“烏丸 英” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:烏丸 英 (3 件 / 1 ページ)

このライトノベルの続きが読みたい!2025


こちらの企画に参加したので企画に投票した内容をもう少し文章長めにして(というか先にこっちを書いて投票コメントの方を削った)公開します。
投票対象は「2020年以降に1巻が発売された作品」なので(細かいレギュレーションはリンク先を参照)まだここから状況によってはワンチャンある作品群であると思ってるので興味があったら気軽に手にとってみてください。2年ブランクくらいなら今なら全然なんとかなるので人の目に止まってほしいし書籍化作品はちゃんと続きも読めますのでこの機会に興味を持ってみてほしい。書籍のみ刊行or諸処の事情で書籍で続きがでないと続きが読めないもの9選+なろうに続きがあるのは知っているが最初に書籍で読んでしまったため出来れば書籍で読みたいのでなんとかしてほしいタイトル5選の計14作品になります。本当は投票範囲外の続編が読みたい未練作品の紹介とかもまとめてしようかとおもっていたのですが2020年代の作品に絞っても相当あった。そんなに読んでないはずなのにおかしいな……。

ところで、Web小説の書籍化で続きが読みたい6作品ちゅう5作品がファミ通文庫なのは流石にちょっとどうにかならないものかとおもいました。右肩上がりに面白くなるやつ多いしWeb原作は3巻くらいまで確約してくれないもんかな。

続きが読みたい(続きがない)

二丸 修一「君はこの「悪【ボク】」をどう裁くのだろうか?」→感想
「生まれながらの悪」と「行き過ぎた正義」の衝突、男男のクソデカ感情が最高
殺人衝動を持て余す主人公と行き過ぎた正義感を持つ親友が共に異世界転生をし、ファンタジー世界で別々の勢力に与して殺し合う物語。男同士の執着・クソデカ感情を描く物語が刺さっただけでなく彼らの周囲に居る女性キャラクター達が随所で刺してくるので大変によかった。主人公ふたりの対決としてはこの上なく綺麗に単巻で終わっているのですが4巻以上のシリーズ化を想定した戦記物だったとのことで、どう転がっていくのか気になる。続きが読みたい。
楽山「俺の召喚獣、死んでる」→感想
「最強の召喚獣(でも死んでる)」を巡って繰り広げられる試行錯誤が楽しい!
最強の存在だけど死んでるので動かせない召喚獣をパートナーにしてしまった主人公がそれを活かすために様々な試行錯誤をしていく物語。とにかくその試行錯誤が楽しく、ちょっと偏屈で面倒くさい主人公を支える愉快なチームメンバーたち、ライバルでありヒロインのサーシャとの掛け合いがとても楽しかった。単巻完結かもしれないんだけど、キャラクター達のわちゃわちゃがもっと見たいので続きが読みたい。
心裡「魔王のJK冒険者育成計画! 〜お前をトップ冒険者にしてやろう〜」→感想
異世界魔王とフツーの女子高生の現代ダンジョン探索系動画配信もの。
現代にダンジョンが出現しダンジョン探索系動画配信が盛り上がっている現代日本で、異世界からやってきた魔王が底辺配信者の女子高生をプロデュース!するお話。異世界のチート知識で無双…というよりは100均活用動画系の動画というか、誰にでもできる系の知識を使うことでバズらせていくのがめちゃくちゃ面白かった。続き……は一応カクヨムにあるんですが、2巻分の内容まで連載されたあと続きのプロットだけ残して断筆宣言されてしまっているんですよね。あまりにも悲しくてカクヨムの続きがいまだに読めない。
小路 燦「VTuberのマイクに転身したら、推しが借金まみれのクズだった」→感想
リアルと配信の二軸で進む、無機物憑依系ラブコメ!
なぜか「推しVtuberのマイク」に転身できるようになった主人公がイマイチ売れない推しを盛り上げようとする物語。実はバイト先の同僚だった推しと現実・転身中の両側面から関わっていく展開が面白く、絶妙にクズ感が高くて目が離せなくなるVtuber・加々宮エリンのキャラクターがとてもよかった。この作家さんの作品、デビュー作も2巻を待ってるんですが……おのれスニーカー文庫……。
朝依 しると「VTuberのエンディング、買い取ります。」→感想
「炎上」で事件を解決していく、ダークヒーロー的立ち位置が印象的だった
既刊2巻。推しVtuberの突然の引退をきっかけに闇堕ちしたオタクの主人公が、Vの炎上を扱う闇のブロガーとして様々なVtuberに引導を渡し、それによって様々なトラブルを解決しながら推しの真実に迫っていく物語。炎上によって事件を解決するというダークヒーロー的な主人公の立ち位置がとにかく印象的で、物語の裏に秘められた推しV引退にまつわる謎も気になる物語でした。結構いいところで続きが出なくなってしまったので続きが読みたい。
小田 一文「貴サークルは“救世主”に配置されました」→感想
マイナージャンルのサークル主が世界救済のため「100部完売」を目指す!
既刊2巻。平均1桁頒布のマイナージャンル同人作家が世界を滅ぼす魔王復活を阻止するため「1イベント100部完売」を目指すお話。一見トンチキに見える設定が説得力のある描写によって違和感なく溶け込んでおり、弱小同人作家としては「あるある」的に刺さる部分が多かった。2巻の小説サークル周りの描写は違和感が高かったんだけど、1巻は素晴らしかったので3巻が読みたい。
夏目 純白「純白と黄金」→感想
《邪気威(ヤンキー)》を燃やせ!!トンチキ現代異能テリトリーバトル!!
既刊2巻。今流行りのスタイリッシュ・ヤンキー・テリトリーバトル的なものを想像して本を開くと突然ヤンキーがヤンキー(オーラ)を放出して激突して大量に吹き飛んだりするのでそういうトンチキ現代異能バトルだと思って読んだほうがいいです。ネットの評判真っ二つだったけど私は好きだった。3巻が読みたい。
三河 ごーすと「顔さえよければいい教室」→感想
才能だけでは成り上がれない現代SNS社会の動画配信バトル
2巻。バーチャル・シンガーとしてコアな人気を誇る妹と彼女の才で金を稼ぐ兄が「顔出し動画配信」必須の芸能学校に入学するところから始まる物語。圧倒的な才能を持つ天才達の芸能バトルである反面、その動画をどうやって魅せるかという部分が大きな意味を持ってくるのが現代風で面白かった。つい最近打ち切り宣言を見かけたのですが動画配信物の中でもちょっと違う味わいで面白かったので続きが読みたい。
朱雀 伸吾「はたらけ!おじさんの森」→感想
ひとのいい「おじさん」たちの、異世界無人島サバイバル。
既刊4巻。某人気無人島サバイバルゲームを買いそこねた人の良い「おじさん」達4人が某人気無人島サバイバルゲームにそっくりな世界に転移させられ、そこで「あにまる」達と無人島サバイバルをするお話。とにかく人の良いおじさんたちのスローライフが読んでて気持ちよく、徐々に広がっていく世界観も興味深かった。2年弱新刊が出てないのですが、同作者の別作品が4年ぶりに新刊出たという情報があったので新刊が出ると信じて待ってる。

続きが読みたい(続きがある)

烏丸 英「Vtuberってめんどくせえ!」→感想
Vtuberモノで男女カップリング売りってまだ珍しいよね
女性ばかりの箱からデビューした男性Vだという理由で炎上してしまった主人公がヒロインである同期の女性Vや同箱のVtuber達の問題を解決していく物語。主人公がいろんなトラブルを体当たりで解決してかっこいい所を見せるたびにどんどん同性のガチ恋ファンとヒロインとのカプ推し勢を増やしていく展開めちゃくちゃ面白かったので書籍で続きが読みたい。Webで概ね2巻分くらいの所まで読んだけど続きが出るかもと思って続き読んでないので頼む……。
下垣「自作3Dモデルを売るためにサキュバスメイドVtuberになってみた」→感想
クリエイターのジレンマが印象的×バ美肉男子可愛い
タイトル通りの理由でVtuberデビューした主人公が本人の意向とは裏腹にVtuberとしてウケてしまってやはり3Dモデルは売れない……というお話。クリエイターとして成功したいのにVtuberとして売れてしまって引っ込みがつかなくなるジレンマが印象的でクリエイターモノとしても面白かったし、何よりバ美肉ショコラちゃんが可愛いすぎるので有罪!!カクヨムで最近完結した……したのはしってる……書籍で挿絵付きで読みたい……。
節トキ「悪役腐令嬢様とお呼び!」→感想
相手がどんな性癖でも見守り育む腐女子ムーヴが良かった
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した生粋の腐女子が「どうせ断罪されて死ぬならそれまでに好き勝手しよ」と周囲の令嬢たちにBLを布教していく物語。序盤はイタタな腐女子ムーブも目立つけど、仲間にした令嬢達が何に目覚めても見守り育てるスタンス、徐々にこの世界の友人達に愛着を持っていく姿が大変好感度高かった。あと転生者仲間の百合オタ王子との共闘関係好き。続きはなろうにある……あるのはしってる……。
佐遊樹「TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA 嫌われ追放エンドを目指してるのに最強無双ロードから降りられない」→感想
とにかくパワーで押し切っていく最強系主人公が良き
悪役令嬢に転生して早々に追放されれば幸せなセカンドライフを確約!それなら全員ぶちのめして追放されてやるしかないッ!!……なんか皆の好感度がMAXになってるんですけど!?というお話。とにかく勢いのある私TUEE展開と強くてかっこいい主人公に骨抜きにされる登場人物たちとめちゃくちゃな勢いで思惑と真反対方向に流されていく展開が面白かった!続きがあるのは知ってる……まだ完結は多分してない……ッ!!
栗原 ちひろ「死んでも推します!! 〜人生二度目の公爵令嬢、今度は男装騎士になって最推し婚約者をお救いします〜」→感想
推しについて語るオタクを眺めるのは健康に良い
既刊2冊。「推し」と婚約したのもつかの間、襲撃に遭って生命を落としたヒロインが人生やりなおしの機会を得て今度は彼を護るために女がてら彼が隊長を務める騎士団に入隊する、というお話。とにかく「推し」のためなら何でも出来る!で推しの近くに行けて楽しそうなヒロインの姿を見るだけで健康によく、彼女に感化されて周囲まで限界オタク化していく展開にニヤニヤしました。なろうで完結してるのは知ってる、知ってるんだ……。


2022年読んで面白かったラノベ16選(11ヶ月遅れ)

「このラノ2024」TL見ていて去年のまとめ作ってないことを思い出した。

今見たら2022年まではギリギリ好きラノがあったのでもうそれで良かったのでは……??感があるのですが、確認したら年始にたたき台だけ作って途中まで記事書いて放置してたので完成させて出しておきます。多分ここから10選に削ろうと思ってたと思うんですが、今削ると完全に2023年を踏まえた作品群になるからそのまま出します……ここのところはこのラノの投票作を語る記事を同じ時期に出していたのでそれの亜種だと思ってください(このラノ投票しそこねましたの札を手に)。

来月か再来月くらいにまた似たような作品の語りしてるかもしれませんがみなかったことにしてほしい!

現代舞台

有象 利路「サキュバスとニート 〜やらないふたり〜」→感想
超健全(意味深)な異種族交流コメディ
エッチなことが大嫌いなサキュバスとワケあって絞り殺されたい(物理)主人公が繰り広げる異種族交流系コメディ。びっくりするほどエロい展開はなにもないし主人公の悪友が一番主人公への感情を拗らせてるまであった。ギャグとシリアスの緩急がある話が大好きな人におすすめ。
夏目 純白「純白と黄金」→感想
これは「ヤンキー」という名の現代異能バトル
表紙から真面目な不良物・スタイリッシュなヤンキーテリトリーバトルを想像してしまうのですが私はヤンキーがヤンキー(オーラ)出して吹き飛ぶみたいな展開大好きなので手叩いて喜んだそうな。超真面目に変なことしてる話、「シリアスな笑い」が好きな人に。男同士のクソデカ感情もあるにはあるよ。
コイル「オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!3」→感想
感情の名前が変わっても変わらない距離感が最高
偽装結婚をきっかけに同居を始めたジャンルの違うオタク男女ふたりが人生の岐路もどんな苦難も「あなたと一緒なら楽しい!」と前向きに乗り越えていく物語。本当の恋人になっても、子供が出来ても変わらぬ距離感がとても良かった!オタク同士の上質な生活を楽しみたい方へ。

ファンタジー・異世界

鏡 貴也「大伝説の勇者の伝説1 行く先未定の大逃亡」→感想
「悪魔」と「英雄」と「勇者」と「ニンゲン」達のものがたり
2021年年末からずっと読み進めてきた「伝勇伝」シリーズ、なんとか2022年中盤で読み切る事ができました。「大伝」になってからはほんと、全世界を股にかけた戦記物としてもめちゃくちゃ面白かったし、何よりライナとシオンとフェリスを中心にした人間関係の変化がたまらなく面白かったです。来春から完結編の連載がスタートするとのことで、読むなら今しかない!!
南野 海風「魔術師クノンは見えている」→感想
ひょっとして魔術師と書いて「オタク」と読むのではないだろうか
盲目の主人公が視力を得るため魔術を究めようとする……というとシリアスで重たいお話みたいなのですが、その辺の話は序盤で乗り越えてあとはひたすら前向きに魔術探求に打ち込んでいくお話です。架空の魔術設定談義とか極まったオタクが集まってなにかする話が好きな人におすすめ!
楽山「俺の召喚獣、死んでる」→感想
動かない召喚獣、どうやって動かす?
なぜか伝説の大魔獣の「死体」を召喚してしまった主人公が、学園内でのチームバトルを勝ち抜くため自らの召喚獣の使い道を模索する。様々な試行錯誤がとにかく楽しいし、何より主人公チームを中心とした学生同士のワチャワチャが楽しかった。魔術探求×青春×頭脳バトル×ラブコメが好きな人へ!
夏海 公司「はじまりの町がはじまらない」→感想
サービス終了目前のMMORPGを舞台にしたテコイレ劇!
意思を持ったMMORPGのNPC達が、自分たちの世界の終焉(サービス終了)を食い止めるため必死にテコ入れを行う。NPCであるからこその様々な制約を上手くくぐり抜けていく展開が楽しいし、なにより主人公である町長オトマルとその秘書官パブリナの掛け合いがおもしろかった。サ終の思い出を持っている全ての人へ!
新 八角「チルドレン・オブ・リヴァイアサン 怪物が生まれた日」→感想
「もしも」の日本を舞台にした、少年少女たちの生存闘争
2011年に大地震……ではなく、海から来た魔物の襲撃を受けた日本。喪失の痛みと戦いながらもそれぞれの事情から死んだ海獣の殻を身に纏う少年少女達。過酷な世情の中で、海に導かれるように人間をやめていってしまう主人公の姿が印象的でした。人型決戦兵器とかそういうの好きな人に!(直球)
二丸 修一「君はこの「悪【ボク】」をどう裁くのだろうか?」→感想
異世界で繰り広げられる親友だった少年達の殺し合い
殺人衝動を持つ主人公と行き過ぎた正義感を持つその親友。無二の親友だったふたりはとある事件をきっかけに対立し、その対立は異世界をも飲み込んでいく──。主人公ふたりの咽返るような濃厚な執着と対立が最高でした。男男親友同士のクソデカ感情バトルが好きな人は読んでください。

悪役令嬢

雨傘 ヒョウゴ「強制的に悪役令嬢にされていたのでまずはおかゆを食べようと思います。」→感想
虐げられた悪役令嬢による、努力と根性の逆転劇
悪役令嬢が乙女ゲームの破滅フラグをひっくり返すお話……なんですが、乙女ゲーム自体に多くの謎が仕込まれていてそれを紐解いていく設定が大変おもしろかった。なにより、歩くのもままならない主人公がタイトル通り「おかゆを食べる所から」地道にはじめる逆転劇がめちゃくちゃ良かったです。
福留 しゅん「残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.」→感想
24時間で状況をひっくり返す、スピード感が気持ちいい!
タイトル通りのお話なんだけど、タイトル通りに24時間以内で状況を完全にひっくり返すというスピード感、爽快感がめちゃくちゃ良かった!続編となる2巻は色々な意味で書籍だけでは完結しないお話なので頼むからアルファポリスに掲載されている間章を一緒に読んでほしい。1巻は強いヒロイン、2巻は綱渡りのようなハラハラする逆転劇が読みたい方へ。
マチバリ「まだ間に合う!明日処刑される悪役令嬢ですけど、スチル回収だけはさせてください!」→感想
割と真面目にミステリーやってるんですよね
タイトルが完全に出オチなんだけど、読めば読むほど深まっていく謎とその謎を解き明かしていく展開が楽しかった!オタク系異世界転生ラブコメと破滅フラグ回避とミステリーという要素が奇蹟のマリアージュを奏でてたし、大団円なラストが大変好みでした。乙女ゲーム悪役令嬢モノのいろんな要素を美味しく摂取したい人へ!

Vtuber

小路 燦「VTuberのマイクに転身したら、推しが借金まみれのクズだった」→感想
憑依から始まる推しVtuberとの奇妙な相棒関係
何故か推しVtuberが配信を始めると彼女の使用しているマイクに意識が乗り移るようになってしまった主人公のお話。オンライン・オフラインそれぞれから推しをサポートする、奇妙な相棒関係(一方的)が面白かった。憑依モノ好きな人のご意見をききたい。
塗田 一帆「鈴波アミを待っています」→感想
強火ファンから見た「推し」の姿ってこんなにも美しいんだ
流星のように現れ、そして消えたひとりのVtuberと彼女の影を追い続けるオタクの主人公。色々な意味でファンとしての粋を大きく逸脱した行動が痛々しくもあるけど、彼の目線から映る「推し」の姿はあまりにも美しくて、良かったです。最高の景色を見たい人に。
とくめい「アラサーがVTuberになった話。」→感想
炎上してもめげない。だって元ブラック社畜だからね。
デビュー時の悲しい事件(※自分のせいではない)がきっかけで、Vtuberとしてデビューした途端に炎上してしまった主人公が元ブラック企業の社畜として培った強メンタルで炎上などなんのそのと伸し上がって……のしあがらないがどっこい生きてるお話。Vとして伸し上がらない話、少なくても2022年時点ではめちゃくちゃ貴重だったな……。
烏丸 英「Vtuberってめんどくせえ!」→感想
炎上!ネットの闇!!男性Vモノはなぜ燃えるのか!!!
男Vtuberだというだけで不当に叩かれまくっていた主人公に同期デビューの女性Vtuberが接近してきて……というところから始まる炎上騒動とその顛末。自分を変えるために一生懸命頑張るヒロインと、彼女を守るためなら自分が泥をかぶっても構わないと強大なネットに闇に対して啖呵を切る主人公の少年漫画的なムーブが大変良かった。こんなんリアルでやられたら惚れてまうやろ……こっちは炎上をバネにのし上がる話です。


いまだVtuberに疎いオタクがオススメするVtuberラノベ13選

「キミラノ」が7月15日にサービス終了とのことで、キミラノでまとめていた記事をサルベージしてきました。2023年に作成した「Vtuber観てないオタクがVtuberラノベを読んでまとめてみたよ」というまとめに、キミラノで取り扱いのなかったタイトルや最近読んで面白かったタイトルをいくつか足して作成しています。まとめ直すにあたり主人公や視点ごとにまとめ直して、紹介する順番を変更したりしています(基本的に内容の変更はしていません)。

2023年1月の時点ではVtuberラノベのほぼ全部を漁れていたと思うのですが、このあと一気にVtuberラノベブームが来て追いきれなくなりました。ちなみにVtuberは2025年になったいまでもほとんど実物の配信を見たこと無いのでタイトル詐欺はしていない。長尺生放送多いのもあって最後まで見れたこと無いんだよな……ちょっと前のにじさんじとSideMの企画コラボとライブを見たくらいです。

ちなみにこちらのまとめですが「激推しラノベまとめ賞」という企画向けに作成したもので、こちらの企画で第3位、カクヨム運営チーム様から下記のような選評をいただきました。こういう企画で賞をいただいたのは初めてだったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。ありがとうございました!!(問題があるようなら消します)

「Vtuber観ないしな…」と離れかけた人の心をもグッとつかむタイトルで、各コメントの冒頭に作品を読み解くキーワードを列記しているのが目を惹きました。「どんな人におすすめか」が一目でわかる工夫が素晴らしい。フランクな口調ながら作品のコアにある要素を鋭く押さえて解説していると感じ、強く推薦いたしました。

「カクヨム」運営チーム


女性V主役

七斗七「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」→感想
【V視点】【Vtuber楽しい】【会話劇】【コメディ】【百合】
冴えない企業Vtuberをしていた主人公が事故配信を切っ掛けに成り上がっていくVtuber系コメディ。コメント欄との軽快なやりとりには往年の2chまとめを読んでいるような楽しさがあり、少し前に流行った会話劇主体のコメディの血脈を感じます。アンチの霊圧が殆ど無い優しい世界観で、主人公のMCとしての成長や女性Vtuber達のわちゃわちゃが楽しめるのも魅力の一つ。なるほどこれが「てぇてぇ」という感情か……。直近の巻では百合カップルが正式に成立したのでそういうのが好きな層にもおすすめです。
石川博品「ボクは再生数、ボクは死」→感想
【V視点】【エロス&バイオレンス】【百合ハーレム】【バディ】【だが男だ】
広大なVR空間を舞台に、バーチャル美少女のアバターに身を包んだサラリーマンの主人公が同僚女性を巻き込んで推しの風俗嬢に貢ぐために危険な配信に手を染める。男である主人公が人気デザイナーが手掛けた一点ものの美少女アバターで配信者的にも性的にも無双していく展開がクレイジーでとにかく面白いし、百合ハーレム化していく中で同僚女性との肉体を介さないバディ関係が浮き上がってくるのも良かった。本編から打って変わってプラトニックでロマンチックなラストが印象的。タイトル伏線回収がまた胸に来る。
せひらあやみ「異世界召喚されたVチューバーですが、皆様コメントで助けてください!」→感想
【V視点】【異世界転移】【ファンタジー】【ゲスコット】
兄がやっていたVtuberのガワで異世界に飛ばされてしまった主人公がクソみてえなマスコットや信用できない異世界人やラブコメの気配を察知すると低評価かましてくるリスナー達に囲まれて頭を抱えながらもリスナーの応援を力に変えて異世界の脅威と戦う(無理ゲー)。コバルトから出てるのにイケメンとイチャイチャしたら低評価とか無理ゲーすぎる。あまりにも基本設定が無理ゲーすぎたのでどう乗り越えてくるのか気になりすぎてどうしても続きが読みたかったのですが続きが出なかったのでかなしい。

男性V主役

とくめい「アラサーがVTuberになった話。」→感想
【V視点】【お仕事ラノベ】【コメディ】【炎上】【兄妹】
デビュー以来炎上しっぱなしの男性Vtuberの主人公が「前職(ブラック企業勤務)よりマシ」と強烈なストレス耐性を発揮してなんだかんだで楽しく活動していくお話。元々はVtuberに興味がなかった主人公が妹の勧めで企業に応募……という「お仕事モノ」としての一面が強めの作品で、才能があるとはいえないけど本人はそれなりに楽しくやっている…という感じが良かった。あと何気に相思相愛みの強い兄妹関係が大変美味しゅうございました。隙あらば配信で妹自慢はじめる兄可愛いし、匿名掲示板で慣れない工作する妹ちゃん可愛いかよ。
烏丸英「Vtuberってめんどくせえ!」→感想
【V視点】【炎上】【ネットの闇】【家族関係】
女性だらけのVtuber企業からデビューして炎上する主人公が、自分をコラボに誘ってくれた同期の女性Vtuberが巻き込まれたトラブルを解決するために奔走する物語。「炎上」というネットの闇の理不尽さ・ままならなさを余すことなく描きながら、それに必死に立ち向かうヒロインと、その炎を覆すために立ち上がって敵地へと赴く主人公の姿が描かれていくのがアツかった。家族関係で似たような「傷」を持つ二人の関係性も良かったです。ところでこれは軽くネタバレなんですが主人公にガチ恋男性ファン出来るの笑った。いやでもこれ絶対に「男が好きな男」なんだよな…。
芦屋六月「妹の好きなVtuberが実は俺だなんて言えない」→感想
【V視点】【オタク視点】【学園ラブコメ】【兄妹】
久しぶりに再会した妹が自分の演じている男性Vtuberのガチ恋ファンになってしまっていた。正体を隠して接していたら、彼女のオタ活につきあわされる羽目に……というお話。Vtuberモノというよりは兄妹モノ&ラブコメ(妹以外のヒロインが出ます)としての要素が強め。作業BGVとしての配信需要が高いという設定に納得。とにかく妹ちゃんの拗らせオタクっぷりが凄まじく、そんな彼女の夢を壊さないために奔走する兄の姿が微笑ましい。いやこれ声でバレない?というツッコミをしてはいけない。親友(男)がママという設定はもっと推して行って欲しかったな。
犬童灰舎「やさぐれ執事Vtuberとネガティブポンコツ令嬢Vtuberの虚実混在な配信生活」→感想
【V視点】【アーティスト】【Vtuberユニット】
全員がなんらかのかたちで夢破れてVtuberに転身したという過去を持つ異色のVtuberユニットを描く物語。とにかく全員が芸術家肌かつ自身のやりたいことに対して覚悟ガンギマリなのが印象的で、そんな彼らが現実と虚構の狭間で揺れ動きながらそれぞれ独自の世界を切り開きつつ、共にひとつの「物語」を形作っていく姿が心地よかったです。それぞれの強みを活かした配信内容も含めて、良い意味で他のVtuberモノにはない味わいの作品。

ファン(オタク)視点

朝依しると「VTuberのエンディング、買い取ります。」→感想
【オタク視点】【女性V】【炎上】【推し活】【ダークヒーロー】
炎上によって「推し」のVtuberを亡くした主人公が光のトップオタから闇の炎上ブロガーへと転身。そんな彼の元にVtuberを炎上させて欲しいという依頼がやってくる…というお話。炎上によってVtuberやVtuberオタクを救済するダークヒーローモノ的な一面も印象的でしたが、それ以上に炎上によって推しを喪った主人公を含めたオタク達の「推し心のあとしまつ」的な展開が胸に沁みました。推しの炎上、対岸の火事ではないからね……。Vtuberモノとしても面白かったですが、「推し」を持つ全てのオタクに読んで欲しい(クソデカ主語)
塗田一帆「鈴波アミを待っています」→感想
【オタク視点】【女性V】【推し活】【VR空間】
1周年記念を前に突如として失踪してしまったVtuberのファン達が生放送の待機所で過去の配信を振り返りながら配信を待ち続けるお話。ファン目線から鈴波アミの1年間の足跡が輝かしく語られる前半、待機所が炎上してコミュニティが崩壊し、現実を受け入れられない主人公が醜く迷走し堕ちていく中盤、そんな彼が地獄の底から這い上がって最後に一瞬だけ推しを輝かせていくラスト……場面ごとにいろどりを変えていく物語がとても美しかったです。
小路燦「VTuberのマイクに転身したら、推しが借金まみれのクズだった」→感想
【オタク視点】【女性V】【Vtuber楽しい】【コメディ】【憑依】
推しVtuber(バイト先の同僚女性)のマイクに乗り移ってしまった主人公が意図的に配信事故を起こして彼女の「素」を晒してしまう。そのキャラクターがウケて一気にスター街道を成り上がり…というお話。とにかくVtuber「加々宮エリン」の個性が只事ではなく、アンチまでも完全に捌き切ってしまうトークスキルが半端ない。そんなダイヤモンドの原石でありながら肝心なところで実力を発揮しきれていなかった彼女をあるときはリアルの同僚としてそれとなく、あるときはマイクとして半ば強引に「舵取り」していく主人公の存在が面白かった。

クリエイター視点

黒鍵繭「Vのガワの裏ガワ」→感想
【クリエイター視点】【女性V】【学園】【青春】
商業絵師として活躍する高校生の主人公が、同級生の美少女からVtuberのガワをデザインしてほしい…と依頼されるところから始まるクリエイターとワケアリ新人Vtuberの物語。モデリングの出来る同級生やVtuberをしている隣人を巻き込み、プロジェクトチームとしてひとりのVtuberをプロデュースしていく前半、彼女がVtuberになった「理由」と主人公の過去に切り込んでいくシリアスな後半、どちらも良かった。Vtuberというよりはタイトル通り「Vのウラ」=クリエイターもの・青春学園ラノベとしての一面が強いかも。
下垣「自作3Dモデルを売るためにサキュバスメイドVtuberになってみた」→感想
【クリエイター視点】【V視点】【だが男だ】
自身の作った3Dモデルを販売するためにVtuberをはじめたら、ガワが売れないままガワばかりウケてしまうというお話。クリエイターとして売れたいのにVtuberとしてどんどん成功してしまう主人公のジレンマが印象的で、Vtuberモノとしても面白かったけどそれ以上にクリエイターものとして良かった。ネットのつながりの中にじんわりとリアルの繋がりも絡んでくるのが面白かったです。
田口仙年堂「きみがVtuberになるまで」
【クリエイター視点?】【青春ラブコメ】【一方通行】
自作Vtuberの動画を撮ってラブレターとして送りたい女の子と、彼女の事が好きなのに動画レター作りに協力することになってしまった主人公が繰り広げる一方通行気味な青春ラブコメ。読んでいると自分もVtuberできるかも?という気持ちになれてしまう前半の解説部分にワクワクした後やってくる、甘酸っぱいラストが大変可愛いお話でした。短編を単品買い出来て気軽に読めてしまうので気になったら読んでみてほしい。