ページ 71 | 今日もだらだら、読書日記。

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問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ?

 

「打倒!魔王!」を掲げた弱小チーム“ノーネーム”に届いたのは、北の“火龍誕生祭”への招待状。魔王襲来の予言があり、東のフロアマスターである白夜叉から参加を要請されたのだ。「それ、面白そう!」と黒ウサギを置いて北へ向かった問題児たちから「今日中に私達を捕まえられなかったら、3人ともノーネームを脱退するから!」という手紙が!?な、何を言っちゃってるんですかお馬鹿あああ―。どうする黒ウサギ!?―。 (「BOOK」データベースより)

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 チートな異能を持つ3人の少年少女が、『ギフトゲーム』と呼ばれるゲームの勝敗で全てが決まる異世界に召喚されて大暴れするシリーズ第2巻。今回は、北で開催される“火龍誕生祭”の話を聞いて飛び出していったらそこに魔王が現れて!?というお話。

 相変わらずチートだらけで楽しいお話。十六夜の圧倒的なチートぶりもそうだけど、前巻で仲間になった元魔王・レティシアや普段は審判役を勤める関係で能力を発揮できない黒ウサギまでがバトルに参戦してチート具合がはんぱない。読んでいてこれほどスカッとするお話も珍しい。

 襲来した魔王から提示された『ギフトゲーム』を巡る謎解きも面白かったです。「ハーメルンの笛吹き」の寓話を巡る解釈は普通になるほどと思いながら読んでた。

 色々な意味で突き抜けたチート達の中では体力面で一歩劣る感のある飛鳥、チートだらけだけど問題児ばかりの面々を背負う立場になったジンの成長にもニヤニヤ。強力なスキルを持つけどそれを戦闘で上手く生かせず葛藤する飛鳥が新たな力を手に入れる展開も美味しかったけど、表ではまんまと十六夜の手のひらで踊らされ、その裏で十六夜に尻叩かれながら懸命に努力する御チビ様がマジ可愛いです。

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たとえばこんな恋のはじまり

 

恋人には振られ、仕事では顧客にからまれ、何もかもうまくいかず落ち込んでいた汐夜は、柄にもなく夜のバッティングセンターで酔い潰れ、セミナー講師の海藤に介抱される。ものすごく迷惑をかけたはずなのにものすごく優しくしてくれる彼の言葉が奇妙に心地よく、頻繁にプチ癒し会と称して集まる仲になるけれど…。(「BOOK」データベースより)

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 つきあっていた恋人にメールで振られ、バッティングセンターでかっこわるく酔い潰れていた汐夜を介抱してくれた海藤。その後もメールでやりとりを続けていたが友人の朝陽に誘われて彼が講師を務めるセミナーを受講してみることに。意気投合した3人は定期的に集まるようになったけど……というお話。

 以前読んだ「嘘と誤解は恋のせい」もそうだったんだけど、この人の描く攻はなんでこう、イケメンなのに変た……もといザンネンなんだろう(ほめてる)。汐夜が気づかないのが不思議なくらい恋心バレバレで、親友の朝陽に嫉妬してるのバレバレで、ニヤニヤが止まらない。両想いになったときの汐夜ほめちぎち状態にも爆笑したけど、くっついてからの奇行っぷりにはもう笑うしかありませんでした。バカップルデーwww

 海藤が主催するセミナーでの講義描写がかなり長くて最初びっくりしたんだけど、普通に日常生活の役に立ちそうな話だったので興味深く読んでしまったというか、どっちもとても参考にしたい……溜め込むのはよくないですよね。

 個人的にはどちらかというと汐夜の友人・朝陽がひょんなことから自分と同じようなフラストレーションを溜め込んでいるカフェの店長・八重樫と出会い、恋に落ちてしまう「たまにはこんな恋のはじまり」がすごく好きだった!朝陽の行動が男前すぎるんだけど、八重樫への恋を自覚してじったんばったんしたり、臆病になって海藤にアドバイスを貰いにいったり……とらしくない行動を繰り返す姿が可愛すぎる。まあ往々にして八重樫さんも海藤とは別の方向に残念なイケメン変態紳士なんですけど。初体験後のやりとりににまにまが止まりませんでした!ややツンデレ気味の朝陽の言動にもニヤニヤしたけどこっちも普通にバカップルだー!!

 しかし、あとがきで語られていた「攻2人が意気投合し、受自慢が昂じて云々」がリアルに浮かんで怖い。こいつらなら絶対やる。まちがいない。

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僕の妹は漢字が読める4

 

23世紀のトウキョウに、オオダイラ先生がプロデュースしたひたすら残念なレストランがオープン。店に招かれたギンは、先生に「もっと恋愛を知りなさい」と忠告される。ようやく恋を意識し始めたギン。ギンへの想いをつのらせる、ユズとクロハ。その前に現れたのは―意外な訪問者だった!夏休み、ギンを巡る恋模様にさらなる波乱の予感。(「BOOK」データベースより)

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 「ブヒる」が23世紀で古語扱いされてて爆笑したけどそれ後世に残しちゃらめええええ!!いよいよユズさんとクロハの一騎打ちの様相を見せてきた近未来系妹SFラブコメ第4巻。メイン格のヒロインに位置づけられてるけどやっぱり「妹あらずんばヒロインにあらず」臭がぷんぷんするストーリーで本当にユズさんェ……

 っていうか相変わらずクロハが圧倒的に可愛い。いよいよ物語は恋愛方面でもスパートかけてきて、自らの思いを兄に伝えようと空回りを繰り返すクロハが可愛すぎて仕方ない。

 以前からそこはかとなく示唆されてきた38世紀の未来の地球からの干渉があったり、いよいよギンを巡る妹とヒロイン達の動きが活発になってきたり……で物語が大きく動いた巻でした。義理とはいえ兄妹であることに葛藤し、そしてユズさんの微妙な立場もありで葛藤するクロハと、クロハ&ユズの気持ちに少しずつ気付き始め、クロハを妹ではなく一人の少女として認識し始めたギンの関係が大変甘酸っぱく、恋愛ラブコメ的にも盛り上がって参りました!38世紀の未来関係の話は結構ガチでSFな展開だった気が……単に文字文学が衰退しただけの未来だとおもってたら普通に「人類は衰退」してるじゃないですかやだー!!

 しかしこれ、うっすらと「どっちのヒロインを選ぶかで世界線分岐」という展開が見えてる気がしてるんだけど今のままだと圧倒的なクロハ優勢展開すぎる。というか多分、現在はギンがユズさんを選ぶのが正史になってるんだろうなあという感じがすごくする(ユズさんって基本的にギンの『新しい文学』全肯定派だし)。個人的にはあまりにも出来レースなのでもうちょっとユズさんには頑張って欲しいような、クロハ可愛いので頑張らないで欲しいような……複雑な気分ですね!

 それにしてもイモセ兄妹の両親が初登場したけど空気すぎて笑った。というか今更過ぎるけど両親居たのかよ!!!_

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オカルトリック

 

狐憑きの少年・玉藻と、超絶美女でヒッキーな探偵・ねえさんの、奇妙でふざけた、そして真摯なオカルト事件簿。自然発火、物の怪憑き、チュパカブラ……次々に起こる事件を通して描き出されるものは何か? オカルト×トリック×カラクリ=人間の幸福って、どんな物語だよ! 第1回『このライトノベルがすごい! 』大賞・栗山千明賞受賞の衝撃作『ファンダ・メンダ・マウス』の大間九郎の新シリーズ開幕です!!

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宝島社様より献本をいただきました!

 人として割と駄目な感じの安楽椅子系オカルト探偵・「ねえさん」こと葛乃葉さんと、彼女の助手として働く狐憑きの少年・玉藻が繰り広げるオカルト系ミステリー。

 独特のファンキーな文体で繰り広げられる物語が相変わらずみんないい具合に歪んでてとても楽しいんだけど、何より玉藻の過去話から透けて見える、ねえさんと玉藻の共依存関係がたまらなくおいしい。自ら消えたいと願った少年と、その少年を護ろうと必死になった“狐”の奇妙な関係。ねえさんが玉藻に執着し依存する理由と、『玉藻を幸せにしたい』という強固な思いに胸が熱くなる。あと253Pの取調べシーンがエロいと思ったのは私だけでいいです童貞非処女主人公とか……胸が熱くなるな!!!(ほも的な意味で)

 しかし葛乃葉と玉藻のどこかいびつで歪んだ共依存関係ばかりに目を向けていたら最後で一気に一般人(?)代表のイソラたんに色々持っていかれた!「ファンダ・メンダ・マウス」のマコチンほどじゃないにせよ一応の常識人ポジションだとおもったら……まぁ!いろんな意味で一筋縄ではいかなそうな鮮赤の三角関係がなんか透けて見えて怖いよ!!続編があったらマジ流血の大惨事になりそうですイソラたんYABAI。

 最後のイソラたんもYABAIけど同じくらい作者あとがきがYABAI。

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も女会の不適切な日常1

 

部活名:「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会 部」  目的:青春を謳歌すること!  メンバー:(1)ちだね先輩。僕の愛しの青春☆ヴァカ。 (2)繭。化学実験厨。ちだね先輩の寵愛を独占。僕嫉妬。 (3)ユーリ。僕の従妹で義妹。暴力女。 (4)雛子。エア参加。ガチ百合。 (5)僕、花輪廻。女子扱いされるけどお願いヤメテ。 そんな「も女会」の活動はヘンテコでドタバタだけど、それなりに平穏だった。 あの頃は、そう思っていた。 あの少女【アイ・ド・ラ】に出会うまで、僕らの日常が本当は”不適切”だったなんて、知らなかったから――。

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 女子にしか見えない容姿がコンプレックスな主人公はちょっとおかしなな女の子達の集まる通称『も女会』に引きずり込まれ、それなりに楽しい日常を送っていた。ところが、ある日何の予兆もなくその日常は崩壊して……というお話。

 中盤以降の展開が凄いと聞いて手に取ったけど本当に凄かった。序盤の最近よくある主人公ハーレム構図でボケツッコミな掛け合いメインの日常ラノベから一転、時間改変系ミステリーな展開がすごい。ひょんなことから仲間のミスで命を落とした主人公が過去を改変できる場所『アッパーグラス』にたどり着き、『誰も死なない結末』を目指していくうちに次々と思いもかけない事実が発覚していく。現実が根本から覆されるような不安感と、日常系ラノベの皮をかぶっていたとは信じられないような各登場人物の重いバックグラウンドに翻弄される。歴史に直接手を入れることはできず、生きている人間の行動を『押す』ことしかできないという設定も面白かったです。

 しかし、主人公が死んでからの展開が本当に本当に凄かったんだけど、その分序盤の日常ラノベ部分の面白くなさが浮き彫りになってる感……「機巧少女」ではそちらがメインではないせいか、そこまで感じなかったんだけど…。最初だけ読むとぱっと見「生徒会の一存」や「はがない」みたいな延々と同じことやってるだけの掛け合いラノベに見えてしまうので序盤で脱落する人も多そうで勿体無いなあ……。

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STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 比翼連理のアンダーリン(2)

   
原作
5pb.×ニトロプラス

想定科学ADV『STEINS;GATE』のファンディスク『比翼恋理のだーりん』と似て非なる物語を描く禁断のノベライズ第2弾。ダルのラボ内恋愛事件やルカ子とのデート大作戦など、平和な日常を謳歌する岡部倫太郎。しかし、まゆりがコインロッカーから「なにか」を取り出す時、世界線は歪曲し、綻びを見せ始める…。覚えていろ、鳳凰院凶真―いや、岡部倫太郎。―お前は、私が、殺してやる―。(「BOOK」データベースより)

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『いやあ本当に世の中には不思議な事ってあるよねオカリンってちょ、待、これmjd?』
 なお、どういう処刑が行われたかは、以下のヒントからご自由に想像していただきたい。
 ピンポン球、どこまでいくつ入るかな?

アッーーーーーーーー!!!
 ピンポン球をどこまでいくつ挿……いや入るかなって、それもう突っ込むところ一つしかないじゃないですかご馳走様ですまさかの公式メディアミックスでオカダル展開ご馳走様です。バレル・タイターは攻だと思いますがダルは受でいいんじゃないかと思い始めてきましたが個人的にはダルオカがいいですがオカダルもおいしくいただけ(もういい)

 「比翼恋理のだーりん」の物語をベースにした、似ているようであらざる世界線の物語第2巻。なんとなく2巻完結だとおもってたんですが見事に続きましたね!一応外殻は「比翼恋理」の鈴羽・ルカ子ルートをかたどっているけど、最早完全な別物と化しています。ドラマCDγの世界線寄りの世界線のようにも見える(岡部が○○○○になるタイミングが違うので多分これも似ているけど別の世界線であることは間違いない)んだけど、本編(α世界線)の要素も含んでいるし……で、全く先が見えない。完全に「恋理」とは別の話になってしまった。

 なんらかの原因で、タイムリープの記憶を引き継げなくなってしまった(と思われる)岡部を巡り、鈴羽を中心にした未来からのタイムトラベラー達が奔走する展開なんだけど、タイムトラベラー多いなこれ。オカリンの周囲の重要人物殆どこれ……ゲフンゲフン。

 鈴羽が向ける静かな敵意も怖かったけど岡部に執着ともいえるなにかを時折覗かせる紅莉栖がこわい。本編ではずっと岡部の『味方』でいてくれた彼女が味方でないのは物凄く読んでいて不安にさせられる。いや、岡部の味方であることに違いないんだけど彼女が味方しているのはあくまで別の世界線の岡部であり、“この岡部”の味方ではないという感じが……。

そんなもの知るわけないのに、なんで訊くのか。
そう訊き返した俺に、紅莉栖はふいとそっぽを向いて呟く。
「なんでもない」

「また失敗か」


 予告によると次で完結っぽいですがいまだ岡部が元に戻るかどうか全く先が見えない状態であと1巻で本当に解決するのか。残るは原作ゲームでもメインのシナリオとなっていたまゆりのシナリオだけだけど、他世界線もまじえて混線している状態なので一筋縄ではいかないんだろうなあ。物語がどういう結末を迎えるのか、とても楽しみです。

 それにしても、綯ちゃん様マジ裏主人公。

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小説 PandoraHearts 〜Caucus race 2〜

 

ただ貰ってほしかった 君にあげた唯一の――…。
待望の小説第2弾。エリオット&リーオに焦点をあてた中編をメインに、パンドラ本部でのある夜のひと時を描いたブレイク編やアリスの困った言動に惑わされるオズ&アリス編などを含め全6編を収録した、短~中編集。挿絵はもちろん、前作で大好評だった望月淳描き下ろしの後日談読み切りコミックも収録!

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 「Pandora Hearts」のノベライズ第二巻。今回は5つの「パートナー」に焦点をあてた幕間劇になっています。

 ほかの4つも色々な意味で素晴らしかったんだけど、とりあえず今回はエリオットとリーオがオズ達と出会う前に起こった小さなアクシデントを描く中編「BLUE ROSE〜青の戴冠」に全部持っていかれた気がしてなりません。リーオとの主従関係美味しいしエリオットまじかわいいんですが、ナイトレイ家だけでなくエリオットが本当に様々な人達に愛された人物だったんだなあというのが力一杯伝わってくるお話でした。そして物語はオズとの初めての出逢いの場面につなげての終り方がなんというか……こう……泣ける。その後の彼らの歩む道を思うと泣けてくる。「萌えすぎて辛い」ってこういうこというんだなあって思いましたほんとに泣けた……そしてカバー下でまた萌えた……(悶絶)

 そして気合の入った中編もさることながら、5つの掌編を1つに結びつけるエピローグ「EPILOGUE TALE〜語り部の声」が絶妙すぎて。『語り部』の正体に気づいた時には思わずニヤリとしてしまった。そして彼の語るエリオットとリーオの描写が全部過去形になってるのがまたこう……辛い。

 他の4編も凄く面白かったですが、個人的には3話目「LUCKY DAY〜運命の秤」がほもにしか見えなくて困った。ギル逃げて超逃げて。

 ところで原作は本編がまた物凄い事になっていて(以下略)いやこれ小説版1巻の時にも同じ〆めかたをした気がしますが本当に原作が凄い事になっていて(大事な事なので2回言います)

 少し面白くなるまで立ち上がりの遅い作品ですが、緻密に張り巡らされた伏線や登場人物に絡み合う長い時をかけた因果、そして隠匿された過去などなどもうとにかくどうしようもなくいま面白くなってるマンガなのでお願いだから皆詠んで下さい。本当に14巻くらいから感想「すごい」「やばい」「泣ける」「心折れる」「なんか削られてる」「突き落とされる」「むしろハンマーでごりごり叩き潰される」とか日本語にならない言葉しか言ってないんだけどほんと騙されたと思って読んでみてくださいあとアニメ2期はまだですかエリオット出てすぐにオリジナル展開はいっておわったんですけど続きの映像化はまだですか梶浦つながりで今度はUFOテーブルさんとか作ってくれないですか!!!

4757533586

とりあえず最新刊の感想:●●●●がおにちく。


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フルメタル・パニック! アナザー3

   
原作
賀東 招二

蒼い第三世代型AS“ブレイズ・レイヴン”を操り、素人同然にもかかわらず、テロリストを撃退した市之瀬達哉。そんな彼のASオペレータとしての才能を目の当たりにし、アデリーナは様々な思いが交錯する。それは全てを失い、ASオペレータに人生を賭けてきた彼女の根幹を揺るがすほどのものであった。そんな不穏な空気の二人を余所に、以前仕事で達哉に一泡吹かされたアラブの王子様・ユースフがまさかの襲来。決闘を申し込んできた。さらに、AS‐1“ブレイズ・レイヴン”のパイロットを巡り、試験をすることになるのだが、果たして―!?電光石火のSFミリタリーアクション、全力加速。 (「BOOK」データベースより)

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俺のライバルの俺様系アラブ王子が可愛すぎる件。(←今巻のあらすじ)

 ユースフ王子レギュラーキャラ昇格おめでとうございますおめでとうございます!!無骨なドイツ製AS“ヴォルフ”を真っ白に塗って赤いマントつけちゃう王子のセンスがマジ斜め上すぎてもうなんだこいつかわああああああときめく!!!コスプレ担当無表情系軍人さんのアデリーナちゃんも、ロケンロールでゴスロリ娘のクララちゃんも可愛いですがアナザーの最萌えキャラはユースフ王子で確定してしまっていいとおもいます。一国の王子としてのプライドや矜持もあるけれど、なんだかんだで子供らしい俺様ぶりを隠しきれてないユースフ王子かわいいよ。ユースフ王子にアラブコーヒー振舞われたい!!!!!!

 陣代高校の文化祭が執り行われる中、D.O.M.S.では“ブレイズ・レイヴン”の搭乗オペレータの選考が行われており……というお話。文化祭の明るいお祭騒ぎとは裏腹に、どこか達哉との別れを予見しているクラスメイト達と“新入り”のオペレータである達哉のAS操縦の腕やなにやらにらしからぬ嫉妬心を抱いてしまい、以前のように達哉をまっすぐに応援できないアデリーナの葛藤が印象的でした。さりげなく見せるマヨラーっぷりといい今回の件といい、アデリーナも宗介と同じく落ち着いたイメージを受けるけど年相応の少女なんですよね。

 そんな中、“ブレイズ・レイヴン”のパイロット決定の報を受けてショックを受けたアデリーナは搬入されたもう一台の“ブレイズ・レイヴン”を駆って達哉と勝負をすることに。これまで溜め込んだ鬱憤を(模擬とはいえ)戦いの中でぶつけてくるのがなんとも彼女らしいんだけどユースフ王子マジで空気読んでください(惚)もうね、もうねこの人……今回いいところもっていきすぎだとおもうんですよ!!!!!

 いよいよ二体の“ブレイズ・レイヴン”が揃い、物語も次くらいから本格始動かな、という印象の3巻でした。まだ姿を見せぬ前作キャラ達の動向も気になるものの、物語の裏で不気味に蠢く三条姉弟やユースフ王子やらユースフ王子やら、「アナザー」側にも魅力的なキャラクターが増えてきて今後の展開が楽しみで仕方ありません。とりあえず3巻表紙をユースフにってゴリ押しした賀東さんGJまじGJ。

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ワルプルギスの夜、黒猫とダンスを。

 

買ったばかりの赤い靴をはいたら、魔女と体が入れ替わってしまった…!? 14歳のルナを突然襲った不幸、それは『赤い靴の呪い』だった! 魔女の森に放り出されたルナは、ワガママだけど顔はいい猫耳男と、ダンディなネズミと共に、元に戻るための魔法のダンスを探すことになるが…。 大魔女の体を持った気弱少女と、自称使い魔の猫耳ヒーロー+最強のネズミ。 1人と2匹が奏でる、マジック★ファンタジー開演!!

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 魔女ベファーナの呪いによって身体を入れ替えられてしまったルナ。元に戻る為には『ワルプルギスの夜』と呼ばれる魔女の祭でベファーナの使い魔の黒猫・ノーチェとダンスを踊らなくてはいけないらしい。その日まで、魔女の森で呪いを解く方法を探さなくてはいけないが…!?というお話。

 おとぎ話のような世界観の魔女の森での生活がすごく楽しい。言葉を喋る犬や猫、音楽とダンスの共演により繰り出される華やかな魔法の世界は大人になっても共通のときめきですよね!!ベファーナが外から持ち込んだ科学技術を否定しながらどっぷり漬かっちゃってる長老のおばあちゃんには笑うしかなかった。そんな生活を送りながら少しずつ、最初は敵意しかなかったベファーナという人物を理解し、彼女の使い魔であるノーチェやネズチューとも仲良くなり……そして「相手に合わせるだけ」だったルナが成長していく……というか成長するための一歩を踏み出していく姿が印象的でした。

 というか、本当に「成長のための第一歩」なんですよね。全部が繋がった瞬間の納得感と、エピローグが本当にすごかった。ベファーナが自分の欲しいものを全て手に入れる「そこ」にたどり着くまでにどれだけの努力を要したのか、考えただけでも胸が熱くなる。本当にあの落とし方は卑怯!!!(床掃除的な意味で)

 キャラ的には残念なイケメン(だが猫耳だ)なノーチェも大変可愛かったですが、ムジカ可愛いですムジカ。

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