気でどうしてくれようかと思った。

あと普通に同性愛者が多いのはどこにつっこめばいいんですか?元々百合臭漂わせていた睦美さんについてはまあ(どうでも)いいとして、もうノリが完全に純情天然ラブコメ系カップル状態な尾褄×勇樹がいろいろな意味ですげえ。BLなのにとても少女マンガ的と言うか、女装した勇樹を目にした尾褄の反応がいろいろな意味で も の す ご い です。クール系ツンデレ×中性的可愛い男子のBLカップリングが大好きな腐女子の人は是非読んでみるといいよ!!(私としては…勇樹がもうちょっとなよなよしてなかったらなあ……)

遂に判明した一兎のスペシャルショットは、実に悪趣味と言うか…胸糞悪くなるような能力。でも逆に、個人的にはこの力をどうやって今後の戦闘に生かしていくのかは興味あるかな。とりあえず、今のところあと2冊だし余裕があれば手を出してみる方向で…。


疾走する思春期のパラベラム

[著]深見 真 [絵]うなじ

家庭環境に恵まれず、2ヶ月遅れで高校に入学した佐々木一兎。必ずどこかの部活に入らなければいけないと言われてできるだけ活動の無さそうな映画部の見学に行った所、「ここにはお前のできることは無い」といわれ、追い出されてしまう。ところがその帰り道、映画部に所属する少女と共に変な奴らに襲われて…
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「パラベラム」という、自分の殺意を銃に変えて攻撃する異能を手に入れた少年少女達が繰り広げる物語。

うーん、可もなく不可もなく、つまらなくは無くて、面白かったかといえば面白かったとはいえるけど、「気に入ったのか」といわれると返事に詰まる…そんな感じでした。よくある学園異能ですね、の1言で片付けられてしまうというか、薄味というか。ベタすぎてこの作品だからこその面白さというものがあまり伝わって来なかったというか。

前半はまだ普通に面白いなあと感じたんだけど、終盤の展開が詰め込みすぎで酷い。一兎が疑われた後にもう1?2エピソード挟んで、部活メンバーの結束を強めるような展開になるのかと思ったら、速攻で真犯人が判明して緑茶噴いた。あと、女子はまだいいんだけど男子のキャラ立ちがなんだか不自然。熱血くんなのか被害妄想気味ネガティブ少年なのかイマイチよくわからない主人公とか。突然よくわからないままBL臭をプンプン漂わせはじめる部長副部長コンビとか(あそこまで露骨に狙われると、腐女子としてはちょっぴり萎えるんだ…!)。キャラ立てが不完全なままで無理やり動かしているという印象がぬぐえませんでした。女子も睦美さんは結構好きなんだけど、志甫はなんというか……全角カナで音声再生されると想像すると、2ch用語連発がこんなにウザイとは思わなかったっ!!「ウマー」「キタコレ」「ワクテカ」とか……1、2回口を付くくらいなら結構あるけど、連発しないで欲しい…。

なんだかんだと感想を書き始めると文句しか出てきませんが、普通に面白かったことは面白かったです。というかバトルシーンよりも断然日常シーンのほうが面白かったかな。特に心理学や映画に関する薀蓄話はなかなか興味深くて、かなり楽しく読めました。

ただ、毎月大量にラノベが排出されるこのご時勢で他の作品を読む暇を削ってまでこれを読みたいかと聞かれるとちょっと…という感じはする。とりあえず2巻まで買ってあるので、3巻以降を買うかどうかは2巻次第で。


図書館革命

[著]有川 浩 [絵]徒花 スクモ

敦賀原子力発電所で無差別テロが発生。その手口が『原発危機』という小説と似通っていたことから、メディア良化委員会はその本の作者である当麻蔵人を狙い、断筆を迫ろうとしていた。最初の一人の「事例」を作ってしまえば、それを盾にしてますます表現の自由が束縛されてしまう。世相社の折口から依頼を受けた関東図書隊は秘密裏に当麻を匿うことにしたのだが…
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図書館戦争シリーズ完結編です。

すっかりツン期を抜けてデレモードに半分以上突入している堂上・笠原カップルの微笑ましい初デート☆の姿にキュンキュンしていたら、手塚と柴崎の「担保」のやりとりに心臓をどっくんどっくん打ち抜かれました。あれは反則だ!!ヘタレで柴崎の尻に敷かれっぱなしの手塚の精一杯の反撃に激しく萌えた!!担保!担保!!!

ストーリー本編は最終巻ということもあり、メディア良化委員会との事実上の最終決戦が描かれます。本来の図書隊のホームグラウンドではない政治を舞台に立ち回り、更に味方内にも様々な問題が……と、様々な意味で未だかつて無く苦しく重い闘いとなりましたが、その合間にすかさず挿入されるLOVEの姿にいちいち過剰反応してしまう自分がいました。このバトルとラブの絶妙な割合がとてもツボ。そしてすっかりブラコン丸出し状態の手塚兄が最高です。敵に回すとこれほど嫌な奴もいないですが、味方に回したらこれが心強いの何の。なんだかんだと兄貴が心配な手塚の姿にもニヤニヤしてしまいました。

しかし、今回の殊勲賞といえば、何といってもこの人たちですよね。
大阪のオバチャンパワーSUGEEEEE!

表現の自由に関する問題は、現実問題にも繋がる事が多くて、相変わらず他人事ではないのだなあと思う部分が多かったです。当麻が例として挙げた『片手落ち』の問題なんか、現実でも普通にあるんだろうなあ。最近でも「ちびくろさんぼ」の廃刊とかありましたけど…

しかし、エピローグの堂上夫妻のラブラブっぷりは異常。もどかしい手塚・柴崎コンビにもニヤニヤさせられて、大変ご馳走様でした。さてと、明日辺り「別冊図書館戦争」買ってくるかー。


図書館危機

[著]有川 浩 [絵]徒花 スクモ

長いこと憧れ続けた"王子様"が、郁のすぐ傍に居るあの人だった…!?何の前触れも無く知らされてしまった真実に、郁は大パニック。今まで本人を前にして言ってしまった恥ずかしいセリフの数々に赤面する一方、"王子様"の話を露骨に嫌がっていた彼の態度を思い出して、浮かない気分に。悩みに悩んだ末、郁は一つの事を決意するが……
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郁の"王子様"の話や両親の件などに一端の蹴りがつく(?)シリーズ第三弾。

王子様の正体を知って、すっかり恋する乙女モードの郁は可愛いけど、それだけに二人の仲を引っ掻き回してくれた手塚慧が憎らしいなあ。ぐるぐる悩む一方で自分の堂上への気持ちが「王子様への憧れ」なのか等身大の「堂上教官への恋心」なのかわからなくなってしまって沈み込む郁の姿は見ていて痛々しかったです。それでも、そんなモヤモヤを吹っ切って堂々と本人を前に「王子様卒業宣言」をかます姿がとても可愛い。

「ねじれたコトバ」は割と他人事ではなくなっている事例に色々と考えさせられる一方、世相社(折口)と香坂の心意気に呼応して立ち上がってくれた人々の心意気に胸がスっとなる思いでした。床屋・魚屋が軽度とはいえ現実でも規制の対象になってるなんて知らなくてびっくりした。ほんと、こういう知らないところから少しずつメディア規制が侵食していくのかとおもうと、背筋が寒くなる話です。

そして、今回はなんと言っても郁の父親が美味しいところを持っていきまくり。初めて母親に対して郁の味方をしてくれた、最後に県知事と一緒に現れた時の頼もしさは格別でした。他にも見所は沢山あるのですが個人的にはひたすらお父さん(と手塚)に座布団1枚。しかし、母親の過保護っぷりに磨きがかかり、それを父や兄達が歯止めをかけられなくなった理由は………思わず爆笑してしまった。

様々な苦難を乗り越えて以前よりも少し大人になった郁と、彼女に感化されて少しだけ強くなった茨城の防衛員の女の子達の姿も素敵でした。次で本編は最終巻とのことですが、どのような結末を迎えるのか、本当に楽しみです。

……しかし、「内乱」あたりからどんどん手塚が私好みのヘタレになっていくのですがほんとどうしましょう。意外な弱点が透けて見える「昇任試験、来る」もよかったのですが、「ねじれたコトバ」「図書館は誰がために」で柴崎の為に、不器用ながら色々と奮闘する姿に激しくキュンキュンする。特に香坂大地のサインの一件、どんな顔してサイン貰いに行ったのかと考えるともう……手 塚 可 愛 す ぎ ! 兄貴との複雑な関係も健在で、もう今回の手塚には最初から最後までときめかされっぱなしでした。最後は柴崎と幸せになるといいね!!


ばいおれんす☆まじかる! 核の花咲く日曜日

[著]林 トモアキ [絵]愛媛 みかん

ユキに騙されて誘拐され、ドクターBの本拠地に連れて来られた緋奈。例によってなぜかついてきちゃった由香利とともに見張りのロボットをだまくらかして戻ってきて、彼らの本拠地を暴こうと画策した緋奈達は足の確保の為、なぜか脱衣麻雀で車を手に入れようとするのだが…!?
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……えっとちょっと、これで終わり?
なんていうか、色々と伏線張りっぱなしというかいろんなところが投げっぱなしというか……これってひょっとして打ち切り……だったんですかねえ。なんかやってる事も1巻2巻と比べると半端な感じがぬぐえなくて、うーん。

後作「お・り・が・み」との接点を感じさせるキャラや設定が出てきたり、ドクターB配下の美女・通称ホワイトが怪しい動きを見せたり……と、全体的に次の巻への伏線を張ったまま終了してしまったカンジで、「最終巻」であるという事実を踏まえると、ちょっと酷い出来かも。エピソード自体も無理やりに最終巻らしく、無理やり大きなことをしようとして中途半端になってしまっている印象が否めませんでした。

こればっかりは作者と言うより編集者側の都合なんだろうという予感がするので、残念としか言いようが無いのですが…脱衣麻雀のエピソードとか一般人パワーでBを圧倒する原子力発電所の職員さんとか、小ネタが効いてただけにメインのストーリーが半端になってしまっているのが残念でした。うーん、ミスマルカかマスラヲがひと段落した後でも、こっちの続き出ないものですかね?…色々腑に落ちないというか、なんというか。

ところで、もろに「お・り・が・み」で起きた一連の事件のことじゃないかと匂わせる発言があったけど、緋奈達ってあっちにも出てましたっけ?マリアクレセルさんがちょろっと出てきたのはなんとなく覚えてるんですが…


ダブルブリッド10

[著]中村 恵里加 [絵]たけひと

ぼろぼろに傷つき、多くの記憶を失ってしまった二重雑種・片倉優樹。“童子斬り”に取り憑かれて正気を失い、童子斬りの本能と自身の妄執によって動く“兇人”・山崎太一朗。かつて“友人”と呼べる関係を築いた二人は互いを認識できないまま遂に対決する。一方、自らの死期を本能的に悟ったキマイラ・片倉晃は自らの望みを叶える為、片倉優樹の元を目指すが…
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今までばらばらに動いていた捜査六課のアヤカシ達・クロスブリード・特高の三勢力が
一気に集結し、すべてに決着をつける最終巻。

9巻まで再読した際、これだけ広げるだけ広げられた風呂敷をどうやって残り1冊でたためるか、どこまで伏線を回収していってくれるかが不安だったり楽しみだったりしたのですが……良い方向で期待を裏切られまくりの最終巻でした。いや、本当に堀内なんて皆が明らかに忘れてるキャラに張られた伏線すら回収しにくるとは思わなかったね!皆さん覚えてますか?4巻で特高に引き抜かれてた優樹の主治医?の堀内さん。私はすっかり忘れてました。

Ωサーキットの目的、“主”の行動理由、片倉晃と優樹の関係などという大きな謎は勿論、クロスブリードの二角である鈴香や千堂が特高を憎む理由、飯田の因縁、キマイラ達が作られた理由など、様々な伏線・謎が一気に種明かしされ、しかもそれが見事に今までばらばら出会ったように見えた人物達と繋がっていく様子は、本当に読みながら息を飲みました。特に4巻後半で登場して以来、イマイチ立ち位置が明確ではなかった晃が自らの死期を前に心を決め、自分の目的の為に動き出す様子には胸を打たれました。今回の物語の前半は見事に彼に持っていかれっぱなしといっても過言ではありません。あと、はぅ?虎司くんかぁいぃよぉお持ち帰りぃぃー!モードの安藤希さんに。(←あながち間違ってないとおもう)

ただ、こういうふうな終わりになるならなおさら間をおかずに出してほしいというのはあるんですけどねー…正直、この最終巻の凄さは、9巻までの内容がほぼ完全に把握できてないと実感できないと思う。とりあえず、最終巻読む人はその前にやっぱ9巻まで再読されることをオススメしたいです。私のまとめエントリも結構参考にしていただけたようでありがたい限りですが、結構穴ありますからー…。

メインである優樹と太一朗については、もうこの二人が最後の最期で普通に会話する様子が見れただけで私満足といいますか……9回裏ツーアウトから状況をひっくり返されたような心境で。“主”とか浦木とか、ラスボスになりそうだった存在があまりにも色々とあっけなかったのがちょい(いえ、だいぶ!)ご都合主義を感じてしまわなくもないのですが、もうとりあえず最後の会話が見れただけで満足ですとも。記憶を失った優樹さんの無意識の一言が太一くんの魂を揺さぶったってだけでもう、無条件になんかボロボロ出ましたとも。優樹さんの「あの一言」見た瞬間、「やったよ太一くん!!!」と叫びながらまたボロボロなんか出ましたとも、しょっぱい食塩水が目から。もうごめん、大好きだ、この二人。優樹さんと太一くん、大好きだーーーっ!!!

余韻を残したちょっと寂しいエピローグが、どうしようもなくこの物語に相応しいように思えて、また泣けてきてしまいました。もう本当に、4年半待ってよかったと心から思えるエンディングをありがとうございます。この物語の結末をちゃんと見届けることが出来て、本当に嬉しい。二人が最後に少しだけでも言葉を交わせて、本当によかった。もうなんていうか、そんな言葉しか出てきません。最高の物語と、最高の結末をありがとうございました。

…ところで、ダブルブリッド本編はここで終了だけど、電撃hp等に掲載された分で短編集が1冊出るのを、信じていいよね…?まとめて読みたいので電撃文庫MAGAZINEとか買ってないんですが…


最終巻発売前に「ダブルブリッド」をおさらいしてみる(シリーズ既読者向)

4048670654ダブルブリッド (10) (電撃文庫 (1588))中村 恵里加


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??待ち人は、ここに居た。

本編最終巻となる「ダブルブリッド10」の発売まで、遂に10日をきりました。しかし、実に4年半ぶりの新刊ということで、「内容を忘れた」「そもそも“●●●●”って何だっけ?」という方も多いのではないでしょうか。というわけで、備忘録を兼ねて、未熟ながらも5巻以降の「ダブルブリッド」各キャラクターの動向を箇条書きでまとめてみました。再読が間に合わなかった方の一助となれば幸いです。


※注意※
このエントリは、シリーズ9巻までの重要ネタバレが満載です。
シリーズ未読者の方は閲覧を御遠慮くださいませ。



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花に嵐の喩えもあれど 魍魎の都

[著]本宮 ことは [絵]眠民

勿忘草の花を見るため、諾子の屋敷にやってきた渡辺頼光四天王の碓井貞通と平季武。貞通には、勿忘草とともに思い出すとある女性の思い出があった。かつて彼が愛し、そして自ら殺したという女性・百合姫。季武の小さな失敗から端をなした、彼女に関する思い出とは…
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「魍魎の都」の番外編シリーズ第二弾。四天王の一人、貞通と平将門の忘れ形見の姫・百合姫との間に起こった恋物語について語られます。

なんか、貞通というキャラは既刊を読んだ際にはそこまでツボにこなかったのですが、この本を読んだら物凄く私好みの女装キャラで、心底困りました。3月に女装まとめエントリ書いた時は私の中では女装キャラっつーより「オカマキャラ」扱で、それで除外したんですよね確か…。シリアスモード入ると喋り方が男言葉に戻る辺りのギャップがとてもツボでした。

単なる趣味で女装しているのかと思いきや、様々な複雑な育ちの関係で意図的にそういうキャラを自分で作っているというギャップが良い。ギャップ萌えとしてはたまらないです。なんていうか、女装逆ツンキャラはこうでなくちゃね!!!

「ならず者に名乗る名なんて持ち合わせちゃいないけどね……でも、ほら、決まりみたいなもんだし」
「碓井太郎貞通———まいる」

勿論、メインとなる百合姫との恋物語や、妖怪退治話も好きなんだけど、とにかく感想を書けといわれると見事に貞通の女装に関するコメントしかでてこねえ!!や、なんか良くも悪くも普通に面白かったのであまり語ることがないというか、ちゃんとやることやってくれてるから特にコメントする必要もなく普通に満足というか…?

あ、貞通と季武の凸凹しているように見えて調和の取れた関係もとても素敵でした。
個人的には、次は季武と姫松のドタバタラブコメが見てみたいです(笑)


今月のオススメと面白検索キーワード[2008年4月分]

4月の読了冊数は18冊でした。それなり。

2008年4月の人気(?)感想4選

「とらドラ!」に始まり「生徒会の一存」「彩雲国物語」「“文学少女”」…と注目作品の乱発でここ数ヶ月続いたバカテスバブルに漸く陰りが見えてきました。とはいうものの来月はバカテスは新刊発売なわけですが。

とらドラ7!
⇒感想

彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく(⇒感想

バカとテストと召喚獣
⇒感想

“文学少女”と神に臨む作家
⇒感想

アニメ化が決まり、最新刊の内容が月初めから大きな反響を呼んでいた「とらドラ!」がぶっちぎり。そしてそのぶっちぎりのアクセス数の倍半分強をたった3日で稼いだ「彩雲国物語」は相変わらず新刊出るたびにアクセス爆発起きすぎです。1月のバカテス、2月のフルメタのような大爆発は起きないのですが、新刊が出た前後1?2ヶ月は高確率でアクセスランキングが彩雲国で占拠されます……。

3位、2007年12月以来、うちのアクセスランキングトップ3から一度も落ちたことがないバカテス。来月は最新刊発売なので、間違いなくバブル再到来でトップ圏内にどーんと食い込むことでしょう……まあヤフーの検索結果上位という点を差し置いても、ここんとこ毎月、派閥表作ったり2巻感想書き直したり、女装まとめエントリ作ったり動画作ったり…と何かしらバカテス関連でネタ記事書いてますから、その影響か。来月は基本的に「感想記事は本の感想のみ」という原則まで破ってドラマCDの感想書く気マンマンだ!!明久は瑞希の婿で雄二の嫁!

あやうくバカテスがワンツーフィニッシュ決めてしまうところだったのですが、ギリギリで4位浮上してくれた「“文学少女”」。ファミ通文庫は毎月微妙な時期に出るからこういう統計取ると結構損してる気がします……流人くんはヤンデレ。

2008年4月に読んで面白かった本


L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説(感想

黄昏色の詠使い6 そしてシャオの福音来たり(⇒感想

生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2(⇒感想

図書館内乱
⇒感想

今月は富士見Fが豊作すぎました!

その月の新刊を3冊買って3冊全部オススメとか初めてじゃないだろうか。「黄昏色」は女装ネイト補正が多大に入っていることは否定しませんが。とりあえず新シリーズということで、今月一番オススメの1冊は「L」と言って見ますよ!!続編楽しみだ?。

残りの1冊は、「衰退しました」と「図書館シリーズ」で悩んだ挙句、手塚兄弟萌えパワーで「図書館内乱」が制覇しました。……俺、魍魎の都読み終わったら図書館シリーズの続き読むんだ……

2008年4月の面白検索キーワード


今月もバカテス自重。

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恋姫・無双外伝 紫電一閃!華蝶仮面2 ?赤壁は燃えているか?

[原作]BaseSon [著]御門 智 [絵]水月 悠

長坂坡で魏の軍勢と闘っている最中、仲間とはぐれてしまった本郷一刀。華蝶仮面の助力を得て、なんとか逃げ延びたのはよかったが、たどり着いたのはなぜか呉の都!?貂蝉と諸葛亮といういつものメンツが勢ぞろいした所で仕方なく(?)喫茶店で資金を稼ぐ事にしたのだが魏が呉にも戦争をしかけてきて…
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「恋姫無双」で熱血系「特撮美少女モノ」という、外伝ノベライズ第二弾。今回もエロゲのノベライズとは思えないほど素敵に熱い方向に暴走しております。

今回は呉に舞台を移し、有名な「赤壁の戦い」を舞台に華蝶仮面が大活躍。三国志の内容殆ど関係なかった1巻よりも三国志好きが脊髄反射できる内容になってます(多分)。もちろん、怒涛のような「燃え」展開も健在です。矢を筋肉で跳ね返す二号とか!うちのめされ、絶望した少女達がそれを乗り越えて力強く立ち上がる姿とか!巨大ロボいっぱいとか!!無茶苦茶な戦闘力計算式とか足りない分は気合と根性で補うとか!!一触即発状態だった呉勢力と蜀勢力が、一つの目的を前に団結して爆弾解除とか!悪役なのになんかポイントが(百合方向に)ズレてる曹操様とか!!!(あれ?)(特に曹操と鳳統とのやりとりにはコーヒー噴いた)……とにかく、前回以上にアツい展開が目白押しになってます。

主人公の一刀が現実の三国志と照らし合わせて策を先読みしようとするところとかは上手くやっているなあ。ただの高校生が御輿的な役割だとしても何故一国の王としてやっていけるのか、エロゲとはいえ結構無茶な設定だなあと思っていたのですが上手い具合に納得できました。この辺は原作設定の妙だなーと感心してしまいました。ますますいつかやってみたくなってきたよ(笑)そして片っ端からであった女の子とフラグをたてまくる姿は、さすがエロゲの主人公といわざるを得ない。

しかし、呉のギスギスフィーリングっぷりは、もうちょっと掘り下げて読みたかったな?と思わなくも無かったり。「三國無双」シリーズの超アットホームな呉の姿に慣れてると、ギスギスしてる呉はとても新鮮でした。

3巻は舞台が魏になるようなので、巻毎に舞台を変えていくみたいですね。とても楽しみです。