数ヶ月遅れで開催されることになったアンダーウッドの収穫祭を舞台に、様々な思惑が絡み合うシリーズ第5巻。
水着!とか縁日!!とか食べ放題!!!とか全体的に箸休め巻なイメージだけど、その裏で各面々の成長や、信頼、今後への伏線張りを着々と行ってる感があってとてもたのしかった!飛鳥や耀の成長も勿論だけど、例え大きな手札を持っていたとはいえ大手商業コミュニティの長と互角に渡り合うジンの成長が本当に凄かった。
自分が育てたといってもいいジンの、そして同じ問題児仲間である飛鳥や耀へ向ける十六夜の考えが少しずつ変わってきているのも感慨深かった。今アニメでやっている原作序盤の展開を見ているとけっこう十六夜って彼女達を自分よりも下というか、仲間となってからは庇護すべき対象としてとらえていた感じが強かった気がするんだけど、そんな十六夜が3人を同志として信頼して大事な局面を譲る場面が多かったように感じられて。
各々の様々な成長を描く一方で、やっぱり爽快な俺TUEEE要素も忘れちゃいないのがこのシリーズの楽しいところ。前回の戦いを経て今まで以上に成長した問題児達3人が力を合わせて戦う“ヒッポカンプの騎手”は本当に楽しかった!大きな実力を持つけど過去のとある出来事がきっかけで何事にも本気を出せなかった蛟劉が十六夜との戦いでその熱さを取り戻す展開はアツい。
昇格にむけての連盟の準備も着々と整い、色々なことが明かされて、今後の展開がますます楽しみになりました。
▼ 最近の記事
はたらく魔王さま!7
電撃文庫MAGAZINEに掲載された短編にちーちゃんと真奥の出会いを描く中編書き下ろしを加えた短編集。
あらすじ出た時から物凄い期待してたんだけど、漆原が訪問販売に騙される「魔王、誠実な商売を改めて決意する」が色々な意味で期待以上だった。珍しく責任を感じてしおらしくしているのに、結局芦屋がいないと自宅すら警備できない自宅警備員・漆原さすがのニート駄天使すぎる。まだとても慣れているとは言えない人間達の社会に振り回される元魔王軍TOP3とは対象的に、横からやってきてキビキビと事態の解決を図る女子3人がとてもかっこよかった。そしてラストの漆原デレにニヤニヤせざるをえない。
真奥が拾ってきた捨て猫に情が移ってしまう面々を描く「魔王、捨て猫を拾う」と真奥と恵美がアラス・ラムス用のお布団を買いに行って各所で夫婦扱いされたり微妙な距離感にわたわたしたりする「魔王と勇者、お布団を買いに」も相変わらずの地についた生活感満載でとてもたのしかった!そしてどたばたと楽しい物語の中、異世界の魔王とは思えない真奥達の人間臭さに困惑する恵美と鈴乃や、現在の家族のような関係がいつまで続くのかと様々な意味で考えてしまう恵美の様子がとてもよかった。
「はたらく女子高生 ? a few days ago ?」は進路に悩む千穂が偶然放課後に立ち寄ったマグロナルドで起きたトラブルをきっかけにしてマグロナルドでのアルバイトに応募するお話なんだけど、千穂ちゃんと出会ったばかりの真奥の常識の抜けっぷりヤバイ。仕事に関しては気配りまで完璧なのに、それ以外の日常知識が抜け落ちすぎな真奥さすが過ぎる……色々な意味で、あれでも本編開始時の真奥は色々社会勉強した後だったんだなあと実感するお話でした。
勿論バイト先の選択も良かったんだろうけど、その一方でバイト先でこれだけ和やかな人間関係を築けたのは彼女自身の人柄と、たゆまぬ努力のお陰なんだなあ。仕事を少しずつ覚えながら、なんだかんだで少しずつ真奥に惹かれていく千穂ちゃんが始めての気持ちに翻弄される様子がもだもださせられて大変可愛い。まだ自分の気持ちを自覚しきっていない千穂ちゃんの姿が可愛すぎる。
その一方で木崎店長のかっこいい大人ぶりにひたすらシビれる話でした。物事の考え方も物凄く憧れるけど、彼女の人材を見抜く目ってわりと尋常じゃないよね。
「そんな先のことなんか考えなきゃいい。来年のことなんを言えば鬼が笑う。大人になったって一年先のことも分からないのに、君達のような子供にそんな大味な選択を迫る今の大人社会の尻の穴の小ささはまことに嘆かわしいな」
そして木崎は、はっきりと言い切った。
「進路というのは、明日のために今日、何をするかを考えることだよ。一年先のことは分からなくても、明日自分が何をしたいかくらいは分かるだろう?」
ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
同盟国に行く予定だった天才少女の姉・グリンダが失踪。彼女の双子の弟のシャールが身代わりになることになってしまう。ドレス姿で王様の子供達の家庭教師をさせられることになったけど、子供達は一癖も二癖もある面々で……!?
あらすじを見ると女装物っぽい感じだったけど、女装物というよりも入れ替わり物として面白かったー。天才の姉を持つ平凡な弟の苦悩とか、男だとバレそうになるハプニングが満載でとても楽しい。しかも、本人は一生懸命バレないように努力したりして気を揉んでいるというのに、殆どの人たちは“彼女”の行動を勝手に良い方に良い方にと“解釈”してしまうので、噂と誤解がどんどんあらぬほうに一人歩きしていく展開が面白かった。姉のような天才を理解できないと考える一方、「彼女が居ればなんとかなる」みたいな、どうしようもなく彼女の存在に依存しているシャールの弟ぶりも可愛かったです。
個性豊かな王様の子供達や国の人たちに囲まれて、姉の戻りを待ちながらなんとかやっていく“彼女”なんだけど……一体何本のフラグを乱立させてるんですかこのフラグ建築士!!敵味方・性別すらも関係なくどんどんフラグが立ってしまう終盤の展開が面白すぎて!まだまだ入れ替わりは続きそうな気配ですが色々な意味でこれはどうなってしまうのか楽しみです。
ROBOTICS;NOTES 2 キルバラッド・ファントム
「Robotics;Notes」の物語を登場人物の1人・神代フラウの視点から追うノベライズ第2巻。さりげなく出てくる「栗御飯とカメハメ波」の名前にふきだしたのは私だけじゃないはず。
原作ゲームでいうとフラウの個別ルート入る直前くらいまでのお話。個別ルートに入ってしまうと、基本的に海翔・アキとメインとなるヒロイン以外の動きが見え辛くなるので、物語の中でも特に殆ど動きのみえなかった淳和ルート間の彼女の動きが見れたのがとても面白かった。いつも通り変な事を言ってるフリして内面では深く動揺し、傷ついていたんだなあと思うと胸が痛い。そして彼女の気持ちを敏感に察するとか当然できなくて、すげない態度を見せる海翔がさすがすぎました。
あと、ちょくちょく挿入される過去のフラウ母の視点が…!!原作と某ノベライズを呼んでいるとあの黒幕さんめが!!という気持ちになること請け合いなのですが、ほんと、びっくりするほど何もかもが黒幕である彼の元に集結するようできているのが改めて……。
次巻ではいよいよフラウルートでの物語に踏み込んでいくのでどうやって物語を補完してくれるのか楽しみです。しかし、他のキャラクターのスピンアウトが入るってどれのことなんだろう。個人的には愛理ルートでのフラウの動きとか見たいんですがそういうのこないですか。
ゲジ姉たんにオススメの薄い本教えてもらいたい。
読了記録まとめ[2013年1月分]
1月の読了冊数は13冊でした。
2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:37冊 / 読んだページ数:7825ページやましいゲームの作り方 (ガガガ文庫)の感想
粘着音のつくりかたわろた。面白かったけど、エロゲ会社でのエロゲ製作と学園生活どっちの描写もいまいち盛り上がりにかけたかなあという気持ちが若干…。
生徒会の一存 8 (ドラゴンコミックスエイジ)の感想
“これからも彼らの日常は続いていく”とゆるっとほの暖かく締める終わり方がとても好きでした。原作にあったシリアス展開は一切挟まず、あくまで彼らの幸せで閉じきった日常のみを描ききって原作に帰って行くような終わり方が素敵。あと、会長と杉崎のキャッチボール話の破壊力やばい!!はがないコラボは買い逃がしていたので収録してくれてありがたかったです。
ハイキュー!! 4 (ジャンプコミックス)の感想
序盤からスガさんの熱意にきゅんきゅんさせられた!思うようにいかず試行錯誤を続ける日向を激励する先輩たちの頑張りが熱い。練習試合の真剣なぶつかり合いと、それとはうってかわっての試合前後の両校選手の仲良し具合にものすごくときめいた。セッター二人のコミュ障対決可愛い。キャプテン二人の昼行灯対決ニヤニヤする。西谷さんまじ旭さん大好きすぎて微笑ましい!旭さんのガラスハート……。そして田中先輩いつのまにそんなに意気投合しちゃったの!男子高校生全開すぎるやりとりにニヤニヤとまらなかった。
魔女の絶対道徳 (ファミ通文庫)の感想
伝奇系ちょいエログロ暗黒ラノベかとおもったらむしろ重たい設定をツマミに人外ヒロインたちとのちょっとかみ合わないサツバツとした下ネタ系会話劇を楽しむのがメインだったみたいな。前者を期待していたので、おおう、となったけど面白かったです。主人公は死にかけてるんだからもうちょっと瀕死ぶり強調しても良かった気がする
生徒会の土産 碧陽学園生徒会黙示録7 (富士見ファンタジア文庫)の感想
いろいろ開き直った葉露君のリリ姉へのぶっちゃけ具合にものすごいニヤニヤする。そして本編並行で進んでた2シリーズに綺麗なオチをつけてからの、シリーズ登場人物勢ぞろいの二次会のぐだぐだっぷりが最後まで彼ららしく、とてもたのしかった。生徒会の中だけではじまった閉じた物語にこれだけたくさんの人物が関わってきたのだなあとおもうと感慨深い。枯野マジツンデレ。あとオチがまさかの兄さん。
新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 上 (富士見ファンタジア文庫)の感想
1年の時に旧生徒会メンバーによってフラグを立てられた(ただし杉崎側のみ一方的にw)杉崎が、色々合ってこんどは自ら新生徒会メンバーとのフラグ構築の為に奔走するお話。メインのお話も楽しいけど、旧生徒会メンバーや家族や幼馴染、そして学校では親友やら宿敵やらに支えられながら孤軍奮闘する姿が楽しかった。風見めいくとの相棒関係も美味しいなあ。
時には玩具のように (ぶんか社コミックス)
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6 (GA文庫)の感想
序盤の揺らがない夏川真凉さんどこいってしまったんだよ可愛すぎる…あと黒歴史ノートが過去最大級にズルい
鬼灯の冷徹(1) (モーニング KC)の感想
実はギャグだよと聞いてはいたけど聞いてた以上にはげしくギャグだっためちゃくちゃ笑ったwww仲悪しな似た者同士は良いものです。
ROBOTICS;NOTES -Pleiades Ambition-1 (アライブコミックス)の感想
日高親子の昔の仲良し親子っぷりが可愛すぎる。何度も壁にぶつかって挫折を経験した昴の複雑な心情は原作ゲームでもうっすらとわかるように描写されていたけど、改めてロボットに対する情熱やただ真っ直ぐに夢に向かって突き進もうとするロボ部(というかアキちゃん)への内心の屈折した感情が見て取れて、とてもよかった。
メガネ男子ピンク奉仕 (ジュネットコミックス ピアスシリーズ)の感想
「コスプレは脱がしちゃだめなんだ!!」まったくそのとおりだとおもいます描き下ろしの着衣じゃんけん!が!!個人的には、メインの話以外は全体的にもうちょっと受の子に恥じらいとツンがあったほうが好みなんだけど、攻めの子の着エロ関係のこだわりが大変美味しかったです。女装じゃなくても徹底的に受けの子を脱がさない徹底具合が素晴らしいと思いました。あと「恋愛マニュアル」の、普段寡黙なのに突然饒舌になる攻おいしい。
ぼくらの 1 (IKKI COMIX)の感想
基本設定は知っていたけど、あらためて初手から既に全力で全滅エンドの予感しかしない…
ぼくらの 2 (IKKI COMIX)の感想
その後の運命が明確になってしまったぶん、選ばれた子供たちがその時までをどうやって生きるかに焦点が…今巻で犠牲になった2人がどっちもとても良い子達なのでとてもやりきれない。
ぼくらの 3 (IKKI COMIX)の感想
「精神がまともなの、加古と古茂田くらい」でなんとなくあーっとなった。加古はほんとに普通の少年の反応だよなぁ。そして本田さん色々壮絶…。
ぼくらの 4 (IKKI COMIX)の感想
チズの最後せつない……。
ぼくらの 5 (IKKI COMIX)の感想
うわあ、敵の正体うわあ………。マキちゃん良い子…。
ぼくらの 6 (IKKI COMIX)の感想
キリエと田中さんの会話、考えさせられるなあ。先生はあれだけ色々あったのに変わらずドクズ……
ぼくらの 7 (IKKI COMIX)の感想
コモの最期せつなすぎる……
ぼくらの 8 (IKKI COMIX)の感想
アンコの話の最後の最後でジワっときた。ウシロが〜、というのはなんとなくそんな予感がしてたけど、最後のカナちゃん!?
ぼくらの 9 (IKKI COMIX)の感想
ま、前巻から引き続きわかりやすい死亡フラグ会話はやめるだーー!!カナちゃんけなげすぎる…。マチちゃんの正体はとにかくコエムシがって……えぇっ!?
ぼくらの 10 (IKKI COMIX)の感想
ウシロとマチの旅にジワジワ泣かされるわ二人のもどかしいやりとりにニヤニヤしたりしてたらこれだよ……これ…だよ……。
ぼくらの 11 (IKKI COMIX)の感想
最後の最後でコエムシがかっこよすぎて困った件。ウシロの戦闘はもうちょっと綺麗に終ると思ったのに最後の最後で壊滅的に救いなかったなあ…。
H+P(10) ‐ひめぱら‐ (富士見ファンタジア文庫)の感想
エリス様ナイスFUTOMOMO!!(コメント書いてる最中にエラー出て消えたのでなんかもうこれだけ書いておけば良いような気がした)
おこぼれ姫と円卓の騎士 将軍の憂鬱 (ビーズログ文庫)の感想
ノーザルツ公の追及をかわしつつ、歴戦のオジサマを口説き落とすレティまじ男前!!クライマックスのやりとりで転がった。
H+P(11) ‐ひめぱら‐ (富士見ファンタジア文庫)の感想
だめだこの主人公なんとかしないと…。恭太郎より恭太郎を説得するアレスタがかっこよすぎたので、もうそろそろ彼に日の目を見せてあげてください。あと、姉ちゃん反則すぎワロタ。
H+P(12) ‐ひめぱら‐ (富士見ファンタジア文庫)の感想
正直、タイトルで判別できない短編集を完結目前に挟むのやめろしと思うんだけど、カリギュラと桜子の話はこのタイミングでないと入れられなかったよなあ。11巻の恭太郎の行動に対してフォロー入ってたのはよかった。
ラストゲーム 3 (花とゆめCOMICS)の感想
合宿からの遭難→お見舞いコンボとか、あと蛍君をふまえた微妙な三角関係っぽいアレとか、もうなんかほんとニヤニヤとまらないやばい。
ノーゲーム・ノーライフ3 ゲーマー兄妹の片割れが消えたようですが……? (MF文庫J)の感想
2巻のラストがアレだっただけに、最初からクライマックスすぎる。片割れを見失った白が壊れそうになりながらギリギリの所から「真実」を見出していく展開がアツかった!しかし、本当にもとの世界で何があったというんだ…//あとがきからもれ出てくる流れが色々家庭内製手工業すぎてヤバい。本文に挿絵にコミカライズの下書きまでってどんだけ…
H+P(13) ?ひめぱら? (富士見ファンタジア文庫)の感想
さいごのさいごで中○しだの生○だのと壮絶な生々しさだった…そこはファンタジーのままおわらせてくれよ!本編終了時点でメルルちゃん15歳も正直ギリギリ感ありすぎるけどカリギュラ様11歳はガチでアウトだとおもう。
暁のヨナ 10 (花とゆめCOMICS)の感想
テジュンが残念すぎて可愛すぎる。少しずつヨナ一行に感化されて良い方へと変わっていくのがアツかった!そしてヨナ姫かっこよすぎ。
うそつきリリィ 10 (マーガレットコミックス)の感想
主人公カップル関係ない所で三角関係デキたりほもゆりな四角関係が出来上がっている…!!太陽の孤立無援っぷりがさすがの不憫No.1男子だなあ。表紙見て一瞬最終巻かとおもったむしろヒドい引きで次巻につづいてた。
どうにもならない (Dariaコミックス)の感想
独占欲強いやんちゃ系年下攻×可愛い系で無防備男前な年上受美味しい…!!メインのカップリングが好きすぎるんだけど、途中からパパンが可愛すぎて目が離せなかった…どっちのカップリングも大変美味しかったです。親子でストーキングと盗撮しすぎふいた。
フキゲンシンデレラ(1) (電撃ジャパンコミックス)の感想
表紙と主人公の名前につられて正直すまんかった…序盤はアキちゃんがずっと彼シャツ状態だったので大変美味しかったです。それはおいておいて、すごい、主人公含め登場人物にキチガイしかいない(※褒めてる)サスペンスっぽい何か。色々導入部分という感じなので今後の展開が楽しみ。
フキゲンシンデレラ(2) (電撃ジャパンコミックス)の感想
サラシをはがす場面が大変いかがわしい。そして主人公の過去うわあ…TSだけじゃなくて、微妙に二重人格状態になってると見ていいんだろうか?伏線ばかり増えていく感じで、どういうふうに回収していくのか楽しみ。
アーマード・マーメイド (富士見ファンタジア文庫)の感想
びっくりするほど正統派なスポ根系近未来バトルものだった!主人公が自分の実力を自覚し、底辺から必死に努力して、今の自分に何ができるか考えて、必死に周囲に喰らいつき、おいついていこうとする姿がアツい。なんだかんだで潜在能力に目覚めそうな気配だし、色々一筋縄ではいかない黒幕もいそうだけどその辺も今後どうなっていくのか楽しみ。幼なじみとの無自覚夫婦具合がたまらなかったです。
はたらく魔王さま!ハイスクール! 1 (電撃コミックス EX 185-1)の感想
用務員な芦屋も大変微笑ましいけどヒキニートストーカー生徒会長な漆原が可愛すぎてそれだけで元をとった気分に。しかしどうせ学パロなら原作をアレンジしながら踏襲する展開じゃなくて一通りキャラだしした後はオリジナル展開とかではっちゃけてくれてもいいきがするんだけど。そういえば恵美は普通に高校に通っていてもおかしくない年齢だった…(素で忘れてた)
おこぼれ姫と円卓の騎士 少年の選択 (ビーズログ文庫)の感想
最後の1Pが反則過ぎる!!未来の王としては優しすぎるレティの考え方にいろいろなことを気づかされ、そして憧れていくアストリッドの姿にニヤニヤした。あとノーザルツ公とレティの似たもの同士が故の奇妙な信頼関係美味しい。
読書メーター
おこぼれ姫と円卓の騎士 少年の選択
いつか来るだろうとおもってたけどついに来たアストリッド回!前巻からの続きで山火事の対処に向かったレティ。デュークとクレイグを現地に残したまま一度王城に戻り、大規模な支援を取り付けたまでは良かったが、戻りの道で襲われて!?……というお話。
なんというか、2人の兄達とはむしろ仲が良いのにそれを許してくれないお国の事情が本当にやりきれない。本人達に争うつもりはないのに周囲がそれを煽り立てる状況が辛かったです。しかも、それをやってる本人達はそれが彼らの為になると思っているのがまたなんというか…。
そんな中、レティとふたりきりになってしまったアストリッドが、未来の王としては弱点にすらなりうるレティの「優しさ」に触れ、これまで以上に感化されていくのがとてもよかった。殺してしまう事よりも難しい、「全員を生かしたまま事態を解決させる」ということをレティの命令ではなく(レティの言葉に感化されたからとはいえ)自らの意思として行おうとする姿に胸が熱くなりました。
また、物語の幕間で展開される過去未来の王たちとのやりとりがまた、良かったなあ。“失恋王”という間の抜けた渾名からは想像できないような重いものを背負ったルートガーの姿に、ゾクリとしながらもかっこいいとおもってしまった。
しかし、色々な意味で最後の1Pに全部もっていかれた感がぬぐえない!!これまで恋愛色が殆どなかったデュークとレティの関係ですが、これは今後は色々と期待しても良いということですよね!?色々な意味で次巻から本気出しそうなデュークとの関係の進展にもワクワクが止まりません。続きが楽しみ…!!
アーマード・マーメイド
「きるらぶ」「ひめぱら」の風見周さんの富士見ファンタジアでの新シリーズ。陸地や人間を喰い荒らす怪物“陸喰い”と戦う戦士“マーメイド”を養成する学校に補欠で滑り込んだ主人公・旭がチームメイトたちと最初はいがみ合いながらも少しずつチームとして成長していくお話。
気持ちだけは一人前だけど実力も才能も底辺な主人公が最初は気持ちばかりが空回りだった所から実力を認識し、落ち込んだりしながらも少しでも弱点を補おうと努力を続ける姿がアツい!潜在能力自体は色々ありそうな雰囲気なのですが、あくまで努力して強くなるというのが良かった。スポーツじゃないけど、爽やかスポ根系なノリ。あとバトルのクライマックスでキメゼリフを吐ける主人公は良いものだ!!!
そして、幼なじみの夕海との両片想い的夫婦っぷりがたまらない!!恋人同士ではないけどお互いを大切に思い合ってることがしっかりと伝わってくる様々な仕草の描写が、本当にかわいいかった。わかりやすすぎるツンデレなリズも可愛い。女子生徒が殆どの学校という設定だけど「ひめぱら」の時のような過剰なエロ描写もなくて読みやすかったです。個人的にはこのまま下手に新キャラだしまくってハーレムにするとかじゃなくて、現在の関係性をあくまで主眼に据えて4人の関係をじっくり描いていって欲しいなあ。
過去の夕海の「事故」に関することとか明らかに一筋縄ではいかなさそうな黒幕の存在とか、今後どういう風に展開していくのかも気になる。続きがとても楽しみです。
ノーゲーム・ノーライフ3 ゲーマー兄妹の片割れが消えたようですが……?
空の不在から始まるシリーズ第3巻。2巻ラストの流れからもわかっていたことだけど、もう開幕からクライマックスすぎた。片割れを見失った白が壊れそうになりながらもギリギリの所でステフの何気ない一言から「真実」を見出していく展開が凄い!まさかの真犯人と、白への信頼と自分自身の彼女への想いの強さだけを頼りに狂気のゲームに身を投げ出す空の姿はとてもアツいんだけど、それと同時に自分よりも片割れの存在のほうが重い二人のありかたが、改めて恐ろしくアンバランスに見えました。なんかほんとうに、絶妙なバランスで成立しているよな…。そしていじめっこと弄られっ子が増えたよ!!
ゲームに勝ち、強力な協力者を得た上で改めての対獣人種戦は、ギャルゲちっくなガンシューティングゲーム。色々とどうみてもぎゃ○がんです本当にありが略。前半のゲームでは白が空への思いの強さを試される展開だったけど、後半は見事に逆。色々な意味で、白のシューティングの腕がはんぱなさすぎて面白いんだけど、それ以上に些細な条件で敵味方が入れ替わってしまうシステムを利用した駆け引きが面白かった!そして獣人種が彼らの勝ちを揺るがさない様に何重にも仕掛けてきたチートを時には容易周到に、時には紙一重で突破していくのがアツかった。常勝故にゲームで勝つことを楽しめない、楽しんではいけないと考えているいづなと、薄氷の上を歩くようなギリギリの駆け引きを愉しむ故に常勝な“空白”。似ているようでまるで違うありかたに、すこしずつ感化されていくいづなの姿にとてもニヤニヤしました。
それにしても、彼女が見た空の“記憶”といい、現代日本を模したステージで兄妹が見せた反応といい、なんか彼らの過去にはまだまだ色々とありそうなんだよなあ……。次巻は海棲種とのバトル!ということでそちらも楽しみなんだけど次回予告のタイトルはあくまで仮の深夜テンション的なアレなんですよね?いや、私にはご褒美なんですけど……兄が○○○○て……。
ところで、あとがきからもれ出てくる流れが色々家庭内製手工業すぎてヤバい。本文に挿絵にコミカライズの下書きまでってどんだけ…
おこぼれ姫と円卓の騎士 将軍の憂鬱
従姉妹の結婚式でデュークを連れ隣国に向かうことになったレティ。彼女には、結婚式のついでに済ませたい用事があった。ところが、旅の最中にアクシデントが起きてつれてきた従者がデューク以外使い物にならなくなってしまう。しかも、イルストラ国では、肝心の花嫁が行方不明になるというとんでもないトラブルが発生していて…
隣国でつれてきた従者達もおらず、デュークも他の事件の調査に向かわせて……とほぼ孤立無援の中、イルストラ国で起きているトラブルの対処に奔走するレティ。なぜか花嫁の不在を執拗に疑うノーザルツ公の追及の目をかわしていく手並みは鮮やかなんだけど、これまで「何の力もない王女」として世間の目をあざむいてきたからこその、知識はあっても経験不足な彼女の弱い部分が透けて見える展開が面白かったです。たとえ人知を越えた能力を持ち、王となる運命を背負っているレティも完璧ではないんだなあ。
そんな状況の中、デュークに代わり彼女の傍に付くことになった“国境将軍”クレイグ。現国王との不和によりナイトオブワン候補筆頭ともいわれた信頼を捨て、わざと最前線に身を置く彼の気持ちをほぐし、少しずつ自分へと目を向けさせていくレティのタラシっぷり……もとい手腕はさすがでした。
王としての考えと彼ら自身の考えが別にあると示唆しながらふたりのわだかまりを解き、彼が一度諦めた夢を再び叶えさせる為に手を伸ばすレティが本当にかっこいい!特に、クライマックスのやりとりにはシビれました。
そして気になるフラグを残しつつ次巻へ続くなんだけど、一難さってまた一難のハードな状況、レティがどうやって立ち向かっていくのかとても楽しみ。
H+P(13) ‐ひめぱら‐
シリーズ完結編。ハーレムエンドになるのは既に既定の路線という感じだったけど、うーん、予想以上の範囲の広さでハーレムが形成されてるなあ。
史上最強の姉・神来桜子との最終決戦!みたいな大きなイベントごとはあったものの、基本は両想いになったトレクワーズの五美姫とのイチャイチャラブラブがメイン。正直、恭太郎の考えには色々モヤモヤしてしまうことも多いんですけど、姫様達も納得済みのハーレム展開だし、世界観的にはいけない事じゃないしな…。ただなんというか、恭太郎はよくも悪くも「ハーレムラブコメの主人公」という、物語にとって都合の良い存在から抜け出せなかったなあと思う。
明かされた一連の物語の真相を聞くと、正直恭太郎よりもガイルーン視点でこの物語を見てみたかった気がします。まあ、それやるとジャンル変わっちゃうんだけど。あと、さりげなく物語の裏で展開されてるアレスタの恋物語にニヤニヤしました。色々な意味で凄い所に着地しちゃったけど、幸せになれてよかったねアレスタ…。
エロ描写、シリーズ初期の奇をてらったエロは笑って読んでたけど途中から変に奇をてらいすぎてあざとすぎて引くわ、逆にマンネリだわみたいな感じになりその辺は本当にきつかったんだけど、シリーズ終盤、お互いに素直になってからのエロコメ描写はとてもよかったです。良い仲になったお姫様達とのイチャイチャは見ていてとても可愛かったです。
しかし、色々な部分をファンタジーな設定で誤魔化して綺麗に落としにかかったんだから、最後まできっちりとファンタジーを貫いて欲しかったというか、ラストでお姫様達が次々に中に出せ云々言い出す場面とか、カリギュラ様が第二次性徴迎えたからもうヤっても大丈夫とか最後なんでこんなに生々しいの!?
メルルの見た目もかなりギリギリアウトじゃないかなって思うんですけど、カリギュラ様11歳とか年齢的にはアウアウにも程があってマジ誰か止めろ……。