※開始60P過ぎまで、シュタゲ原作最終章ネタバレがいきなり来るので購入考えてるゲーム未プレイの人は注意。
紅莉栖視点からの、いわば『裏』シュタインズゲート。タイムマシンという存在にトラウマに近い嫌悪感を抱く彼女が好奇心から尋ねた未来ガジェット研究所で「電話レンジ(仮)」の実験を偶然にも目撃し、科学者としての好奇心と一人の少女としてのトラウマとの間で板挟みになり、葛藤し、それを乗り越えていく姿がとてもよかった。科学者としてこの件に携わる覚悟をした彼女だからこそ、終盤の展開で何度も崩れそうになる岡部を支え、背中をたたくことができたんだろうなあと思うと胸熱。
また、彼女の視点から見たラボメン達の姿と、脳科学者ならではの鋭い人間観察が本当に面白かった。まゆりの口から語られる『自称・人質』の理由は今のアニメの展開も相俟ってじんわり。沢山の世界線を超えて、少しずつ岡部に惹かれていく紅莉栖の様子が可愛すぎました。
原作コンプ済としては物凄くおもしろかったんだけど、やはり序盤の真相ネタバレはひどいと思う。なんらかの形で、ネタバレ注意を促す文章があってもよかったのになあ……。「アニメ版ノベライズ」と言っている割に、アニメ版視聴者への配慮足りなすぎというか、せめてある程度事実をぼかす努力をすべきだったのでは……
それにしても「アニメ版ノベライズ」と言いきっているということは原作とアニメ版で結末が変わるのか?同時期に出たスピンオフノベライズ「史上最強のスライトフィーバー」と展開が明確に違うのが気になる。原作正史が「史上最強のスライトフィーバー」でアニメ版正史が「蝶翼のダイバージェンス」なんだって考えていいんでしょうか。
「スライトフィーバー」は、紅莉栖だけでなく水面下で暗躍していた彼女の行動とかも解るのが面白い。
STEINS;GATE 史上最強のスライトフィーバー (1) (角川コミックス・エース 158-9)
「うらら」一覧
読了記録まとめ[2011年6月分]
6月のラノベ読了冊数は9冊でした。読んでないと思ってたけど意外に読んでいた。
少女小説ではじまり、ギャグマンガ・ギャグ小説で終った月でした。本当にこの2種類しか読んでいなかった気がする……
5月の「漫画読みたい月間」が突然終了してしまったのでその時に買ったり借りたりした本がうず高く積みあがっています。ハガレンとかハガレンとかハガレンとかハガレンとかぼくらのとか……(この2種類だけで50冊近くになるという恐怖!)来月は少しでもこの辺を崩したいです。しかし夏コミ原稿があるのでどうなるかな……原稿のせいでまだシュタゲのファンディスクすらやれてません!!
それにしてもなんか、おがきちかではじまっておがきちかで終った月だった…
6月の読書メーター
読んだ本の数:25冊 / 読んだページ数:3677ページ
あとがきの「死にたい修造」が的確すぎて噴いたwwシンの『ウディヤ』としての抗えない運命とか、全体的に重い話なのにドM…もとい直情バカのグランツの行動が暗さを吹き飛ばしてるのが凄い。段々シンをほっとけなくなっていくグランツと、『ウディヤ』への偏見なしに素の自分と付き合ってくれるグランツにほだされていくシンの様子にニヤニヤ。

なにがあっても上履きを手放さないカオスが可愛すぎるんだけどそれ以上に自分の気持ちを自覚したアストレアが可愛すぎて生きるの辛いレベル。そして桜井家はもう血筋的にああなんですね…母さんェ…

成人しても会長に頭上がらない守形先輩まじファイト……そらおとより出刃ってるし有能だけどそらおとの先輩より生活能力なさそうに見えるのは気のせいだろうかw

平丸さんと蒼樹さんのデート(!?)話でニヤニヤが止まらない!恋する乙女顔な蒼樹さんも可愛すぎたけど、吉田さんの本音(多分)がアツすぎた。アニメ化決まった福田さんと雄二郎さんのやりとりといい、サイコーとシュージンの「恋太」を廻るやりとりといい、色々な人の「本音」にニヤニヤせざるをえなかった巻でした。「人気作家読切祭」の平丸さんの話は普通に読んでみたい。

結局誰が味方で誰が敵なのか真面目にわかんなくなってきた。どんどん救いのない方向に話が動いてる感じがするけど今どの勢力がどうなっててどこと対立してるか、誰か図解してください。前巻の神田とアルマの話が面白かっただけにその後の置いてかれっぷりが辛かった。ティキとロードとアレンのやり取りにはちょっとニヤニヤ。ラビとリナリーを凄い久しぶりに見た気がする。神田はなんだかんだで死んでなさそうな気がするけどどうなんだろうなー……

切彦も可愛かったけどリンさん可愛いよマジ可愛いよ生きて!!

ずっと縹家のターン!!瑠花様と羽羽様のやりとりに涙が止まらない。瑠花様マジかっこいいよ瑠花様。しかし残すは最終巻のみ、あと1冊で劉輝が名誉回復できるかどうかが最大の……ゲフン

色々と「運び屋」としては詰めが甘いけど熱い心を持つリアンに感化されて着実に感情豊かになっていくクリスの姿にニヤニヤが止まらなかった。出番は少ないけどリー博士がさりげなくリアンに懐いているっぽいのにもニヤニヤ。

秋姫の変化にどこか不穏なものを感じながら、少しずつ進展する恋愛模様が胸キュンすぎて困った。自分の気持ちを自覚した秋姫も、赤沢ちゃんと三郎坊の素直じゃない恋模様も凄く良かったけど、何よりラストの金ちゃんにニヤニヤがとまらない!!

リレー小説のあの爆笑っぷりをマンガでどうやって再現するのかと思ったら予想以上でしたーーー!!!文香パートで腹筋が死ぬ。文香と暦の百合百合っぷりが可愛すぎるのでもうそれだけで満足なんだけど、他エピソードも凄く良い感じに再現していて良かったです。

このバカップルがやばい!逆境だらけの新章開幕だったけど、カシュヴァーンたちとの出逢いを経て『贅沢』になったアリシアの強い想いが印象的でした。

神にーさまは早いとこ結に逆攻略されればいいとおもう

表紙、何故鍵をスルーして会長に戻ったし…中身はいつもとおり面白かったです

魔力集める手段で爆笑した。それは魔力の4つや5つ出るわーうっかりでるわー…。漆原が生意気可愛い。

ミロクの御家族、愉快な人達ばかりでニヤニヤした。ゴウトとミロクのやりとりおいしい。シェンランも合わせて揃い踏みしてほしかったなー。しかし、ミロクのオウガン皇子バージョンの挿絵が見れなかったのがちょい悲しい…ジュジュの衣装に割かれている気合いを1ミリでもいいからミロクに…

原作2巻終盤〜3.5巻の如月、バイト。遊園地のチンピラカップルの不細工具合と店長の廃人ぶりで笑った。原作の台詞ほぼそのまま使ってるせいで相変わらずテンポ悪いけど、各キャラのコスプレ姿がたっぷり見れるのは美味しい…かなと。カラー挿絵のアキちゃんとウェディング翔子可愛かったです。次は原作とおり3?4巻に行くのか、フラグを立てた5巻にいくのかちょっと気になる。

久保君が輝きすぎててなんかもう暖かい気持ちになる…長年の念願果たせて良かったね久保君…!補習室での美波&美春のやりとりと、明久&雄二のゲームに関するやりとりに萌えた。

もはやサッカーマンガじゃなくてただのスイーツ漫画だよねこれ……!!しかし連載同時並行4本って相変わらず鬼スケジュールを……単行本50冊越えってそろそろ歴代スクエニ作家でトップにはいるんじゃ?

過去のトラウマから戦えなくなった主人公と、母の影を求めて空回りするヒロイン(?)が少しずつ成長していく姿が良かった!そして随所に挿入される腐ネタににやにや。ランカーバトルのシステムは面白いのに、結局主人公回りは格闘技で戦っちゃってるのが少し残念。もうふやカタナみたいな面白能力者がもっと頑張ってくれるのを次巻以降期待。

え、えええええ!?<最後 // 1-Cの才能の無駄遣いぶりと団結力がほほえましすぎる。

新葉とナルに変なフラグがwwニュートラルなBLに対する新葉達の反応笑った。小清水姉は相変わらず歪み無いなあ。

ひとだんらくして新展開。大僧正とカガセオは最後まで美味しい組み合わせでした。そしてフラウさんまじエロい。嵩柾のアレは裏切りフラグにしか見えないんだけどどうなんだ……敵は内に居そうな気がするんだよねこれ。

安定の公式最大手。公式に掲載された冒頭立ち読み部分が明久と雄二の子供(笑)の部分で、いろいろな意味で衝撃すぎました……カラーページの後半の男子どもが可愛すぎる。特にカラーの久保君、セリフがどこまでも残念だけどかっこいいよ!毎度の如く電車で読めない前3編も最高だったけど、個人的にはF組男子4人の出会い話が好きです。章間は流石にネタ切れ感を感じるなーと油断してたら玉野さんの回答で不意打ち。

『亡環のリベリオン』と同じくしょっぱなからネタバレの嵐な紅莉栖版シュタインズゲート。正式にラボメンになる前の行動とか、ゲームでは語られない部分が多くて面白かった。しかし、ダルがなんか可愛いな…

DXとディアがオペラを見に行く話が好きだ…!!凄くこの2人、良いカップルになりそうな気がするんだけど。オペラ版マリオンで盛大に噴いた。限定版小冊子が親世代好き的に超美味しい。小冊子読んでからTailpieceを読み返すと胸がじんわりする。
生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5
私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、その楽園を支える、日陰者たちの存在がいることを忘れてはならない。「黙示録」だからこそ!という甘い言葉に誘われ、登場するも表紙を飾ることは出来ない、陰の存在。誰だって物語の主人公になれるはず!そんな淡い希望と、儚い願いを胸に、いつ来るとも分からない、その日に向けてアピールを続ける悲しい彼らに、ついにスポットが当たるときが来た。主人公、杉崎鍵のクラスメイトでありながらも、脇役というポジションから抜け出せなかった彼…ではなく、彼女に。これは何かのフラグか。急速に動き出す2年B組の恋愛模様にも、目が離せないっ。 (「BOOK」データベースより)
あらすじから予想はしてたがどうして鍵が表紙にならなかった。
生徒会シリーズの主に「生徒会の外」を番外編シリーズ第五巻。
元々本編の番外編的な物語が多いお話だったけど、今回は特に生徒会5人以外に焦点の当たったお話が多かったような。一発ネタかとおもっていた1-Cがシリーズ化していてびっくり。というか何その残念すぎる才能と団結力の無駄遣いぶり!!!ボケ×ボケな真冬&会長の買い物風景とか、犯人放置プレイもいいとこなドS探偵も面白かったです。
そして今回のメインと言っても良いであろう2年B組……中目黒の攻キャラとしての成長ぶりがひどいというか、もうあのエロ発言とか天然でやっているようにはとても思えなくなってくる。全部解ってるけどわざと天然の振りして杉崎が恐れおののく様子とツッコミを楽しんでいるんじゃないかという疑念がぬぐえません……この小悪魔攻!!
宇宙守は「いい人なのに残念」という言葉が脳裏をよぎって仕方無かった。というか、前巻の真冬ちゃんのあとがきといい、今回の深夏の勘違いっぷりといい最近の公式は鍵守推しですか?!深夏の熱血青春ノリに押されてなんか明らかに本意じゃない方向に行きそうになってる守がマジ哀れですいいぞいいぞもっとやれー!!!
しかし最後の最後でまさかの「つづく」。鍵と巡の関係は、鍵に進展させる気がないのならちゃんと決着をつけてほしいとは思うけど、次巻でどう転がるんだろう。中目黒の過去話も気になるところだし、続きがとても楽しみです。
バカとテストと召喚獣9.5
「だからそうじゃなくて、子供なんだよ。——アンタら二人の、ね」
そういって、僕と雄二を順番に指差す学園長。僕ら二人の子供って——
「「はぁああああっ!?」」
どうしようもなく公式が最大手だった(雄二×明久の)。子供ネタとか、二次創作ホモ同人の王道ネタを公式が平然とやってのけるそこにシビれるアコがれるぅ!!!!!ババァ長の発言がナチュラルすぎてなにもかもおかしい。
そういえばカラーページでギャグ顔じゃない久保君が出たの初めてじゃないですか…。
「僕と子供と召喚獣」
立ち読みからするとどう考えても公式が雄明最大手すぎて一部バカテス好きの腐のみなさんに衝撃を与えた問題作。7.5巻の「ホンネ」に続く、学園長の迷惑実験シリーズその2。
ヒロインズが明久を巡ってドタバタしたり、翔子が雄二を振り回したり、愛子がムッツリーニを翻弄したり……ないつもの組み合わせも面白かったけど、今回は予想外の組み合わせが面白かったなあ。高橋先生と鉄人のやりとりにニヤニヤが止まらなかった。あと明久との結婚は否定しないのに「嫁」が明久だと強硬に主張する秀吉萌える。そして出番はあるけどやっぱり美味しい場面には居合わせられない残念な久保君ェ……
「僕と姫路さんとある日の昼下がり」
姫路さんが明久と同棲していたときの、吉井家の休日のお話。
必死に姫路さんに料理させまいとする明久がほほ笑ましい。そして同じくさりげなくデートしている雄二&翔子コンビとの邂逅にニヤニヤが止まらないんですがそんなことよりも
「ヅラと眼鏡で変装してゲーム屋でバイトした明久」
と
「姫路さんが以前ゲーム屋で見かけた、店員の綺麗なお姉さん」。
この奇妙な一致が大変に気になります……。明久がバイトした話を詳しく。詳 し く 。
全体的に明久と姫路さんらしい、大変微笑ましいラブコメだったのですが正直姫路さんがスネる部分だけはしっくりこなかったかなあ……それを当然として求めるのは流石にちょっと、アレな気が…。
「僕と土屋家と揺れない心」
ムッツリーニの家で雄二と明久が対決するお話。DVDのキャラクターコメンタリー「バカ物語」を思い出すノリだ……
雄二と明久、どっちが冷静か……といういつものやりとりからはじまって、気がついたら「どんな突っ込みどころ満載のことがあっても突っ込んじゃダメ」対決になってるのがいろいろおかしい。そして二人を動揺させようとするムッツリーニ達が本気すぎる!いつのまにかクラスメイト達まで協力して、予想をはるか越えるしっちゃかめっちゃかぶりになってるのに、もう笑いが止まらない。須川君のキメ顔はぜひともアニメで見たい……ww
個人的にはムッツリーニのご家庭をもうちょっと見てみたかったなあ。というかてっきり似たもの家族なのだとばかり思っていたらスポーツ一家の中でムッツリーニだけ突然変異(「保健体育一家」といえば違和感無いけど)だと……!?リアル妹持ちとか、いろいろな意味でムッツの普段の家庭での生活が気になって仕方ありません。何気に弟煩悩っぽいお兄ちゃんとのやりとりに萌えた。
それにしても、久保君マジ哀れ……
「俺と喧嘩と不思議なバカども」
雄二視点から語られる、7.5巻「ウチと日本と知らない言葉」の裏で繰り広げられていた男子4人が仲良くなった時のお話。
7.5巻を読んだときからこいつら2週間の間に何があったんだと思ってこの話を読みたくて仕方無かったんですが、予想の直上8000m上空を突き抜けていく素敵な青春話でした。すれ違って殴り合いの喧嘩していつのまにやら一つの事に夢中になって、夕陽の中で自転車二人乗りしながら喧嘩しながら仲直りとかもう何もかもがやばい。明久はあの短期間の間に美波と雄二、二人の心を開いたんだなあと思うと胸が熱くなる。
メインは明久と雄二の友情話でしたが、どんなに理不尽でも穿った見方はしない鉄人の厳しくも優しい目線がとても良かった。あとかっこいい秀吉が見れたのが!!まだそこまで仲良い訳でもなく、色々アレな噂が付きまとう雄二が本気で喧嘩してる場面にも平気で踏み込んでいく度胸の据わりっぷりがかっこよすぎました。
次巻はいよいよAクラスとのリベンジ戦……完結告知はなかったのでもうちょっと続くのかな?続くといいな。前巻でいろいろ立てられてたフラグとか裏で暗躍する3年組がどうなるかも気になるし、本当に続きが楽しみです。
踊る星降るレネシクル
空手家VS.ひきこもり。個性で戦う「ミカホシランキング」が行なわれているミカホシ学園。レンヤは、ともに格闘術を学んだ少女、瑞貴を追ってこの学園にやってきた。闘いが全てに優先するミカホシの世界にとまどうレンヤの前に、不思議なほっぺを持つ少女、すまるが現れる。「お礼なんか言わないから。こんなことされても、ランカーバトルで手かげんなんかしないからっ!」彼女の真っ赤になったほっぺに、文字が浮かび上がる。『うれしい!』『ありがとう!』。二人の出会いから生まれるのは黄金の星か、屑星か!?GA文庫大賞“奨励賞”受賞のハイテンション学園ストーリー。 (「BOOK」データベースより)
過去の事件がトラウマとなり戦えなくなってしまった主人公が、かつての幼馴染を追いかけてやってきた街で落ちこぼれ少女の“師匠”を頼まれて……というお話。
傷つける事を恐れて戦いから逃げている主人公・レンヤと母の影を追い求め、どこか空回りしているヒロインその1・すまるが少しずつ精神的にも肉体的にも成長していく姿がとてもよかった!!最初は弱かったすまるがレンヤの何気ない一言によって劇的に成長し、最後はレンヤを引っ張り上げる役割を果たす事になるクライマックスが本当にヤバイ。もう1人のヒロイン・幼馴染の瑞貴とのやりとりにも随所でニヤニヤが止まりませんでした。
主人公2人も美味しいんだけど、個人的には事あるごとにレンヤに愛を囁きまくるすまるの幼馴染・乾が大変美味しい。万人を愛する“両刀使い”っぷりもさることながら、自らの能力故に悩み、葛藤する姿が大変良かったです。最終決戦目前の彼の独白を聞いた後で中盤の展開を読み返すと、彼のレンヤとすまるへの“愛”が決して形だけのものじゃないと伝わってきて、胸が熱くなる。それにしても、メインヒロインズはそんなことないのにこの作品脇役女子キャラの腐りっぷりが酷い。「腐海の女王」とか、まさしくそのまんまですね!!
個人的には「レネシクル」を使った異能バトルシステムが物凄く面白いのに、結局メインの3人が割とまともな格闘術で戦っちゃってるせいでその辺の面白味を味わいきれなかったのが唯一残念でした。もうふやカタナみたいな異色能力のバトルがもっと見たいなあ。その辺は続編に期待。
本日の騎士ミロク8
「あー、もう、わかんねーことだらけだ!なんで戦争なんて仕掛けてんだよツッキーニは!?しかもホラキアに!」頭を掻きむしって吠えるのは、ジルサニアの美姫と名高いジュジュ。ツッキーニが同盟国のホラキアに意味不明な戦争をふっかけたのだ。「誰か事情に詳しいヤツはいねーのか!」その叫びを聞いて、俺、ミロクはふとある考えに至る。(いや、それはナシだろう…。)だが俺の顔を見たビスマルク隊長に気付かれた。「…そういやミロク、お前オウガンの皇子だったな」―情報ゲット&停戦交渉めざして、はるかなるオウガンへ飛び立った赤目隊だが…!?亡命の皇子ミロク、姫を連れて里帰り編。 (「BOOK」データベースより)
クライマックス目前!!という感じのミロク里帰り@オウガン編。
オウガンに帰ったミロクを待ち受けるミロク一家が皆良い性格しすぎでニヤニヤする!!これまでのお話からなんかもっとヤバい状況を想像していたのにものすごく楽しそうじゃないですかー!ここにシェンランが居たら完璧だったのに!
何より美味しかったのは、悪役かと思ってたら案外ただのにくまれ役苦労症兄貴だったオウガン皇帝ことゴウト兄貴。表面だった態度には見せないけどさりげなく亡命したミロクを気遣ってる風だったり、実は甘党だったり……とギャップ萌えがやばい。ミロクやジュジュとのやり取りにはニヤニヤが止まりませんでした。というか完全にジュジュとの会話のノリが結婚前のご両親へのごあいさつ状態だと思ったのは私だけではあるまい……
自らの気持ちを自覚したジュジュやジュジュの為の騎士であることを心に決めたミロク、修行を終えたアニー達……と、赤目隊全員が一歩前に進んだ印象を受けた一冊でした。次巻からはいよいよクライマックスということで、ミロクが無事にジュジュを助け出せるのか、各国に平和は訪れるのか……と本当に楽しみです。っていうかこれはシェンランとミロクの共闘フラグとか期待してもいいのかな!!
あと個人的に、今回はオウガン王子モードでのミロクの名乗りがあったのがたまりませんでした。
それにしても、なんか今回は挿絵と本文の食い違いが露骨すぎてなんか色々と残念だったなぁ……オウガン国の服装に着替えていると書かれているのに一貫して赤目隊の制服で描かれるミロクとか、明らかに若すぎるミロク母とか、「黒髪」って書いてあるのにトーンすら貼ってないベンジャミン王子とか……いや、まあ今に始まった話じゃないんですけど……オウガン王子モードのミロクが見たかったんだよいわせんなはずかしい(*ノノ)
はたらく魔王さま! 2
店長代理に昇進することになり、ますます張り切る魔王。そんなある日、魔王城(築60年の六畳一間)にご近所さんができる。隣の部屋に、和装の女の子が引っ越してきたのだ。魔王に恋する女子高生・千穂と、魔王の命を狙う勇者は、いろんな意味で心穏やかではいられない。時を同じくして、魔王が勤めるファーストフード店の向かいに、競合他社が進出してくる。売り上げで負けたら減給だと言われた魔王は戦慄し、店長代理の職務を全うするため奔走することになる。謎の隣人とライバル店の登場で、魔王城は大混乱!?フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、第17回電撃小説大賞銀賞受賞作第2弾。 (「BOOK」データベースより)
かつて異世界を征服しようとした魔王とその手下達が日本で堅実にフリーターやりながら再起を図ろうとするシリーズ第二巻。今回はひょんな理由から店長代理を任された魔王が、開店したばかりのライバル店と凌ぎを削るお話。
前巻を受けて魔王宅に同居することになった側近・ルシフェルこと漆原がマジでナマイキ可愛い。ショタっぽい容姿でニートで金遣いの荒いスーパーハカー(違)とか萌え要素が揃いすぎてなにこれふざけてるの!!温厚な千穂にすらゴミのような扱いを受ける残念さ、そんな扱いを受けてもめげないふてぶてしさがまた可愛いです。
良い意味で1巻に引き続きお約束な展開と言うか、前半のフリーターは辛いよ話と後半のファンタジーでバトルで異能な展開のギャップが面白いお話でしたが、魔力を集める為に取った手段で思わずふきだした。そりゃ人間も魔力の1つや2つ放出するね!!見に覚えがありすぎて……笑える半面わりと笑えません……でした……(白目)
死神姫の再婚 定められし運命の貴方
感染った!!妻に!何か残念なアレが!!
毎回夫婦のイチャイチャっぷりに床掃除が炸裂するシリーズですが今回は開始20Pで既に瀕死でした。アリシアまで何か残念なことを言い出すわ、遂に名実ともに相思相愛になってカシュヴァーン様調子に乗るわで誰も止められない夫婦の暴走っぷりがヤバい。カシュヴァーン様マジ残念。
序盤で散々バカップル全開なライセン夫婦にあてられまくっただけに、その後の急展開が衝撃すぎた。カシュヴァーンと引き裂かれ、章題の通り「ふりだしに戻」ったアリシア。どんな逆境でもその場に順応出来てしまう彼女の性格はどちらかというと後天的に培われたものだったんだなあと実感するエピソードが多くて、胸が痛い。それでもカシュヴァーン達との短い生活を経て変化した彼女の精一杯の『贅沢』が印象的でした。
それにしても、メインでこれだけ色々な話があったのに真っ先に思い浮かんでくるのは序盤の暴走するバカップル夫婦のアレなんですよね……どれだけ破壊力高いんだ。振り出しからのスタート、逆境からの新展開をライセン一家がどうやって覆していくかも楽しみなんですけど、早く、その、元通りのバカップル夫婦が見たいです!!
……多分アリシアは今カシュヴァーンと離れると魔法陣グルグル1巻のククリの如くカシュヴァーン様の脳内美形化が発生して大変なことになると思うので危険だと思うんです。再会したときに「私の知ってるカシュヴァーン様はこうです!!(バァーン!!)」ってなっても不思議じゃない。
〈運び屋〉リアン&クリス 天国になんか行かない
「運び屋」としてはいろいろと未熟だけど熱いハートの持ち主なリアンと、知能は高いがどこか常識が抜けていて感情の希薄なクリス。正反対な二人が未来のアメリカを舞台に繰り広げる相棒物。
性格の違う二人が少しずつ打ちとけ、影響を与えあっていく序盤も凄く好みだったんだけど、クリスの「正体」が明らかになってからは全く別の視点で楽しめました。この題材はもともととても好みなのですが、人間と触れ合うことで感情を得る機械とかロボット三原則とか大変好みすぎてニヤニヤする。特に2篇目の、クリスの“初めての依頼”のお話はそちらの色が濃厚で楽しかった!
メインであるクリスとリアンのやりとりも物凄く好きなのですが、個人的にはなんだかんだでリアンに感化されてる感じがする「博士」や、クリスほどじゃないけれど少しずつ感情に芽生えていく「もうひとりのクリス」とのやりとりも良かったです。
彩雲国物語 紫闇の玉座(上)
ずっと縹家のターン!!!!!
秀麗の大活躍も凄かったし旺季とか紅州牧コンビとか色々なキャラクターの見せ場が多かった巻だけど、最初から最後までどこまでも瑠花姫&羽羽様に持って行かれっぱなしだった気がするシリーズ最終巻前半戦。
「家を守る」という自らの作った柵から解き放たれた瑠花様率いる縹家の活躍が頼もしすぎてやばかった。瑠花様の自分と違うしかし同じ道を選んだ秀麗に対する目線が優しすぎて、そしてすべてを理解した上で自らの命を瑠花に託した秀麗がかっこよすぎて、そして終盤の縹家の娘たち+羽羽様とのやり取りに転がった。数十年ぶりの再会を果たした二人のやりとりにニヤニヤが止まらない(主にモフモフ的な意味で)!!あと英姫さまかっこいいよ英姫様。
一方で、クライマックスに入って以来暴落を続けていた劉輝株にようやく下げ止まりが……「完璧な」王としての器に、王族として誰よりも正当な血筋まで持つ旺季に対し、劉輝を支持する数少ない人間たちの本音が聞けたのが良かった。悠舜のような派手な活躍はできなくても、彼らを支えるために劉輝がしていることの「本当の意味」も。
最高の盛り上がりを見せる中、いよいよ長かったシリーズも残り1冊。命を賭した秀麗からのバトンタッチに王としての劉輝がどう応えるのか。最終巻が本当に楽しみです。