ページ 29 | 今日もだらだら、読書日記。

オカルトリック 02

 

元狐憑きの探偵助手・玉藻と、超絶美女の引きこもり探偵・ねえさん、向上心溢れるメンヘラ・イソラちゃん(キーワードは女子力! )。ギリギリのバランスを保っていた三角関係は、意識不明だったイソラの姉・舞花の目覚めと共に、次のステージに移行する――過剰で真摯な愛情が織りなす、混沌とした関係はどこへ向かうのか!? オカルト? マジック? ファンタジー? 夢と現実と過去が絡み合う、未だかつてない物語をご堪能あれ!

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 狐憑きの探偵助手・玉藻と引きこもりのオカルト探偵のねえさんと、最強メンヘラ・イソラたんが繰り広げる物語。

 なんか最初から最後までどこまでもイソラたんのメンヘラキ女っぷりに振り回され、そして圧倒された感が強いんだけど同じくらいねえさんの過去から現在に繋がるまでの物語の破壊力も凄かった。イソラの妄執ともいえる強く凶悪な愛と、どんな酷い目に遭っても手放せなかったヒトカケラを一身に注ぐねえさんの愛と、全てを知り、そしてその上で受け止めようとする玉藻の愛と。うまく言葉にできないけど、3人の綴ろうとする「愛」があまりにも強烈で。それぞれの「幸福」を追い求める3人の繰り広げる、文字通りの「愛」の物語に圧倒された。

 ラストがまた、終わってみるとここ以外に落としようが無いって思うくらい絶妙な所に落とされてて。確かに、この3人がそれぞれの形で「幸福」になるにはこの形しかないよなあ。イソラとねえさんが本当に幸せなのかどうかはわからないけど、そうなってると信じたい。だって、これは3人の「愛」の物語であると同時に「幸福」の物語でもあったんじゃないかなと思うのです。

 ほんと、面白かった。次回作も楽しみにしてます。
 玉藻のメイド服姿に挿絵がなかったのだけが心残りです。


GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン4(中)

 

奥州上越関東の安定化のための外交作戦として、里見生徒会長を招き入れ、列強三国へ外交官を派遣することを決定した武蔵。その結果、最上家へ里見義康とアデーレが、上越露西亜の上杉家にトーリ、ホライゾン、メアリ、点蔵、ミトツダイラが、伊達家には鈴とウルキアガが外交官として赴くこととなった。だがその一方、武蔵内部に潜入した伊佐、穴山たち真田十勇士は密かに活動を始め、更には武蔵の眼下、水戸領地に対し羽柴勢が戦闘を開始。事態は急速に動き出す。各国に分割統治された中世の神州・日本を舞台に繰り広げる、壮大な戦国学園ファンタジー、第四話中巻。 (「BOOK」データベースより)

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もうやめてあげて!ネシンバラのライフはゼロよ!!
 凍ってるのをいいことに、ことあるごとにネシンバラをネタにする武蔵面々が外道すぎる。そしてシェイクスピア再登場うれしすぎる。

 総長連合・生徒会やその他の面々が伊達・上杉・最上への外交大使として赴き不在の中、武蔵では内紛が持ち上がり……ということで、メインだけでも舞台が4つに分かれ、この他にも潜入中の真田十勇士やP.A.ODA+M.H.R.R.勢、蜻蛉切の件もあって失意中な二代などからの視点もあったりして割りと全体的に舞台転換が激しい巻。

 「交渉するとすぐ戦争にもっていきたがる」ネタで容赦なく弄られて涙目な正純が可愛すぎるんだけど、その裏でどんどんチートキャラ化していく鈴さん……隠密組のステルスをものともしない鈴さんの気配察知能力やばい。鈴さんとアデーレは小動物可愛い。ウルキアガ、外交中でもしっかり点蔵と協力体制でエロゲに熱中してるのが歪みなさ過ぎて可愛いんですが時折成実に対してみせる真面目な台詞でとてもニヤニヤできますね。あと、アニメでネイトの「貧乳回避」を見た直後に賢姉の「巨乳防御」でたいへんわらった。

 とりあえず、テンション修造系ショタ(?)の片倉小十郎君の挿絵を早くおねがいします。


俺の悪魔は色々たりない! 白の祓魔師と首だけ悪魔

 

「ガキ、俺と契約しろ」右目を代償に、首だけの大悪魔・サブナクと契約した少年イト。イトは祓魔師として働く傍ら、サブナクの体を探すはめに!赴任先は、天然お花畑な眼鏡司教様(でもS)や、空気の読めない発言を連発する見習い神父たちとくせ者揃いで!?「愛してるぜ、イッちゃん」「気色悪い事言うな!」第10回ビーンズ小説大賞奨励賞受賞・ビーンズ最凶の問題児集団が放つゴシック退魔ファンタジー、開幕。(「BOOK」データベースより)

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 ビーンズ文庫の新人さん。あらすじからどうみてもドS俺様×男前男子のにおいをかぎつけましたので思わず!!ひょんなことから首だけの状態で封印されていた大悪魔・サブナクを復活させてしまった少年が契約で悪魔の力を使い、サブナクの首から下を捜したりするお話。

 主人公のイトと大悪魔のサブナクが大変良いケンカップルでした。軽口を叩き合いながらもなんだかんだでお互いを掛け替えの無い相棒のような存在だと思っていて、時折お互いにそういう本音を垣間見せるのが美味しい。あと個人的に聖女様がマジイケメンすぎてシビれたので続編が出るなら是非とも彼女の活躍をお願いします!サブナクに正体(?)あばかれたときのやりとりがたまらないです!!

 ただ、「あざとく」ならない程度にニアホモ系ケンカップル匂わす程度を狙って、そのあざとさを消しきれなかったみたいな感じやや気になった…。時折、全年齢移植されたエロゲをやってるときみたいな、本来あるはずのシーンを別のものでさしかえてるみたいなもどかしさを感じるというか。うーん。ビーンズ文庫買うと時々ある、この「BLレーベルで読みたい」的感覚。メインじゃなくてもいいけど、こういう男くさい話だからこそしっかりと女の子分が欲しかった気がします。結構うやむやな書かれ方してたけど、作中にちゃんとした性別:女子ひとりもいなかったです……よね?(以上ネタバレにつき保護色色)

 このあざとさがもうちょい薄かったら少女小説というよりもむしろ少し前の角川スニーカーあたりとかにまぎれこんでそう。


読了記録まとめ[2012年8月分]

8月のラノベ読了数は6さ……えっ漫画含めて11冊しか読んでなかったの!?
ずっと感想書こう書こうとおもってた「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」を1ヶ月以上放置していたことにいろいろふきました。そんなに時間経ってたのか……。

8月の読書メーター

読んだ本の数:11冊 / 読んだページ数:1986ページ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

ぼっち描写やら中二高二やらざくざくえぐられるww面白いけどww八幡と雪乃の関係が変に主人公ヒロインしてなくて急造腐れ縁というか、悪友っぽい関係で大変おいしい。

読了日:08月01日 著者:渡 航

ヘタリア 5 Axis Powers 特装版 (バーズ エクストラ)ヘタリア 5 Axis Powers 特装版 (バーズ エクストラ)

商業誌連載になった関係なのか、絵柄がかなり変わってて驚いた。日本さんがとてもイケメン。あと内容は初期の各国あるあるネタに回帰してるような印象が。最初のホラー映画事情と、最後のフランス兄ちゃんの話が好き。

読了日:08月06日 著者:日丸屋 秀和

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)

主人公になんだかんだで残念だけど仲間ができたよちょっとずつだけど仲良くなっていくよやったね!って流れだとばかり思ってたら仲間ができても普通にぼっちだった!!職業訓練の話のオチと勉強会の話の流れが色々な意味でつら…!!彩加マジヒロイン。

読了日:08月16日 著者:渡 航

ルールそのいち完全版 (ニチブンコミックス)ルールそのいち完全版 (ニチブンコミックス)

受二人でどっちが攻になるのかなと思いながら読んでたらリバだった素敵!くっつくまではあんまり…って思ってたんだけど、くっついてからの二人の関係がとても好き。可愛いけど男前な理央とやや不安定でスイッチ切り替わると意地悪言葉責めな悦のやりとりが美味しかったです。「スイッチ」の話がリバリバしてて良い。あと、既に二人の関係悟ってる女子生徒の反応が可愛すぎてツボったw

読了日:08月18日 著者:村上 左知

22時のルール (ニチブンコミックス KAREN COMICS)22時のルール (ニチブンコミックス KAREN COMICS)

攻攻だけど、上下確定したら逆は嫌だ!という知念先生のこだわりぶりがなんか可愛い。すっかりおっさんくさくなってしまった元初恋の相手に複雑な気持ちを持ちながらも振り回される姿が美味しかったです。

読了日:08月18日 著者:村上 左知

暴れん坊・彼氏 (バーズコミックス リンクスコレクション)暴れん坊・彼氏 (バーズコミックス リンクスコレクション)

殴り愛と聞いて!!ツンデレ通り越して暴力的な受がなんだかんだで知らない所でわたわたしてるのが可愛すぎた。あと地味×ヤンキーはヤンキーが攻だとおもってたので本番でびっくり。いや、個人的にはどっちでも美味しいのでその後リバればいいよ、などと思いました。

読了日:08月18日 著者:ぢゅん子

快感ソーダ (B`s-LOVEY COMICS)快感ソーダ (B`s-LOVEY COMICS)

3Pありお道具ありSMありでエロは大変濃かったけどもうちょっとエロ以外頑張って欲しかったと言うか、ほんとヤってるだけだった…関係性はかなり好みそうなんで残念だった……特に幼なじみ二人とかもうちょっとちゃんと描いてくれたら美味しそうだった…。

読了日:08月18日 著者:刹那魁

僕の妹は漢字が読める5 (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める5 (HJ文庫)

伏線綺麗に拾って綺麗すぎるくらいに見事な完結編だった。クロハ可愛すぎたし、中盤巻で空気化していたユズさんも、もう一人のヒロインとして面目躍如の活躍だったけど、何より序盤にあれだけ他人の気持ちの判らない鈍感主人公として描かれてきたギンが精神的に成長し、クロハとユズや他のヒロインたちの間で葛藤したり、「誰も消さない」未来を目指してバカなりに必死にもがき続ける姿がとてもよかったです。しかしそれはそれとして序盤の黒ストやぶきっこの破壊力が無限大すぎて困る。

読了日:08月18日 著者:かじいたかし

マジカル少女系男子 (プリズム文庫)マジカル少女系男子 (プリズム文庫)

可愛い衣装からにょきっと出てくる雄々しいフトモモと、チラっと覗くボクサーパンツがたまりません中身も良かったけど挿絵がほんとにいい仕事してた!それで龍司さんの女装挿絵はまだですか(真顔) 主人公総受け展開だったのでもうちょっと荒れるかとおもったけど、かませポジションの人たちが割りとあっさり爽やかに身を引いてくれちゃうのが、大変紳士でかっこいいんだけどもうちょっと荒れても良かったかな…とか思わなくもない。

読了日:08月20日 著者:高将にぐん

STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐  比翼連理のアンダーリン(3) (富士見ドラゴンブック)STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 比翼連理のアンダーリン(3) (富士見ドラゴンブック)

今回の「アンダーリン」がエピローグで示唆されたとおりの時間軸(?)に存在するんだとすると、本当に岡部は何回のタイムリープを繰り返してるの?『鳳凰院狂真』が悲しい存在すぎてつらい。原作内でも一番能天気な3%台の「比翼恋理」と、原作内でも最も過酷な2%台の「暗黒次元」がこの作中でという意味でなく数値的な意味で隣り合わせ、という現実に気づいてしまって怖気が走る。

読了日:08月21日 著者:海羽 超史郎

つり球 SF -Short Films- (ファミ通文庫)つり球 SF -Short Films- (ファミ通文庫)

つりしない「つり球」。皆なかよしでとてもほっこりできました。アニメ最終回後の後日談に一番にやにやした。ところで本編の感想からはちょっとズレるけど、絵師さんがどの短編を担当したのかはもうちょっとわかりやすく書いておいてよかったんじゃ。

読了日:08月27日 著者:櫂末高彰


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2

 

美少女ふたりと部活をしても、ラブコメ展開にはちっともならない。携帯アドレス交換しても、メールの返事が返ってこない。とっても可愛いあのコは男子。個性という名の残念さをそれぞれ抱え、相変わらずリア充の欠片もない0点の学校生活を送る奉仕部の部員たち―冷血な完璧美少女・雪乃、見た目ビッチの天然少女・結衣、そして「ひねくれぼっち」では右に出るもののいない八幡。そんな青春の隔離病棟・奉仕部に初めて事件な依頼が飛び込んで―?八幡の妹・小町、新キャラも登場の第二弾。俺の青春のダメさが今、加速する―。 (「BOOK」データベースより)

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いともたやすく行われるえげつない主人公弄り。

 主人公になんだかんだで残念だけど仲間ができたよちょっとずつだけど仲良くなっていくよやったね!って流れだとばかり思ってたら仲間ができても普通にぼっちだった!!勉強会で自然に声がかからない流れと、職業訓練の話のオチでふきだすしかない。そして彩加(性別:彩加…というか♂)が相変わらずただの正ヒロインだった。

 なんだかんだで結衣との因縁(?)が明らかになったり、雪乃にワケアリフラグ立ったりである程度ラブコメ用のフラグは立ってるというか結衣のほうは完全に八幡に気がありますよね。このへんのフラグがどう処理されていくかも楽しみ。

 しかし、何気に準レギュラーっぽい雰囲気をかもしだしている葉山はほんといいイケメンなので是非とももっと絡んで欲しいです。イヤミが無い正しい意味での「リア充」なのが、常に上から斜め下目線の高二病系残念な八幡と凄いいいかんじの対比を生んでたとおもうんですよね。


やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

 

孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう―そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。さえない俺がひょんなことから美少女と出会い…どう考えてもラブコメ展開!?と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!繰り広げられる間違いだらけの青春模様―俺の青春、どうしてこうなった。 (「BOOK」データベースより)

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 友達居ない主人公が、「奉仕部」という謎の部活に無理矢理つれてこられて学校一の美少女(けど友達居ない)雪乃と人助け勝負をすることになって……というお話。

 謎部活・友達居ない人達の寄せ集まり……と、最近流行りの「残念系日常ラノベ」かとおもってて、確かに実際その通りなんだけど、主人公の駄目人間具合がなんか割とガチ。一緒に過ごしているうちにフラグが立つとかそういうもんじゃねえ。中二とかそんな最近のラノベにありがちな生易しいもんでもねえ、これぞ「中二を無意味な上から目線で見下す高二病」、マジもんのぼっち感をひしひしと味わったぜ……。

 そんなこんなで八幡と雪乃が変にラブコメフラグを立てることもなく、馴れ合いすぎることもなく、だけどなんだかんだと絆を深めていく様子が素敵。二人きりの部室で特に会話をすることもない時間に少しずつ居心地のよさを感じたり、異性というよりは同志・急造の腐れ縁みたいな関係になっていくのが美味しかった。どこまでもぼっち維持しつつ、なんだかんだで綺麗にまとめていい話っぽく終ってくれるのもよかったです。

 しかし、雪乃に一切フラグが立つ気配がない一方でむしろ恋愛フラグは他のレギュラーと立てているようなというかどうみても彩加(性別:彩加)がメインヒロインですほんとうにありがとうございました。


つり球 SF -Short Films-

 

「ノイタミナ」他で放送された話題のアニメがノベライズで登場! 納戸に閉じ込められたユキとハルが考えた意外な脱出法とは?――「禁断のストアルーム」ハルの赤点回避のためユキの家で勉強合宿! ――「とまどってエグザミネーション」ハルの暴走で忍び込んだ夜の校舎に現れた幽霊の正体とは!?――「怖がってナイトウォーキング」さらに船長の海咲へのプロポーズ大作戦を描いたアフターストーリーも収録! すこし不思議ですごく青春な日常SF【ショート・フィルム】集!

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 男子高校生が釣りで世界を救うアニメ「つり球」ノベライズ。

 同期にMFから出た方はアニメ本編を忠実になぞるノベライズのようですが、こちらはアニメ本編の隙間や後日談を収録した外伝的短編集。あとがきでも触れられていたけどとにかく“釣りをしない”つり球で、アニメ本編は割りとずっと釣りしてたイメージがあったので新鮮。時系列的にアキラはオマケ程度にしか絡んできませんが、どの話でもユキ・ハル・ナツキの3人が仲良ししてるのがとてもかわいい。「あーん」とかアイコンタクトで会話とかむしろ仲良すぎてかわいい。

 個人的にはアニメ本編の後日談となる「胸張ってウェディング」が面白かった。本編でずっと微妙にもどかしい関係を維持してきた歩と海咲がついに……という話なんだけど、渡米前のナツキの思いや、ユキとサクラの意外なコンビにとてもニヤニヤできました。あと、ラストでユキがナツキのかわりにバイトを〜という一幕が地味に感慨深かったなあ。

 あと、エピローグとなるハル視点からの「ハルとタカとクロ」がいかにも宇宙人というかハルの視点で、楽しかったです。


STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 比翼連理のアンダーリン(3)

   
原作
5pb.×ニトロプラス

「お前はこの俺を…鳳凰院凶真を…見くびっているのか…?」紅莉栖、ダル、まゆり、そして岡部倫太郎―いや“鳳凰院凶真”が挑む、異色の世界線の果てに待つものとは。そして、2025年の世界で岡部を憎む少女の想いはどこに向かうのか―。ふたつの時間軸が致命的な不意の接近を引き起こし、目に見えない故意の分岐が運命の集合体に干渉する禁断の世界線が、長い旅路の果てについに収束を迎える。 (「BOOK」データベースより)

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 一応「比翼恋理のだーりん」の鈴羽・まゆりルートをベースにしたノベライズ完結編。ファンディスクのノベライズのはずなのに、そして実際にちゃんとファンディスクのストーリーをなぞっているにもかかわらずとにかく重い。

 エピローグで示唆されたとおりの時間軸(世界線軸?)にこの物語が存在するんだとすると、本当に岡部はシュタインズゲートにたどり着くまでに何万回のタイムリープを繰り返すことになるんだろう。人の枠を逸脱して事象の域にまで達した『鳳凰院狂真』という存在が悲しすぎる。そしてこの世界の綯がタイムリープを繰り返す事になった原因がまたやるせない…彼女が「まゆりを殺した」世界線っておそらく、アレのことだよなあ……。

 一見本編とは完全に分化した世界線だった「だーりん」の物語を本編に結びつけ、本編の設定のいくつかに結び付けてしまう流れが本当に絶妙でした。しかし、終盤は設定が複雑すぎて微妙に噛み砕けない感が……小説版本編でのまゆりのあの設定なんかにも繋がってる感じなので、一度あちらも再読して頭の中を整理してみたい。

 しかし、原作内でも一番能天気な3%台の「比翼恋理のだーりん」と、原作内でも最も過酷な2%台の「暗黒次元のハイド」がこの作中でという意味でなく数値的な意味で隣り合わせ、という現実に気づいてしまって怖気が走る。


マジカル少女系男子

 

一見、どこにでもいる普通の高校生の悠馬のバイトは、ちっとも普通ではない。なんと、魔法少女「メリー・メアリー」に変身して、街の平和を守るのが仕事なのだ。高校に通いながら自称・悪の帝王「ツリー・ベル」と戦う悠馬は、昼ご飯を食べるために入った中華料理店でサラリーマンと相席になった。そのサラリーマンは、瞳も髪の色も違うけれど、ツリー・ベルにそっくりで―。 (「BOOK」データベースより)

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これは良いフトモモパンチラ(※だが男だ)

 中身も大変美味しかったんですが、短いスカートからにょきっと生える男らしい太ももがたまりませんでした。女の子のような足でなくて、ある程度筋肉のついてる太ももがまらん。そして執拗にチラリズムを発揮するボクサーパンツ!!表紙でパンチラしてないのはきっと何かのトラップだとおもいます。

 ややヘタレ気味の残念Sな自称悪の帝王系サラリーマン×男前女装魔法少女系男子高校生。魔法少女の姿の時の最大のライバル「ツリーベル」と偶然平時に邂逅し、彼なりの事情や人柄が見えてきて戦うのを躊躇ったり、葛藤してしまうのが大変美味しい。割と登場人物の殆どが主人公にホレてる系の、いわゆる総受けハーレム的なお話だったんですが主人公が自分の恋心を自覚しはじめると紳士らしく身を引いて背中を押してくれるかませ犬の面々がとてもかっこよかったです。しかし、これだけかませ犬要員がいるならもうちょっと主人公を取り合って荒れてもよかったのになあとか思わなくも無いけど。特に同級生男子とかもうちょっと活躍すればいいとおもいました。

 あとがきで『ラノベでいえばセカイ系』という表現があったけど、一発物のBLというには惜しい位に色々世界観設定がありそうで、その辺が恐らくBL的には大事な部分ではないので……という感じで惜しげもなくカットされてたのが残念でした。魔法少女バイトが主人公の所属する組織だけでも30人いるとか、魔法の大系とかもちゃんと設定あるっぽいんだけどなあ……個人的には同世界観でのスピンオフか、主人公が魔法少女として働き始める事になった頃の前日譚とか凄く見たかった気がします。

 っていうかどうして龍司さんの魔法少女姿の挿絵が無いんですか(真顔)


僕の妹は漢字が読める5

 

クロハのやきもちがだんだん強くなるのを感じながらも、ギンはユズや妹たちと楽しい日々を送っていた。しかしある日、チョウマバヤシ博士がギンに不吉な話をする。「君がクロハと結ばれないと、彼女は消されてしまうのだ―」歴史を左右する危険因子となったクロハに伸びる魔の手。愛するみんなと萌え文化のため、ギンは本当の未来を切り拓く。 (「BOOK」データベースより)

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しょっぱなから「黒ストやぶりっこちゃん」で死ぬかと思った。
 このラノベ、前から思ってたけど妹と黒スト啓蒙ラノベすぎてやばい。ニーソ派だったのにすっかり黒スト派ですよどうしたらいいの……!!

 ギンがクロハを選べば、未来が変わる。そして本来の歴史通りにユズを選べば、クロハはこれまで通りの未来を望む「未来人」たちの手によって消されてしまうかもしれない……。あまりにも重い選択をその手に託されて一度は流されそうになったギンが、ユズとクロハ、二人からの思いを受け止めて、自分の二人への気持ちを見つめなおし、未来人と語り合って目の前に提示された2つの選択のどちらでもない『第三の選択』を模索していく姿が凄くかっこよかった!序盤の他人の考えに流されまくりの、鈍感主人公を地でいってたギンを思い出すと本当に精神面での成長が顕著で、胸が熱くなる。ちょっと最後は状況に流された感なくもなかったけど。

 中盤では完全に空気と化しかけていたユズさんがヒロインの一人としてちゃんと活躍してるのも感無量だったなあ。一時はSM趣味(?)ばかりが強調されて「この娘はどこへいってしまうんだ…」状態だったんですが、23世紀で自分の居場所を確保しながらも自分のしたいことをみつけた彼女の姿はとてもかっこよかったです。そして安定のクロハかわいい。

 とにかく綺麗に伏線拾って完璧すぎるくらいの綺麗な完結編でした。
 作者さんの次回作も楽しみにしたいです。