ページ 56 | 今日もだらだら、読書日記。

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(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚の前に身代わり解消!?-

 

シレイネ姫の身代わりとして毒龍公クロウに嫁いだド庶民フェルだが、旅先でうっかりクロウへの恋心を自覚。んなバカな!と自分を戒めるけれど、むしろ想いは育つばかり…。城の帰るまでに彼を嫌いになる、と決めたところで、突然狼の群れに襲われた!クロウ負傷の報せに、思わず飛び出したフェルの前に現れたのは―ウソ、本物のシレイネ様!?ニセ新婚生活、強制終了(?)の第4弾! (「BOOK」データベースより)

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 ついに自分の気持ちを自覚してしまったフェル。お仕事の為に気持ちを忘れようと頑張るけどその行動は空回りするばかり。そんな中、突然本物のシレイネ様が現れて、フェルはお役目解消を言い渡されてしまい……。

 口から砂糖はけそうなレベルの糖分の高さに悶絶してたらやっぱりこのまま両想いにはさせてくれなかった…!!タイトル通りの離婚解消展開だけど、シレイネ様の思惑とは反対に恋の障害を乗り越えてむしろ堅くくっついちゃった感がある今回。ラナが可愛すぎて生きるのが辛い。

 ずっとにおわされてきたフェルとシレイネの持つ「秘密」にいよいよ迫る展開でそういう意味でも盛り上がって来てるなあ。色々な意味で手ごわそうな「シレイネ様」だけど、クロウが自分の好意が誰に向かっているかを明確に自覚して、その上で動く覚悟を決めたことにニヤニヤせざるをえません。決着は次巻回しっぽいのでそちらでどうなるのかとても楽しみ!

 しかし、好きを自覚しててんやわんやするシレイネ(フェル)と妙に優しい旦那様というやりとりもすごかったけど、終盤の意地悪黒竜公に振り回されて慌てふためくフェルはやはりかわいい。苛めたくなる男前女子は世の宝なので、これからも適度な糖分のままつかずはなれず頑張って欲しいです!!!

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アルトレオの空賊姫 暁天の少女と世界の鍵

 

魔法と科学が交わり、人々が地上から離れて暮らす異世界。名前と生き別れた弟以外の記憶を失くしてしまった少女・イスカは、おたずね者の空賊団、アルトレオのお頭・ヤフェトに拾われ、行動をともにすることに。ヤフェトと空賊団のメンバーたち、そして偶然助けることになった空軍の青年・ルヴェンとともに、少女は失われた記憶と隠された世界の秘密に迫っていく―。交錯する3人の運命が切なく胸に響く、空の恋愛ファンタジー。 (「BOOK」データベースより)

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 弟の存在以外の殆どの記憶を失ってしまっている少女・イスカは空賊団アルトレオに拾われ、一事的に行動を共にする事に。途中でアルトレオはアラバト空軍の襲撃を受けるのだが、そこでイスカは動力源もないままの飛空挺を動かして……!?

 空を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール。物語の持つ世界観というか世界が持つ空気感がものすごく美しくて、そこに詰め込まれた浪漫やらときめきやらできゅんきゅんしてしまう。上手く言葉にできないんだけど、彼らの動きにいちいちワクワクさせられてしまう物語でした。

 また、人形のようにただ軍部の命令のまま生きてきたルヴェンがイスカやアルトレオのメンバー達と出会い、あたりまえの青年としての自我を取り戻していく姿も凄く良かった。世間慣れしていないイスカとの天然コンビっぷりも可愛かった。

 しかし、世界の謎といいイスカを巡る恋の行方といい、色々な意味で「俺たちのたたかいはこれからだ!!」という感じがして……本当に世界観が凄く好きなだけに、物語で不完全燃焼だったのがちょっと残念。そのあたりは、続編で明らかになるのを楽しみにしたいです。

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クロックワーク・プラネット1

 
茨乃

“時計仕掛けの惑星”。落ちこぼれの高校生・見浦ナオトの家に、ある日突然黒い箱が墜落する。中にいたのは―自動人形の少女。破綻と延命の繰り返し。作り変えられた世界と、変われない人類。理想と現実が悲鳴をあげる時、二つの出逢いが運命の歯車を回す!榎宮祐×暇奈椿×茨乃が共に紡ぐオーバーホール・ファンタジー。 (「BOOK」データベースより)

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 寿命により一度滅び、一人の天才の手で延命・再生した未来の地球を舞台に繰り広げられる時計仕掛けの世界の天才バトル。「ノーゲーム・ノーライフ」は全盛期の靴・富士見だなってよく思うんだけど、こちらはもう1世代後、キノ・ブギポ以降のちょっと薄暗い異能モノが全盛期だった電撃だなあ。とある異能力を持つがそれ以外はごく普通(?)の機械が好きで仕方ない少年・ナオトが若くして数々の功績を打ち立てて文武両道に秀でた天才少女のマリーと、誰も治すことが出来ずに眠っていた自動人形のリューズと出会い、それぞれの目的やら思惑の為に故郷を揺るがす陰謀を阻止するために奔走するお話。

 一癖も二癖もある登場人物たちが好き勝手に暴れまわるむちゃくちゃぶりと、ド真ん中で王道なボーイ・ミーツ・ガール展開が読んでて凄く気持ちいい!ツンデレというよりもデレセメント(違)なリューズのある時は主人を主人と思わない、それでいてしっかり「主人」に惚れこんでいるらしい態度が可愛くて仕方ないんだけど、人間側ヒロイン・マリーが大人の思惑の中で虚勢を張り葛藤し苦しみながらそれでも都市を救う為に立ち上がる姿がアツい。そして色々なしがらみから解き放たれた彼女の大活躍に転がるしかない。

 色々な意味で、読んでいて胸がすくような、爽快感がたまらない物語でした。これは続きが楽しみ!

 そして「ノーゲーム・ノーライフ」とは違った意味であとがきが面白い。作者2人がノリノリで物語の世界観を作り上げていく様子にこちらまでにやにやしてしまうのだけど、解説の「ナオトは榎宮さんの思う天才、マリーは暇奈さんの思う天才」というのにとても納得しました。2人とも全く違った意味での「天才」なんだよね。

 しかし、一番榎宮作品臭を色濃く残しているのが彼であるだけに、どうしてもナオトのイメージが榎宮絵で再生されてやばかった。茨乃さんの絵も凄く良いのだけど脳内イメージとの食い違いがすごすぎる…。

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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 暴虐の三頭龍

 

地獄の窯より現れた魔王アジ=ダカーハの攻撃から黒ウサギを庇い、致命傷を負った十六夜。ノーネームの仲間を逃がすため、命を賭け対峙したはずが、その圧倒的な力の差に距離を取ることさえ出来ない。さらには「ならば、こういう絶望はどうだ?」と、魔王は己を抉り、その血液で分身体を生み出し、飛鳥たちがいる“煌焔の都”へ追わせたのだ!アジ=ダカーハの攻撃で阿鼻叫喚の渦に巻かれた都で、耀と飛鳥の戦いの行方は―!? (「BOOK」データベースより)

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 文句なしに面白かっただけに発売月遅らせても構わないからちゃんと1冊まるまる本編にしてよー!!今回も酷いところで続いたなあ。同じ角川で「まるマ」シリーズとかも似たような本編短編抱き合わせ商法やってたけど、OVAつき限定版とかあったから仕方ないんだろうけど、レビューでみたOVA版の内容が色々な意味でアレだったので、色々こう何か、納得のいかないものが…!!!(OVAどうしてああなった)

 悪い意味で「前巻からの続き」で、かつ「次巻に続く」だから書く事がない。飛鳥・耀の戦闘メンバーとしての成長がめざましかったのと、十六夜の過去がまた少し明らかになったくらいかなあ?金糸雀との「作られた」親子関係が凄く良かった。とりあえず次巻を楽しみにしたいです。

 短編の方はリリとコッペリアがメインの謎解き短編も面白かったけど、問題児達3人がそれぞれの時代についてぶっちゃけトークをする「異邦人のお茶会」が面白かった。飛鳥と十六夜の時代が若干繋がってそうで繋がってなさそうな部分とかは以前からそれとなく言われていたけど、予想していたより十六夜と耀の世代差あるっぽい?ヘッドホンの問題があるので親と子供くらいの世代差しかないと思ってたんだけど……

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デーゲンメイデン 2.池袋、穿孔

 

Dアーム。それは、長い時を経て異能と人格を得た伝説の武器たちの総称。彼等は気まぐれに人と契約し、力を発揮する。池袋で休日を満喫する練司たちの前に、またもロキの伝承者とDアームが現れた。彼等の目的は、サンシャイン60の地下に眠る日本最古のDアーム。そしてその中には、なぜか練司の探し求める少女の姿があって―。阻止に動く練司たちに対し、ロキの伝承者の口から驚くべき事実が語られる。「僕たちはグングニルを破壊するために活動しているんだ」ヒトと剣がしのぎを削る古今東西名武器バトル。 (「BOOK」データベースより)

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 あとがきが汁だく(意味深)
 や、やっぱりこのノリのあとがきで続けるんですか!?予想以上に長くてびっくりしたけど凄いジワジワと笑わされたw人間の姿をとり不思議な力を持つ『Dアーム』と、彼らと契約した人間「伝承者」達が東京を舞台に繰り広げる武器バトル第2巻。

 自分の戦う理由を否定された練司の上司・ライラが周囲の人間やDアーム達の“戦う理由”を知り、自らの戦う理由を見つめなおす展開が凄く良かった。正義のため、でも別に良いのにわざわざ台詞を言い換えたり、かっこいいけど実は凄く年齢相応の女の子らしさをもってるライラが可愛い。そして糸はすっかり男前になってまあ……。

 うーんしかし、「ミロク」以上にバトルメインというか駆け足というか……キャラクター達は魅力的なのにキャラの掘り下げほっぽってバトルばかりが進行するもどかしさが……。というか、1巻以上に展開が駆け足。4巻完結らしいのである程度駆け足にしないと進まないというのはあるかもしれないけど、それにしてもバトルばかりの展開はきついなあ。

 死別した幼馴染との再会やら、対立する両組織の思惑やらで色々きな臭い感じに。単純な「善」と「悪」という構図にならずに敵にも敵の正義があると薄々気づいた上でそれでも譲れないもののために戦う、という構図がとても好きなんですが練司とかはそこまで割り切れてない感あるので次の巻でどうなるのかなあ。というかいすかこれヤンデレフラグ立ってませんよね大丈夫だよね!?

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ハイ☆スピード!

 

TVアニメ「Free!」の原案となった、第2回京都アニメーション大賞〈奨励賞〉受賞作【ハイ☆スピード!】のライトノベルです。 七瀬遙は、幼なじみの橘真琴、一つ年下の葉月渚と共にスイミングクラブに通う小学6年生。そこに、別のスイミングクラブに通っていた松岡凛が転校してくる。 奔放で好戦的な凛と、勝ち負けにこだわらずに泳ぐことが好きな遙。 対照的な二人だったが、真琴、渚たちと共に同じ目標に向かって泳ぐことになって――。

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 テレビアニメ「Free!」の面々の小学生時代を描く原案小説。水に入るのは好きだけど勝ち負けに拘ることがあまり得意ではない遙が一方的に遙の事をライバル視する転校生の凛に誘われ、幼馴染の真琴や後輩の渚と共にメドレーリレーに出場することになる、というお話。

 序盤はとにかくころころ変わるキャラの視点に戸惑ってなかなか読み進められなかったんだけど、後半の盛り上がりぶりは凄かった!視点がわかり辛いのは本文装丁の微妙さも手伝ってる気がするんですけどそこんとこどうなんでしょうね。下手すると段落の切り替わりがわからないまま気がついたら視点が変わってて困惑、とかあった。多分文章をページの内側ギリギリまで入れすぎなのと、全体的に行間詰まってる印象受けたんだけど……

 真琴や渚の水泳選手としてのスペックとかは今までのアニメの物語だけだとどうしても分かり辛い部分があったので補完的な意味でもありがたかった。アニメでも凛が解説者状態で頑張ってくれてましたけど!!真琴が背泳ぎしてるときのなんとも言えない開放感とか、渚と凛が平泳ぎ勝負をするシーンでの得体の知れない恐怖感とか、文章でなければ出せないなんともいえない迫力があって凄く好き。渚は小学生時代からあざと怖いショタでした。

 勝ち負けに意味を見出せない遙やそれぞれの過去に縛られている真琴や凛など、ばらばらだった彼らが本当に少しずつ、自分のコンプレックスと折り合って目的のために歩み寄っていく姿がアツい。そして直前ギリギリまでなかなかまとまらなかった彼らがドタンバで発揮した一体感に胸が熱くなる。本当にあの、リレーの場面は良かった…!!

 それにしても、正直なところ凛と遙のやりとりも時々あれれだったけど、遙と真琴の関係はどこか小学生男子の健全なそれを越えているというか……真琴のトラウマのせいもあるんだろうけど、どこか不健全なやらしさがあるなあと思ってしまうのは私が腐っているからなんでしょうか。ちょっと共依存してるよね、というか……。凛と遙も互いを過剰に意識しすぎ感あるんだけど。

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2.43 清陰高校男子バレー部

 

まぶしいほどに純粋、てれくさいほど真っ直ぐな青春小説、誕生! 東京の強豪中学バレーチームで仲間を自殺未遂に追い込んでしまった灰島公誓は、 子供時代を過ごした母方の郷里・福井に転居し、幼なじみの黒羽祐仁と再会。 ずばぬけた身体能力を持ちながらプレッシャーに弱い黒羽と、バレーへの圧倒的な 情熱と才能ゆえに周囲との摩擦を引き起こしてばかりの灰島はエースコンビとして 成長していく。 だが、中学最後の県大会で二人は衝突。絶縁状態のまま、やがて地元の 清陰高校に共に進学する。 身長163cmの熱血主将小田と身長193cmのクールな副主将 青木の凸凹コンビや日光アレルギーで常に長袖長ズボンの2年生棺野らと出会い、 黒羽と灰島はもう一度バレーで全国を目指すが……

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 従兄弟の腰巾着しながら適当に生きていた黒羽はひょんなことから東京に転校して戻ってきた幼なじみ・灰島につきあってバレー部の活動に精を出すことに。ところが、そこには様々な困難が待ち受けていた。思った事をそのまま口に出してしまう性格と高すぎる能力ゆえに周囲から浮き上がりがちな天才セッター・灰島と、身体能力は高いがプレッシャーに弱いおぼっちゃん体質のアタッカー・黒羽がすれ違いや衝突を繰り返しながら名コンビへと成長していくお話。

 黒羽・灰島を中心に様々なコンプレックスやトラウマを抱えた登場人物たちがそれぞれの形でそれを克服し、1つの強い「チーム」へとまとまっていく姿に胸がアツくなる。中学時代の歯車が合おうとする度に上手くかみ合わない鬱屈した展開が結構ツラいんだけど、離れている間にもお互いへの強い執着を隠しきれていない態度が!!もうね!!!最初は二人の仲を邪魔するばかりだったドラ従兄弟の頼道がだんだんデレていくのにはニヤニヤせざるをえない。

 メイン2人の物語も荊と棺野のすれ違いラブコメ具合も凄く美味しかったけど、高校編に入ってからの小田・青木の関係性が物凄く好きで……この2人メインのスピンオフください!!黒羽・灰島にも似たような事言えるけどお互いに憧憬しあいながらも同時に強いコンプレックスを抱きあう関係ってとっても美味しいです。あとエピローグの青木が意味深すぎるんですがどういうことなんですか。

 スポーツに掛ける少年少女の熱い思いと成長と、それだけでは収まらない人間関係のあれこれがとても楽しかったです。


4088704533 ところで「バレーボールもの」というとどうしてもいま『ハイキュー!』を思い出すわけなのでとりあえず一緒に並べてオススメしておきますね!!

 最初敵として出会った影山と日向がどんどん名コンビとして成長していく課程がたまらないのですがそれ以上に、チームメイトや先輩達、敵として出会う他校チームのひとりひとりそれぞれから熱い思いが伝わってくるのがもうほんと凄くて、大好きなマンガです。

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僕は友達が少ない 9

 

冬の日の夕暮れ。友達との本気のぶつかり合いによって前に進むことを決意した羽瀬川小鷹は、逃げ出してしまった告白の返事をする。それと時を同じくして、三日月夜空から隣人部の部員たちに一通のメールが届くのだが……。新たな局面を迎えた隣人部は、生徒会と共にスキー研修で宿泊する旅館の下見(という名目の慰安旅行)に行くことになる。小鷹の迷走によって結果的にもたらされた“外側のコミュニティ"との交流は、どんな化学反応を引き起こすのか? 大人気シリーズ第十弾、複雑な人間模様の織り成す残念な恋と笑顔の物語、開幕! ポロリもあるよ!

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 小鷹と理科が本当の意味で「友達」になり、それをみていた夜空が逃走し……からの続きです。

夜空面倒くさいよ、夜空

 バックグラウンドが重いもは解った、解ったが、誘い受け全開の構ってちゃんアピールからはじまって壮絶な自虐に見せかけた他者全否定っぷりとかマジでリアルすぎて辛い。あまりにも残念すぎる姿は面白くもあるんだけど、その一方で他者からの本気の好意を自虐のために全否定する姿に本気で苛々した。星奈にはデレの兆候あるからまだマシとはいえ、理科ちゃんの否定されかたとか、見ていて胃が痛い辛い。

 経緯はどうあれ「残念で面倒くさくて重い女」としての本性を見せる事が出来るようになったということはそれだけ彼女が隣人部に対して心を開いている証であるとは思うし、隣人部の面々がそんな夜空の一面を見た上で彼女を見捨てない程度に密接な人間関係を構築したという証でもあるとおもうんだけど。初期巻でこれやったらたぶん間違いなく無言で全員から見捨てられて終わりだろうしなあこれ……。

 8巻での星奈から小鷹の告白の流れを受けて、一応本妻確定?の流れではあるんだけど、告白ってなんだっけ?って思うくらいに星奈が空気で色々な意味で一連の流れで割食ったのは彼女ではないかとおもう(夜空はフルボッコだけど自業自得だしな)。そして完全に理科ちゃん正妻じゃないですかやだーーー!!!友達って言ってるけど完全にイチャついてるじゃないですかやだーーー!!なんでこいつらつきあってないんですか甘ぁーーーーー!!!

 優柔不断主人公を欲しいままにした伝説の名台詞「え、なんだって?」を封印した小鷹や新しい人間関係を構築して間違った方面で男らしさに磨きをかけた感のある幸村といい、全体的に隣人部の成長が見て取れる巻で、それだけに夜空の誘いうけっぷりが痛々しいわけですが。次巻で夜空回なんだろうなあというフラグは全力で立っているのでそちらに期待ではあるんだけど……

 もう夜空は、星奈と付き合えばいいと思うんだ(真顔)
 あと幸村は今の男前ぶりでメイド服着てください惚れる自信ある。

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「好きなライトノベルを投票しよう!!2013上期」に投票します

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年上期
今回も参加させていただきます。本日最終日です!!

下半期に読んだ本がかなり少なめだったので、10票入れられる枠があるんですが削りました。
既存5、新規2です。下期はもうちょっとよみたい。書影クリックでamazonの作品ページに飛びます。

既存シリーズ

amazon.co.jp:バカとテストと召喚獣11
井上堅二「バカとテストと召喚獣11」(⇒感想
 序盤中盤の鬱屈する展開から、明久が雄二に喝入れるわ敵の前で相棒自慢するわで立ち直らせるまでの流れが本当に好き過ぎて好き過ぎてもう私は。完結に向けて色々な状況が動いた巻で思うところも色々あったけど、この物語のもう一人の主人公とも言うべき雄二の心の成長と気持ちの決着に胸が熱くなりました。もうほんと、明久と雄二の悪友関係、好き。
「ハッ。だから、負けないように助けてくれるんだろ、相棒?」
「雄二じゃなくて、霧島さんのためならね」

【13上期ラノベ投票/9784047287525】
amazon.co.jp:俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
裕時 悠示「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」(⇒6巻感想/6.5巻感想
 アニメは4巻までしかやらなかったけど、俺修羅は5巻以降のガチ修羅場展開がいいんだよぅ!!と全力で主張するものであります。特に6巻の引き、ほんと酷い。ほんと辛い。そして黒歴史ノートがズルい。6.5巻のカオル話の同性間の友情と異性間の恋愛の境界を揺らがせる圧倒的な性別不詳性萌えもたまらなかったです。な、7巻マダー!?(るるルの続編もそりゃあもう楽しみだけども)
「だって会長は──エイタのことが、本当に好きだよね?」
【13上期ラノベ投票/9784797372847】
amazon.co.jp:はたらく魔王さま!8
和ヶ原 聡司「はたらく魔王さま!」(⇒7巻感想/8巻感想
 勤労話のついでにファンタジーやってる感のこれまでの魔王さまも大好きなんだけど、8巻以降のエンテ・イスラ編の盛り上がりっぷり凄いなあ!投票対象期間外ですが、この間でたばかりの最新刊も凄かった。これまでにばら撒かれた様々な伏線が一気に集まってくる8巻の盛り上がりは必見。あと芦屋の圧倒的な正妻力及びヒロイン力も必見。
「でも、宇宙人も、米を食うためには働かないとならないのです」
【13上期ラノベ投票/9784048914062】
amazon.co.jp:ノーゲーム・ノーライフ
榎宮祐「ノーゲーム・ノーライフ」(⇒3巻感想/4巻感想
 1巻からずっと、安定して面白い!最弱の人類種があの手この手を駆使して人外達を様々な「ゲーム」でねじ伏せていく爽快感と、全力で盛り込まれた中二っぷりがたまりません。様々な意味で「2人で1人」な空白兄妹の強く歪んだ依存関係もとても美味しい。
「人類種(さいじゃく)に“弱者の魔法”で勝とうなんて、年季が違うんだよ──Noob(しょしんしゃ)ども」
【13上期ラノベ投票/9784840149587】
amazon.co.jp:新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 下
葵せきな「新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 下」(⇒感想
 「生徒会の一存」本編で割と目を瞑られてきた感が強かった杉崎の“ハーレムエンド思想”における最大の問題点を最悪のタイミングでたたきつけてくる自爆テロが壮絶。新キャラ多数登場の外伝作ではありますが、どうしようもなく本編の続きで、杉崎鍵の物語の幕を引くのに相応しい物語でした。彼を影から支える旧生徒会メンバーとのやりとりもすごくよかった。
「カガミ一世一代の自爆テロは、流石に効果ありましたでしょうか、セーンパイ?」
【13上期ラノベ投票/9784829138663】


新規シリーズ

amazon.co.jp:甘城ブリリアントパーク1
賀東招ニ「甘城ブリリアントパーク1」(⇒感想
 おっとり美少女とツンデレ美少女に囲まれた遊園地経営系ラブコメかと思ってたらマインドがオッサンなマスコット達がひたすら居酒屋で愚痴る話だった。ディ○ニー系のもふもふを期待していったら実はTE○だったよくらいのアレ。主人公とヒロイン達の関係も楽しいのですが、朴念仁系ツンデレ主人公と年季を漂わせるおっさんマスコットの織り成す複雑な関係が、大変美味しかったです。
「だとしたら、なんでわたしたちにあんな格好をさせたの?」
「1000人より、1001人を呼ぶためだ」

【13上期ラノベ投票/9784829138281】
amazon.co.jp:温泉ドラゴン王国1 ユの国よいとこ、一度はおいで
山川 進「温泉ドラゴン王国1 ユの国よいとこ、一度はおいで」(⇒感想
 温泉の湯を組み合わせた不思議な魔法を編み出して色々なトラブルを解決しつつ、基本はそうだ!温泉旅館で国興ししよう!というお話。温泉が舞台といっても過剰なあざといお色気シーンがあるわけでもなく、男女関係なくまったりと楽しめる楽しいお話でした。あといろんな意味でクライマックスシーンのあの猫耳は必見(真顔)
破壊の化身は、骨の髄にまで響く大音声で告げた。
『温泉はどこじゃ』

【13上期ラノベ投票/9784906866175】


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はたらく魔王さま!9

 
029

異世界エンテ・イスラから戻らない恵美と、ガブリエルに攫われた芦屋を救うため、世界を渡る決意をした魔王たち。必死にバイトのシフトをやりくりする魔王は、鈴乃と何を持って行くかについて喧嘩したりしながらも、エンテ・イスラを目指しゲートに飛び込む。一方、恵美がオルバの手に落ちた理由とは何だったのか―。故郷の村へと向かった恵美が父ノルドの残した記録の中から気付いた秘密。それは、自らの母や、世界の成り立ちに関わるもので…? (「BOOK」データベースより)

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挿絵のアルシエルが性的(挨拶)

 サリエルさん天使バージョンやっぱりそれ公式なんですかとか全力で年齢隠そうとするエメさんババアかわいいとかおもってたら終盤の挿絵で撃沈したわけですがあのアル シ エル の お し り (遺言)

 ガブリエルに攫われたアルシエルとノルドを追いかけて異世界エンテ・イスラへと帰還する魔王&鈴乃と無力感にさいなまれる恵美、新生魔王軍の中で新たな真実にたどり着こうとする芦屋。様々な事実が明かされる一方で視点も3つに別れ、若干わかり辛い部分もありましたがそんな中でも一貫して漂ってくる生活感やばい。真っ先にシフトの計算を始める真奥と芦屋は流石のシンクロ具合という感じでしたが恵美とアラス・ラムスが食べ物&トイレに振り回される話がさもありなんすぎて……日本のトイレは綺麗ですよね、ほんと……。

 ここにきて漸く明かされた魔王軍の「エンテ・イスラ侵攻」の真実ですが、これまでの話から考えて当然といえば当然の、あまりにもありふれた理由から始まった侵略だったんだなあ。良かれと思ってやったはずの事が裏目に出てしまうのがもどかしい。そしてそれを当事者である恵美にこそ知って欲しくないという真奥の遠回りな優しさにきゅんとしました。そして立ってる、なんとかさんフラグがたってるよちーちゃん!!!

 日本に残ったちーちゃんがますます女神だったり、異世界に帰還し新生魔王軍やその裏にいる天使達と渡り合うアルシエルがかっこよすぎだったり、ちゃらんぽらんしてるとばかり思ってたサリエルの決意表明にギャー!!ってなったり(っていうか能力の相性的な問題があるとはいえガブリエルより強いんだってことに正直もえざるをえない)、水面下で暗躍して思惑がイマイチ見えてこないガブリエルさん超ハシビロコウ萌えるとか、ほんと色々萌えポイントありましたが8巻に引き続きまた凄い所での引き。異世界編もとても楽しいけど、次くらいで解決してまた笹塚での庶民派生活に戻って欲しいなあと思いつつ、続きを楽しみにしたいと思います。

 わ、和ヶ原先生!!そろそろ真奥さんに原チャリ免許取らせてあげてください!!

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