表紙が素晴らしすぎてとりあえずサイドバーに表示せざるをえない件について。
ま、まさかの主人公単独表紙、っていうか男単独表紙!!!富士見ファンタジア英断すぎるよくやった感動で涙が止まらないありがとうございますご馳走様でした鍵かっこいいよ鍵!!!!!この調子でどっかの続きが出ない誰かの憂鬱とか、どっかのテストとか召喚獣なラノベも見習うといいと思う!これからの時代は主人公が表紙を飾る時代です!!!!
そういえば、ゲーマーズで買うと先着で中目黒の掛け替えカバーがもらえるらしいですね。
鍵の上に中目黒を覆い被せろという天からの啓示ですか、わかりません><
プロローグ・エピローグの「隠蔽された」「存在しえない」シリーズで少しずつ語られてきた<企業>絡みの話がクライマックスだったりして、一応ストーリー的には「第一部・完」的なお話ではありますが、9割はいつも通りの『生徒会』。なんかこれまで一切裏設定が出てこなかったくりむ会長に色々な伏線が張られ始めた気配を感じますが、基本的にはいつも通りなのでギャグ目当てでこのシリーズを読んでいる人も、私のように「ええっよもやアニメ化を前にしてここで終わり!?」とか思った人も一安心。
本編はいつも通り面白い。もう感想とか書く事が思い浮かばないくらいに安定して面白い。相変わらずテンションの高い会話と小ネタの数々で間断なく笑わせてくれます。個人的には間章?の「副会長男」が好きです。「四散」プロローグで語られた“出会い”のお話のうちの1つになってるんですが、顔もわからない相手に散々振り回される鍵と、彼の“勘違い”を正した彼女の一言にじーんとした。
そして地味に好きなのが会長と富士見書房が作り上げたインチキカードゲームで会長と鍵が決闘する、「決闘する生徒会」。あまりにも理不尽すぎるゲーム展開に爆笑しつつ、ラストはさりげなく熱い展開になってるのにニヤリとしました。いかにも何も考えずに「攻撃力が強ければ強い!」なアカちゃんと、搦め手が得意な鍵らしいデュエルになってるのが面白いなあ。
アニメの予告編を作ろうという話は、頻繁にハルヒとからき☆すたとか出てきて、日常雑談4コマ系といったら京アニの得意分野だよね!生徒会も京アニだったらいいなー☆とか思ってた私はいろいろな意味で涙が止まりません!!よりによってディーンとか……ディーンとか……あそこの会社には、以前スターオーシャn色々と巨大なトラウマがね!(全否定はできないけど、とりあえず自分の好きな作品には関わってほしくない程度にはトラウマが。Fateアニメとかは割と嫌いじゃなかったけど。)
とりあえず<企業>編クライマックスでの鍵がかっこよかったからなんでもいいです!完結はしないまでも主人公交代くらいはありうるんじゃないかとビクビクしてたので、こういう形でひと段落ついてくれて素直に嬉しい。次巻からはプロローグ・エピローグは新展開で「卒業」編が開始…ということで、何はともあれこれからもこの物語が読めるのがとてもうれしい今日この頃です。
「うらら」一覧
スレイヤーズ 2 リナと怪しい魔道士たち
[原作]神坂 一 [著]南房 秀久 [絵]日向 悠二 前回の冒険で出会ったガウリイとシルフィールと共に、アトラスシティにやってきたリナ。ゆっくり羽を伸ばそうとしていたっていうのに、ついた途端に怪しい男が現れて魔道士協会の副評議長・タリムの護衛をしてほしいなんていい始めた。嫌々ながら依頼を受けてはみたものの、なんだかキナ臭い雰囲気で!? |
原作ではポイント登場の準レギュラーだったシルフィールが、すっかりサブヒロイン(?)としてパーティに加わってくるのが面白い。ガウリイを巡る恋のライバルというよりも破天荒だけどまだまだお子様(※本シリーズでは12歳設定)なリナをたしなめる、生真面目な保護者役という感じのキャラになっててなかなか可愛いです。そしてさりげなくナーガを見捨てる発言かましたりして、さりげなく黒い……
1巻と同じく、大元の展開は同じところを辿ってはいるものの死者が基本的に出ない設定になっているということもあり、本編のノリというよりは「すぺしゃる」の方のノリに近くなってます。「魔道士協会」「タリム」「デイミア」「ハルシフォム」などの組織名・人名が覚えられないガウリイの場面を問わないマジボケにリナが涙目でツッコミ入れてるのには思わず噴いた。…ガウリイは本当に凄腕剣士という設定がどうでもいい状態のボケキャラになってるのがちょっと可哀想です…そしてナーガが居るだけでこんなに作品がギャグ化するとは!ナーガ恐ろしい子!
そのほかロッドが主人思いの忠実な護衛になってたり、ハルシフォムとルビアがらぶらぶだったり。ハルシフォムは前回のレゾに続き、挿絵も相まって凄いいい人っぽく…ていうかヒッシャムを思い出s……挿絵って大事ですね。
しかし、このまま進むとコピーレゾの一件とか、アメリアの話とかはどうやって処理するつもりだろう?ゼルガディスは1巻終了時点で死ななかった自分の部下たちと旅をしてるはずなので、そっちをなんとかしないとパーティに加わるのは難しいだろうし、アメリアは設定的にナーガと同時登場できるのかが気がかり(ここまできたら、敢えて絡ませてほしい気もしますが…)。シルフィールを「神官」ではなくて「巫女」と描写しているあたり、セイルーンの話ではアメリアの変わりにナーガを押し出して、PTの回復ポジション的にはシルフィールを…という考え方も出来るんだけど、ゼルガディスとアメリアはシリーズ屈指の人気キャラのはずなので出さないというのも微妙のような……
何より「角川つばさ文庫」がどこまで存続するのかが最大の疑問なのですが。かなり大きな本屋で探しても発売日直後に平台展開すらされてなかったのでそんなに売れてないように思えてしょうがない……スレイヤーズシリーズは結構楽しんで読んでるので、ぜひとも一部ラストくらいまでは頑張ってほしい気がするんですが。(このシリーズの雰囲気的に、二部は無理だろうなあ)
断章のグリム10 いばら姫(上)
なんていうか、久しぶりに色々な部分でクリーンヒットした。針も黒こげゾンビも怖いけど、芽こわい怖すぎる……しばらく植物はノーサンキューだぜ……。
タイトルは「いばら姫」だけどむしろ10巻を読み終わった時点では最初に出てきた学校の怪談との符号性の方が強い感じで、ここから「いばら姫」にどうやって結びついていくのかが気になります。というか都市伝説とか民俗学とか学校の怪談とかが出てきたからか、今回は全体的に前作「Missing」の雰囲気に近いものを感じました。現時点では襲い来る「異端」に対して、蒼衣達側が何の切り札も持っていない辺りもその雰囲気を倍加させているのかも。
一方、「騎士」として悪夢を祓う事に存在意義を見出している雪乃が着実に自らへの無力感とか、悪夢への切り札として扱われている蒼衣への苛立ちを募らせているのがとても不安な感じ。この不協和音が、今後の彼らの関係に着々と影を落としてしまいそうな気がして、ハラハラする。
そういえば、最初の“怪談”で出てきた「子供を池に投げ捨てたお母さん」って、ひょっとして今回登場したロッジのリーダーの“リカ”さんじゃないのかしら。怪談と同じ状況で今回のと似たような泡禍に遭遇していて、下巻で泡禍解決のカギになる……とか。良い形か悪い形かは分からないけど、今回の物語の根幹に関わってきそう。ラストで登場したあの人も気になるし、この事件がどうやって解決するのか、下巻が楽しみです。
嘘つきは姫君のはじまり 見習い姫の災難
[著]松田 志乃ぶ [絵]四位 広猫 ひょんなことから、仕えていた姫君・馨子として後宮に上がる事になってしまった宮子。馨子と有子の二人からのお姫様修行を受けさせられ、悲鳴を上げる毎日の彼女は、冷泉院邸に篭ったまま後宮に戻ろうとしない桐壺の更衣を後宮に連れ戻すよう説得するという役目を申し付けられる。ところが、訪れた先でまた事件が…!? |
今回は1巻よりもミステリー風味が強かった印象?桐壺の更衣を説得するだけのはずだったのにどんどん謎が増えていって事件が混迷する中、万能キャラのメイン探偵役であるところの馨子が途中で一時的に退場して、事件解決に時間制限が加わるところがスリル満点だった気がします。トリックとか事件の謎とかは全然わからなかったので、明かされていくトリックにひたすら関心するのみ。
そして新キャラにして次郎君の兄・蛍の宮が最高!!!なんという、良いツンデレ皇子……意地悪皇子と見せかけておいてちょくちょく他人想い、弟想いな一面を覗かせるのでニヤニヤが止まりません。一方、お人よしでちょっと天然だけど頭の回転は悪くない次郎君もしっかり宮子のピンチを救ったりかっこいいところを見せてくれて、宮子への甘?いセリフにこちらまでときめいてしまいました。後半の蛍の宮と次郎君がだんだん打ち解けていくシーンがまた美味しい!
しかし、個人的には主人公の正式なお相手であるはずの真幸があまりにも空気なのが引っかかって、キャラクターはとにかく恋愛部分ではいまいち楽しめなかったり……周囲が有能すぎる中、宮子と真幸だけがある意味「普通の人間」という感じで、そんな周囲に振り回される二人の姿を見るのが楽しい、という一面もあるのですが、個人的にはやはり真幸にももうちょっと良い所を見せてほしい感じ。ていうかこのままだと普通に後宮入って次郎君とくっついちゃいなよ!!!とか思ってしまうよ…!ヘタレ萌えは、やはり普段のヘタレな一面とは一線を画した有能ポイントをどこかで持ち合わせてこそ、真の萌えを発揮すると思うのです。
次巻はロマンス多めな展開になるようなので、そろそろ真幸の活躍に期待したい。一応源氏の武者なんだから、戦闘で役に立つとか、そのくらいの頑張りは見せてほしい。…でも次は、サブタイからして露骨に舞台が後宮なんだよなあ…どうみても東宮のターンな予感が…。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない3
[著]伏見 つかさ [絵]かんざき ひろ 何かと喧嘩ばかりしている桐乃と黒猫。沙織の提案でお互いの好きなアニメの鑑賞会を桐乃の家で開くことになったのだが、家に帰ってきた京介を待ち受けていたのはすっかりヘソを曲げた二人の姿だった。理由を聞いてみると、元凶はお互いの書いた“小説”にあるらしく… |
というわけで、イマドキの女子高生なのに隠れエロゲオタの妹に振り回される一般人の高校生・京介のお話第三弾。今回は突如ケータイ作家デビューしちゃった桐乃と実はワナビな黒猫さんのお話。箸休め(?)の幼馴染と京介の話がよい具合に癒されます。自宅だとちょっとだけダイタンな麻奈美可愛いよ麻奈美……
やはり二次とはいえ、創作をする者として面白かった…というか興味深かった…というか身につまされたのは(どれだよ)、京介と黒猫がとある事情から桐乃のために電撃文庫編集部に持込をする、というお話。ある意味、努力はするけど基本天才肌の桐乃vs実はかなりの努力型の黒猫の決して相容れない部分が見え隠れしたというか。それでも最後の最後で腐らず、桐乃の味方になってくれる黒猫がかっこよかった。素直じゃない言葉の裏に、紛れも無く桐乃への“友達”としての気遣いが見え隠れしていて、それがとても可愛らしかった。
なんかしかし、今回はなにより最後の編集さんの言葉が凄い心に響いた。
確かに、上手いとかヘタとか置いておいて、作者の描きたいって気持ちが溢れるように伝わってくる作品って、確かにあるよね。技術的な部分は何も考えず、ひたすら楽しんで描いた絵のほうが後で見直すと気に入ってたりするんだよなぁ…
僕が思うに、『その人にしか創れないもの』というのは一人一人必ずあって、それには多くの人に感銘を与える力がある。ケータイ小説のみならず、同人誌や同人ゲーム、WEB小説、それにニコニコ動画やpixivに投稿されているような作品群を含めてもいい。——そういったアマチュア作品全般には、作者固有の『創りたいもの』が、剥き出しのまま転がっていることが多い。商業作品として研磨されると消滅してしまう類の面白さがそのまま残されている。まさしくケータイ小説のように、アマチュア的な良さが活かされた商品を創ろう——そういうビジネスモデルが成り立っていることこそが、ときにアマチュアがプロを凌駕しうることの証明ではないでしょうか。
しかし、最近すっかりオタクがイラスト探すための必携ツール化してきたpixivはとにかく、Twitterはまだまだ一般で通じる単語ではないと思うのですがそのへんどうなのか!いやまあ、この小説のメイン読者層はおそらく「アキバblog」や「かーずSP」を愛読する猛者ばかりなのだろうから、いいんだろうけど、でも…!!!イヴの行動がついったー経由で筒抜けだったというネタが、あまりにも生々しすぎる…!!!
さてさて、桐乃の「最後の人生相談」という言葉が示すとおり、次の巻でターニングポイント?しかし短編集?どっちなんだ…!明らかに何か秘密を隠してそうな「沙織さん」の正体も気になりますし…続きがとても楽しみです。
魔王城二限目
[著]田口 仙年堂 [絵]朝未 “魔人”の子供たちの教師となったエイゴは、彼らと町の人々が少しでも理解し合うために、彼らが人の中で生きていくことが出来るように「社会見学」を計画する。なんとか町の人を説得し子供達を連れて町を訪れるが、町の子供たちの嫌がらせが思わぬ事態を招いてしまい…!? |
今回は表紙の通りキサラとマルスのターン!!社会見学をきっかけにして絵の才能を持つキサラと、不思議な音楽を奏でるマルスの才能がとある人物に認められて…というお話。町の人々と打ち解けるのには予想通りに様々な難題が立ちふさがるのですが、本当に僅かながら“魔人”である彼らと打ち解けようとする人々がいるという事に、なんだかほんわかしてきます。
そして、伯爵、本当に良いキャラだ…!!てっきり権力者にありがちな、横暴な頭の固い貴族かと思いきや、“魔人”達の力を危険視しながらも、評価できる才能があるなら偏見を持たずにきちんと評価し、それを生かさせようとするという、正しい意味で「貴族の誇り」を持った好人物でした。伯爵いい男だよ伯爵。エイゴとの関係にもにやにやします。
しかし一方で「魔人」を排除しようとする軍の上層部の人間…というよりもかつての「英雄」を妄信する狂信者的存在が動き出してなんだかきな臭くなってきた感じ。件の人は「ガーゴイル」でのレイジ的な存在になるのか、それともこの人はまだまだ前座でその上に更なる巨悪が立ちはだかる感じなのか。今後の展開が楽しみです。
それにしても、あとがきが色々凄い。初コミケが夏コミで一般入場っていうのは最大級にきついパターンだと思うんですが!あれ以上にキツかったコミケは、雪が降った年にコミケ一般参加したときくらいだなあ…。
「バカとテストと召喚獣」本の通販はじめました。
ちょくちょく拍手などでお問い合わせをいただいていた、「バカテス」本の通販をはじめました。書店委託とかそういう大それたことはできないので、自家通販で。
通販可能なのは下記の3種類となっておりますので、興味のある方はぜひご利用ください。
※画像クリックで本の詳細に飛びます。
今日から「バ」のつく学生業! (コミックマーケット74発行) | F組は衰退しました (コミックマーケット75発行) | プリンセスロード・ビター・マイ・スウィート (サンシャインクリエイション42発行) |
(コミケ終了まで一時お休み中)
【本の発送状況はこちらから確認できます。】
電撃文庫RPG Cross of Venus+電撃学園RPG文庫
電撃学園RPG Cross of Venus [制作]アスキー・メディアワークス 電撃学園RPG文庫 [著]時雨沢 恵一、五十嵐 雄策、おかゆ まさき、水瀬 葉月、橋本 和也、三雲 岳斗、支倉 凍砂、成田 良悟、竹宮 ゆゆこ [絵]黒星 紅白、しゃあ、とりしも、さそりがため、さめだ 小判、和狸 ナオ、文倉 十、ヤスダ スズヒト、ヤス |
電撃学園RPG Cross of Venus(通常版)
「電撃学園」に通うごくふつうの高校生である主人公と彼の幼馴染・キズナが肝試しをしようと夜の学園に赴いたら購買でメロンパンを貪っているシャナと遭遇、なしくずしに「絶夢」と呼ばれるなぞの存在との戦いに巻き込まれ、電撃文庫作品の人気ヒロイン達と共に作品世界を回りながら物語の改ざんを阻止ていく…というお話。90年代のなかよし読者としては、高瀬綾の「くるみと七人のこびとたち」とか思い出します。
アクションRPG仕立てな作りのゲームで、難易度・易で20時間前後で(隠しボスを除いて)クリア。全16章で各章1?2時間くらいでクリアできるので手軽といえば手軽なのですが、とにかく終盤に入るまでラスボスの手がかりが殆ど掴めないまま「絶夢」の手先と戦うばかりの展開になるので、ちょっとフラストレーション溜まるかも……個人的には、9?15章が丸々蛇足に見えたのですが、気のせいですか…(ぶっちゃけ1?8章のボリュームをもう少し上げて、全作品世界回り終えたら即ラスボス戦、で十分だったと思う)
全体的に良くも悪くも「電撃文庫ファン向け」のアイテムというか、あまり出来のよくないキャラゲーの域を脱してない。8章×2だから8つの作品世界を2回ずつまわるのかと思ったら、一通りの世界を回った後はそれっきり登場の無い世界もあったりして、結構扱いの違いが顕著です。舞台としては「禁書目録」、敵役としては「シャナ」関連が贔屓目で、逆に「ドクロちゃん」と「とらドラ!」の世界には結局ラスト除いて1回ずつしか行かなかったなぁ…。
ただ、最終章のお話の展開は結構好きです。主人公に生徒会シリーズの杉崎鍵から名前を取って「すぎさき」と名づけたら、反響死滅兄さんみたいなの出てきて爆笑したけど。王道といえば王道なんだけど、崩壊する世界で、大切な人達がヒロインたちに次々に想いを伝えていくという展開は結構泣ける。さ、桜君がいい人になってるよ!!!(失礼)
ただ、ああいう展開にするなら、ラスボス相手に負けたら特殊バッドエンドほしかったよーな……わざわざクリアした後に負けに行った私の立場は。
全体的にやっつけ仕事というか、ファンアイテムだから出せば売れるだろう的思考が透けて見えるというか、「もうちょっとここを頑張ってくれれば…」みたいな部分が多くてその辺は残念なのですが、ファンとしてはそれなりに楽しめる1本でした。個人的には、せめてななめ移動くらいさせてくれよというのと、電撃カードのカットインはもうちょっと頑張ってほしかったくらいかなあ…
あ、でも最後にもう一つだけ言いたい。亜美の扱いが酷すぎる。
仲良し5人の中で唯一セリフも出番も無いと思ってたら、一応サブヒロインのはずなのに、最終章でセリフなしの雑魚中ボス扱いで絶夢の傀儡として量産されてた(←亜美ちゃんスキーは見ないほうが幸せです)ってどうなのー!
電撃学園RPG文庫
電撃学園RPGの初回特典としてついてきた、短編アンソロジー。
もはや学園とか完全スルーして、いつも通りの「キノの旅」な時雨沢恵一といつも通りの「とらドラ!」な竹宮ゆゆこ、「電撃学園」の要素を織り交ぜつつも(多分)いつも通りの「乃木坂春香」を描いている五十嵐雄策、舞台が「電撃学園」なだけでやってることは基本的にいつも通りホロとロレンスのイチャイチャな支倉凍砂、ゲーム本編についての反省とか愚痴とかをテンション高いキャラ会話主体で薦める三雲岳斗とおかゆまさき、未登場作品の自キャラを電撃学園に紛れ込ませて他作品とクロスオーバーさせてる水瀬葉月、橋本和也、そして成田良悟という感じ。どうでもいいけど、現代に紛れ込んだホロが割りと真面目にイヅナにしか見えません。夜はPC、昼は購買の店番しながらゲーム三昧なホロて……
個人的にはクロスオーバー組が全体的に好きだったかも。特に水瀬さんの短編で出てくる、フィア&ホロのやりとりが最高。長い年月を生きるホロの貫禄と母親のような優しさがラストのやりとりであふれてくるような気がしました。成田さんの短編はオタクが電撃学園に紛れ込んじゃったヨ!!という素晴らしい内容。大河にサイン貰おうとするとか、オトコマエすぎます。
あと、三雲さんの短編が……地文なしの「生徒会の一存」になっちゃってるよー!電撃のみならず別会社の作品にまで手が伸びる、いろいろな意味で恐ろしい1編でした…本当に、暫く笑いが止まらなかった。特に直前の橋本さんの短編で、いい子全開な操緒を見ていると、こっちのツッコミキャラ化してる操緒とのギャップが……
しかし、同じような楽屋裏オチをやったドクロちゃんのほうも「サバトちゃんとシャナと大河とルイズを一同に会させて、会話させたい」発言を筆頭に色々大暴走でしたが。最終巻で出たキャラはさすがに出せないと思うよ!!
今月のまとめと読了記録[2009年3月分]
3月に読んだ本は18冊でした。
「電撃学園RPG Cross of Venus」と「スーパーロボット大戦K」と「スターオーシャン4 The Last Hope」がほぼ同時に我が家にやってきたせいで、割とラノベどころじゃなかった3月。特にDSソフトは主な読書時間である通勤時間を侵食するので、ゲームが我が家にやってくると読書スピードが落ちるという罠。ていうか、発売日が延期したり前倒ししたりして2本同時に我が家に来た時はどうしてくれようかと思いましたおのれバンプレ。
…ちなみに今月末には、「とらドラポータブル!」が我が家にやってくる予定です。
2009年3月のページアクセストップ4
とらドラ10! (⇒感想) | とある魔術の禁書目録17 (⇒感想) | アクセル・ワールド 黒雪姫の帰還 (⇒感想) | とらドラ9! (⇒感想) |
アニメも原作も大団円のまま完結した「とらドラ!」と、こちらはアニメ完結直後に早くもスピンオフ作品のアニメ化が決まった「とある魔術の禁書目録」の最新刊がトップ独走。ここ6ヶ月は本当にアニメ化というものの恐ろしさを味わったような気がしてなりません。
でもとらドラ!のアニメは、個人的には本当に幸せなアニメ化だったなーと思います。オリジナル展開になった3?4話除いて、基本的に原作に忠実にやっただけなのにこんなに惹きつけられるとは。アニメの終わり方は賛否両論ありそうな予感がしますが、わざと原作でやってないことをやっていったという意味で原作とアニメで二つで一つみたいな印象を受け、個人的にはかなり良かったと思います。というか原作派でアニメ見てなかった人は、あの最後の2回だけでも見るべき。余談ですが不定期でアニメ感想も書いてたよ!
ちなみに禁書アニメは見たり見なかったりを繰り返してたので特に取り立てて感想なかっ(強制終了)
しかし、とらドラと禁書以外の今月の新刊、アクセス数的に箸にも棒にもかかってない感じなんですがこれいかに。とらドラ9を名誉除外してもその次が「ギャルゲヱ」だったという不思議…
2009年3月に読んで面白かった本
ナイトウィザードThe 2nd Edition リプレイ 愛はさだめ さだめは死(⇒感想) | 黄昏色の詠使い9 ソフィア、詠と絆と涙を抱いて (⇒感想) | おと×まほ7 (⇒感想) | 嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹 (⇒感想) |
今月、いろいろな意味で予想外だったのが「ナイトウィザードThe 2nd Edition リプレイ 愛はさだめ さだめは死」でした。あまり期待しないで読んだのにもうシリアスだったりバカだったりバカだったりするリプレイに爆笑しっぱなし。というかリンカイザーさん最高ですリンカイザーさん。
クライマックス目前!な「黄昏色の詠使い9」とモエル編クライマックスの「おと×まほ7」も素晴らしい盛り上がりっぷりで凄く良かった!この2シリーズ、良くも悪くも面白いときと全然面白くないときがあるので、今回は両方アタリだったことを素直に喜びたい(笑)
そして感想記事アップしたのは4月回ってたけど、実はギリギリ3月に読んでた「嘘つきは姫君のはじまり」。周囲のサイトさんの感想で以前から気になってたシリーズではあったのですが、買ってみたら予想以上に面白くてうはうはでした!平安モノ大好き…!!
2009年3月の読了記録
やはりまとめはこっちのほうが使い勝手いいなー…メディアマーカーの読書記録から。つか、メディアマーカーはあとついったー経由でコメントを投稿できたら完璧なのにって何度いったら略
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嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹
破天荒で現実的で恋多きお姫さま・馨子と彼女の乳姉妹でしっかり者の女房・宮子がとある事情で入れ替わる羽目になって、平安京一の実力者・九条藤原家で起こったとある事件に挑む事に…というお話。
「ジャパネスク」を読んだ直後というのもあるけど、馨子姫が某煌姫とオーバラップしてしょうがない(笑)しかも世渡りがうまくて皇族としてのプライド捨てまくってる分、煌姫より色々ヒドいw(※褒め言葉)父親候補が3人仲良く現れたシーンと、後半で宮子に後宮入りを力説するシーンではもう笑いが止まりませんでした。常識はずれで策略家な人々に囲まれ、振り回される宮子とその彼氏の真幸が本当にかわいそう(でもいいぞいいぞもっとやれ!!)
破天荒なキャラクター達のドタバタも楽しいけど、何気に史実のキャラクター達が独自にアレンジされて出てくるのも平安好きとしてはポイント高め。「大鏡」の舞台になる世代は全体的に好きなので!女キャラ達は名前と風貌が合わないなどを理由に、敢えて名前を変更しているそうなので、久しぶりに歴史の教科書引っ張り出してきて誰が誰に当たるのか、確認してみるのもアリかな。
個人的に残念なのは、常識はずれなメンツに振り回され、ヒロインの恋人役である真幸が周囲の変人ぶりに負けまくってるというか、かなり空気なことか…どうも、シチュエーションが似ているぶん「ジャパネスク」の高彬と比較してしまう。次巻ではもうちょっと有能っぷり、とまではいわないまでも周囲に一泡吹かせてやってほしいです。
ていうかこのままだとホント、宮子が入内するところまでトントン拍子に流されそうで本当に恐ろしいよ!それはそれで面白そうだけど!!