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キーワード:岩井 恭平 (39 件 / 4 ページ)

読み放題が来た今こそ読みたい「ちょっと古め」のラノベ20選。

先週末からBOOK☆WALKERで角川文庫・ライトノベル 読み放題というサービスがはじまりました。
しかも、2020年の1/31までは無料で読み放題になるそうです。

というわけで、対象作品の中で私が完結(最新巻)まで読んでいるタイトルの中からちょっと古め(2000年代中心)完結済(多分)作品のなかからおすすめラノベを20作品リストアップしました。なんで「ちょっと古め」の「完結作品」なのかと申しますとそういうやつはリアルタイムで巻数が増えないため後回しにされがちだと思うからです。私がそうです。新作は多分他にまとめる人がいると思うのでそっちで探してください(「錆喰いビスコ」と「ファイフステル・サーガ」が個人的におすすめです)

何か気に入ったものがあれば手を出してみていただけると比較的古産なラノベ読みとしては冥利に尽きます。

※なお、この記事は書影を引っ張るためにKindleへのリンクを併用しています。Kindleの方の読み放題タイトルではありませんのでご注意ください。

1巻完結 / 3〜5巻 / 6巻以上

1巻完結

入間人間「多摩湖さんと黄鶏くん」→感想
バカップルがイチャイチャとゲームするだけの小説。
ゲームの内容がいちいちフェチくて二次創作心をくすぐる。みんな頼むから読んで推しカプで「キスババ抜き」やってくれ!!!
うえお久光「紫色のクオリア」→感想
愛する少女と共に在る未来を目指し、少女は時空を駆ける。
女の子三人がイチャイチャするほのあたたかい序章と、ハードな時空改変SFである本編に圧倒される。

3〜5巻

岩井恭平「消閑の挑戦者(1巻まで)」→感想
『天才』達が挑む、究極の超能力×頭脳ゲーム!!
既刊3巻。主人公・小槙と彼女のパートナーである祥が常にすれ違いながら様々な天才達に挑んでいく。「超飛躍」という頭脳を活性化させる異能を用いて行われるハイレベルな頭脳バトルがたまらない。
土橋真二郎「扉の外(全3巻)」
閉鎖空間で熟成されていく「人間の悪意」にゾクゾクが止まらない。
とにかく薄気味悪い人間関係と、どこまでも後味の悪い展開で初読時は本当に「これは無理!!」と思ったのですが未だに不思議と惹きつけられてやまない作品。色んな意味で煮凝りのような濃さを感じるデビュー作。
杉井光「火目の巫女(全3巻)」→感想
異形と戦う少女達の、儚くも悲しい宿命の物語。
過酷な宿命の中で様々な少女たちとの出会いと別れを繰り返しながらひとり残されていく主人公・伊月の姿が、悲しくも美しい。長い時を生きる帝・豊月との関係も良かった。
平坂読「ラノベ部(全3巻)」→感想
「ラノベ」にまつわる高校生たちの楽しい日常。
軽妙な会話劇が楽しい文系部活ラノベ。全3巻なので手軽に読める。個人的にいちばん好きなのはリレー小説ですよろしくおねがいします。
水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス(全4巻)」→感想
喪われた魔術種達の生存競争に巻き込まれたヒトたちの物語。
絶望的な戦いの中で、己を削りながらも手を取り合って生きようとする少年少女の姿が印象的。自傷、トランスセクシャル、同性愛と性癖てんこ盛りな展開も好きです。FGOのアガルタやセイレムが好きなら是非…。
秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏(全4巻)」→感想
不思議な少女と過ごす忘れられない夏の想い出。
過酷な宿命を背負った少女・伊里野と普通の少年・浅羽。二人を待つ過酷な運命と、あっさりと終わっていく二人の「UFOの夏」にしんみり。読んだら6月24日に「おっくれってるー!!」って言いたくなる。
柳実冬貴「Re:バカは世界を救えるか?(全5巻)」→感想
微妙な異能を手に入れた中二病の少年の、世界を救うための戦い。
非日常を求めてやまない中二病の少年が本物の異能と非日常の世界に巻き込まれていく。終盤に行くに連れインフレしていく世界観と、そんな戦いの中で本物のヒーローになっていく主人公の姿がアツかった。ヒロインたちとのやりとりも可愛いですが男の友情もあります!!!
三上延「シャドウテイカー(全5巻)」
未知の存在からの侵蝕に抗う少年少女を描くホラー系異能バトル。
背筋を這うようなホラー展開と、徐々に記憶を失っていく幼馴染の少女を救うため奔走する主人公の姿が印象的。というか三上先生の異能バトルはだいたい幼馴染大勝利ラノベなので幼馴染ストはこの機会に読んでほしい。
林トモアキ「戦闘城塞マスラヲ(全5巻)」→感想
これは長い物語(サーガ)の “はじまり”。
引きこもりの青年が、目付きの悪さとハッタリだけを武器にしてツワモノ揃いのバトルロイヤルを勝ち抜いていく。少しずつ人間として成長していくヒデオの姿に胸が熱くなる。林トモアキ作品は全著作に濃厚なリンクがあるので薦めるの難しいんですけど、個人的に入門編として推したいのはこれか「お・り・が・み」かなと思います。
神坂一「ロストユニバース(全5巻)」→感想
「スレイヤーズ」の著者が贈る過去の遺産技術を巡るスペースオペラ。
もうまず主人公がキメキメでライトセ●バーとマント構えて出てくる所から大好きすぎるんですけど、テンポの良い掛け合いと意外に重たい展開がいかにも神坂作品という感じで好き。なにかとスレイヤーズとのリンクを思わせる(が特に直接的なリンクはない)用語の数々にもニヤリとしちゃう。

6巻以上

風見周「殺×愛-きるらぶ-(全8巻)」
最後の人類になる少年と彼を殺しに来た少女の、世界を賭けた恋。
世界を救うため×騙して利用するために偽りの「恋人ごっこ」をしていたはずが、お互い本気で好きになって…という王道展開と、ご都合主義とも思えるハッピーエンド展開がたまらなく好き。主人公の行動にモヤッとする部分もあったけれど、自分勝手と自覚しながら足掻き続ける終盤がやっぱり好みでした。
藤原祐「レジンキャストミルク(全8+2巻)」→感想
心に“欠落”を抱えた少年と心を持たされた“人形”の少女の物語。
明るく楽しく描かれる「日常」の学園生活と、欠落の代わりに異能を得た少年少女が傷つけ合う「非日常」の戦闘パートの落差がたまらない。もうほんとうにこの漢字やら英語のルビを振りまくった文章とバトル展開が好きすぎて。殊子先輩が好きです…………。
中村恵里加「ダブルブリッド(全11巻)」→感想
『二重雑種』の女と無骨な青年が織りなす「ちとにくとほねのものがたり」。
お酒が大好きでちょっと不思議なアヤカシのおねえさんと石頭系武骨な警察男子がアヤカシ対策専門部署という閑職でほのぼのする話かと思ったら互いを傷つけあわずにはいられない人間とアヤカシが織りなすちとにくとほねの物語です(ツイッターの自分のつぶやきが上手いこと言ってたのでそのまま転載)
葵せきな「生徒会の一存(2巻まで)」
ハーレム願望の主人公+ヒロインたちの軽妙なやりとりが秀逸。
とにかく生徒会室で軽い会話をしてるだけのお話なんだけど、気軽に読めてぷっと笑える短編ラノベならコレという気持ち。「全員を幸せにするために」ハーレムを目指す杉崎の姿も個人的には好感度高く、そんな彼が大きな壁にぶつかる「新生徒会の一存」もおすすめ。
あかほりさとる「セイバーマリオネットJ(全12巻)」→感想
心を持ったマリオネットと少年の、人類の未来を賭けた恋。
ハーレムラブコメではあるんだけど、その一方で“人間の女性が居ない”歪んだ世界の姿と、女性を復活させるために“人間の心を持った機械”を愛すことが出来るかを試され続ける主人公・小樽の姿が衝撃的。どこか物悲しいエピローグが忘れられなくて、定期的に読み返してしまうシリーズの一つ。
田尾典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!(全8巻+外伝4巻)」→感想
全員が幸せになれるルートを、地道に模索していく姿が印象的。
ヒロイン全員と幸せになるためハーレムルートを目指す!という展開と、それを実現するために問題点を洗い出して割と地道な努力を重ねていく展開が熱かった。現実産ヒロインの高橋愛子さん推しなんですけどそれはそれとしてゲームの真主人公との男の友情も大変美味しかった…。
椎野美由貴「バイトでウィザード(全14巻)」
現代魔法使い「ブラック家業怖い」ラノベ。
魔術師の一族に生まれて大きな力を持ってしまった主人公が、一族の長にいいように使われて使い潰されていくのがマジブラック企業怖いなんですけど!敵の尖兵となってしまった恋人を救うため、自らの生命を掛けて戦いに挑む主人公の姿も印象的でしたがやっぱり「ブラック家業ラノベ」のインパクトが強い。
田口仙年堂「吉永さん家のガーゴイル(2巻まで)」
最終巻でのタイトル伏線回収がアツすぎる。
ふくびきの景品として吉永さんの家にやってきたしゃべる石像・ガーゴイル。最初は杓子定規に家族に近寄るものを攻撃していた彼が、少しずつ人間の機微を学び、様々な体験を経て心を得て成長していく。最後に吉永家の一員となった彼の少しだけ変化した『名乗り』にホロリとしてしまう。読み放題は2巻までなんですけどなんとかして最後まで読んでください全15巻+外伝3巻です。


「男子力」の高いライトノベル10選  ……という妄想。

「このライトノベルがすごい!2012」を読んでいてふと思いついたのでまとめてみる。

【 このエントリにおける「男子力」とは? 】

 男子キャラ/女子キャラランキングを比較して、男子が高順位なのに対して女子キャラのランキングが相対的に低い作品を示す。女子キャラのランク差が高ければ高いほど強い。だがしかし高いからといって特に何か良いことがあるわけではない。該当作品に自分が好きな物が多かったから便乗して布教したいだけの自己満足エントリです。


 参考にしたのは「このライトノベルがすごい!」2005年度版、2007〜2012年度版の計7冊。男女順位の分かれていないものは当方で女子のみの順位を算出しました。2006年度版は手元になかったためデータに一部抜けがあります。また、掲載年度とともにこれまで掲載された時の(多分)最高順位を併記しています。

 余談ですが全体的にこのラノの場合、投票者全体の男女比率が80%以上であるため、「男子に人気のある男子キャラが活躍するライトノベル」が多くなっているのではないかと思います。

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 下のほうになると割と強引にランクインさせていますがその辺はご容赦ください。
 ……それにしても、男子力高いはずなのにこの男子の表紙にいない具合……

歴代の男子キャラランキング覇者達

【2005〜2006年度版 男子ランキング1位】
いーちゃん (西尾維新「戯言シリーズ」)
男子:零崎人識(2007年度版男子3位) / 女子:哀川潤(2005・2007年度版女子16位)

「このラノ」初期の随一の人気男子キャラにして未だ新装版やら別シリーズやらで男子ランキングにちょくちょく名を連ねる「戯言遣い」。2007年度版では惜しくも2位でしたが、人識と共にTOP3を固めて見開きで戯言キャラが掲載されたりしていました。「戯言だよ」に代表されるどこか世界を斜めから見ているような言動と、そんな彼が世界を救うために動き出すという終盤の成長が見所。

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【2007年度版 男子ランキング1位】
佐山・御言 (川上稔「終わりのクロニクル」)
女子:Sf(2007年度版女子35位)

超かっこいい愛すべき変態。愛方の新庄に対して飛び出す数々のセクハラとバカップル具合もさることながら、Low-Gの全竜交渉代表として繰り出す交渉術と、終盤の演説のかっこよさにはもう惚れるしかないと思います。ところで愛方にしてヒロインの新庄君はこの場合どっちに投票したらいいんでしょうね……?

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【2008年度版 男子ランキング1位】
相良宗介 (賀東招二「フルメタル・パニック!」)
男子:クルツ・ウェーバー(2008年度男子10位) アル(2008年度版男子25位)
女子:千鳥かなめ(2008年度版女子5位) テレサ・テスタロッサ(2008年度版女子9位)

プロの傭兵にしてゴミ係兼カサ係。「ミスリル」の傭兵として仕事をこなす時の冷静沈着な兵士っぷりと、それとは裏腹に平和な日常に馴染めずトラブルばかり起こす残念っぷりが最大の魅力。数奇な境遇を辿り小さな頃から紛争地帯で育てられた彼が一人の高校生らしい感情を取り戻していく過程に胸が熱くなる。女子のランキング最高位もそれなりに高いんですが、宗介が2009年度まで連続でランキングトップ5入りしていたことを考えるとギリギリ「男子力が高い」と言っていいのかなあと。

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【2009〜2010年度版 男子ランキング1位/2010年度版女子7位】
木下秀吉 (井上堅二「バカとテストと召喚獣」)
男子: 吉井明久(2010年度版男子8位) 土屋康太(2010年度版男子19位)
女子:島田美波(2009年度版女子26位)

男子ランキング二連覇に加えて女子ランキングでもトップ10位入り経験を持つという最早意味のわからない記録を持つ第三の性別。ある意味もうヒロイン枠扱いでいいんじゃないのとか思わなくも無いけど、この作品って秀吉を「男子」として扱うとびっくりするほど女子のランキング入りがないんですよね。対して男子は秀吉・明久・ムッツリーニと3人がランクイン経験持ちというこの男子力の高さときたら……

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他、ランキング4位以下の中から男子力の高い(個人的判断)ラノベをピックアップ!

【2005年度男子4位】
オーフェン (秋田禎信「魔術士オーフェン」)
参考順位:なし

2005年度版だと実はギリギリ投票圏内だったことに驚愕しました。「スレイヤーズ」と共に富士見の黄金時代を築いたライトノベル。今年、会社を変えて復刊+新シリーズが始まりました。実は序盤しか読んでないのですが……本編の割りとシリアスなハードボイルド具合と、短編の振り回されっぷりがとても良いです。

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【2008年度版男子5位】
薬屋大助 (岩井恭平「ムシウタ」)
参考順位:なし  

多くの虫憑きを倒して畏怖される最強と呼ばれる虫憑きの一人。特環の虫憑き「かっこう」としての冷酷な姿は多くの虫憑きから畏怖の対象とされているけれど、それも不器用な優しさの裏返し。自分の身を削りながらも常に虫憑き達の戦いの真ん中を駆け抜け、自分の居場所が欲しいというささやかな夢のため、そして仲間達を一人でも多く守るために非情の仮面を被る姿が本当にかっこいい。

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【2011〜12年度版男子5位】
佐藤洋 (アサウラ「ベン・トー」)
女子:奢我あやめ(2012年度版女子16位) 槍水仙(2010・2012年度版女子26位) 

「終わクロ」とは別の意味で愛すべき変態。数々の強敵たちとの戦いを潜り抜けつつ数々のラッキースケベハプニングを巻き起こしつつ、白粉には腐小説のネタにされ、白梅に踏まれ、警備員のオッチャンに乾電池を挿入されそうになりながら半額弁当とSEGAに命を懸ける変態。ヒロイン2人の順位もそこそこ上がってきているのですが今後どうなるのかが楽しみだなあと思いつつとりあえず映像特典のためにベン・トーBD欲しいです(脱線した)

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【2010年度版男子5位】
杉崎鍵 (葵せきな「生徒会の一存」)
女子:桜野くりむ(2009年度版女子16位) 椎名真冬(2010年度版女子20位) 椎名深夏(2011年度版女子24位)

美少女だらけの生徒会でハーレムを目指す愛すべきバカ。ヒロイン達に弄られたり腐小説のネタにされたり(またか)…と色々残念な部分もあるけれど、その裏にあるのは意外に真摯な思いと大それた望みを実現するために常に欠かさない努力であったりする。言ってることとは裏腹にどこか憎めないしかっこいいから困る。ヒロイン達は女子ランキング10位以下でちょくちょく顔を覗かせてるんですが……あれ……知弦さn(うわなにをするやめ

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【2010年度版男子9位】
川村ヒデオ (林トモアキ「戦闘城砦マスラヲ」「レイセン」)
参考順位:なし

就職活動に失敗し続けているうちにおかしなPCを拾い、なしくずしに「聖魔杯」と呼ばれる大会に出場することになっちゃった引きこもり。就職活動にはネックだった、持って生まれた眼力と口先三寸でその場を乗り切っていくヒデオが、様々な強敵とのバトルを経て少しずつ成長していく姿が熱い。「聖魔杯」の前日譚となる「お・り・が・み」や彼の「就職」後の物語を描いた「レイセン」も楽しいです。

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【2010年度版男子15位】
葵・トーリ (川上稔「境界線上のホライゾン」)
参考順位:なし

同作者の「終わりのクロニクル」の主人公・佐山とはまた一味違ったカリスマをもつ愛すべき全裸。全裸だったり女装だったりセクハラだったりする。「不可能男」の二つ名をつけられ、自ら戦う能力は殆ど持ち合わせない彼が、しかし周囲の人間達を動かしてかつて愛した少女を「取り戻す」ため、世界を敵に回していく姿が胸に熱い。

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私的「女子にも読んで欲しい」ライトノベル32選

秋の原稿は終わらないけど「俺的ラノベ32選」の流れに便乗した。後悔など1ミリもしていない。

以前からやるやる詐欺していた「男子萌えラノベまとめ記事」のためにしたためていたリストの転用です。適当に追加したり削ったりしたら32個になった不思議でした。そのため、「男子萌えできるラノベ」というあたりに充填が置かれています。元々女性ファンへの人気の高い某ラノベ(デュラララ、ハルヒ)や少女小説系は敢えて除外しました。

解説文の長さがまちまちなのは32作品も紹介しようとすると体力が足りないからなんです。最初はもっと短くするつもりだったんです……

【現代×バトル系】

(01) 賀東招ニ「フルメタル・パニック!」 (⇒感想

本編全12巻&短編全9巻(完結済)+スピンアウト(以下続刊)。紛争地帯で育った傭兵の少年と、気が強く逞しい女子高生が織り成すボーイ・ミーツ・ガールなミリタリーロボットアクション。

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(02) 岩井恭平「ムシウタ」 (⇒感想

本編11+1巻(以下続刊)&外伝全8巻。人間に異能を与える代わりに夢を喰らう『虫』に取り付かれた少年少女達が織り成す異能もの。ある者は“虫憑き”と呼ばれてさげずまれ、ある者は大人たちの組織に組み込まれて良いように使われながらもいつか普通の人間に戻る日を夢見て、そして自らの信念のために倒れていく姿が圧巻。物語も大好きだけどかっこうさんかっこいいよかっこうさん。

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(03) 鎌池和馬「とある魔術の禁書目録」 (⇒感想

本編22+2巻(以下続刊)&外伝何冊か。科学と魔術が交錯する異能バトルアクション。主人公格3人(男子)がそれぞれ違ったかっこよさを見せてくれるのが楽しい。凄いキャラ多い。

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(04) あざの耕平「東京レイヴンズ」 (⇒感想

1〜5巻(以下続刊)。現代を駆ける陰陽士のたまごたちが繰り広げる異能アクション。春虎と冬児の友情に悶えたり、大人組に転がったり出来ます。

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(05) 成田良悟「越佐大橋シリーズ」 (⇒感想

1〜5巻(以下続刊)。「デュラララ」が好きならこっちも読むといいと思います!無法地帯の「越佐大橋」で繰り広げられるお話。狗木・葛原・戌井の三つ巴関係にはもう震えるしかない。

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(06) あざの耕平「Dクラッカーズ」 (⇒感想

本編全8巻+外伝全2巻(完結済)。「レイヴンズ」「BBB」の作者が描く、現代を舞台にしたドラッグで異能バトルなお話。水原と物部の友情具合とか、物部と甲斐のライバル関係に転がればいいと思う。あと執行細胞トリオうまい。

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【青春×バトル×友情系】

(07) アサウラ「ベン・トー」 (⇒感想

本編7巻&短編2巻(以下続刊)。夜のスーパーで繰り広げられる、「半額弁当」争奪戦を描く……ベントー争奪アクション?来期アニメ枠。「熱さの無駄遣い」ってこういうこというんだなーなどと考えながらも不覚にも胸が熱くなる不思議です。

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(08) 井上堅二「バカとテストと召喚獣」 (⇒感想

本編9巻&短編3巻(以下続刊)。テストの点数によって強さが変わる「召喚獣」を使ったバトルで下克上を狙う最底辺クラスのお話。女子より男子が可愛いという不思議が発生したり、雄二と明久の友情が公式が最大手サークルだったりします。

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(09) 蝉川タカマル「青春ラリアット!!」 (⇒感想

1〜2巻(以下続刊)。バカ日本代表とその悪友とバカ日本代表に惚れてしまった暴走少女が繰り広げるドタバタラブコメ。ラブコメだけど変に恋愛恋愛してない、男子2人+女子1人の友情おいしいです。

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(10) 川上稔「連射王」 (⇒感想

ハードカバー・上下巻完結。シューティングの「ファーストプレイ・ワンコインクリア」に青春を掛けるゲーマー達の物語。竹さんとコウの師弟関係とも友情ともライバルともいえない関係がとても美味しい。川上作品の中では破格の少ページ数なので、川上作品入門としてとてもオススメ。

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【青春×ラブコメ!!】

(11) 本田誠「空色パンデミック」 (⇒感想

全5巻完結済。空想を現実だと思い込んでしまうという奇病を抱えた少女と普通の少年が織り成すボーイ・ミーツ・「空想少女」。どこからが空想でどこまでが現実なのか。足元が揺らぐような読書感覚が新鮮で、それでいて王道なストーリー展開が楽しい。あとさりげに脇役の同級生男子がかっこいいのです。

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(12) 庵田定夏「ココロコネクト」 (⇒感想

1〜6巻(以下続刊)。文研部に所属する5人の高校生達が次々と奇妙な現象に巻き込まれて……!?という青春系異能ラブコメ。現象こそ異能だけど、そこで解決されるのは等身大の高校生らしいどこにでもある悩みで……というのがミソだと思う。主人公格5人の恋愛事情と友情関係も美味しい。

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(13) 杉井光「さよならピアノソナタ」 (⇒感想

全5巻完結。「神様のメモ帳」の作者が描く爽やかでちょっぴり切ない青春小説。内容は美少女×クラシック×ロックだけど、主人公(男子)が金髪の美少年と一夜を共にしたりします。

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(14) 壱月龍一「ラ・のべつまくなし」 (⇒感想

全3巻完結。ラノベ作家×腐女子の恋物語。変に誇張されない、等身大の腐女子ヒロイン像が凄く良かった。ラノベが好きな全ての人にもお勧めしたい。

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【ファンタジー×バトル!!】

(15) 海冬レイジ「機巧少女は傷つかない」 (⇒感想

1〜6巻以下続刊。殺された家族の仇を討つため機巧魔術の最高学府に入学した少年が、自動人形の少女と共に戦うというお話。主人公が助けたヒロインと次々にフラグを立てていく系の異能バトルラブコメですが、ライバルにして喧嘩友達のロキとのやりとりが死ぬほど美味しい。背中合わせの友情は良いものです。

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(16) 細音啓「黄昏色の詠使い」 (⇒感想

全10巻完結。「色」を媒介に自分の心を詠び出す“名詠式”を学ぶ学校にやってきた、既存の5色とは違う色を纏った少年と赤の色を纏う少女が繰り広げるファンタジー。美しい旋律と鮮やかな音色に彩られた物語は是非とも女性にもオススメしたい感じ。あと爺二人の年甲斐もない背中合わせの大活躍に萌えたのは私だけじゃないはず。

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(17) 渡島健康「魔王様げ〜む」 (⇒感想

1〜2巻以下続刊。勇者として魔王を倒しに行ったら、女好きの魔王の手によって女の子にされてしまって…!?という性転換系ファンタジー。魔王に反感を覚えながらも少しずつほだされていく主人公が、現状に心地良さを感じる一方で男としての矜持を捨てられないという葛藤具合がたまらない。魔王ディンゴとのやりとりは極めて「やおい的」だと思う私がいる。

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【ダーク×ファンタジー×ミステリー】

(18) 水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」 (⇒感想

1〜3巻。“普通”を嫌う普通の男子高校生が、ひょんなことから喪われた種の復活を願う魔術師達と、彼らの依代となった代替魔術師達がお互いが持つ“根源闇滓(ルート・アンシィ)”を奪い合うという血みどろの戦いに巻き込まれてしまうお話。TS(性転換)要素があるので苦手な人は注意ですが、主人公の悪友・草太が大変よいキャラなのでショタ攻好きには全力でオススメしたい。草太×主人公もあるよ!!(ただし主人公は以下略)

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(19) 田口仙年堂「魔王城」 (⇒感想

全5巻完結。望まずに強大な力を持って生まれてしまった「魔人」達と、その子供達の「先生」に任命されてしまった青年達の物語。その力を疎み、利用しようとする人間達に完全と立ち向かう主人公・エイゴの姿が本当にかっこいい。

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(20) 虚淵玄「Fate/Zero」 (⇒感想

全6巻完結(同人版は全4巻完結)。人気ゲーム「Fate/stay night」の前日譚となる、“もう一つの聖杯戦争”。それぞれの信念を持ってあるときはぶつかり合い、あるときはすれ違っていく人間と英霊達の姿が熱く、哀しく、儚い。「Fate」本編未読でも楽しむ事ができるので、(作者は違うけど)女の子の為の「Fate」入門編としてオススメしたい感じ。

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(21) 甲田学人「Missing」 (⇒感想

全13巻完結。ちょっとワケアリな文芸部の4人+人間外の少女が、主に学園を舞台に巻き起こる怪奇現象に立ち向かう(遭遇する?)お話。かなりグロい描写があるので苦手な人は注意。クールな“魔王様”や番犬属性の俊也、自称凡人の武巳をはじめとして美味しい男子キャラが揃っております。

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(22) 綾里けいし「B.A.D.」 (⇒感想

本編6巻+短編2巻以下続刊。異能を持った女の子が悪意を持ってふしぎ事件を解決……する振りして事件を(依頼者的に)BADエンドのほうに誘発します。ショートショート形式です。出てくるキャラほぼ全員狂ってます。そして狂気な兄妹に総愛されな主人公(男)(腹の中に子供が居る)(※ついったーで書いた解説が気に入ってるのでそのままコピペするの巻)

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【「中二」は男女共通の萌えです!!】

(23) 川上稔「終わりのクロニクル」 (⇒感想

全14巻完結。佐山はラノベ界でも歴代5本の指に入る変態かっこいい主人公だとおもう。終盤で繰り広げられる佐山の演説と、「Ahead,Ahead!Go Ahead!」「Tes.!」のかっこよさは異常。あと男×男で最後まで行っちゃうラノベ。ちょっと分厚いけど「境界線上のホライゾン」ほどじゃないので気にするな!!

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(24) 林トモアキ「戦闘城塞マスラヲ」 (⇒感想

全5巻完結。引きこもりがひょんなことから人間外が集まるバトルロワイヤルに参戦する羽目になり、口先だけでバトルを乗り切っていくお話。ヒデオのかっこよさはまさしく「かっこよさの無駄遣い」だとおもう。

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(25) 柳実冬貴「Re(アールイー):バカは世界を救えるか?」 (⇒感想

全5巻完結。非日常に憧れる邪気眼まっさかりの高校生が、本物の異能を手に入れて……!?というお話。物語開始時点ではただの中二病でヘタレなバカだった光一が少しずつ本当に「かっこいいバカ」になっていくのがたまらない。最終巻のラストバトルのアツさやライバルである《能力泥棒》との関係もたまりませんでした。

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(26) 鏡貴也「いつか天魔の黒ウサギ」 (⇒感想

本編8巻&外伝3巻以下続刊。「15分間に最大7回死ねる」という呪いを受けた高校生が、小さい頃に結婚の約束をした少女(人間外)を守るため戦う学園異能バトルもの。大兎とヒメアのバカップル具合は「末永く爆発しろ!!」状態ですが、月光様の俺様ツンデレに萌えるために読んでも問題ありません。本編の能力インフレに疲れたら「紅月光の生徒会室」で月光デレに萌えると良いと思います。

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(27) 西尾維新「戯言シリーズ」 (⇒感想

全9巻完結。「戯言だよ」が口癖の普通の(多分)青年・いーちゃんが個性的な脇役達に囲まれて、段々人外バトルものになっていったりするお話。西尾維新をラノベとみなしてよいかどうかは諸説あるとしても、西尾維新独特の掛け合いのテンポのよさと、台詞のかっこよさはやっぱりシビれると思う。いーちゃんと人識の関係が好きでした。

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【萌えコメだって美味しいですよ?】

(28) 葵せきな「生徒会の一存(碧陽学園生徒会議事録)」 (⇒感想

本編9巻&外伝5巻以下続刊。どちらかというと「議事録」よりも短編の「黙示録」のほう。杉崎を慕うショタっぽい容姿の美少年が登場したり、クラスメイトと喧々諤々なやりとりが美味しかったり、主人公を慕う後輩(♂)がいたりして男子萌え的に美味しいです。

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(29) 田尾典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」 (⇒感想

本編全8巻+外伝全4巻(…で、年末完結予定)。ギャルゲーの世界のヒロイン達を現実世界に投影したら?というお話。これなんてギャルゲ?な世界観ですが、現実と二次元の誤差が二次元とは違った結果を生んでいくのが面白い。4巻以降男子萌えが凄い勢いで増えて女子向けに美味しくなります。

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(30) 松野秋鳴「えむえむっ!」 (⇒感想

全12巻。太郎のドM具合に耐えられれば、普通に男子萌えできるラブコメだと思うんです。お互い日陰者同士な辰吉との友情は普通に美味しいよね。

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(31) 伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 (⇒感想

1〜9巻以下続刊。メインは主人公と妹の微妙な兄妹関係なのですが、最近京介と京介の親友・赤城のやりとりが恐ろしく美味しい。秋葉原のえろいお店に行ったり、シスコン対決したりと高校生らしいバカバカしいやりとりがたまりません。

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【ばんがい!】

(32) 入間人間「多摩湖さんと黄鶏くん」 (⇒感想

多分単巻完結。ゲーム部と称してバカップルがひたすらギリギリな感じのゲームをするだけのお話。「キスババ抜き」ネタの薄い本がいっぱい出たらいいので女子にも読んで欲しいです(最悪)

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読了記録まとめ[2011年3月分]

3月のラノベ読了冊数は19冊でした。久しぶりに読んだ。

「Pandora Hearts」の最新刊が凄すぎて思わず本誌で続き読んだらますますすごかった。アニメしか見てない人も未読の人も今からでいいからぜひとも読んでほしいです面白くなるのがちょっと遅いですが基本的には6巻くらいからが本番だよ!!貼りめぐらされた伏線を丁寧に回収していくのが本当に凄い作品です。

ラノベでは「ムシウタ」の最新刊が本当にすごかった……そしてノベライズだけど「シュタインズゲート」の完結編も本当にすごかった……
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ライトノベル春の100冊フェアを勝手に捏造企画に便乗した

絵空さんの「ライトノベル春の100冊を勝手に捏造企画」に便乗。
角川春のライトノベル100冊フェアに便乗して「角川も春も関係ねえ!!俺のお勧めの100冊を読めエエエエ!」と叫ぶ企画です。基本的に1作者1シリーズ縛り、レーベル問わず(ただしティアラ文庫やBL系は除く)で選出しました。

完結作品は意図的に途中までしか選んでません。
「ここまでは読んで欲しい」「ここまで読んでハマらなかったらもういい」くらいの心持ちで選んでます。
ややなんで打ち切られたし系多めなのは仕様です。
初心者向けとかそういうことはありませんむしろクロウト向けの面持ちあり(特に電撃文庫)

見たい人は続き読むからどうぞー。
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電撃文庫ソートとラノベ作家140人ソートやってみた

電撃文庫2008年上半期発売シリーズソートやってみた。結果15位まで。

1 ダブルブリッド
2 とらドラ!
3 とある魔術の禁書目録
4 モーフィアスの教室
4 吸血鬼のひめごと
4 断章のグリム
7 モーフィアスの教室
8 タザリア王国物語
8 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
10 ツァラトゥストラへの階段
11 MAMA
12 しにがみのバラッド。
13 ブギーポップシリーズ
13 狼と香辛料
15 灼眼のシャナ
15 アスラクライン

67作品中アスラクライン以下、全部1巻で切ったか未読シリーズだったよ……トップ15圏内に「みーまー」「ブギポ」「香辛料」「シャナ」と既に切ったシリーズがはいっちゃってるし。最近の自分の電撃文庫離れが露骨に現れた結果になりました。他所の感想サイトさんが悲鳴を上げてる月でも最近は1?2冊しか購入シリーズがない。

対象シリーズが少ないのと、それ以上に知ってるシリーズが殆どないので簡単に答えられたのですがやはり電撃と言うと「終わりのクロニクル」とか「Missing」とか「ナインエス」「キノの旅」あたりが入ってないのは寂しいかも。個人的には新人を削って、その分対象期間を広げてほしかったですね。2巻以上でたシリーズを対称にするとか…(でもそうするとファンが多そうな紅玉いづきさんなんかは除外になっちゃうのか。)

……と呟いてたらStellaさんが光速で電撃80シリーズソートを作ってくださいました。仕事速い!仕事速いです!!
というわけでこちらも結果晒し。25位まで。

1 ダブルブリッド
2 終わりのクロニクル
3 Missing
4 レジンキャストミルク
5 断章のグリム
5 レベリオン
7 とらドラ!
8 とある魔術の禁書目録
9 都市シリーズ
9 ルナティック・ムーン
11 図書館戦争シリーズ
12 9S
13 アリソン
13 タザリア王国物語
15 キノの旅
16 吸血鬼のおしごと
17 半分の月がのぼる空
18 バッカーノ!
18 リリアとトレイズ
20 しにがみのバラッド。
20 ブギーポップシリーズ
22 キーリ
22 灼眼のシャナ
24 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
25 狼と香辛料

レベリオンとグリムがちょい高すぎるよーな気がするのですが、あとはとても順当な結果に。ベスト3は私の電撃文庫シリーズ中ではかなり鉄壁。タザリアと半月の続き読まなきゃなぁ…。

ついでにラノベ作家140人ソートの結果も。別ブログの方でやったものの転載。
こちらは30位まで。


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イラストレーター買い…むしろ「巻頭カラーページ買い」の話

超個人的「この作家の別シリーズは読む!」(「いつも感想中」さん)
ライトノベルの「作家買い」詳細解説と個人的な事例とか「イラスト買い」とか(「平和の温故知新@はてな」さん)

作者買いの話を読んで、考えてみると殆ど私はライトノベルで「作者買い」をしていないことに気づきました。一応自分の好きなシリーズの作者の別シリーズが出ると、それなりに気になることは気になるんですが高確率で購入には至らないというか、なんというか。

なんでだろうと思ってたんですが、殆どの作品において作者の作品は気になるがイラストレーターが微妙だった事に思い当たってみたり。ライトノベルは個人的に文章と絵があってナンボだと思っているので、私の場合は挿絵もツボに来ないと高い割合で購入に至りません。というか、この作者ならきっと面白いに違いない!っていうのはあるのに読む気がしないのはなぜだろう。

考えてみると私が今のところ完全な「作者買い」をしてる作者って
 ・川上稔
 ・甲田学人
 ・岩井恭平
 ・中村恵理加
くらいしかいないんですよね。
あれだけプッシュしまくっているフルメタですら同作者の「ドラグネット・ミラージュ」からまず未読…というか序盤で挫折中。1巻は書いてるのは違うので致し方ないといえば仕方ないのか…い、いつか頑張って読もう…。あと新井素子もエッセイ関係は高確率でスルーしてしまっています(あちらは冊数多すぎるというのもあるけど)

というわけで私の場合は作者買いでもイラストレーター買いでもなく、作者&挿絵コンビ買いになる確立が高いです。まあ同じ作者と同じイラストレーターで安心して読めるというのもあるのでしょうが…。「川上稔&さとやすコンビ」をはじめ、「藤原祐&椋本夏夜コンビ」とか「三上延&純珪一」コンビとか来ると確実ですね。私は途中で挫折してしまいましたが「時雨沢恵一&黒星紅白コンビ」なんてのも世間的には人気かもしれません。

しかしそれ以上に「前情報全く無しで新シリーズに手を出す」という場合、私は巻頭にあるカラーページをめちゃくちゃ重視します。表紙が気に入ったら手にとって、巻頭カラーをペラペラ眺めて、それでピンと来るものがあればあらすじを読んでレジに…という寸法です。公式サイトや感想ブログで気になった作品も巻頭カラーがイマイチだとスルーしてる、というのも多かったりします。

というわけで、自分の中で巻頭カラーの果たす責任は恐ろしく重大になります。基本的には、この数ページに作品の雰囲気が全て凝縮されていると考えているからです(内容と巻頭カラーが予想以上に違って地雷を踏む事も多いのですが…)

自分的に「巻頭カラー買い」だった作品

スカイワード1(著:マサト真希/挿絵:橘由宇)
この本、作者さんの文章が非常に独特なのですが(句読点を使わないで畳み掛けるような文体を時々使う)そういう文章を巻頭カラーページに掲載していたため、思わずその文体が気になって購入。巻頭カラーイラストではなく「巻頭カラーの文章」に惹かれた一例。2巻以降はこの文体が鳴りを潜めてしまって作品の雰囲気も大幅に変わってしまって寂しかった記憶が…次シリーズの「絶世少女ディフェンソル」は未読。
オンライン書店ビーケーワン:スカイワード

ウィッチマズルカ1 魔法、使えますか?(著:水口 敬文/挿絵:すまき俊悟)
とにかく見開きで描かれる未玖の願種召喚シーンが素敵。その後のバトルシーンでもその挿絵が1枚あったお陰で凄く場面が想像しやすかったです。ライトノベルの中でも有数にお気に入りな巻頭カラー絵。
オンライン書店ビーケーワン:ウィッチマズルカ 1

レジンキャストミルク4(著:藤原祐/挿絵:椋本夏夜)
もともと椋本夏夜さんのファンをしている私なので、かなり作者&挿絵コンビ買い入ってるシリーズなのですが、巻頭カラー部分が際立ってる小説なので紹介。特に3巻以降の漫画は何かが覚醒しているというか…椋本夏夜さんの脳裏でマカデミアナッツサイズの何かが弾けたとしか思えません。本編のダークを軽やかにスルーして、巻頭カラーで「プリン王国」だのなんだのやりだすセンスが最高です。
オンライン書店ビーケーワン:レジンキャストミルク 4

撲殺天使ドクロちゃんです(原作:おかゆまさき/アンソロジー)
だから、なんでこんなところにいるんですかCLAMP先生。
一人だけ明らかに浮いてます。なんというか空気読めてません。しかもどうみても侑子さん(xxxHolic)がいらっしゃいます。
インパクト強すぎでした。うっかり買っちゃったじゃないですか。やってくれやがったな電撃編集部。完敗です。本当にありがとうございました。
オンライン書店ビーケーワン:撲殺天使ドクロちゃんです

私の場合はこんな感じですが、世間のライトノベルブログ管理人さんにとって「前情報の無い新シリーズ」を手にとるポイントはどの辺になるのかがちょっと気になったりします。やっぱ完全イラスト重視な自分の買い方はライトノベル好きとしては希少なんですかねー。


本棚という名の恥さらし

元ネタ:○本棚を晒してみよう!(のべるのぶろぐ2.0様)
(発祥の地はこちらのエントリっぽいです。)

GWで部屋の片付けをしたのはこのための運命だったんだと勝手にみなして
こっそり本棚晒しに便乗してみます。
といっても、同人誌と漫画がラノベと同じくらいの量あるので
ラノベばかりの本棚みたいなのはないですが…

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ラノリン杯に乗り遅れた件

2005年ラノリン杯(試験用)参加するの忘れてたorz
面白そうだな?と企画段階から見守ってきた企画だったのですが
時間のあるときにじっくりやろうと思ってそのまま忘れてた…

すっかり乗り遅れましたがとりあえず今更5作品紹介してみます。
一応インパクト強かった順。
いつでも時代と流行に乗り遅れる奴ですいません。
※なお、画像クリックでbk1の商品ページに、タイトルクリックで該当作品の感想に飛びます。



オンライン書店ビーケーワン:終わりのクロニクル 7終わりのクロニクル7(川上稔/電撃文庫)

1100ページという超ぶあつい内容にもかかわらず、
最初から最後まで中だるみせずに魅せてくれます。もう主人公達は勿論、敵キャラクター、名前のない脇役までとにかく、皆かっこよすぎ。
特に大城&Sf.コンビが最高です。あの二人の場面では涙が止まりませんでした。そして米国UCATの「俺達は世界を0.8秒も救える」は2005年最大の名台詞だとおもうよ!!



オンライン書店ビーケーワン:消閑の挑戦者 3消閑の挑戦者3 ロスト・エリュシオン (岩井恭平/角川スニーカー文庫)

ムシウタもそうですが、個性豊かなキャラクターが非常に好き。
今回は特にイズミのキャラが強烈。1巻がかなり綺麗にまとまっていたので1巻を読んだ時点では「続編なんて蛇足じゃないの?」って印象だったのですが3巻でうまい具合に話を大きくして、長編シリーズとしてもっていけたなあ、と感じます。

ムシウタと比べて圧倒的に刊行ペース遅いですが実はこちらの方が好きなのでじっくり続編を待ちたいです。



オンライン書店ビーケーワン:夜魔夜魔(甲田学人/メディアワークス)

これは正直「ライトノベル」の範疇に入らない気もするのですが…
「痛い」「怖い」「読後感最悪」という、非常に読む人を選ぶ話です。
電撃“文庫”でないからこそこういう話が出せたという感じで
Missing本編より色々な方向で破壊力があります。
甲田さんの作風が好きな方には必読の一冊です。
なお独断と偏見で一番怖かった話を選ぶならやっぱり断然「薄刃奇憚」。



オンライン書店ビーケーワン:ソウル・アンダーテイカーソウル・アンダーテイカー(中村恵里加/電撃文庫)

中村さん特有の語り口と独特なキャラクターにノックアウト。また、ダブルブリッドのときにも感じた破滅へと続いていきそうな一見平和な日常のアンバランス感が好きです。
とりあえず、作者さんが好きすぎで「読んで感じろ!」としかいえない(笑)



オンライン書店ビーケーワン:レジンキャストミルクレジンキャストミルク(藤原祐/電撃文庫)

上の4つは即決だったんだけど、最後の1つがあまり思いつかなくて…一番インパクト強かった作品を選んでみました。
とにかくほのぼの?であったかい日常パートと、ダークシリアス戦闘パートとの落差が激しくて良し。各キャラクターの壊れっぷりがまた良し。あえて言えば、この巻の時点では設定がわかりづらかったかな。



個人的に神作品が今年の1?2月に集中してたので7月頃に2006上半期でラノリン杯やってくれることを期待(笑)
あと、はてなのシステムは良くわからないので大きい事いえないけど、
誰がどの作品に投票したのかが判りやすいと良かったんじゃないかなと思います。
参加数が非常に多いので、お目当ての作品のコメントを書いてるのがどこのブログか判らないとつらい。(でもシステム的にやるのは難しいんだろうなあ…)

次回にも期待してます?。今度こそ参加するぞ!
主催者様お疲れ様でした!

自分メモ→主催さんの総評