ページ 3 | 今日もだらだら、読書日記。

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このラノベの男男間の巨大/複雑感情が好きだ2022決定盤

タイトル通りの記事です。

このラノベの男同士のクソデカ感情いいよね!!というタイトルを独断と偏見で25タイトル紹介します。長年まとめ記事作るよ作るよって言い続けて気がついたら10年経ってたよ……関連記事の方に昔の同系統のまとめをリンクしておりますので良かったら併せてどうぞ。一応関係性で「親友・相棒」「ライバル・共闘」「因縁・敵対」の3つに分けてます。

関係性のみに焦点を絞っているので内容があまり女子読者向けじゃないものや未完のまま数年止まっているものも含まれます。予めご注意ください。

親友・相棒

楽山 「俺の召喚獣、死んでる」→感想
「友人を馬鹿にされて、僕が笑って許すようにみえるのか?」
苦学生でありとある事情から自分の召喚獣の正体を隠して戦わざるをえない主人公フェイルとそのチームメイトであり名家の子息でもあり一番の理解者でもあるシリル。フェイルが巻き起こす常識外の行動にダメ出しやお説教をしたりする反面その実力を誰よりも信頼していて、他人がフェイルを理不尽な理由でバカにするのは許せないシリルの姿にニヤニヤしてしまいました。
有象 利路「サキュバスとニート」→感想
「和友とオレの間に割り込むのは姐さんといえどもマジでキレますよ」
引きこもりの主人公・和友と彼の高校時代の親友でありコンビニ店長の琥太朗。高校時代の女房役(野球的な意味で)でもあった彼がとある事件によって夢を失って絶望した和友のことを影に日向に心配しつつ、本人の居ない所で彼に対して強い執着を見せる姿が大変良かったです。
大樹 連司「ボンクラーズ、ドントクライ」→感想
そんな彼を裏切る算段を僕は立てている。たかが、桐香なんて存在のために。
男二人だけの映画研究会にやってきた新入部員。友達同士の気軽なだけの部活動はその日から姿を変えていく。新入部員・桐香に恋心を抱いてしまった主人公の肇が彼女に振り向いてもらえないことに絶望し、その一方で親友・藤岡との楽しいだけだった関係性を「恋心」なんてものによって壊されてしまうことを恐れる、という葛藤が印象的でした。
壱月龍一「ラ・のべつまくなし」→感想
「……あいつが書いて、オレが編集やって……なんて。まあ、俺らの夢っつーかなんつーか、はは、超青臭いっすけど」
純文学からライトノベル作家に転向した主人公の矢文学と、彼の学生時代からの親友で編集者志望の北見圭介。ふたりの夢は、コンビを組んで最高の作品を送り出すこと。腐女子のヒロインがうっかり誤解しちゃうくらい仲の良い男二人の、熱い友情が美味しかったです!(あとブンガクくんの作風絶対わたしの好みだから現実に降臨してほしい〜〜)
井上 堅二「Lady!? Steady,GO!!」→感想
「お前にできないことは俺がやる。俺に出来ないことはお前がやる」「そうしたら、俺たちにできないことは何もないだろう?」
名家の分家に生まれて下男のような扱いを受ける圭と、本家の長男でありながら「出来損ない」と見捨てられた燐之介。完璧な人間でありながら大きな欠落を抱える燐之介と平凡だがその欠落を補って支えることが出来る圭という2人の関係性がとても良かったです。最大の問題は2巻が出なかったことだけど2人の関係性としては1巻で綺麗にまとまってるので……。
瘤久保 慎司「錆喰いビスコ」→感想
「俺が矢で、お前が弓だ。俺たちは弓矢だ!そういう、二人だった!」
お尋ね者の賞金首・赤星ビスコと心優しき町医者・猫柳ミロ。一見正反対のふたりが同じ目的のためにコンビを組んで旅を始め、やがてかけがえのない相棒となっていく。相棒ならではのお互いに気を使わない関係と、深い「愛」によって結ばれた関係性が良かった。アニメは原作1巻分だけなので、2巻以降も読んでほしい。
羊 太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」→感想
「……行こうか。頼りにしてるぜ、相棒」「抜かせ、誰が相棒だ。寝言は寝て言え」
かつて特務分室で汚れ仕事や裏仕事を行っていたグレンと、特務分室時代の相棒であったアルベルト。現在は別々の組織に身を置く彼らですが、それでも手を組めば最強という構図が最高。グレンの甘い理想とは相容れないと思う反面、かつての自分が切り捨てた理想を背負い続けるグレンに期待せずにいられない姿がよかったです。
鏡 貴也「伝説の勇者の伝説」→感想
「……引き戻すぞ。おまえがどこにいても、引き戻す」
『複写眼』という異能を持ち子供の頃から過酷な環境で生きてきたライナと、後ろ盾のない母から生まれて兄王達に命を狙われ続けてきたシオン。生まれも育ちも違うふたりは、やがて「悪魔」と「勇者」という世界の行く末を握る運命に翻弄されていく。仲の良い親友であるふたりが運命に引き裂かれながらも手を伸ばさずにはいられない姿が印象的でした。本編のシリアスな彼らも、短編でのコミカルな掛け合いも良。
井上 堅二「バカとテストと召喚獣」→感想
「確かに点数は低いが、秀吉やムッツリーニのように、お前にも秀でている部分がある。だから俺はお前を信頼している」
学園でも有名なバカの主人公・明久と、問題児ばかりのFクラスをあの手この手でまとめ上げる雄二。考え方も得意分野も正反対で普段は喧嘩してばかりの悪友ふたりが共通の目的のためとなれば最高のコンビネーションを発揮するのがたまりません。相手が落ち込んでいれば何も言わずに背中をぶん殴るような言葉で言わなくても通じ合う関係性が最高。

ライバル・共闘

紫 大悟「魔王2099」→感想
「君は……まだ僕を勇者と呼んでくれるんだな……」
魔術と科学が融合した近未来都市新宿で500年ぶりに目覚めた不老不死の魔王ベルトールと、望まぬ形で人としての枠を超えた不老の勇者グラム。すでに時代から忘れら去られたグラムの「勇者」としての役割を、宿敵であったはずの「魔王」ベルトールこそが求めるという関係性が良かった。あくまで不倶戴天の敵同士である彼らの一時共闘が美味しい!
九岡 望「地獄に祈れ。天に堕ちろ。」→感想
「……共同戦線だ。あーあ」「手ぇ組むぞ、畜生が!」
生き残った妹のために死者を狩る聖職者嫌いの死者ミソギと、死んだ姉に心を囚われたまま死んだように死者を狩る死者嫌いの聖職者アッシュ。絶対に相容れないふたりが亡者の街・東凶を舞台に共同戦線を張るというお話。何もかも相容れないふたりが自分の想いを貫くためにある時はぶつかり合い、ある時は共闘する展開が良かった!
望公太「最強喰いのダークヒーロー」→感想
ルイ=ミシェル・ヴィレット。(中略)いかなる者にも最悪の蔑称を授ける阿木双士郎をして、『王子』と呼ぶ他なかった男である。
ソードウォウ最弱の選手でありながら、強敵も味方も手のひらの上で転がす奇策な作戦で勝ち続ける双士郎と、そんな双士郎に救われて以来、その奇策を全部良い方に解釈して持ち上げていくルイ(強くて善人)という関係性がコミカルで良かった。双士郎が、ルイだけ微妙に転がしきれてない感じが楽しいんですよねえこれ…。
渡航(Speakeasy)「クオリディア・コード」→感想
昔も今もこの先も、きっと違う方向を向いて、違う道を選ぶのだろう。それでも、今は確かに、並び立っていた。
異形によって脅かされている世界を守るため、そして大切な少女達を守るために戦うふたり。性格も考えも正反対で本来ならば手を取り合うこともなかったであろう壱弥と霞が、自分にない部分に憧れ、誰よりも強く信頼し合っているという関係性が良かった。ノベライズ版はアニメと内容ほぼ同じなのですが、特に3巻の壱弥・霞の心象描写がとても濃厚で良いので副読本としても是非!(過去話も良いです)
師走 トオル「ファイフステル・サーガ」→感想
今でこそカレルは王家の味方だが、数十年後に余計な野心を抱かないという保証はどこにもないのだ。
来るべき魔王の襲来に立ち向かおうとする英雄達が時に手を組み、時には対立しながら人間たちをまとめようとしていく物語。アレンヘムの傭兵団の若き団長・カレルとフーデルス王国の摂政・ヴェッセルの関係が良かった!序盤から手を組んでいる彼らなのですが、それぞれお互いの国の思惑の下で動いていて、完全な味方ではないんですよね。稀に覗かせる剣呑な雰囲気がとても良かったです。
柳実 冬貴「Re:バカは世界を救えるか?」→感想
その闇の中で、心路は──(略)現実世界で唯一負の感情を抱くことのできる、好敵手の声をはっきりと聞いた。
他者の異能の「劣化コピー」を作る異能を持つ主人公・佐藤光一と、他人の異能を完全にコピーできる秋雨心路。最初は相容れない敵同士だった彼らが、少しずつ「好敵手」へと変化していく課程がたまらない。能力の代償として感情が薄れていく心路の心を唯一揺さぶることが出来るのが光一というのがまた。
賀東 招二「甘城ブリリアントパーク」→感想
(『汚いことをしなければならない』か。ならば、それをするのはぼくだよ)
ポンコツ遊園地の支配人代行となった主人公・可児江西也と遊園地のキャスト代表を務めるマスコット・モッフル。犬猿の仲だが遊園地の未来を誰よりも真剣に考えている彼らの目的が一致するがゆえの共闘が大変美味しいのですが、特に原作1巻終盤に起こったとある事件をきっかけにしたある種の「共犯関係」が、とても良かった。アニメ版とは全く違う展開ですが、どちらも良いので両方見てほしい。
渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」→感想
俺はもうとっくに気づいている。葉山隼人が、けしてただの善人ではないことを。
渡航が描く「お互いに相容れないからこそ誰よりも深く理解し合う」男男間複雑感情が大好きなので、例によって葉山隼人と比企谷八幡の関係性も大好きです。普段は優等生の仮面を被っている葉山隼人がそんな表の顔が通用しない比企谷八幡にだけは時折素顔で接しているのがたまらない。
田尾 典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」→感想
「これから何があっても、みんなを愛し続けてほしい。それが、俺の望みだ。任せたぜ、初めての、親友」
とあるギャルゲーのヒロインたちが現実世界に投影され、彼女達が抱える問題をゲームの1ファンである都築武紀が解決する物語。クリア後のハーレム展開を謳歌していた武紀が明確に「全員を幸せにする現実のハーレムエンド」を目指して行動し始めるのが4巻のゲーム主人公・正樹との対決でした。同じヒロインを愛する主人公同士として・親友として次元を超えた友情を築いていく展開が熱い。

因縁・敵対

落葉 沙夢「─異能─」→感想
あいつは俺を赤根凛空ではなく、友人のアカとして扱ってくれていた。その存在は俺にとって小さくなかった。
複数の人物の視点から事件が描かれる群像劇形式のサバイバル異能バトル。過酷な展開の中でうっすら語られる「主人公」の祐樹とその友人・赤根凛空の関係性が印象的でした。物語で起こった惨劇を考えるとお互いにさっぱりしすぎと感じる部分もあるんですが、描写が短くてもお互いにリスペクトしあっていたことが伝わるふたりの独白が良かったなあ。
水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」
「宵本澪っていうクソッタレな友達は──どうやら、俺が思ってたよりも少しだけお人好しらしい。」
絶滅寸前の魔術種達が生き残りを掛けて行う生存競争に巻き込まれた「死者」達が繰り広げる異能系サバイバルバトル。『普通』に埋没したくなくて学園生活からはみ出していた主人公・澪と可愛いショタの皮をかぶった女に見境ないクズ・草太の友人関係が独特で面白かった。二人の出会い話がどっかに合ったと思うんだけど収録されてないんだよな……。
衣笠 彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ」→感想
ああ、それだ龍園。おまえにも見えたんだろう?恐怖という感情は、己の中に確かに存在する、ということを。
Dクラスの黒幕として暗躍する綾小路と黒幕の存在を追うCクラスのリーダー・龍園。1年生2学期をたっぷり使って水面下で行われる長いかくれんぼ、その末に待つ直接対決がとても良かった。この直接対決の後の微妙に共闘的な関係になっていく綾小路と龍園の関係性も美味しいけど、やっぱりとりあえずは原作4〜7巻をよろしくお願いします!!ってなりますね!
賀東 招二「フルメタル・パニック!」
「カシム、カシムと……。馴れ馴れしいんだ、クソ野郎」
主人公である相良宗介に強く執着する、序盤にして最悪の強敵ガウルン。自分が恋い焦がれてやまない「殺人聖者・カシム」に宗介を引き戻すために自身の命すらも厭わない様はめちゃくちゃなインパクトがありました。フルメタ、なんだかんだで彼以上にヤバい敵出てこなかった気がするの凄いよね……。
ツカサ「銃皇無尽のファフニール」→感想
切れ長の目が画面の向こうから俺を射る。それだけで感覚が引き戻される。彼の部下だった長く暗い日々へと。
男性で唯一ドラゴンの力を持った“D”の少年・物部悠。同じ異能を持つ少女達が集まる学園・ミッドガルに入学するが……ミッドガル入学する前、軍事組織ニブルでの元上司であるロキ少佐がミッドガルに入学した後も悠に対して強い執着を覗かせていく展開が大変美味しかったです。いやこれ、俗に言う「元彼」概念なんですよね……美味い……。
羊 太郎「ロクでなし魔術講師と追想日誌」→感想
「今は、曲がりなりにも母屋を同じくする同志だけど……いつか、必ず僕らは決別する。……互いの信じる正義ゆえに」
相棒概念の所でも取り上げたロクアカですが、どうしてもジャティスの話したかったなどと供述しており……アルベルトと同じく元特務分室での同僚であったジャティスが特務分室を離れて犯罪者となり、事ある毎にグレンと衝突していく本編での展開も大変美味しいのですが、そんなジャティスがグレンを初めて宿敵として認めた追想日誌5巻がとてもよかったです。あとほんと本編は次巻が楽しみ…!!
月夜涙「回復術士のやり直し 〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜」
変だな。一周目では、あいつに怯えて、逃げたい、怖いとばかり思っていたのに、二周目の今はあいつに会いたくて仕方ない。
人生をやり直しながら1周目の人生で自分を虐待した勇者達に復讐を行ってきた【癒】の勇者ケヤル。その復讐も残るは【砲】の勇者で少年性愛者ブレットを残すのみとなるが、その復讐は国を巻き込み人類の存亡を掛けた戦争へと発展していく。メインは凌辱メインのエッチな復讐劇なのですが、その合間でケヤルとブレッドが見せる互いへの執着と、裏の裏までを読み合う心理戦が大変良かったです。ブレットの行方を追う回が「想い人を探す」なのとか最高。

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Vtuberってめんどくせえ!

 

初手、大炎上から始まるVtuber生活
【第6回カクヨムWeb小説コンテスト キャラクター文芸部門特別賞受賞作!】  高校を卒業したばかりの男子、阿久津 零。  家族から家を追い出され、大学進学も勝手に辞退されてしまい路頭に迷っていた彼は、叔母である星野 薫子にスカウトされ、彼女が経営するVtuber事務所【CRE8】所属の男子Vtuberタレント『蛇道 枢』としてデビューすることとなった。  が、しかし……【CRE8】に所属するVtuberは彼を除いてすべて女性ということもあり、箱推しファンからの反感を買った蛇道枢(零)は、初配信から大炎上という事態に見舞われてしまう。  アンチコメや罵詈雑言に耐えながらも、生きるためにVtuberとしての活動を続ける零。  でも、やっぱり、本当のことを言わせてもらえるのなら――  Vtuberって、めんどくせえ!!

家庭の事情で路頭に迷いかけた阿久津零は叔母・薫子からの誘いを受け、彼女が経営するVtuber事務所【CRE8】から「蛇道枢」としてデビュー。ところが、女性Vtuberばかりが所属する【CRE8】の箱推しファンに取って初の男性Vである蛇道は邪魔者でしかなかった!?毎日のように炎上やアンチコメに晒される彼のもとに何故か同期の女性Vtuber・羊坂芽衣からコラボ依頼が舞い込んで……。

「炎上」と「ネットの闇」に切り込む男性Vtuberもの

女性だらけのVtuber事務所からデビューして百合の間に挟まる男として炎上する主人公と、そんな彼をコラボに誘った同期女性Vtuberの二人を中心とした炎上騒動とその顛末のお話。割りとコメディっぽい作品がおおい(気がする)従来のVtuber系の作品とはうってかわって真っ向から炎上というインターネットの闇に切り込んでいく展開がとにかくしんどいのですが、とても面白かったです。男性Vtuberまじでなんでそんなすぐ燃えてしまうの?どちらもVtuber黎明期をモチーフにしていると聞くので現在はそんなことないとは思うのですが……逆に言うと黎明期はそんなに燃えてたってことなのか……?

蛇道と芽衣のコラボが炎上→開催中止になって、それに関する根拠のない憶測がファン達の間で語られていくうちにすっかり既成事実として誤認されていくのが本当に誰の得にもならなくてキツすぎるし、しかもその勘違いを煽るような人物まで現れて、炎上がふたりを擁する【CRE8】にまで飛び火。ますます騒ぎが大きくなっていく。ふたりを攻撃する人々の多くがあくまで芽衣を守りたいという「善意」から行動していることに背筋が寒くなる思いでしたし、自分の事を心から応援してくれているはずのファンの言葉だからこそ傷ついて、精神的に追い詰められていく芽衣の姿に胸が痛くなった。そして彼女が炎上に巻き込まれて憔悴していく姿は、自身の炎上ではびくともしなかった蛇道の気持ちをも蝕んでいく。色々と考えさせられる展開だったし、どんどん悪い方に向かっていく炎上騒動の行方がしんどかったです。

気持ちを通わせた二人が理不尽な炎上に立ち向かう展開がアツい

肉親の悪意によって理不尽に将来を奪われた零と、肉親の心無い発言によって心に大きな傷を追った有栖。対象的な性格でありながら同じような過去を持つ二人が「蛇道枢」「羊坂芽衣」としてめぐり逢い、様々な紆余曲折を経てお互いに影響を与え合っていく。芽衣がVtuberデビューした理由とその強い意志に触れて、自らも「自分のやりたいこと」を見出していく蛇道の姿が印象的でした。そして、覚悟を決めたふたりがアウェーの地で理不尽な炎上に立ち向かっていく後半の展開がとても熱い。特に序盤からずっと陰鬱な展開が続いてきただけに、過激派と化した芽衣の厄介ファン達に蛇道が物申していく展開が気持ち良いのなんの。

そんな騒動の結果、ふたりのカップリング厨+主人公のガチ恋ファン(性別問わず)が大量に出来てしまったのはもう仕方ないですよね。ていうか女性Vに絡むだけで即炎上するような初手の状態、もう公式カップリングみたいなお相手が出来ないと動きづらいみたいなのもあるよなぁ。エピローグの念願のコラボ配信で初々しく絡むふたりの姿が本当に微笑ましくて……これがてぇてぇという感情か……。

1冊で綺麗に終わってる物語ではあるのですが、同じ事務所のVtuberとか芽衣しか出てきてないから他のメンバーも見たいし、巻末の設定資料で炎上を煽った個人勢Vtuberまで変な性癖に開眼してるのには笑ってしまったし、なによりカップリングとして成立してしまった二人のその後がもっと読みたいしので続きも書籍化してくれるといいなあと思いました。カクヨムの方でちょっとだけ続きを読んだんですが、芽衣がネットストーカーと戦う短編「インターネットセクハラってめんどくせえ!」が超面白かったです。自分の厄介ガチ恋勢と水面下でバトルしてる蛇道、笑えないけど微笑ましすぎ。

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歴史に残る悪女になるぞ 4 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!

 

悪女になりたいのに――皇后にスカウトされちゃった!? 一方デュークは…
ラヴァール国で第二王子ヴィクターにこき使われるアリシアは、さらに兄であるヴィアンの弱点を探れと命を受ける。 兄弟仲を不審に思いつつもヴィアンの下にやってきたアリシアは、彼に異様に気に入られ「皇后にならないか」と誘われ!?  一方、デュークとジルは聖女リズだけが使えるという誘惑の魔法を解除すべく奔走。ついに聖女と直接対決の時が!

アリシア不在の中、デュークとジルは聖女リズの持つ誘惑の魔法を解明しようと動き出す。様々な試行錯誤を経て、いよいよ彼女との直接対決へ……。一方その頃ラヴァール国で第二王子のヴィクターに拾われたアリシアは、第一王子ヴィアンを探れと命じられる。そこで、なぜかヴィアンと意気投合してしまい…!?

聖女キャザー・リズ、アリシア最大のライバルとして再起する!?

これまで色々な意味でその行動に不可解な点が多かったリズの本質とその本音に迫る回なのですが、良くも悪くも彼女って普通の等身大の女の子だったのだよなあ……。生まれた頃から無意識の内に発動していた聖女の能力のお陰で周囲にイエスマンしかいなかった彼女にとって「話せばわかる」という信条はある意味1ミリも間違っていない(話した相手が誘惑されてしまうから)んですよね。つまり、デュークやアリシアと出会うまでまともな「話し合い」をしたことがなかったわけで……確かにそういう環境で育ったらなんでもかんでも自分の考えを無責任にゴリ押しするようになるよね。過大な力を持ちすぎてしまったひとりの善良な少女が、その能力によって歪んでしまった末路がアレであったと。

そんなリズの能力、片思いの相手であるデュークと最大のライバルであるアリシアに限って通用しなかった。歪んだ憧憬や嫉妬が膨れ上がっていくけれど初めて感じたその感情を自分の勝手な妄想を押し付けることでしか発散する術を知らず、袋小路に陥ってしまう。デュークからの寵愛を欲して子供のように泣く彼女の姿が衝撃的でしたが、ある意味こうなっちゃうのも納得なんだなあ……。

そして自分の能力と本当の感情をきちんと自覚したリズが自分の行いに対して責任を取ることを決意し、彼女の事情を暴いたデューク達に対してどこかふてぶてしい態度で対応するのがめちゃくちゃ良かった。だいぶ時間はかかったけどもともとは善良な努力家で魔法に関してはアリシアよりも数段上の彼女。これは良い最強のライバルとして立ちふさがってくれそうですよ、アリシアさん!!

その頃アリシアは隣国で恋愛フラグを立てまくっていた

いやほんとこの状況で第二王子も第一王子もしっかり落としてデュークのライバルを着実に増やしてるアリシアさんマジ何ーーー!?第二王子ヴィクターとのどこか剣呑とした関係性も、第一王子ヴィアンとの恋愛のようでもあり同性の親友のようでもある関係性も、そして彼女の新たな「部下」となる兄弟のとのやりとりも大変良かったですが、デュルキス国での展開が盛り上がってきた今となっては早くアリシアに里帰りしてほしいという気持ちもかなりあるわけで……しかしこれ当分戻ってこなさそうな気がするな。アリシアの手駒集め、デュルキスから追放されたかつての官僚達はどうするのか、そしてデュルキスに残ったウィルの件も含めてまだまだ帰国前に彼女がやらなきゃいけないことが山積みになってそう。ひょっとして国内が落ち着いたからデューク達がラヴァール国に赴く展開もありうる?

デュルキスでは聖女リズに対抗しながらもデューク王子が着実にアリシアの外堀埋めに来てるわけですが、どうなる次巻!!

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妹の好きなVtuberが実は俺だなんて言えない

 

妹の初恋の相手が俺らしいのだが、どうすればいい?
「爽坂くんは、私の一番好きな人……だから」  上目遣いで瞳をキラキラさせ、頬を染めつつ告白してくる可愛い妹、ひおり。 「……ひ、ひおり?」 「爽坂くんは、私の王子様なんです……」  あのな、ひおり。爽坂はVtuberであって、人間じゃないんだぞ。わかってるのか? しかも、お前は知らないだろうが、爽坂の中の人は俺……。あ、あれ?  ま、まじか……この流れ、やばい。 「あのな、実はな、爽坂はな……」  妹の恋心を壊さないために身バレを防ごうとするも、次々と新しい女の子たちにまとわりつかれることになる庵原玲仁。人気Vtuberと陰キャ高校生の二足のわらじは、無事に成し遂げられるのか?  憂鬱さを吹き飛ばす、一点の曇りもない抱腹絶倒のVtuberラブコメ、登場!!

個人勢の男性Vtuber「爽坂いづる」として一定の人気を得ている男子高校生・庵原玲仁。家庭の事情で一人暮らしをしている彼が久しぶりに実家に戻ったある日、妹のひおりが爽坂のファン(しかもガチ恋)であると知ってしまう。彼女の夢を壊さないように正体を隠して接するが、兄のことを爽坂の親友だと勘違いした妹はオフ会やイベント参加に同伴を求めるようになってしまい…!?

Vtuberの主人公とガチ恋勢な妹を中心にしたドタバタラブコメ

男性主役のVtuberモノが2冊連続炎上ネタで、どちらもとても面白かったんだけど「燃えない男Vtuberモノはないのか!?」と叫んで見つけたのがこちらの作品でした。

妹を巻き込んだドタバタラブコメでVtuberモノとしての要素はかなり薄めなんですけど、こういう恋愛要素が薄めの頭を軽くして読めるドタバタラブコメが大好物なので楽しかった!Vtuberらしい展開がもう少しあっても良かったなとは思うんですが、主人公のチャンネルが「いつも同じ時間帯に安定した配信をしているので作業用BGVとして需要が高く、バズも炎上もなくコンスタントに人気になった」という説明があってなるほどと思いました。たしかにそういうタイプの配信者だと配信をメインにしても特に面白くないだろうし、実際そういう需要あるよな……私もVじゃないけどリモートワーク中になんとなく流しておくための、声が耳障りじゃないタイプの喋りの部屋の片付け動画とかデザイン動画とかゲーム攻略動画をいくつかチャンネル登録してたな……。

妹が自分が演じているVtuberのファン……というだけでもえらいこっちゃなのに、妹が本人の全ツイートに長文リプ送りつけてくるタイプのガチ恋勢だったの本当に笑ってしまうし、ボイスチェンジャーを使っているわけでもない主人公がそんな彼女に対して必死に正体を隠そうとするのがコミカルで笑ってしまうし、どうみてもお粗末な隠蔽なのに兄の正体を1ミリも疑わない妹ちゃんがチョロくて可愛い。オタクだったら結構声でバレてしまいそうな気がするのですが……いやでも対面で話してる相手の声なんかそういう方向で疑って聞かないよな。

そんな複雑すぎる兄妹関係のドタバタに、小さな頃から主人公のことが好きだった妹の幼なじみ(中学デビュー系)と配信者として気心がしれた仲のVtuber(ロリ)がラブコメ要員として乱入してくるのでますます人物相関図がしっちゃかめっちゃかに。とはいえ、妹とロリは恋愛対象になってないとおもうのでこの場合恋愛的には妹の幼なじみ一択なのか。どこか背伸びした言動で主人公に迫る姿が微笑ましい反面、「(妹に対して)秘密を共有する共犯者」としての一面も兼ね揃えた関係がどこかくすぐったくて良かったです。

ところでそんなことより主人公の親友がパパという概念に無駄に興奮してしまいました。爽坂のパパ(※Vtuberが配信時にアバターとして使用する立ち絵を描いた人を指す)という意味で何も間違ってないんですが、主人公がことあるごとに親友のことをふざけて「パパ」呼びするのからしか摂れない養分がある……。

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アラサーがVTuberになった話。

 

過労死寸前でブラック企業を退職したアラサーの私は気づけば妹に唆されるままにバーチャルタレント企業『あんだーらいぶ』所属のVTuber神坂怜となっていた。「VTuberのことはよくわからないけど精一杯頑張るぞ!」と思っていたのもつかの間、女性ばかりの『あんだーらいぶ』の中では男性Vというだけで視聴者から叩かれてしまう。しかもデビュー2日目には同期がやらかし炎上&解雇の大騒動に! 果たしてアンチばかりのアラサーVに未来はあるのか!? ……まあ、過労死するよりは平気かも?

過労死寸前でぶっ倒れ、ブラック企業を退職した主人公は妹の薦めで企業のVtuber募集に応募、『あんだーらいぶ』のVtuber神坂怜としてデビューすることに。ところが、同期Vtuberが不祥事を起こして2日目で解雇され、その矛先が無関係のはずの神坂にも向いてしまう。なにをやっても炎上してしまうという逆境だらけの状況で生き残ることが出来るのか──!?

社畜が異世界に飛ばされたと思ったら炎上していた

面白かったー!!割りとこれまで読んだVtuberモノは「好き」が昂じて憧れの職業についた主人公が売れっ子Vtuberとして成り上がっていくみたいなお話が多かったので、業界に興味のない主人公が「お仕事」として活動を始めるという展開がまず印象的でした。

底辺Vだけど前職での貯蓄があるのでお金の心配はしなくて良くて、最悪ダメなら転職する道もなくはなく、毎日炎上してるけど前職の仕事での経験を思い出せば全然気にならなくて、むしろ極少数でも自分のことを評価してくれるひとが居ることが嬉しい。職業選択の一つとして「Vtuber」を選んで、上手く行っているわけではないけど今の立ち位置を気に入っているという主人公の考えが良くも悪くも重くなくて良かった。企業所属のVtuberって雇用契約を結んだ社員なわけで、確かにこういう経緯で業界に入る人もいるはずだよなあ……。

そんな彼が前職との方向性の違いに戸惑ったりしつつも高いクレーム耐性で炎上を受け流していくの良かったし、「自分なら炎上してもノーダメージだから」と積極的に周囲の炎上を引き受けていく。本人はもともと炎上ノーダメージだけど、時間が経つにつれて彼のリスナーたちも炎上耐性付けていくのにニヤリとしてしまったし、いつのまにか似たような個人勢の炎上系Vtuberやそのリスナーとも仲良くなってるのには声出して笑ってしまった。さすが、常に推しの炎上にさらされ続けたリスナー達だ面構えが違う……。

内に外に支えてくれる妹ちゃんが可愛かった

デビュー直後は炎上したこともあって先輩Vtuberの畳…柊冬夜や彼をVtuberの世界に誘った妹ちゃんくらいしか好意的な人間がおらず、同じ企業のVtuber達からも遠巻きに見られていたのが、元サラリーマンとしての気くばりの上手さや人の良さが相まって少しずつ周囲に人が増えていく展開が良かったです。とりあえず畳と主人公の薄い本ください。でも先輩後輩の女性Vと絡んだら百合の間に挟まる男として燃えるんですよね。ここが地獄か。女性Vが他のVに絡んだら「てぇてぇ」とかいうくせにお前ら〜〜〜!!!

章間に動画のコメント欄ではなくて匿名掲示板の企業スレッドの様子が入るんですけど、こちらも最初アンチや同情だらけだったのが少しずつ「縁の下の力持ち」的な認識になっていくのが胸熱でしたし、それとなく掲示板に常駐して話題操作しようとしてる妹ちゃんがかわいい。妹ちゃんの他に色付きIDが数人いますけど、この辺もそのうち中の人がわかったりするのかな。なおチャンネル登録者数はほとんど増えない模様。

そうそう、主人公が隙あらば挟み込んでくるちょっと好きすぎて気持ち悪いくらいの「妹大好き」トークが大変きもちわる……微笑ましいのですが、その一方で当の妹ちゃんも口ではお兄ちゃん嫌いとか言いつつ実は誰よりも兄のことを心配してるのが大変可愛いかった。過労で倒れた兄を心配してVtuberデビューさせたら予想外に炎上続きで、しかも兄がそれを全く気にしないどころか自ら炎上を請け負いに行ってしまってるのに複雑な感情を抱いてしまうのとか本当に可愛いんですよね。匿名掲示板で印象操作しようとしたり、某百科のアンチコメントを削除しまくったり、休日になると頻繁に兄妹でお出かけ(兄いわくデート)してる姿が微笑ましすぎて、にこにこしてしました。兄妹もの好きな人にメッチャおすすめしたいなこれ〜〜。

少しずつ好転の兆しが見えるとは言えコメント欄に荒らしが貼り付いてるままだったり、後輩デビュー疑惑のある元同僚(♀)の話とかも語られないまま終わってしまったのでこのままコンスタントに続巻が出ると良いな。あと畳と主人公の薄い本ください。

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VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた5

 

三期生も一周年! 記念配信の準備が進む中、光の様子が…!?
まともなVTuberが遂にいなくなってしまった大手運営会社ライブオン。切り忘れから大人気となった三期生・心音淡雪は、シオンママと性(聖)様のカップル成立に末永く爆発しろと思いつつ、迫る『三期生1周年記念』に向けて準備を進めていた。しかし、オールスターコラボやデートなど楽しく活動する中で 「い゛、い゛ら゛っ゛じゃ゛い゛、あ゛わ゛ゆ゛ぎ゛ぢゃ゛ん゛……」元気で良い子な光ちゃんが頑張りすぎて喉を壊してしまい!? それでも休もうとしない光ちゃんだったが、淡雪から「リスナーの想い」を伝えられることで徐々に心境も変わっていき――。衝撃のVTuberコメディ、アニバーサリーな第5弾!

2期生の騒動も一段落し、デビュー1周年に向けて企画を練りはじめた淡雪たちライブオン3期生の面々。企画の一貫として全員で歌を披露することになったが、歌が苦手な光ちゃんが練習のしすぎで喉を壊してしまう。それでもなお、今まで通りの過密スケジュールでVtuber活動を行おうとする光ちゃんに、淡雪は……!?

また変態と百合カプ(と淡雪ハーレム要員)が増えた!!

ライブオン面々の中でやや存在感薄めだった光ちゃんを中心にした三期生当番回。ファンに見捨てられることが怖くて、忘れられることが恐ろしくて、ついつい「頑張りすぎて」しまう光ちゃんに同じVtuberの立場から、そしてひとりのファンの立場から彼女の勘違いを正して立ち直らせる淡雪と光ちゃんを親身になって心配してくれる三期生や周囲の面々……という、ファンや同期達との絆を感じる感動的な展開なのですがそこからどうしてそこにたどり着いてしまった!? 温度差がすごすぎて風邪引くわ!!!

いやでも確かに光ちゃん、個性の強すぎるライブオンの面々に押されて(少なくても作中では)存在感が薄くなりがちだったので良いテコ入れだったのだろうなと……いや他の面々が霞むほどの強烈な変態(しかも性知識がない分逆にブレーキがない)として戻ってきたのは……どうなのかな……??

その他にも今回は前巻の展開を受けてすっかりバカップルになってしまった聖様×シオン、エーライさんに劣情を抱くちゃみちゃん……とますます百合の花園が咲き乱れる展開だったしあわちゃんハーレムも増えた。いやでも、以前シュワちゃんによって「組長」という二面性を覚醒させられて以降その二面性を戦略的に使う事で自らの強みとして生かしていくエーライさんめちゃくちゃいいキャラですよね。組長モードのときも含めて素は割りと男前だし、これはちゃみちゃんも惚れますし、コラボASMR配信のときのさじ加減が絶妙すぎる。四期生お披露目回のときは一番興味ないキャラだったのに、今四期生の中だと一番この子が好きだなあ。

コラボ配信回も良かった&新展開に期待

いろいろな意味で今回はラストの「光ちゃん覚醒」がすべてを持っていった感じが強いのですが、ライブオンの全ライバーが集まる「監禁人狼」の回もめちゃくちゃ良かった。推理ゲームとしての局面もありつつ、鍵となっていくのが各ライバー自身の個性の強さと彼女たちに関する理解度の高さというのがすごく良い。11人という大人数を動かしながら誰もに何かしらスポットが当たる展開になっているの良かったし、出番の少なかった晴先輩が最後の最後で無双するのが晴先輩らしすぎる。

また、各章幕間に挟まれる3期生のカステラ(マシュマロ)返信の小話も良かったです。これ割と個性が出るし、淡雪の一人称視点じゃないからこそ見えてくるものもあって面白い。それにしてもこの手の動画は本当に見ないので感覚がわからないのですがましろのカステラに送られてきたましろ×淡雪の百合SSは御本人による音読なんですか?えっちすぎませんか?

そして中盤にこれまで一切触れられてこなかったライブオン以外のVtuberについての言及があったとおもったら、次巻は外部ライバーとのコラボと、前巻にちらっと匂わされていた淡雪自身の掘り下げ話になるようで…!?割とライブオンの身内のみの盛り上がりで進んできた物語が新キャラクターたちの登場をきっかけにしてどう変わっていくのか気になるし、Webでも人気のあったエピソードとのことで、次巻どうなっていくのか本当に楽しみです。

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魔術師クノンは見えている 2

 
Laruha

偉大な魔術師と最先端の研究環境が集まる魔術都市でも盲目の天才が大暴れ!
魔道具「鏡眼」を開発し、視界を獲得した盲目の天才・クノンは、さらなる水魔術の研鑽のため魔術学校へと旅立つ。 最先端の研究環境と最高の魔術師が揃ったそこは、彼にとって絶好の遊び場。聖教国の聖女や、雷光の異名を取る魔術師だって研究対象。教師や先輩、偉大なる不死の魔女までもが、そんな魔術一筋なクノンの言動に振り回されつつも注目する中、クノンは早速聖女に共同研究を持ちかけ……? クノンの才能が世界にバレる、発明ファンタジー第二弾!

師ゼオンリー経由の紹介で住み慣れた実家を離れ、魔術学校に入学したクノン。目標である特級クラスに入学出来たのは良かったが、入学直前に学園から送られてきた申し送りで驚愕する羽目に。思わぬ形で苦境に陥ったクノンだが、むしろどこか楽しそうで…!?

学園内の台風の目になっていくクノンにワクワクがとまらない

2巻目も面白かった!王宮魔術師達とのやりとりからしてしょっぱなからさぞかし濃厚な魔術オタク達の全力の「遊び」が見れるのだろうなとワクワクしていたんだけど、今回はむしろ学校側の教育方針でクノンを含むクラスメイト達全員が1から生活基盤を築く所がメインとなっていました。でも「稼げない魔術師は一流にはなれない」という学校側の説明があまりにも的を得ていて関心してしまった。あと、この世界の魔術師こういう人達だからこそクノンの超軟体水球みたいな基礎魔術の応用技みたいなものでも偏見を持たずに食いついてくれるんだろうなあ。「あの問題児・ゼオンリーの弟子」という部分も一部を覗き色眼鏡を掛ける理由にはなっていない気配で、良い意味で学園の台風の目になっていく姿にニヤニヤしました。

世間慣れしていない貴族の子息のクノンに突然降り掛かった金銭問題ですが、初代侍女であるイコの教育が良かったこともあってか危なげなく生活費を確保することに成功し、更には仕事に悩む同級生たちに様々な研究を持ちかけることで彼らをサポートしつつしっかり自分の利も確保していく。基礎魔術をひたすら創意工夫と応用で拡張していったクノンにとってはいろいろな意味で十八番みたいな展開なんだろうなあこれ。あと、狭い世界で引きこもっていて親の仕送りで魔術学校に行く予定のクノンに庶民の金銭感覚を覚えさせたイコの慧眼ぶりがすごい。同級生達とのやりとりはどれも良かったですが無感情と言いつつ感情豊かな聖女ちゃんが特に可愛かったです。

魔術師学校編としてはおそらくまだまだ始まったばかりで、派閥の話も今回ちょっと顔見世があったくらいだしクノン自身の研究も大きな進展はなかったし、「鏡眼」の話もまだまだ考察を重ねている段階だし、なにより未だにクノンが使える魔法も2つだけなんですが、生活基盤も確保したところでいよいよ次巻では本格的に魔術学校での学園生活が始まるのかな。とても楽しみです。

ところで書き下ろし番外編のミリカが強く生きてほしすぎる。女友達が数十人とかいうパワーワード!!


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純白と黄金2

 

ここは想い出と約束の無法地帯。ヤンキー学園バトルアクション第二弾。
ヤンキー全盛時代。 東京最大の喧嘩都市・猫丘区では第二の《純白の悪魔》を生み出すため、六つの高校が参戦する盛大な喧嘩が始まっていた。 かつて圧倒的な力でヤンキー界の頂点に君臨した少年・安室レンジは、オタクとして高校生活を楽しむために、過去を捨てて猫丘区に降り立った。 彼が転校した古豪・黒淵高校は、激戦の末に圧黄高校との戦いを制したが、その直後に緑織農業高校の筆頭ヤンキーにして《天下逆上》が一人・威風カズマによるカチコミを受けてしまい……? 次なる戦いは新たな出会いを呼び、封印したはずの少年の力の解放が始まる――。 唯一無二なる新時代の最強エンタメ、予測不可能な物語に刮目せよ――。

第二の《純白の悪魔》を生み出すため、6つの高校が覇権を争うシマトリー。圧黄高校とのバトルを勝ち抜きテリトリーを増やした黒淵高校だったが、その直後に緑織高校から模擬喧嘩を吹っかけられる。戦力の不足を感じた黒淵高校の筆頭ヤンキー・赤城ザクラは「大修行大会」を宣言するが……?一方、かつて《純白の悪魔》と恐れられた伝説のヤンキー・安室レンジは秋葉原でオタク活動をエンジョイしていた!

激突!!元ヤンヤクザvsオタクinアキハバラ

ここあんまりメインじゃないんですけど秋葉原の花井ハルカのサイン会の所で元ヤンとバトルするオタクでめちゃくちゃ笑ってしまった。ヤンキーに染まってるの、東北と猫丘区だけかとおもってたら普通に芸能界やオタク業界にもしっかりとヤンキー仕草が……!!!サイン会開始=「愛怒流とオタクがカチ合おうとしていた」でもう腹筋が攣る。やっぱこのトンチキ感、クセになるな。

そんなこんなでオタ活エンジョイするために東京にやってきたレンジが無事にオタ友を作って更には憧れの愛怒流声優とも顔見知りになるという大変微笑ましい回でした。カチコミル(※ヤンキー専用SNS)がちゃんとオタクの交流の場として活用されている…!!!

レンジのオタ活の模様も大変微笑ましかったですが、新キャラであり新たな転校生でありレンジの憧れの人である花井ハルカが黒淵高校でヤンキーにちょっと及び腰になりつつ、アオイやスイといった数少ない女ヤンキー達とおっかなびっくり普通の女子高生のような交流を暖めていくのも微笑ましかったです。レンジやコウへの態度、なかなかハードな彼女の過去を知ってやはりこんな殺伐としたヤンキー時代、愛怒流声優もふてぶてしくないと生きていけないんだな……と思ったんですが、その直後にアオイやスイと絡む羽目になり、相手がヤンキーだということもあるけど友達付き合いに慣れてなくて及び腰になるハルカちゃんかわいい。

元《天下逆上》意外に普通に仲が良いな…

今回のメインは元《天下逆上》のひとり・威風カズマ率いる緑織高校と圧黄を取り込んだ新生黒淵高校のバトル。一同に介したわけではないけれど紫・青・赤と残りの元《天下逆上》の面々も登場。更には彼らをうまいこと利用したい大人(ヤクザ)たちの思惑も絡んできて、いろいろな意味で盛り上がってまいりました。

圧黄高校の土塔ハジメが仲間になったこと、今回は傲岸モンジュが所属する紫想学園が場所を提供して新生黒淵の修行大会が繰り広げられているという展開も相まって気がつけば元《天下逆上》のメンバーが3人集まってエナドリで晩酌が始まったりしててこいつら、思ったより仲が良いな!?プレミアムプレハブ小屋で健気に毎日6人分のお茶の準備して待ってる威風カズマくんも誘ってあげてほしい。カチコミルで愚民に翻弄されて涙目になってるカズマきゅんかわいそう。

彼らがどうして袂を分かつことになったのか(1巻でザクラが言っていた理由だけじゃないようにも思える)、一見仲良さそうな彼らが過去の因縁や大人たちの手によって対決することになり本音をぶつけ合い更に熱い絆で結ばれた仲間になる様はいろいろな意味で少年漫画コンテンツなのでこれはレンジもかぶりつきですよね(彼は別の現場に行っていたので今回は見れなかったけど……いやでもそれをスルーして有り余るものがあったでしょう花井ハルカちゃんの生歌)。

ただ、今回仲良さそうにしていた傲岸モンジュも正直ただの好意で修行大会の場を提供した雰囲気では全くなかったし、なによりヤクザとの繋がりを匂わせてきた覇乱ガウスなんかも今後どう関わってくるのか未知数な感じ。次巻は青火高校の話になりそうなのでその2人との対決は先のことになりそうだけど、青火高校の話はまた全然毛色が違う話になりそうで、どうなっていくのかとても楽しみです。

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チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日

 

その日、少年は怪物になった――。人型兵器を駆り、巨大生物を討て。
 環太平洋沖に突如現れ、多くの人命を奪って世界中の海域を支配した謎の巨大生物レヴィヤタン――通称レヴ。  通常兵器では到底歯が立たない怪物に対抗するべく、人類が生み出したのは、レヴの死骸からなる機体に子供を乗せて戦わせる人型兵器《ギデオン》だった。  地方の民間ギデオン搭乗者として働いていた高校生・善波アシトと、その幼馴染の宮園エリン。ある日、二人のもとに、戦闘指導官として国連軍のエリート・風織ユアが現れる。境遇の違いから、初めは衝突し、すれ違っていた三人も、厳しい訓練と任務の中で、やがて確かな信頼関係を築いていく。  そして、死と隣り合わせのレヴとの交戦の中で、アシトは覚醒の時を迎え――。  海と喪失を巡るロボットジュブナイル。

世界中の海に突如出現した謎の巨大生物レヴィヤタン、通称レヴ。それに対抗できるのは、レヴの死骸から作られた人型兵器・ギデオンに乗った未成年の少年少女のみ。のちに《大洪水》と呼ばれるレヴの襲来で母と姉を亡くした少年・善波アシトは民間企業の雇われギデオン操縦者として毎日のように海に潜る生活を送っていた。そこに国連軍に所属するエリート・風織ユアが戦闘指揮官として出向してきて……。

喪失と欠落を抱えて生きる人々を巡るロボットジュブナイル

震災ではなく異形の怪物襲来によって壊滅的な被害を受けた2011年の東北・気仙沼。その11年後を舞台にヒト型兵器ギデオンに搭乗する少年少女達の戦いと青春を描く物語。舞台となっているのは東北に拠点を置く民間企業で設定から連想されるような殺伐とした雰囲気は意外にない(どちらかというと放課後のクラブ感覚ですらある)のですが、その外では大人たちの様々な思惑の上で踊らされている子供達の姿が見え隠れしてくるんですよね。また、アシト達が勤務するトライトン社も決して善意だけの企業ではなく……具体的な作品名を挙げるのは避けますが良い意味で「生体兵器系ロボットモノ」の王道を行く感じの薄暗い感じがとても好みでした。15年くらい前の電撃文庫によくあった薄暗い感じのラノベ感ある。

11年前の姉と母の死に対して負い目を感じているアシト。そんな彼が遺留品を拾うために毎日のようにギデオンで海に潜る。周囲の人々が11年前に受けた喪失と欠落の痛みをそれぞれのやりかたで埋め、未来へ進んでいこうとしていく中、自分の未来を描くことが出来ないアシトがギデオンで潜る海にのめりこみ、幼なじみでトライトン社の同僚でもあるエリンや国連から出向してきた指導官のユアに見守られつつも、最後は死んだ姉に惹かれるかのように海へと導かれていく姿が印象的でした。

彼の一連の行動は自分の我儘のせいで大洪水に飲み込まれて死んだ姉への贖罪とも、ギデオンや海の不思議な魅力に取り憑かれてしまっているとも、姉が死んだ後の世界にどこか居場所のなかった彼があるべき場所に戻っていくための行動とも思えるんだけどはっきりしたことは描かれていなくて、エリンやユアやまだ生きている家族への想いもなかったはずはなくて、それでもただ最後に「何か」に気づいてしまって決定的に人間を辞めてしまう。そんな彼の生き様が切ないような悲しいような、どこか暖かいような……なんとも言葉にしづらいんですが、そんなクライマックスがとても良かったです。

新たな戦いの始まりとも受け取れるラストも凄くワクワクして、単巻完結で綺麗にまとまってるようで、でも次巻があったら読みたい!と思ってしまうお話でした。というかモブ友人枠だった柴崎くん最後の最後で意味深な感じの流れじゃなかったですか…?名前は違うけど関係者とかはありそうだよな……。

東北大震災の描写がリアル

地震そのものでの壊滅ではないのですが2011年3月に発生した東北の大津波をモチーフにした描写があり、冒頭にもそれに関する注意書きがあります。かの大震災を分岐点にして別の未来を歩んだ2022年の日本を舞台にした物語で、それそのものに関する描写はないものの、当時の報道を思い出す、どこかリアルな描写が印象的でした。

いろいろな意味で描写がリアルなので、リアルで体験した人とかだめな人はダメかもしれないし注意書きは本の外に書いておいたほうが親切なんじゃないかなあというのはちょっと思った。でもそのものズバリ震災の話ではないので本の外に書いたら書いたで内容誤解されそうな感じの話でもあるんだよな……。

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はじまりの町がはじまらない

 

世界(サービス)終了を、止められますか? MMORPG「アクトロギア」のサービス終了が決定。そんななかゲーム世界の〈はじまりの町〉で町長を務めるオトマルは、唐突に自我を獲得する。同じく覚醒した毒舌秘書官のパブリナの説明で、世界の終わりを阻止するためには冒険者たちの満足度向上が必須と理解した町の住人たち。ショップやクエストの最適化、近隣国との交易。NPCたちの奮闘はやがて世界の外側をも巻き込む大事件へ――終わりかけゲーム復興物語!

「はじまりの町」の町長を務めるオトマルは秘書官であるパブリナから町の異変を報告され、その究明と対応に追われる羽目に。冒険者に話しかけられると定型文しか話せなくなる町民たち。町にはあるはずのものがなく、代わりに何もない虚無が広がっている。対応を話し合う町民たちの上から、“事務局からのお知らせ”という不思議な声が降ってきて──

意志を持ったNPC達による、サービス終了告知からの逆転劇

サービス終了を告知されたMMORPGのNPCがある日突然意思を持ち、僅かな手がかりを元にして自分たちを「何者かの用意した舞台の上で踊る操り人形達」・冒険者達をその観客であると判断して「演目」を盛り上げるために町興しを行い、世界の終焉に立ち向かっていくお話。

「ネットワークゲーム」の概念を知らない彼らが自分たちの知っている言葉・概念に置き換えて現在の状況と「世界」の問題点を把握していく展開がめちゃくちゃに面白かった!!同時に彼らのやり取りから見えてくるゲームの状況が完全に短命で終わるタイプのクソネトゲーで笑ってしまう。世界の作り込みが雑、街のマップが無駄に広いのに宿や店がバラけていて移動が面倒、ただただ面倒なだけのクソみたいなお使いミッション、そしてなにより敵が強すぎて最初の街からロクに外にも出られないようなクソバランス調整。これは間違いなく半年で死ぬタイプのネトゲーですわ。

意志を持ったとは言え彼らはあくまでプログラムに縛られた存在。冒険者とは定型文のやりとりしか行えず、新たな建物を立てたり、虚無になっている部分を開発する事も出来ない。縛りだらけの中でいかに冒険者と直接接触せずに新たな楽しみを提供するか、彼らが感じている遊びづらさをどう解決していくかという試行錯誤が楽しかった。更には外部から新規の冒険者を集めるために「SNS映え」まで意識した動画戦略を取り始めるの、有能すぎる。それにしても冒険者が敵を倒しやすくするために町民がわざわざ狩りに出向いて半殺しにして物理的に難易度を下げる展開には笑ってしまいました。いや確かに遊んでもらうために絶対に調整が必要な部分なんですが、冒険者の必要性〜〜!!!

自分たちがゲームの中の存在であることを受け入れ、冒険者達を歓待することで活気を得ていくはじまりの町。だが、彼らの言う事を信じられない周囲の国々は少しずつはじまりの町を敵視するように……というところからはじまる、世界を相手取った奮闘劇も面白かったです。この世界がゲームであることを逆手に取って──というかこの世界がクソゲーであることを逆手に取ってバグ技でクリアするみたいな展開にニヨニヨしてしまう。

凡庸な町長と毒舌で有能な秘書官のやりとりが楽しかった

ネトゲのキャラが「現実」に抗う物語そのものも面白かったけど、卓越した状況把握能力と対処力を持った毒舌秘書官パブリナと彼女に振り回されながらも最後の最後は上司としてのリーダー力を発揮する「はじまりの町」町長である主人公・オトマルの掛け合いがまた凄く良かったです。

そもそもパブリナがチートキャラすぎて運営側の誰かが紛れ込ませた状況改善のためのチートプログラムとかそういう線を疑うレベルなんですが、間違いなくこの作品の中で一番無能なのはNPCが自由意志で勝手に町運営しはじめてるのに気づかない何も対策しない運営だと思うので違うよね……。自分たちの暮らす世界が何者かによって作り出された舞台装置であることに気づき、プログラムの制約に反しない形での改善案を提示し、ラグ技を利用して大国を相手取らせ、ひいては現実世界までも侵食してしまうほどの超絶チートである彼女が、ゲーム側に定められた「設定」通りにオトマルにわかりにくい好意を寄せている展開が凄く皮肉ではあるんですけど微笑ましい。エピローグでオトマルとお互いのステータスを見せ合うやりとりが可愛すぎてニヤニヤが止まらなくなってしまった。

そんな彼女が自分の居場所を守るために行った外世界への「干渉」は、彼女の予想に反して外の世界に大きな影響を及ぼしてしまう。現実の世界を巻き込んで展開される急転直下のクライマックスと、その中でパブリナがオトマルに見せていく本心がたまらなく良かったです。チートレベルで有能だけど弱い部分も持ち合わせているパブリナをしっかり横から支えて、必要なときには「町長」としてのカリスマ・リーダーシップを発揮してくれるオトマルの存在が凄く心強くて、そりゃあパブリナもゲームの設定とかなくても惚れてしまうよなと。

ストーリーもキャラクターもどちらも魅力的で、最高に楽しいお話でした。しかしわがままを言うと1冊で綺麗に終わってる話ではあるんだけど、この話の「冒険者」側というか現実側の視点も読みたかった。運営は無能の気配なのでマジで気づいてなかったのかもしれないけど、冒険者として接待を受けていたユーザー側はこのサービス終了が決まった後から始まった謎の「テコ入れ」展開をどう思っていたのかめちゃくちゃ気になる。

ていうかこのテコ入れ、絶対に運営に問い合わせた人いるでしょ……それでも最後の最後まで放置されてたの本当に運営が無能としか思えなくてすごいんだよなあ……。

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