ページ 75 | 今日もだらだら、読書日記。

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ヤツの眼鏡は伊達じゃない

 

生徒会副会長の二上衛一郎は「SS級オタク」「伝説の男」と呼ばれる凄腕のオタク。彼の眼鏡の光るところ、もはや敵なしとまで言われていた。そんな衛一郎を一方的にライバル視する、幼馴染の桐ケ谷百合の差し金で、次々と刺客が襲いかかる。アニメ、ゲーム、さらにはリア充!?そしてコスプレ勝負まで!果たして衛一郎はそのすべてを凌げるか!?―。 (「BOOK」データベースより)

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 他の高校よりもちょっとオタク率の高い都立城南高校で「SS級オタク」「ギャルゲ主人公」をはじめとした様々な別名を持つ副会長・ニ上衛一郎。彼の元には助けを求める後輩やらオタク勝負を挑んでくるやつらが次々と現れる。それもこれも実は、とある人物の差し金で……というお話。

 ジャンル「オタクバトル」らしい。バトルやら何やらで事あるごとに展開される主人公のオタク論が楽しくて、そういうのが好きな人なら楽しめるのではないかと。個人的にはギャルゲー以外のオタクネタに焦点を合わせた「神のみぞ知る世界」という印象だった。色々無理があるんじゃないかと思う部分もあったけど、そういうのが気にならないような勢いで畳み掛けてくるオタク論が楽しい。時々物凄くグサっと刺さるけど!

 そしてこれだけ眼鏡男子押しなのにしょっぱなで眼鏡属性disがはじまって何事かと思った!その後も事あるごとに眼鏡ネタで笑いを取ろうとしてくるのが色々な意味で「眼鏡男子」への歪んだ愛情を感じて素晴らしい。もっとラブコメ寄せの話だとおもってたんだけど、どっちかというと高校生同士のワイワイ楽しい感じとかオタクネタに偏ってて楽しかった。

 なお、個人的にベスト挿絵は終盤の執事副会長です。っていうか表紙も含めて全体的に衛一郎の挿絵が多かったのは凄く嬉しかったのですがなぜ女装に挿絵がつかないのか。もう遍くラノベは全ての女装シーンに必ず挿絵を付けるようにって条例を作ればいいと思う。あとなんで伊佐治の挿絵がないのかと小一時間HJ文庫編集部を問い詰めたい。

 後半でいよいよ黒幕(笑)の幼馴染が登場してからは「バカップル爆発しろ!!」ぷりも酷かったですね!!お互いツンツンしてるのに外から見るとどうみてもバカップルな二人の姿にニヤニヤが止まらない。

 ……しかし、オタクネタ・眼鏡男子ネタ・バカップルネタが揃って楽しかっただけにエピローグの引きは余計だったなあ……なんかあまり話を大きくせずに校内でワイワイオタクバトルしててほしい。

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問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES!ウサギが呼びました!

 

世界に飽きていた逆廻十六夜に届いた一通の招待状。『全てを捨て、“箱庭”に来られたし』と書かれた手紙を読んだ瞬間―完全無欠な異世界にいました!そこには猫を連れた無口な少女と高飛車なお嬢さま、そして彼らを呼んだ張本人の黒ウサギ。ウサギが箱庭世界のルールを説明しているさなか「魔王を倒そうぜ!」と十六夜が言いだして!?そんなこと黒ウサギは頼んでいないのですがっ!!超問題児3人と黒ウサギの明日はどっちだ。 (「BOOK」データベースより)

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 人間離れした異能を持つ子供達3人は異世界からの「世界の全てを捨てて“箱庭”にこられたし」という招待状を受け、異世界へと召喚される。たどり着いたのは“ギフトゲーム”と呼ばれるゲームの勝敗が全てを決める世界。ところが彼ら、召喚した本人が持て余すほどの超・問題児で……!?というお話。

 これは良いチート。以前から物凄く俺TUEEEEEなラノベだと聞いていたけどしょっぱなから不良達を潰すために川辺を吹っ飛ばす十六夜のトンデモっぷりでふきだす。色々と滅茶苦茶な能力をもった3人が異世界を所狭しと暴れまわる姿にニヤニヤが止まらない。ただ主人公TUEEEEEというわけでもなく、ちゃんと主人公達の敵わない相手が設定されてたり、各々の能力の得手不得手があったり、参加するコミュニティがほぼ底辺に近い弱小からの下克上展開だったり……でただのワンサイドゲームになってないのも良かった。

 “ギフトゲーム”の勝ち負けで全てが決まる異世界の世界観も面白かったけど、キャラクターがまたイチイチ美味しい。女の子達も可愛いんですが個人的には主人公3人の中でも一番のチート存在である十六夜がただのパワーバカかと思ったら予想外に頭脳派だったりとか、コミュニティリーダーのジンとの関係とか大変美味しいと思いました。ジンきゅんが成長して十六夜も一目置くコミュニティリーダーになる展開が今から楽しみです!楽しみです!!

 しかし、挿絵がやや本文と食い違ってるのはもう新人さんのデビュー作系ではある程度仕方ないと諦めるべきなんでしょうか。いや、これは普通に挿絵に恵まれてる方のラノベだと思うんだけど、レティシアの「拘束具を彷彿させるロングスカート」という文章描写に超ときめいてカラー挿絵確認したら膝丈タイトスカートだったときの私のガッカリ感ときたら……いえ、横縞タイツも可愛かったですけど……ですけど……。

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STEINS;GATE3 境界面上のシュタインズ・ゲート:Rebirth

   
原作
5pb.×ニトロプラス

「誰よりも大切な女性のことを、忘れたりはしない」まゆりの命を救うため、岡部はタイムリープを繰り返す。そして、紅莉栖かまゆりか、助けられるのは一人だという事実に辿り着く。究極の選択に苦しむ岡部に、紅莉栖は彼がとるべき行動を伝える。極限状態の中、気持ちを確かめ合う二人。秋葉原での別れのあと、彼女がとった行動は―。追加シーンと台詞で明かされる、助手・紅莉栖のすべて!大ヒットアニメノベライズ第3弾。 (「BOOK」データベースより)

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「俺は、お前が好きだ」
キタ━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━━ !!!!!
「ふぇぇぇッッ!?」

 この助手が残念!!牧瀬紅莉栖視点から綴られるもうひとつの「シュタインズゲート」最終巻。とりあえず岡部に告白された時の助手の反応がちゃんねら丸出しすぎて腹抱えて笑った腹筋返してください!!人間、テンパると本性出るってまさにこのことですね……。その他にも岡部に褒められて思わず@ちゃんねるにノロケスレ立てに行きそうになったり落ち着いてるようで全く落ち着けてない助手が可愛すぎて私が萌え死んだ。

 物語は鈴羽の父親探しから始まる原作でもおなじみのシリアス展開の連続。原作ゲームからα世界線最後の一日を紅莉栖視点から描いたドラマCDα「哀心迷図のバベル」のエピソードをなぞり、そしてβ世界線でのオリジナル展開へと続きます。とにかく紅莉栖の視点から見る岡部の摩耗っぷりが酷くて、見ているこっちまで胸が痛くなる。また、岡部が言う所の「死亡宣告」を受けた紅莉栖の内心での葛藤が本当に見ていて辛くて……原作ゲームは岡部の視点のみから続くからこそ、こういった部分はなかなか見えてこないんだなあと実感する。

 原作エピソードで橋田父娘、ドラマCDエピソードでフェイリス父娘にも焦点を当てながら最終的には原作エピソードでは軽く触れられただけの牧瀬父娘へと。岡部との関係もまじえつつ最終的に「父娘の物語」として収束していく展開が本当に凄かった。ドラマCDαは既に聴いたことあるんだけど、これまでのずっと紅莉栖視点から父親への想いが語られてきた上で改めてこの物語を辿ると本当に涙なしには読めない。しかしなによりオリジナル展開でのやりとりがもう!!孤独に気の遠くなるような戦いを続けてきた筈のβ世界線の岡部にとってきっと一筋の救いであったと信じたいし、あの場面に現れた“あのひと”はやっぱり、なんだかんだで娘の事を大切に思っていたんだなあと思う。正直ドラマCDαを聴いただけではそのあたりの気持ちは信じきれないものがあったので、こういう形で補完してくれて良かった。というかβ世界線での未来に夢が膨らむな!!どこかで岡部すら知らないような形で「あの人」が岡部に協力してたり……みたいな展開とか妄想してしまう。

 とにかくデレデレな助手が存分に拝めたこと、そして彼女の視点からでなければ見えてこない物語の舞台裏を存分に堪能できてとても満足なノベライズでした。助手が好きならこれは本当に読むべき。読むべき。大事な事なので2回言いました。

 あとドラマCD3部作を聞いてない人は今すぐ買いに行くべきではないかと!!この物語で取り上げられているのはドラマCDαのエピソードですが、まゆり視点から綴られるβ、萌郁ルートとも言うべきγもあわせて大変良いものです。作品の補完的な役割も担っておりますのでとりあえず早く買いに行くんだ!!


B003523T58STEINS;GATE ドラマCD α「哀心迷図のバベル」ダイバージェンス0.571046%今井麻美 桃井はるこ 宮野真守
メディアファクトリー 2010-03-31

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僕の妹は漢字が読める3

 

妹たちとともに、萌えに溢れた23世紀の日本に戻ってきたギン。作家デビューを目指し、今日も超実験的な小説の執筆に励むギンのもとに、今度はギンの「実妹」と名乗る謎の人物からメールが届く。どうやらその「実妹」は、ギンの出生の秘密を知っているらしいのだが…。いま、ギンを巡って義妹クロハと実妹の「真のいもうと対決」の幕が上がる。 (「BOOK」データベースより)

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 文字がひらがな・カタカナだけになって「萌え」文化全盛の23世紀で繰り広げられる妹系ラブコメ第三巻。前巻まででタイムトラベルネタが一応落ち着いたて(とはいえ色々未来の方に火種が残ってる感だけど)、今回は過去改変の影響で現れたギンの「実妹」がクロナと火花を散らすお話。

 相変わらずこの23世紀が酷い。各国首脳が二次元化してるのかとおもったら二次元になってるの日本だけだった!日本の首相(※二次元。皆の義妹。萌えキャラ)のを相手に最早恋愛シミュレーションしてる外国首脳の姿がシュールでたまらない。そしてその首相が萌えキャラだというのに典型的な日本の「善処します」「また今度」「考えときます」「答えはいつも“いいえです”」「遺憾の意」(By某国擬人化コメディ)精神全開すぎて爆笑。未来の日本ってマジフリーダムですね!!うっかり「萌え」で世界の覇権を握りそうだ。章間にちょくちょく挿入される23世紀の日本ネタがイチイチ馬鹿馬鹿し面白くてニヤニヤする。正直あまりラブコメには興味ないので一冊丸々23世紀の日本ネタで短編集出して欲しいです。あとオオダイラ先生は古語を歪曲して後世に伝えるのマジやめれ。ミルちゃんとのコンビ漫才がすっかりお決まりになってきたオオダイラ先生のフリーダムさに今回も完敗です……。

 今回のメインとなる実妹vs義妹の戦いも面白かったけど、個人的にはギンの人間としての成長が感慨深い。1巻の頃に自分の信じる「正当派文学」以外は認めない!とか言ってた痛い子具合はすっかりなりを潜めて、とても人間丸くなりましたよね。自分の文学が23世紀の萌え文化の中でも異質だというのを自覚したからかもしれないけれど。かつての自分が存在を否定していた近代文学で成功しようとしている妹の姿を羨ましく思いながらも素直に喜んで送り出し、そしてライバルとしてその背中を追いかけようとする姿がなかなかかっこよかったです。

 しかし、今回も思い切り次巻へのヒキを作っての終り方だったけど、出番が無くて空気になってるキャラが可哀想なのでそろそろ新キャラは打ち止めにしてもいいと思うんだ。最早「妹にあらずんばヒロインにあらず」な雰囲気になってきてユズさんの存在とは一体なんだったのか……

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読了記録まとめ[2012年1月分]

1月のラノベ読了冊数は6冊でした。2月から本気出す(負け惜しみ)

1月の読書メーター

読んだ本の数:12冊 / 読んだページ数:2582ページ
ナイス数:77ナイス

神のみぞ知るセカイ 15 (少年サンデーコミックス)神のみぞ知るセカイ 15 (少年サンデーコミックス)

まさかの神にーさま女装二連発www立場が逆転する結攻略編は(前回の攻略含めて)面白いなあ。

読了日:01月02日 著者:若木 民喜

STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐  比翼連理のアンダーリン(1) (富士見ドラゴン・ブック)STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 比翼連理のアンダーリン(1) (富士見ドラゴン・ブック)

ラストの展開読んで鳥肌たった。うわあああよりによってその世界線がまざってるんですか作者がおにちくすぎる続編楽しみ

読了日:01月05日 著者:海羽 超史郎

フルメタル・パニック! アナザー2 (富士見ファンタジア文庫)フルメタル・パニック! アナザー2 (富士見ファンタジア文庫)

ツンデレ王子・ユースフに今後の出番はありますか!?(真顔)小さな頃から殺伐とした環境で育ってきたリーナとついこの前まで普通の高校生だった達哉の内面の葛藤が本編・宗介とかなめの関係を男女逆にしたような感じで面白い。あとちょくちょく顔を見せる本編とのリンク部分も。

読了日:01月06日 著者:大黒 尚人

バカとテストと召喚獣 SPINOUT! それが僕らの日常。(5) (ファミ通クリアコミックス)バカとテストと召喚獣 SPINOUT! それが僕らの日常。(5) (ファミ通クリアコミックス)

「久保君の優雅な日常」のオマケの俺得ぶり……原作といい最近は久保君と雄二を絡ませるのがトレンドですかいいぞもっとやれ!!!(バンバンッ 夜祭編はどれも原作では見られない糖度120%のラブコメ具合ですごく可愛い。常夏先輩マジ有毒。あとゲーマーズ特典かけかえカバーよくやった本当によくやった。

読了日:01月15日 著者:namo

マギ 11 (少年サンデーコミックス)マギ 11 (少年サンデーコミックス)

師匠達かっこよすぎる!なんだか色々と不安なフラグ立ってるけど、迷宮攻略できてよかった。オマケマンガの帰り道のモルジアナちゃんが可愛すぎる。

読了日:01月18日 著者:大高 忍

はたらく魔王さま!〈3〉 (電撃文庫)はたらく魔王さま!〈3〉 (電撃文庫)

ニート堕天使が残念すぎていきるのつらいレベルでかわいい

読了日:01月20日 著者:和ヶ原 聡司

生徒会の一存 6 (ドラゴンコミックスエイジ と 1-1-6)生徒会の一存 6 (ドラゴンコミックスエイジ と 1-1-6)

RPG編長え!原作でも屈指の砂糖吐きエピソードだった知弦さんの盗聴の話は絵がつくことでまた一段階破壊力上がってる気が。水無瀬かわいいよ水無瀬。

読了日:01月22日 著者:10mo

バカとテストと召喚獣 (6) (角川コミックス・エース 256-6)バカとテストと召喚獣 (6) (角川コミックス・エース 256-6)

ムッツがヒロイン2人でなくアキちゃんと秀吉を激写してるようにしか見えない件。ようやく原作3巻分に入ったけどどこまでやるのかな。次巻あたりで多分久保君再登場なんで色々な意味で期待。先生がたのキャラデザはアニメ版より全体的にふけてる感じ

読了日:01月26日 著者:まったくモー助,夢唄

ラストゲーム 1 (花とゆめCOMICS)ラストゲーム 1 (花とゆめCOMICS)

好きな人の前以外では完璧キャラなのに好きな人の前では超残念とか俺得にもほどがあって悶え死ぬ。これの続きはいつですか!!!あああもうこれ勝負とか最初から負けてるし!ある日突然自分の気持ちになんとなく気がついて関係が逆転するとか好きすぎますし!!大学生になったふたりにニヤニヤがとまらない。

読了日:01月27日 著者:天乃忍

うたの☆プリンスさまっ♪ 恋の・トラブルトラベルっ!? (ビーズログ文庫)うたの☆プリンスさまっ♪ 恋の・トラブルトラベルっ!? (ビーズログ文庫)

物凄く強引で無理矢理な設定でも「シャイニングだから仕方ない」と思えてしまうのはなんかもう原作の設定の勝利だよなあ……内容は良くも悪くも、短い内容でなんとかして7人全員の見せ場を作ろうとがんばりましたという感じ。

読了日:01月27日 著者:石倉リサ

ドS魔女の××× (このライトノベルがすごい!文庫)ドS魔女の××× (このライトノベルがすごい!文庫)

やってる事はエロいはずなのに全体的に描写足らずでエロさが全然伝わってこないのが残念……エロの描けるレーベルでねっとりやるか、もしくは後半のウサギ化しなかった女の子達のフェチズムを満たして仲間にしていく展開を前に押し出してメインにするかどっちかにしてほしかったな。麻子・桃音をオトすあたりの展開は凄く面白かった。

読了日:01月27日 著者:藍上 ゆう

放課後カタオモイ (ダリア文庫)放課後カタオモイ (ダリア文庫)

もう序盤からどうみても両想いじゃないですかー!な二人が中々距離を詰められなかったり世間の倫理観的な方向で躊躇ったり誤解してたりでもだもだしてるのが可愛い凄く可愛い!本編も可愛かったけどあとがきで触れられていた未来予想図がツボに入りすぎたので社会人編みたいな感じで続きがでないかなあなどと思いました。しかし、最後完全な当て馬にされた斎藤さんがツンデレ可愛かっただけにちょっと可哀想……

読了日:01月31日 著者:高将 にぐん

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放課後カタオモイ

 

「お前の描いた女の子が好きなんだ!」オタクで目立たない順に声をかけてきたのは、クラスで人気の丹羽くんだった!サッカー部で爽やかで皆に好かれてて…。自分とは正反対の人種だと壁を作っていた順だが、ごく自然に仲良くしてくれる丹羽くんに気持ちが解れていく。しかし、近付くほど、彼が好きなのは自分ではないと気付かされて―。もどかしい程まっすぐでじれったい恋。 (「BOOK」データベースより)

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 クラスでも目立たないオタクの順にマンガなど殆ど読まないイケメンサッカー少年の丹羽が声を掛けてきた。漫画研究部の部誌に載せた順のイラストに一目惚れしたという彼の言動に最初は戸惑っていたが、段々と丹羽が好きなのが「自分の描いたイラスト」だということにモヤモヤしはじめて……というお話。以前読んだことある作者さんということで手に取ったのですが、同じくらいに表紙のデザインやイラストがツボでやばかった。自発的にBLを衝動買いしたのは本当に久しぶりでした(これまでのラインナップは大体誰かに薦められて手に取ったものだったので)。

 序盤から既に出来上がってるじゃないですかー!という感じの二人が自分の気持ちを自覚しないでモヤモヤしたり、「男同士なのに…」って思ってもだもだしたり、お互いに勘違いを繰り広げてもだもだして中々両想いにならないこのもどかしさが可愛くてもうたまらない。なんかお互いがすれ違ってても全然心配にならなくて、ひたすら「お前らかわいいなー!!」って気持ちになる。むしろもっとやれという気持ちになる。これは良いほもゆり。

 ひたすらほのぼのと可愛いお話でこれにエロは蛇足じゃないかなあと思ったんだけど、本番前くらいで終ってるあたりがまた美味しかった。というかこれはもう逆でもいいなー。わんこ系で押せ押せに見えるけど大事な所で押しが弱い丹羽に対して、恋心を自覚した後もそれはそれこれはこれで漫画家になるという夢に向かって一生懸命な順が案外男前で。丹羽が順に惚れたきっかけのエピソードの(丹羽視点からの)順が(一応)受(のはず)なのになんだかかっこよくてニヤニヤする。

 個人的に、あとがきに書かれていた社会人エピソードがツボすぎるので是非ともそのネタで続編を書いて欲しいです。今度は最後までアリで。わんこ可愛かった丹羽君の成長エピソードが見たいです!!

 あと、その際は当て馬可哀想だった斎藤さんの救済を是非……BLだからこういう展開になるのはわかってたけどツンデレ可愛かったのに結局ふたりが両想いになるためのダシに使われた感がすごく…!!

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ドS魔女の×××

 

千人の処女を発情させると願いが叶うだって?面白い。ドSな魔女・クレアが、お嬢さまたちをいじめてやる。だけど、わたしの魔法が効かない!正義感の強いボクっ娘に、ツンツンなおこちゃま。さらにはクール系巨乳娘に、恐がりな無口っ子。見た目はふつーなのに、中身はヘンタイだというのか!?えーい。わたし、どうなっちゃうの!?第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞作品はちょっとえっちなコメディ。(「BOOK」データベースより)

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宝島社様より献本をいただきました!

 魔界で育てられ、魔女となった人間・クレアは自らも悪魔になることを望んでいた。そんな時「1000人の処女を一斉に発情させれば願いがかなう」という話を聞きつけて、全校生徒が1000人の女子校・空百合学園に潜入する。魔法の力で殆どの生徒達を発情させ、支配下に置くことに成功したのだが彼女の魔法で発情しない生徒が4人居て……!?というお話。

 あらすじからエロい話を想像していたら確かにやってることはエロいんだけど描写不足でエロさを感じない……という残念さ。いや実際にこれちゃんと描写したらレーベル的にアウトー!なのはわかるんですがもうちょっとこう健全なレーベルでもエロさを感じさせる書きかたはいくらでもあるとおもうのです。というかエロ書けない人が無理にエロを書こうとして恥ずかしくて肝心な所は書けなかった!みたいななにかを感じる。(単にレーベル的な規制の結果大事な部分が削られてそうなっただけかもしれないけど)

 逆に、終盤の麻子・桃音をオトすあたりで見せた「支配下に置けなかった女の子達の特殊なフェチズムを満たし、その隙間を埋めて支配下に置く」という展開が凄く面白かったので個人的にはエロ描写をもっと減らしてこっちの展開をもっとメインに置いてくれてもよかったんじゃないかなあと。人間に捨てられ、魔族の中で育ち同世代の少女達との接触を持つことがなかったクレアが発情しなかった少女達と心の交流を持つことで少しずつ奥底にしまいこんできた寂しさ自覚していく様子もよかったし、育ての親代わりのサキュパス・メアリーからの親離れ的な展開も美味しかったです。

 ……最初の設定を見た瞬間に「女子校の生徒1000人全員が処女なんて絶対ファンタジーだありえない!!」と思ってしまった私の心が一番穢れてる気がしましたすいません。

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うたの☆プリンスさまっ♪ 恋の・トラブルトラベルっ!?

   
原作
紅ノ月 歌音、ブロッコリー

プリンス様たちのあんな姿やこんな姿が!? 豪華! 口絵付き!
作曲家を夢見る七海春歌は、超難関の芸能専門学校「早乙女学園」に見事入学。 そこで、アイドルを志す男の子と2人1組になって、卒業時に行われる「シャイニング事務所新人発掘オーディション」の合格を目指すが……7月になってもパートナーを決められないでいた!  そんなある日、園長の発案で修学旅行が行われることになり――?  6人のプリンスたちとのドキドキ旅行へ、いざ出発進行☆

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「シャイニング早乙女」という設定の勝利。

 「うたの☆プリンスさまっ♪」のノベライズ。放課後に駄弁っていて気がついたら学校に居たメンバー全員がバスに乗せられていて、学長所有のテーマパークに修学旅行に行く羽目に……というあまりにも強引すぎる展開。その後も色々と学長からミッションという名の無茶振りが多発してありえない展開の目白押しなわけですがなんか「シャイニング早乙女じゃしかたないよね」と思ってしまうのがもう……原作設定の勝利すぎる。

 全体的に攻略対象6人+隠しキャラのあの人まで含めた7人全員に挿絵と見せ場を作ろうとしてそれぞれの描写が薄くなりました、という印象が少し……この短い内容でセシルや砂月にまで見せ場を作ったのは素直にすごいな!と思いますが…これを引き合いに出すのは卑怯かも、とは思うけど現在二次創作が溢れまくってる状況を鑑みると良くも悪くも無理して読まなくてもいい無難なお話になっちゃってるなーと。個人的には誰か一人にしぼってしっかりそのキャラを掘り下げてほしかった気がする。原作設定主体っぽいけどアニメ設定を少し引き継いでるのもやや違和感感じた。

 あと、作品によってはアリだけどこういう物語で変形挿絵はなんか見辛いだけだなあと思いました。ページを縦割にした挿絵はまだいいんだけど、横割はほんとなんか、違和感しかないよね。

 これは本編とは全く関係ないけど「Debuetが今年3月発売予定です」って宣伝がちょっと悲しい!!(※現時点で5月発売に延期されてます)

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2011年に萌えた男子コンビ・カップリングを今更まとめてみる。

今年はやらないつもりだったんですけど、「ザ・インタビューズ」で戴いた質問で結局同じような事を書いてしまい、勿体無かったので思わずそちらからサルベージしました……2011年度今年萌え転がった男子コンビ・カップリングまとめ記事です。インタビューズでは男女カプも幾つか挙げましたがちょっと変更致しまして男子しか出てきません。男子しかでてきません。大事なことなので2回言いました。あと、ネタ不足のため例年行われていた「少女小説レーベル除外」「女子に既に人気のある作品除外」とかもなしにしました。自分に正直。


■ 真奥貞夫&芦屋四郎&漆原半蔵(はたらく魔王さま!!)感想

 カップリングじゃないけど美味しい枠。異世界の魔王で日々マクドナルドのA級クルー目指して邁進する魔王様(※吹いたら負け)の真奥と、彼にに心酔し彼の居ない魔王城(六畳一間の古アパートの一室)を守る心配性な魔王の腹心な専業主夫・芦屋と元大天使長から堕天し東京に来た直後は一時的に魔王達と敵対したもののなんだかんだで現在ただの引きこもりにまで身を落とした残念ショタ・漆原。真奥の元魔王とは思えないほどの生活感覚や関係者一同から存在をスルーされる残念な漆原がなんだかんだでいいところを持っていくというこの美味しいキャラっぷり、良くも悪くも残念な芦屋の心配性ぶりには常にニヤニヤが止まりません。
 男3人六畳間暮らしという設定も美味しいですが個人的にはもうちょっとカップリング的な萌えがあると完璧だなあといえなんでもありません。

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■ ミュゲ→クロード(花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す)感想

 “花”に殺された幼馴染の仇を討つため、男であるにも関わらず本来は女しか持たないはずの花を滅ぼす“歌姫”の能力を持っていた主人公は少女に扮し、喪った恋人の名を借りて歌姫を目指す。女装男前男子な主人公・クロードと彼の幼馴染にして悪友そして従者な青年・ミュゲ。悪友と主従萌えがダブってる時点でもう萌えるしかないわけですが周りが見えてない一直線バカと彼を影からサポートしつつ実はどうしようもなく自分に足りない部分に惹かれている策士タイプとかいわれるともうどうしようもなく私得だよね。
 幼馴染にして主従であるがゆえの強固な信頼関係や、ミュゲがややクロードに依存してるっぽい表現が大変美味しかったです。個人的にはミュゲ豆腐メンタル攻希望。

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■ ゴウト→ミロク(本日の騎士ミロク)感想

 敵国・オウガン国の元皇子であるミロクと彼の兄であり全ての元凶…と目されていた男・ゴウト。悪役かと思っていたら自ら憎まれ役を買って出るような苦労症の良いお兄ちゃんだったよ!!オウガン訪問・兄弟和解回である8巻の兄弟のやりとりも美味しいですが、9巻でミロクの行動をお見通しで出番は無いのに世話を焼いてくれるゴウト兄貴のツンデレっぷりがたまりません。
 ミロクはやや7巻まで惰性で読んでた部分あったけどゴウト兄貴でてから本当に面白くなりました。(次で完結ですが)

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■ インノケンティウス→酒井学長(境界線上のホライゾン)感想

 アニメ版「境界線上のホライゾン」で改めて教皇総長と酒井学長の微妙な関係に萌えてたらBD特典小説がやってくれました。短いシーンなのですが酒井学長に執着する元少年大人気ない残念可愛い美味しい!!正直この2人の過去に何があったのか気になって仕方ないのですが公式補完はありますでしょうか!!現役酒井学長がイノケンを出し抜く話を是非!!お願いします!!
 BD1巻はamazonで買えば3000円程度ですし、150Pオーバーの読み応えある特典小説が大変美味しく賢姉のキャラソンにもニヤニヤできること請け合いですのでまだ買ってない人は今すぐ買いに行くといいと思います。特典小冊子は2年生時代の浅間&喜美&ネイトが中心になる物語ですが、賢姉ダンスあり、浅間のズドンあり昨年度総長連合&生徒会長の登場ありと大変美味しい内容になってますので原作派でも購入する価値は十分にありです。

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■ 折原臨也→岸谷新羅(デュラララ!!×9)感想

 密かにこいつらについて語る機会が無くてもだもだしてたのは内緒だ。デュラは基本あまりカプ萌えなし・新羅とセルティのいちゃいちゃバカップル描写萌える!!ってノリだったのですが9巻で明かされた臨也と新羅の関係にはもう萌えるしかなかった。セルティしか見えてない一直線バカな新羅と自分とは相容れない考えの新羅をうっとうしく思いながら段々自分が持ってない部分に憧れていく臨也の関係がストライク過ぎて死ぬかと思いました。
 デュラは好きな話と苦手な話が結構まっぷたつなんだけど、9巻は本当に最初から最後までツボに入りすぎでヤバかったです……。

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はたらく魔王さま! 3

 
029

魔王城(築60年の六畳一間)の庭に、異世界からのゲートが開く。そこから現れた小さな少女は、魔王を“パパ”、勇者を“ママ”と呼んだ。まさか二人がそんな関係だったなんて…とショックを受ける芦屋や千穂。だが、一番混乱していたのは魔王と勇者だった。少女は魔王城で預かられることになり、真の意味で大黒柱となった魔王は、子育てに挑戦。さらに、親子(?)三人でのおでかけもあったりで、恋する女子高生・千穂は、やっぱりヤキモキしてしまうワケで―?フリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー、波乱必至の第3弾。 (「BOOK」データベースより)

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 日本にやってきた異世界の魔王&勇者とその仲間達が六畳一間で繰り広げる庶民派ファンタジー第三巻。今回は魔王を“ぱぱ”、勇者を“まま”と呼ぶ子供アラス・ラムスがやってきて……!?というお話。

 少しずつ、物語が核心部分に触れてきました。真奥の過去が明かされたり、恵美の持つ聖剣の正体が明かされたり。呑気に人間界で某ファーストフード店のA級クルー目指してて本来の目的忘れてるのかと思ってたけど、結構真奥もいろいろ考えてるんだなあ。なんだか魔界側にも天使側にも事情がありそうでまだまだ一波乱起こりそうな展開。

 しかしそれはそれとして、アラス・ラムスの爆弾発言から一時的に「夫婦」として振る舞うことになった真奥・恵美と彼らを取り巻く人々のドタバタが微笑ましすぎてニヤニヤが止まらない!恵美の立場にヤキモチ焼きつつも色々とほっとけない男所帯の子育てに色々アドバイスしてしまう千穂ちゃんのお人よしっぷりも可愛いのですがまさかの芦屋恋愛フラグ(ただし本人無自覚)に今後の展開を期待せざるをえない。自分のこととなると途端にわたわたする梨香可愛いです。

 一番可愛かったのは誰がなんと言おうと漆原だったんだけどね!!押しいれに避難するニート堕天使可愛いよことあるごとに皆からいらない子扱いされてむくれるニート堕天使残念可愛いよ家計が火の車なのにピザの宅配頼んでる漆原可愛いよ時々しか役に立たない漆原かっこかわいいよ!!!終盤の元大天使長の貫禄を見せ付ける漆原が可愛すぎて生きるのが辛いレベルです本当にご馳走様でした。

 漆原が押しいれの中から芦屋を懐柔して足につかってピザ食いながら事件を解決する「堕天使のメモ帳」(※神様のメモ帳のオマージュ)はまだですか!!

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