ページ 58 | 今日もだらだら、読書日記。

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1、2の3で恋をする

 

強引マイペースな天才科学者・猫実と、平凡なサラリーマンのサトシは高校時代からの腐れ縁。そんな友人を前に、サトシが乙女みたいにドキドキと恋に落ちていく理由は、猫実が開発した惚れ薬を飲まされたから。実験体として一緒にいるうち、お互いに見たことない相手の一面を知っていき、友人だった関係が変化していく。そんな時、副作用でサトシの恋心が急激に変化してしまい―。 (「BOOK」データベースより)

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 高校時代の親友・猫実が開発している惚れ薬の被検体になってしまったサトシ。薬のせいだとわかっていても同性である猫実をみると胸のトキメキがとまらなくて……というお話。

 薬によって作られた気持ちだったり相手が同性であることへの葛藤が、猫実と過ごし、彼に振り回されるうちに少しずつあくまで猫実にとっては惚れ薬の「実験」でしかないだろうとか、いつか実験が終わって薬の効果が切れてしまう事、この気持ちが変わってしまうことへの漠然とした不安へと変わっていくのがみてとれてとてもニヤニヤする!経過観察という名目で頭は良いけど常識や生活能力面で色々お察しな猫実の世話をしながら、)サトシ自身は一方通行だとばかりおもっているけど)完全にイチャイチャバカップル化してるのが可愛くて仕方なかった。

 しかし、このまま薬の効果が切れて晴れて本当の「両想い」になって終わるのかなあとおもっていたら、薬が切れてからの展開が凄かった。ただ恋愛の良いところだけを美味しく戴いていたような状態、幸せ絶頂から突然突き落とされて、自分の気持ちの急激な変化に戸惑うサトシと、サトシを苦しめるくらいなら…と自ら身を引こうとする猫実がすれ違っていく姿が辛かった。直前までの2人が本当に幸せそうだっただけに、よけいに。

 しかし、副作用で…といっても、その期間に育ってしまった恋心は分かりやすいくらいにしっかりと間に根付いていて。副作用が引き起こした生理反応をも超えて再び結ばれた二人の姿に胸が熱くなりました。面白かった!

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はたらく魔王さま!8

 
029

恵美がエンテ・イスラの実家へ帰省すると言い出した。心配する千穂、羽を伸ばす芦屋。一方魔王は、マグロナルドの新業態のため、免許取得を目指していた。しかし、戻るはずの予定日を過ぎても、恵美は東京に帰ってこなかった。動揺しつつも平常心を保とうとする魔王は、連絡を取る方法を探す鈴乃を後目に、試験を受けるため東京・府中の運転免許試験場へと向かう。道中、魔王はバスで謎の二人組と出会い…?その頃、千穂の通う高校でも問題が勃発していた。勇者不在の中、果たして笹塚の平和は守られるのか!?緊迫のシリーズ第8弾。 (「BOOK」データベースより)

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 恵美がエンテ・イスラに帰郷するといったまま、帰宅予定の日を大幅に過ぎたのに帰らない。なんだかんだいいつつも落ち着かない真奥達だが、原付免許を取りに行った真奥は途中で謎のおっさんと女の子の2人組みになつかれて……。表紙見てアラス・ラムス急成長!?とかおもったらそうじゃなかった…!!

 ここのところの展開を受けて、過去のわだかまりはあれど、お互い素直になりきれない部分は有るけれどもすっかり恵美や鈴乃を守るべき「同志」として認識している真奥が恵美の不在を受けて分かりやすく動揺する姿にとてもにやにやする。案外いろいろなところで管理職体質というか気の行き届く真奥が恵美を1人でエンテ・イスラに帰らせたのは仇敵関係であるからこそのお互いへの実力に強い信頼感を抱いているからだよなあ。

 これまで不気味に燻っていたエンテ・イスラや天界側の動きが一気に活発化する急展開の巻で、いざピンチの時に外さない活躍をしてくれる真奥のヒーロー力ときたら大変なものでしたが、正直芦屋のポジションがヒロインすぎてそれどころじゃない。アニメ化狙ったんじゃないのってくらいの素晴らしいタイミングで芦屋が圧倒的ヒロイン力を発揮していて動揺しました。じょ、女子もいるのに……恵美とか囚われのヒロインポジションなのに!!同じくらいに恵美父まじヒロイン。

 個人的にはこれに加えて漆原の滅多にみれない働きっぷりと挿絵に転がるしかなかったわけですが、次巻からはいよいよ笹塚からエンテ・イスラに舞台を移す…のかな?正直、労働ネタが拝めないのは凄く残念ではあるんだけど、様々な謎を含めて一気に盛り上がってきてここからどういった形で物語が展開していくのかとても楽しみです。

 しかし、芦屋ほんとヒロイン……

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僕は友達が少ないCONNECT

 

三日月夜空は、十年前に離ればなれになった親友との物語を再び始めるために動き出そうとしていた/高山ケイトは、妹の幸せを喜びながらも寂しさを覚えていた/天才少女志熊理科は、その能力ゆえの孤独を抱えていた/孤高の男子高校生柏崎天馬は、自分に付きまとってくる同級生に戸惑っていた/柏崎家の新しい家令ステラは、お嬢様に対して複雑な想いを抱いていた/そして羽瀬川小鷹が主人公になった時、その裏では…。『はがない』待望の最新刊。小鷹以外の人物達によって綴られる、一つの奇跡へと続いていく、煌めく奇跡達の軌跡―“繋がりの物語”登場。(「BOOK」データベースより)

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 生徒会の一存とのコラボ小説及びアニメ版「僕は友達が少ないNEXT」のラストで衝撃を受けていたら、原作を読んでいる複数の人からとりあえず先にこちらを読むといいよ、と薦められました。小鷹以外の隣人部の面々や、父親世代の話が収録されている「はがない」番外編短編集。原作の3巻以降は9巻が出るまでに……というかアニメと同じところで止まってるってどういうことなんですか!?蛇の生殺しにもほどがあるよ!!

 星奈父&小鷹父の親友ぶりに萌えてしまったり、傲岸不遜のようにみえて実は物凄く乙女思考で小鷹と2人きりになるために必死に知恵を絞ったりマリアをしいたげながらも内面テンパってる夜空も、光しかもち得ない故に孤立していく星奈が隣人部に関わる事で少しずつ変わっていく姿もとてもかわいかったのですが、楠幸村の長年の“勘違い”に至る経緯を母の視点から描いた「曇りなき心の月を先だてて」が凄く良かった!愛情はあるけど忙しすぎるせいで幸村の勘違いに気づけなかった母親の葛藤と、運悪く理解のある(?)大人達に囲まれてしまったせいで勘違いを正す事も出来ず、とんとん拍子に誤解がどうしようもない違和感を与えつつも事実として一人歩きしていく姿が滑稽で、とても理想的な親子関係を築きながらもそんな当たり前の誤解すら正す事ができないことがどこか切ない。

 そして漸くそれが誤解だったと気づいた幸村がそれでも雄々しく可憐に微笑む姿がどうしようもなくかっこよかった。読む前にあらかじめバレを知ってたせいもあるとおもうけど、幸村は正直「男子」設定だったときよりも女子だと判明してからのほうが美味しいなあ。「星二つ」でみせた星奈とのやりとり含め、幸村が可愛くて生きるのが辛い。星奈に携帯ゲームのことを聞いたときの反応って、母親の事をおもって…みたいなのあるんだろうなあとおもうとほんと可愛い。

 そして理科の内面が透けて見える「クオリア/もう一つの動き出した時間」「手を取れるように」がとてもよかった!高すぎる能力が故に孤立し、見えすぎるが故に視界を曇らせることで周囲と距離を置いてきた天才少女が小鷹に興味を持ち、勇気を振り絞って自分のキャラを「作って」面白そうな人々(隣人部)に近づいていく姿が本当に可愛い。そして小鷹のために、これまで歯牙にもかけていなかった容姿に気を使い、同じ部内の面々の可愛さを羨ましがったり……と普通の少女のらしい情緒を獲得していく姿に胸が熱くなる。

 1人の少女らしい感情を育てながらも、それ以上に、小鷹と同じ位に“隣人部”という場所を愛し、その場所に固執する余りに自ら逃げ出してしまう小鷹の感情も理解し、その上で憎まれ役を買って出てでも小鷹を隣人部に引き戻そうとする理科の決意がかっこいい。なにより、もうほんと保健室での教師とのやりとりと挿絵の幸せそうな笑顔が可愛いすぎるんですよ!!理科かわいいよ理科!!

物理的にも大きくなった胸を期待に膨らませつつ。
僕はたくさんの初めてをくれた友達と、生まれて初めてのケンカをしにいく。

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消えちゃえばいいのに

 

撲殺、刺殺、斬殺、毒殺、薬殺、銃殺、絞殺、殴殺…数えあげたら、キリが無いほどに人が人を殺す方法は存在する。この世界は死であふれている。でもそれは僕の知る世界とは違うセカイの話。そう思っていた…。「好きです」「好きだよ」「好きだって」「好きなの」四人の女の子に告白された、あの日からすべてが変わってしまった。突如、現れた死神の少女モルは告げる。「僕のために、百人が殺される」って。そんなことを言われても高校生の僕に出来ることなんて、とりあえず女の子たちに何て返事をするか考えることぐらいじゃないのかな。ファンタジア文庫、最大の問題作登場。(「BOOK」データベースより)

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 美術部の女の子達4人から突然告白された。そして祖母が死んだ。その翌日に死神を名乗る少女が現れ、彼女達の名前を含む100名の名簿を手渡される。その100人はこれから「主人公のために」殺される、というのだ。

 蓋を開けてみたら清々しいまでに真っ直ぐな、気持ちが悪い「愛」の物語だった。主人公と大量殺人にまつわる謎はほぼ全て解き明かされたけど、「ただ謎が解けただけ」で特に何か良いことが起こるわけではないという程度の悪趣味感。こういう、とにかく気持ち悪い血なまぐさい感じの話は凄く久しぶりに読んだ気がする。

 一部の登場人物を除く人間達の死はあくまでデータのように、恐ろしいほど淡々と処理されていき、何十人死んでもあくまで主人公にとっては対岸の火事でしかないのが凄い。小さな町で何十人もの人が殺される、という異常な状況下にあり、その張本人でありながらも主人公はいつも通り学校に行き、ヒロインたちと会話し、そしてある程度の感情のブレはあれど死神の「報告」を聞く。彼の感情が動いたのはせいぜい、自分に告白してきたヒロインたちと一番の親友と、憧れの人が傷つきそうになったときくらい。

 現実感のない、データ上の「死」は大量虐殺事件の物語として読んだら物足りないかもしれないけど、むしろそれだけ沢山の身近な人達の死を淡々と処理していく異常性、相容れないものに対する気持ち悪さだけがつのっていく感じでとてもよかったです。そして、あまりにも異常すぎる「愛」のお話でありながら、その愛さえも実は……。でもすっごいこれ、疲れてるときに読むと削られる。ほんと、気持ちに余裕があるときでないとオススメできない。

 終わり方はなんとなく予想がついたというか多分そこに持っていくんだろうなあという予感はあったけど、どこまでも救いの見えない終わりを貫いてくれてとてもよかったです。何よりラストのやり取りが好きだ。もうどうしようもなく、好きだ。

 あと真ヒロインは西島(♂)。探偵パートが、凄く良かったです!!

「好きだ。だけど殺してやりたい」
「よかったね、一樹くん」

——それを愛っていうんだよ。

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僕は友達が少ない 2

 

隣人部―それは残念な連中が日夜友達作りのためのギャルゲーや演劇などどこか空回りな活動をしたり、ダベったりしている残念な部。残念系美少女の三日月夜空や柏崎星奈、美少女メイド(ただし男子)の楠幸村に加え、幼女シスターで顧問のマリア先生やいろんな意味で常識を超えた天才少女の志熊理科も加わり、ますます騒がしくて取り返しのつかない状況になってしまった隣人部。その中でただ一人の常識人(ただし友達は少ないというか、いない?)羽瀬川小鷹はいったいどうなる!?大人気の残念系青春ラブコメ第二弾、友達を募集しつつスタート。 (「BOOK」データベースより)

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 色んな理由から友達のできない面々が「隣人部」なる部活を結成して残念なやりとりを繰り広げるシリーズ第二巻。

 2巻でようやくメインキャラクターは大体出揃った感じ。理科が仲間になるエピソードも好きなんだけど、顧問にして幼女のマリア先生を餌付けしているあいだにいつのまにか妹・小鳩の対抗心を煽って入部フラグを成立させてしまった流れにとてもニヤニヤする。マリアと小鳩にせよ、火花を散らしたり小学生以下レベルの喧嘩をしたりするもののなんだかんだで同年代で気が合うのが伝わってくるんだよなあ。

 でも、一番ツボに入ったのは前巻に引き続きリレー小説でした!!1巻のときは演劇の脚本〜という形をとっていたけど、今回はまさかそのまんま平坂さんの前作「ラノベ部」から引っ張ってきちゃったよ!!担当パートから各キャラの個性やら思惑やらが透けまくりでまったく協調性のかけらもみあたらない、バラバラな話になってるのがとにかく面白すぎるけど、それ以上に今回は理科パートが強烈でした。正直、理科さんの繰り広げる無機物ホモ萌えは高度すぎて今の僕達には理解できないのですが……腹抱えて笑いました。

 1巻を読んだきり長らく脱落していたのですが、アニメ2期が予想していたよりも物凄く面白かったので、またちまちまと続きも手を出して行きたいです。

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読了記録まとめ[2013年3月分]

3月の読了冊数は4冊でした。

2013年3月の読書メーター

読んだ本の数:17冊 / 読んだページ数:2737ページ

ハイキュー!! 5 (ジャンプコミックス)ハイキュー!! 5 (ジャンプコミックス)感想

相変わらず誰も彼もがかっこいい!「烏野の復活だ」と西谷さんの背中は護ってやる宣言とかとくにもう、ゾクゾクしっぱなしでやばい。初めての一勝という喜びとか、一回戦負けした面々の口惜しさとか、裏で頑張るレギュラー入れなかった組とかいちいちきゅんきゅんさせられるなぁ。あまりスポットの当たらないような位置のキャラクター達にもきっちり焦点を当ててくるのが本当に素敵。試合中の日向がかっこよすぎて普段とのギャップでもう。山口の今後の出番も超楽しみにしたいです。あと潔子さんの「がんばれ」が 可 愛 す ぎ て 死 ぬ 。

読了日:3月6日 著者:古舘 春一

ロッテのおもちゃ! 8 (電撃コミックス)ロッテのおもちゃ! 8 (電撃コミックス)感想

シグルドvs直哉の決闘展開にものすごいニヤニヤするんだけどその後の立ちション→くらべっこの流れで盛大にふいた。あと、直哉さん娘と一緒にトイレにはいって見せ合いっこはギリギリ(アウト)だとおもいますよ!!明日葉の覚醒やら政情の変化やら、急展開で次巻どうなるのか楽しみ。

読了日:3月6日 著者:葉賀 ユイ

ワルイコトシタイ (花音コミックス)ワルイコトシタイ (花音コミックス)感想

頭のいい独占欲強い攻にまんまとおどらされるアホの子がチョロかわいい……

読了日:3月7日 著者:桜賀 めい

悪いコでもイイ? (花音コミックス)悪いコでもイイ? (花音コミックス)感想

中盤の展開で「こいつ……調教してやがるっ!」と思ってすいませんでした釣った魚にえさあげない展開まじ…まじ…。コスプレ写真に迷うことなく諭吉さんつきだす帝さんで腹筋攣ったwww

読了日:3月7日 著者:桜賀 めい

ワルイ男でもイイ (花音コミックス)ワルイ男でもイイ (花音コミックス)感想

実は一番の受って永遠じゃなくて永久なんじゃね…可愛すぎるよこの兄貴!!人生を掛けた鬼ごっこ一生やっててくださいもっとやれ!もっとやれ!!

読了日:3月7日 著者:桜賀 めい

ワルイ恋人じゃダメ? (花音コミックス)ワルイ恋人じゃダメ? (花音コミックス)感想

身体からはじまった恋とはいえ、ここまできてまだ「つきあってない」と思ってたことにびっくりだ…永遠が予想以上にアホの子だった。しかし、今さら距離感とお互いの関係性に悩み出す永遠がかわいい。とてもかわいい。他カプの話は全部飛ばしてきちゃったけどこれはちゃんと読んだほうがいいんだろうか…久遠×七王気になる。あと優くんの攻はないんですか!

読了日:3月7日 著者:桜賀めい

弟キャッチャー俺ピッチャーで!(1) (ライバルコミックス)弟キャッチャー俺ピッチャーで!(1) (ライバルコミックス)感想

アップダウンの激しい兄を上手く持ち上げて実力を押し上げる弟、というか、2人そろって最強〜な感じの関係おいしいなあ。グレてしまった弟と弟を遠巻きにしていたチームメイトたちが少しずつ距離を詰めて行くのもおいしかった。

読了日:3月13日 著者:兎中 信志

僕は友達が少ない はがない&生徒会コラボ 特別編『鍵』僕は友達が少ない はがない&生徒会コラボ 特別編『鍵』感想

まさかの生徒会側ヒロイン全員不在…あ、枯野がヒロインなんですねわかりました//小鷹さんが杉崎さん大好きなのは公式設定ということでよろしいのか…お見合い状態になってる両主人公で爆笑した杉崎は小鷹さんをハーレムに加えるべき//理科ちゃん何者…?

読了日:3月15日 著者:平坂 読

バカとテストと召喚獣ぢゃ (3) (カドカワコミックス・エース)バカとテストと召喚獣ぢゃ (3) (カドカワコミックス・エース)感想

相変わらず久保君の輝きぶりが半端じゃないコミカライズ。今回はまさかのバカルテット全員女装で大変美味しく戴きました。雄二の女装が似合わないというか肉体派大女系で大変おいしい。しかし、他人未満宿敵以上か…(きゅん)

読了日:3月21日 著者:KOIZUMI,井上堅二

バカとテストと召喚獣 (8) (カドカワコミックス・エース)バカとテストと召喚獣 (8) (カドカワコミックス・エース)感想

原作3巻終盤〜4巻中盤。美波の表情がいちいち可愛すぎる…ヤキモチやく姫路さんもかわいい。しかし、原作でも何度読んでも屋上で演技するアレ、もうちょっと上手く出来なかったのかなあと思ってしまうなにかが(怪我上等なギャグマンガ時空と現実的なラブコメ時空が混在して悪い方向に作用しちゃってるよなあと思う)

読了日:3月21日 著者:まったくモー助,夢唄

サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)感想

「紙の本」への深い愛情が伝わってくるお話。登場人物たちの暖かい気持ちと、それに並行して存在する、それぞれのどこか病のような本への執着が素敵だった。

読了日:3月21日 著者:紅玉 いづき

新生徒会の一存  碧陽学園新生徒会議事録 下 (富士見ファンタジア文庫)新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 下 (富士見ファンタジア文庫)感想

日守のキャラが予想外すぎたというか、前生徒会で同系統だったあの子と見事なまでの書き分けがなされていてふきだした。そして次代に受け継がれる鍵×守……//「卒業編」の飛鳥でもそこまで深くは突っ込んでこなかった鍵の「ハーレム思想」に対し、クリティカルに心を折りにかかる「自爆テロ」が壮絶。精神的外傷を殴打される展開の連続で、それでも必死に立ち上がる。相変わらず鍵の思想には一切共感できないけど、かっこいい。//「世の中が面白いんじゃないの。貴方が、面白い人間になれたのよ」で不意打ちじんわり。

読了日:3月22日 著者:葵 せきな

神学校 -Noli me tangere- 上 (Dariaコミックス)神学校 -Noli me tangere- 上 (Dariaコミックス)感想

ニールいい人

読了日:3月25日 著者:なつみ 開

神学校 -Noli me tangere- 下 (Dariaコミックス)神学校 -Noli me tangere- 下 (Dariaコミックス)感想

上下一気読み。事前に聞いてたけど個別ルートメインにしたお話だったので割とストーリーにかかわらなさそうな他のキャラは「そういえばこんなひと居ましたね…!?」って展開だったけど、面白かった。父親の死の真相とか黒幕の正体とかはあっさりでてきてしまってちょい拍子抜けだったけど、終盤の展開は定番だけどとてもゾクゾクする。あと描きおろし漫画のもだもだ感とてもおいしいです。

読了日:3月25日 著者:なつみ 開

王子はいつでもガチ勝負!     はじまりは神剣、だろ? (角川ビーンズ文庫)王子はいつでもガチ勝負! はじまりは神剣、だろ? (角川ビーンズ文庫)感想

女装で和風ファンタジー!と聞いて飛び付いたんだけど、何をしたいのか色々な意味で焦点を絞りきれてない感じでいまいち乗りきれなかった。どの要素も魅力的なのにどれも中途半端にしか描いてもらえなくて乗りきれないというか、せめて音葉と女子校潜入系少女漫画展開したいのか魁と引き裂かれた男子の友情的ななにかをやりたいのか颯人との倒錯ラブコメしたいのか、どっかにちゃんと比重をかけてしっかり描いてほしかった。唯一正体バレてない颯人と対する時、緋央とヒヨコちゃんでまるでやりとりが変わるのはおいしかった。

読了日:3月25日 著者:望月 もらん

バカとテストと召喚獣11 (ファミ通文庫)バカとテストと召喚獣11 (ファミ通文庫)感想

物語が完結に向けて色々動きだした感じ。様々な状況に鹹め取られて身動きを取れなくなった雄二を蹴飛ばしてでも立ち直らせようとする明久の強固な信頼に胸が熱くなる。

読了日:3月28日 著者:井上堅二

特装版 バカとテストと召喚獣11 (ファミ通文庫)特装版 バカとテストと召喚獣11 (ファミ通文庫)感想

本編の感想は通常版のほうに書いたので、ドラマCD関連周りの感想だけ。「バイト」美春父の序盤の廃人っぷりと後半の狂戦士ぶりが凄すぎる。明久母まさかの甲斐田さんだった…流石の素晴らしい英語の発音。「子供」本編もよかったけど、メイト特装版のキャストトークCDで中の人たちが話し合ってた妄想カップリングが楽しすぎて…男同士のカップリングにもにやにやしたけど久保君×美春の子供は割と真面目に見てみたい。

読了日:3月30日 著者:井上堅二


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サエズリ図書館のワルツさん 1

 
sime

本が手の届かないほど遠くにあると思っていたこと。本が母と娘を繋ぐ絆であったこと。本が祖父への畏れであり、忘れ得ぬ思い出であったこと。そして、強すぎる願いゆえに、たった一冊の本すら手放せないこと。そこにあるすべての本には数え切れない“想い”があり、そこに集うすべての読者にはその数だけの“物語”があった。さえずり町のサエズリ図書館。それは本の“未来”が収められた、美しく、不思議な図書館。紅玉いづきが詠う、すべての書物への未来譚―。あなたにとって大切な一冊は、きっとここでみつかる。(「BOOK」データベースより)

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「わしは毎日本を読むがね、娘はわしの本好きを、贅沢趣味だと渋い顔をしたし、端末映像やデータの方が万倍面白いと、何度も言ったよ。それは正しいんだろうと、わしも思う」
続いて落ちた呟きは、悔いのようであったし、諦めのようでもあった。
「行き過ぎた執心は病だ」

 電子書籍が普及し、最早過去の遺物となってしまった未来。そんな時代において紙の本を今もな多数所蔵する「サエズリ図書館」を舞台に、司書のワルツさんと様々な人が繰り広げる物語。

 登場人物達の「紙の本」への深い愛と、そして病のような執着に溢れるどこか冷たくそして暖かい物語。ここではない別の世界の遠い未来のお話だけど、本好きには色々と感じる部分が多くて楽しかった。書物を通し、それぞれの理由で図書館にやってきて本を借りていく人達と、それを貸すワルツさんと、そこで出会う利用者達の心のふれあいににこにこしてしまう。

 どのお話も凄く好きなのですが、全く本とは関係ない理由から図書館を訪れ、本に夢中になっていくカミオさんのお話と、親族の本を引き取ろうとしてやってきたモリヤさんのお話が好き、というかちょっとドSなモリヤさんをぐいぐい我田に向けて引っ張っていってしまうカミオさんの男前女子っぷりが個人的には大変たまらなくて!!というか、本に興味のなかった人・嫌いだった人が少しずつ本に向かって心を開いていくお話が好きなんだなあ私……カミオさんがはじめてワルツさんの図書館から本を借り、最初は気乗りしなかったのに段々本の世界に惹かれていくのが、本当にたまらない。

 第一話のカミオさんのお話は公式サイトで無料で読むことが出来るので、気になった人は読んでみると良いと思います。

最前線「サエズリ図書館のワルツさん」

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王子はいつでもガチ勝負! はじまりは神剣、だろ?

 

剣と武勇を誇る火高国の王子・緋央、ケンカは基本ガチ。生き別れた悪友の魁をめぐって大暴れし、キレた父王に男子禁制の神域にぶちこまれることに。“巫女”修行しなければ追放、正体がバレても一発アウト!なのに、キレイすぎる女装姿をヒガむ女子達からイジメられ、隣国男前王子の颯人には見初められてしまい!?大和男子の本気、見せます!?熱血和風ファンタジー、誕生。(「BOOK」データベースより)

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 不幸を呼ぶ王子として不遇な扱いを受けてきた王子・緋央は他国の王子と喧嘩沙汰になったのをきっかけに巫女見習いとして斎宮にぶちこまれることに。そっちでも巫女見習いの少女達から陰湿な苛めを受けたり、散々な目に遭っていたが……というお話。

 和風で女装でファンタジーで……と、好きな要素が詰まっているので購入したんだけどなんかどっちつかず感が強くて残念。離れ離れになった親友・魁との友情をやりたいのか、次期斎宮候補の少女・音葉を巡った少女漫画系バトルをやりたいのか、それとも女装にホレてしまった隣国王子・颯人との見た目少女漫画事実上BLな倒錯ラブコメをしたいのか……せめてどれか1つに焦点を絞ってほしかった気がする。というか、あれだけメインを張っているのにあらすじに音葉の存在1ミリも匂わせてないのは地味にこう、ズルい気が……。

 女装要素も個人的にはものたりないんだけど、主要人物の中では唯一どちらの緋央も知っているのに正体のばれてない颯人の前で、「緋央」と「ひよこ」でキャラクターを使い分けるのがとても美味しかった。というか女装時は完全にラブコメなのに、「緋央」と颯人ではライバル的な関係性になるのすごくいいなあ。この辺もうちょっと深く掘り下げてくれたらいいのに。

 どの関係性も好きなんだけど、どの関係性も中途半端なのが本当に残念でした。続きは……うーん、多分買わないかなあ。

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新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 下

 

ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、青春を謳歌しております!!未だ生徒会室に来ない美少女新役員二人の説得に奔走する我らが主人公、杉崎鍵を襲うかつてない危機。「ね、アンタ。明日、アタシとデートしなさいよ」「お父さんと一緒に、食事してほしいなぁって。カレシとして」自称、ハーレム王(笑)にシリーズ初のモテ期到来!?「愛する杉崎さんの顔がどうしても見たくなりまして」攻略不可能キャラかと思われた風見めいくまでも巻き込み、ついにハーレムルートへ―。(「BOOK」データベースより)

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 旧生徒会メンバー卒業後に1人碧陽学園生徒会に残った杉崎が、新生徒会メンバーとのフラグ構築の為に奔走するアフターストーリー下巻。今回は前回攻略できなかった二人を中心にした物語です。

 まず、素顔からして謎で上巻では存在を匂わせる程度の出番しかなかった日守東子。表紙でいきなり明かされた素顔からして、無口系のクールビューティキャラとかを勝手に想像してたらまさかの真冬ちゃんの同類だった!!しかも真冬ちゃんがナマモノと商業BLを主食にするゲーマー腐女子なのに対し、こちらは二次創作を主食にするアニメマンガ系腐女子。いや、なんでしょうね腐女子キャラの描き分けが秀逸すぎてどんな顔したらいいかわからないの。すごい……二人とも重度な腐なのに腐の方向性がちゃんと書き分けられている少年向けライトノベルて……なんていうか、凄くこう、希少なものを見た気がしました。そして次代へと受け継がれる鍵×守……

 そしてこれまで影に日向に新生徒会の面々を妨害してきた事実上のラスボス・火神北斗。他の3人もそれぞれ重い過去を背負っていましたが、彼女の抱える物は予想した以上に重たかった。「卒業編」の飛鳥でもそこまで深くは突っ込んでこなかった鍵の「ハーレム思想」に対し、クリティカルに心を折りにかかる「自爆テロ」が壮絶。いやでもまあ、こんな父親に育てられたらそりゃあ……ってなるよなあ。

 ハーレムエンドを目指す上でこれまでは目を瞑ってきた部分をまざまざと見せ付けられ、心も折られかけた鍵が新生徒会の面々の(ちょっと厳しい)言葉を受けてなんとか立ち上がり、いつも通りに身を削って奔走する姿が印象的でした。なんだかんだで、鍵は本当にかっこいいんだよなあ。ハーレムの思想自体は正直……と思う部分もあるけれど、火神の父のようなものではなく、彼ならばもっとあたたかい関係を構築してくれると信じられる何かがありました。火神編はぶっとおし病んだ展開の連続だったから、火神が○ンデレ進化したってちっとも意外じゃないぜ……意外じゃない、ぜ……(震え声)

 最後の最後で満を持して登場するくりむ前会長と鍵のやりとりがまた大変に良かったです。生徒会室を舞台にしながらも卒業生と在校生という「生徒会」という枠組みから外れたところで展開される関係性がとても甘酸っぱい。くりむの名前を呼ぶあたりのやりとりが可愛すぎてもう…!!

 これにて「新」シリーズもひと段落。あとは短編集を残すのみですが、そちらでは「いつもとおり」の旧生徒会の姿が再び見られるということで、そちらもとても楽しみです。

 その小さな胸を張って−誰の受け売りでもない、彼女自身の中から出来たのであろう言葉を、語った。
「世の中が面白いんじゃないの。貴方が、面白い人間になれたのよ」

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バカとテストと召喚獣11

 

キスからはじまる全面戦争? 遂にクライマックス突入! Aクラスとの勝負に水をさされてしまった明久たちFクラス。しかも今度は二年生vs三年生の試召戦争!? 抗議も虚しく結局三年生に挑むことになってしまった二年生は、各クラス代表で会議を行うことに……。しかし「卑怯汚いは敗者の戯言」をモットーに勝ち抜いてきたFクラスへの風当たりは厳しく主導権を得られぬまま試召戦当日に――。「死になさいピッグマン! 」「アキちゃん、お着替えしよ?」まさに勝敗は予測不能!? 遂にクライマックス突入の第11巻!! (公式サイトより)

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 完結目前・クライマックス突入の第11巻。いつも通りのバカをやりながら、少しずつでも確実に完結に向かって伏線を回収しているのが感慨深いような、寂しいような。

 2年vs3年という大舞台。学年代表である翔子を筆頭に各クラス代表が采配を振るう中、これまでのFクラスの活躍を面白くなく思う面々の思惑で采配権限を極限までそぎ落とされてしまった雄二。1人で抱え込み鬱屈する雄二の傍に居ながらも必要以上にべたべたする訳ではなく、何も言わずに絶対的な信頼を寄せる明久の姿が印象的でした。雄二がうまく立ち回れて居ない分、普段は容赦なく貶すはずの明久がさりげなく雄二を持ち上げる場面が多かったような気がします。

 そして同時に、雁字搦めに身動きを取れなくなっていよいよ動かなくなった雄二の背中を容赦なく蹴り飛ばして、強引に先に進ませようとするのも明久で。それに応えてこれまで以上に不敵に立ち上がる雄二も、どうしようもなくかっこいいなあちくしょー!!今まで以上に、二人の信頼と相棒関係が輝いていた巻でした。

 しかし、7巻といい今回の11巻といい雄二は割と……見た目に似合わず繊細ていうか……今回の中盤の雄二のヒロイン力の高さについて問い詰めたい。とても問い詰めたい。終盤から立ち直るまでの立ち位置が完全にヒロインじゃないですかー!!!!いや、明久のヒーロー力が高すぎるのかもしれないけど。

 そして、長らく曖昧なまま誤魔化されて来た雄二と翔子の関係に遂に一応の形での決着が。ここまできっぱりと雄二が意思表示をしてきたのはちょっと意外だったけどというか、これつまりかなり初期から気持ち的にはでれてたってことですよね…正直、最後まで意思表示せずに逃げ回っていて欲しい気もするのですが、形に拘りすぎるあまり思うように気持ちを伝えられず、明久達に悟られて悶絶する雄二の姿が微笑ましすぎるので見ているこっちまでニヤニヤしてしまい、本当にごちそうさまでした……っていうか本当に今回の雄二はヒロイン力が高すぎますね!!とてもかっこいい役回りで、9巻以降は雄二視点からの語りも増え、名実ともに本編第二の主人公といっても過言ではないキャラクターになっているのになんなんでしょうかこの雄二のヒロイン力。

 明久側も高城先輩と姫路さんを巡るやりとりを通して、これまでとは少し違った感情が芽生え始めている様子。姫路さんと高城先輩の関係、美波の日記帳の件、そして謎の留学生リンネ君の動向なども含めこちらの伏線はこのまま次巻へ持ち越しといった感じだけど、これらの伏線をどうやって回収するかも楽しみだなあ。

 これまでの関係性が徐々に変わっていくのが感じられて、終わりが近いことを実感させられる巻でした。本当に、本当に好きなシリーズだったので終わってしまうのが今から恐ろしいんだけど、同時に次の巻ではこれまで通りの雄二の采配が見られる事が本当に嬉しい。今回の試召戦争の展開自体はものすごくストレスのたまる展開だったので、どうやって下克上して勝ってくれるのか楽しみ。

 本当に、続きが楽しみです。


 ところで、一部店舗の店舗特典となっているバカテス×ハルヒのコラボ小説が大変良いものでした。ハルヒのストーリーをアニメの方も含めある程度わかっていないと厳しい作品でしたけど、原作アニメの細かいネタまで拾ってキャラクター達が暴れまわるのが本当に楽しい!!あと、長門のキャスティングはそこしかないと思ってましたけど予想以上の完成度の高さに笑いが止まりませんでした。挿絵があっても!!よかったんですけど!!!

 明久と雄二の華麗なる主役継投術にもニヤニヤがとまりませんでしたが、とにかく公式のやってることが薄い本すぎて本当にごちそうさまでした。

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