“羊太郎” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:羊太郎 (19 件 / 2 ページ)

「好きラノ 2018年下期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年下期

 安定の滑り込みですいません……Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。一部「2018年のまとめ」と被ってる部分がありますのでそのへんは適度に短めにしていきます。

amazon.co.jp:彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜
少年と2人の少女が織りなす「優しい嘘」の物語。
三田 千恵「彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜」
【18下期ラノベ投票/9784047352308】
「嘘」を見抜くことが出来る少年が、一人の少女の死の真相を追いかける青春ミステリー。事件を追ううちに少しずつあらわになる「優しい嘘」の全貌と、それと並行で繰り広げられる主人公の家族にまつわる物語にすこし切ないけれど温かい気持ちにさせられる。あと個人的に「嘘つき」な少女・佐倉と主人公の距離感と会話のテンポがめちゃくちゃ好き。とにかく佐倉が可愛いので表紙にソワっとなったら読んでみてほしい。
amazon.co.jp:ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン
平和な「日常」と異能な「非日常」の対比が楽しい。
羊太郎「ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン」
【18下期ラノベ投票/9784040728292】
昼は平和な(?)学園生活。夜はアーサー王の末裔達が『円卓の騎士』と共に駆け抜ける非日常の戦いへ──。少し前に流行った昔懐かしの学園異能的な構図が最高に懐かしくて楽しい。割とクセ者な主人公すらも振り回す「ロクでなし」ヒロインがむちゃくちゃやりながらも、そのカリスマと行動力で周囲の望む「王」としてひた走る姿が眩しかったです。
amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典13
相棒対決とかこんなの好きに決まってるじゃないですか!!
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典13」
【18下期ラノベ投票/9784040727233】
もうほんとロクアカは折返しに入ってからずっと最高に面白いんですけど今回のはもうあらすじからしてしんだし読んだらますます死ぬしかなかった。手の内を知り尽くした相棒だからこそ出来るギリギリの戦いが最高に熱いし、序盤からこの相棒対決のための布石みたいになってるのが大変にずるかった。こんなに萌えたの久しぶりなのでそういうの好きな全人類読んでほしい(クソデカ言語)
amazon.co.jp:腐男子先生!!!!!2
ちょっぴりラブ増量な「オタク楽しい」ラブコメ!(本年度2回目)
瀧 ことは「腐男子先生!!!!!2」
【18下期ラノベ投票/9784047352940】
2巻が出たのが本当に嬉しかったオタクJKと腐男子な担任教師のラブコメ。オタクネタ周りの尋常じゃない「あるある」感と、Web小説ならではのリアルタイム感と、進級話あたりから少しずつ増量していくラブコメ感が大変に楽しかった。Web版と少しだけ展開の違う物語も楽しかったので、このまま最後まで書籍化されるといいなあ。あと、電書版特典の書き下ろし短編がめちゃくちゃいいので紙の本しか買ってない人はなんとかして読んでほしい。
amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱
主人公2人の邂逅が、最高に燃える。
師走 トオル「ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱」
【18下期ラノベ投票/9784040727004】
こちらも今年のまとめで取り上げたのでほぼ同じことをもう一度書くんですけど、魅力的なキャラクター達が所狭しと駆け巡るのがとても楽しいシリーズ。主人公である傭兵団団長・カレルと裏の主人公的存在である昼行灯を装う王子ヴェッセルとの邂逅が最高に楽しかったしコルネリウス団長は絶対好きな女子いるでしょ…って感じなので気になる人は読んでほしい。
amazon.co.jp:錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ
2時間くらいの長編オリジナルアニメーションでみたい。劇場で。
瘤久保慎司「錆喰いビスコ2 血迫!超仙力ケルシンハ」
【18下期ラノベ投票/9784048938327】
去年散々ランキング総嘗めにしてて割と今更感強いんですけど面白かった〜。2人の少年が繰り広げる「愛」と「絆」の冒険譚。最強のふたりをもってしても大苦戦するのにふさわしい強敵と命がけで対峙して、それでも最後はサッパリと爽快感のある終わり方してくるのが楽しかったです。
amazon.co.jp:スレイヤーズ16 アテッサの邂逅
20年経っても色あせない面白さに震えた。
神坂 一「スレイヤーズ16 アテッサの邂逅」
【18下期ラノベ投票/9784040729053】
18年ぶりの本編新刊でさすがにノリや雰囲気が変わっているのでは……とおもいきや、本当に18年前からそのままやってきたようなノリと面白さが凄かった。畳み掛けるようなテンションは相変わらずキレッキレだし、それはそれとして物語で時折顔をだす魔術談義が楽しくて、私が好きだったスレイヤーズだ!!という感じ。良い意味でリアルタイムにアニメや原作を読んでハマった人たちは楽しめるお話だと思うので懐かしい!とおもったら読んでみてほしいです。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典13

 

それは突然にやってきた。後期学期がスタートし、学院が浮き足立つ中、リィエルが教室で倒れてしまう。病名、『エーテル乖離症』―。『Project:Revive Life』の産物であるリィエルに訪れた寿命。その治療のため、方々手を尽くして残った一縷の望みは、特務分室の持つ極秘資料だが―。新室長・サイラス=シュマッハから交換条件として言い渡されたのは、女王陛下暗殺を企てた逆賊アルベルトの討伐で!?「外道に堕ちたってんなら…やつをぶん殴るのは俺の役目だ」その偶然は運命の悪戯か。リィエルの命を救うため、そしてアルベルトの真意を問いただすため、愚者のグレンは帰還する! (「BOOK」データベースより)

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『寿命』で倒れたリィエルを救う道を模索していたグレン達の元に突然現れたのは、グレンの古巣である特務分室の新室長及び新顔の面々。半ばリィエルを人質に取られる形で特務分室に復帰させられたグレンに言い渡された任務は、女王暗殺を企んで逃走中の元相棒・アルベルトの討伐で……!?

《愚者》グレンvs《星》アルベルトの元相棒対決、というあらすじからしてもうよだれが止まらない期待度が限界突破という感じなのに、序盤のストレスフルな展開からして全てが彼らの対決を盛り上げるために用意されたといわんばかりのこの感じ。こんなのもう、好きに決まってるじゃないですかーーー!!!

グレンの本気をして歯が立たなかった特務分室新顔の三人をねじ伏せ、《世界》セリカにすら比肩するともいわれる圧倒的な強さを見せつけたアルベルトに対し、グレンが元相棒であるというアドバンテージを駆使して互角の戦いをしていく展開が熱い。というか新キャラのチンピラ三連星の存在が完全にアルベルトの強さを見せつけるために使い捨てられていくの、いっそ清々しいぞ。手の内からお互いの呼吸までを知り尽くしているのはグレンもアルベルトも一緒で、一歩も譲らぬ戦いの中で相棒への「信頼」が上回った方が辛うじて勝利を掴む、という展開にニヤリとして、そこから始まる泥沼の殴り合いがベタといえばベタなのですが最高に楽しい。いやもうほんと、こんなん好きに決まってるじゃん……(2回目)

そんなグレン達の戦いを囮にして、イヴとシスティ、ルミアの女性陣三人が黒幕と対峙する展開も良かったと言うか、序盤から実家という重圧から解き放たれたイヴがかっこよすぎるし有能過ぎてやばい。色々とふっきれた彼女の生き生きとした姿にちょっとほっとする反面、11巻くらいから完全に他ヒロインを食ってきてる感じある。まあ今回はあらゆる意味で『教師』としてのグレンはお休みだったので、次巻以降に期待か。

しかし終わってみるとすっかり敵の手のひらの上で踊ってしまった感が凄く、予想以上に厄介な敵も登場し、一枚岩だと思っていた上の方が予想外の動きを見せていたりするのですが……そんな中、グレンとの命がけの「喧嘩」を経て少しだけ良い方向に変化したアルベルトの姿で〆るのがまた良かったです。もうほんと、感想が書ききれないくらいに楽しかった!面白かった……。


2018年に読んだ面白かったライトノベル6選

ここ数年、「好きラノ」への投票でお茶を濁してしまいがちなのですが、今年は割と今年発売でない既存作を後から追いかけるパターンが多かったので、「今年面白かったラノベ」を別にまとめることにしました。

なろう系の人気やコミカライズがWebで読めるレーベルが増えた関係上、発売日に関係なく面白かった作品を後から追いかけることがしやすくなったような気がします。今年は特に割と「なろう」から遡るパターンや、なろうで最初から最後まで読んだので感想を載せてない作品が多くあったので、いろんな「変化」を実感した一年だった気がします。

amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団
タイプの違うふたりの「将」の活躍が、最高に燃える。
師走トオル「ファイフステル・サーガ」
未来の自身の「死因」から原因を辿り、状況の打開を図っていく展開が面白い。主人公である傭兵団団長・カレルと裏の主人公的存在である昼行灯を装う王子ヴェッセル、カレルとの初々しい夫婦ぶりをみせるセシリア、傭兵団の個性豊かな仲間たちなど魅力的なキャラクター達が所狭しと駆け巡るの所も楽しいシリーズです。
特にコルネリウス隊長は絶対女子受け良いと思うので注目しててほしい。

amazon.co.jp:魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?
もどかしかわいいバカップル!!あったか疑似家族!!ごつい老年執事。
手島史詞「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」
不器用な魔王(候補)の男が奴隷エルフに一目惚れ。勢いで全財産出してお持ち帰りしてしまったけどどう接したらよいかわからない!というもどかしさ満点のファンタジー系ラブコメ。家族の愛に恵まれなかった彼らが「家族」として温かい関係を築いていくのが楽しく、それと同時に少しずつ明かされていく『魔王』の謎とそれに立ち向かう姿が熱い。あとコワモテ老年執事が最高に萌えるのでそっちの属性いける全人類読んで。

amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典11
今一番ノリにノってる気がする(私の中で)学園ファンタジー。
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
物語も折り返し地点に入ってから毎回本当に面白い。一昨年以前から追いかけてるシリーズだとぶっちぎりで面白かったのがやっぱりロクアカだなあと。総力戦の前半クライマックスだった10巻の盛り上がりも最高でしたが、やはり個人的に推したいのはイヴ=イグナイトが学園にやってくる11巻。アルベルトと対決する13巻は期待値が高すぎてまだ読めてません!!好きラノまでには読みます。

amazon.co.jp:腐男子先生!!!!!2
鮮度の高いキレッキレの「オタク楽しい」ラブコメ!!
瀧ことは「腐男子先生!!!!!」
同人作家のヒロインとそんな彼女の事を「神」と崇める担任の先生(腐男子)のやりとりとわかるとニンマリできるオタクネタがめちゃくちゃ楽しいシリーズ。2巻が出ましたやったーー!!!散りばめられたオタクネタのリアルタイム感がまさにWeb小説原作という感じの楽しさで、元ネタを知らなくても全然楽しめますが鮮度高いうちに読むとまた一つ違った楽しみがあるので気になる人は今のうちに是非!!と推していきたいです。なろう版で展開している後日談シナリオも楽しみにしてます。

amazon.co.jp:アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜
課金ガチャゲーなのに課金できないとかマジつらい。
槻影「アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜」
1巻が微妙なところで終わっていた上に2巻が出なかった書籍化ラノベ。この話、後半になるにつれどんどん「課金ゲーなのに満足な課金が出来ない」というジレンマが溜まってくるのがどうしようもなくソシャゲやってるとわかるわかるすぎたし、死んだソシャゲを再び遊べる喜びと、異世界に来てしまった事への蝋梅が感じ取れるようになってくるのが面白かったのでこれほんと、最後まで書籍化してほしかったなあ……。

amazon.co.jp:回復術士のやり直し〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜
男と男の歪みまくった殺し愛が凄い(腐女子なみの感想)。
月夜涙「回復術士のやり直し〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜」
なろう版で7章くらいまで読んでるんですけど(書籍版は5巻まで)、《砲》の勇者との殺し合いを突き詰めた先に生まれたお互いへの「強敵」としての信頼感と、一度記憶をリセットしてるはずなのにケアルに運命感じちゃってる《砲》の狂気が私は大変に好みなのですが正直腐方面にプレゼンするにはマニアックだと思うし本編はハーレム復讐物なので聞き流して欲しい。あとたぶん書籍版だとそこまで行ってない。自分の狂気を「復讐」という大義名分で正当化していく、読んでると正気が歪む感じの展開が好き。


ラストラウンド・アーサーズ クズアーサーと外道マーリン

 

生まれながらにして、すべてのことが出来すぎてしまうせいで空虚な日々を過ごす高校生、真神凛太朗。暇つぶしのため、あえて“最弱”と呼ばれる瑠奈=アルトゥールの陣営に加わり、来るべき世界の危機を救うため真なるアーサー王を決める“アーサー王継承戦”に参加することになるのだが…。「私のエクスカリバー…売って、お金に換えちゃったから」瑠奈は、聖剣を売り払い、召喚した“騎士”のケイ卿にはコスプレさせて利用したりするロクでなしで!?しかし絶望的な危機に瀕した時、瑠奈は凛太朗さえも認める強さを垣間見せ―。新たなるアーサー王伝説がここに始まる! (「BOOK」データベースより)

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転生チートによって生まれた時からありあまる能力を与えられてしまった主人公・真神凛太朗は、ひょんなことからアーサー王の末裔たちがそれぞれが持つ『聖剣』『円卓の騎士』を駆使して行う「アーサー王継承戦」の存在を知る。興味本位で最弱の候補者・瑠奈=アルトゥールの陣営に手を貸そうとするが、彼女の起こすとんでもない騒動に振り回されるハメに…!?

凛太朗も相当「ロクでなし」な性格をしてると思うんですけど、そんな彼がボケに回る余地もなくツッコミに入らざるを得ない瑠奈の破天荒な性格と突拍子もない行動力がめちゃくちゃ面白い!凛太朗や彼女の従者である円卓の騎士・ケイ卿(主にコスプレ担当)が振り回される姿に最初から最後までニヤニヤが止まらなかった。

金にがめつい変わり者で傍若無人な瑠奈が、その一方で裏表のない性格で自然に「周囲が望む事を先頭に立って実現してくれるリーダー」になっているのが読んでいて心地よかった。自分のためと言いながらも大切な人が危機に陥れば見捨てることが出来なくて、その人格故に味方からも敵からも愛される。自然に護るものとして「民」を認識しているあたりに生まれながらの「王」を感じるというか、最弱の王候補と呼ばれながらも聖剣に刻まれた通りに「絆」を武器に戦っていく姿がかっこいい。

アーサー王の様々な側面を受け継いだ「王」達とそれぞれの思惑を持ちながら彼らに仕える「円卓の騎士」達、そしてそれに介入しようとするアーサー王伝説の関係者達…という、一筋縄ではいきそうもない関係性も楽しかった。凛太朗が誰の転生かって話はもう名前からしてサブタイからして隠す気ないな!?って感じだ。

それにしても、関係者多すぎとはいえアーサー王継承戦とは表向き関係ない学園での「普通の生活」と、主に夜に行われる異能者達が繰り広げる「アーサー王継承戦」と……なんかちょっと前に沢山あった学園異能系の血脈をビンビンに感じて、そういう意味でもワクワクしてきたぞ!!続きがとても楽しみです。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典12

 

待ちにまった学院の前学期休み。早速、家に引きこもろうとするグレンだったが、セリカの強引な誘いによって、極寒のスノリア地方へ旅行にいくことに。「ねぇ、アルフォネア教授…私達と勝負しませんか?」旅行中、グレンを独り占めするセリカに見かね、グレンデート権を賭けて、雪合戦大会が勃発!?偶然居わせた女学院の生徒たちも巻き込み、伝統行事・銀竜祭へ参加するのだが…。「やらかしたもんは仕方ねえ、お前の償いを手伝ってやるよ」銀竜祭にまつわる逸話と、セリカの失われた過去。二つが交わる時、滅びゆくスノリアの運命に、グレンは立ち上がる! (「BOOK」データベースより)

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セリカに誘われて、スノリア地方に観光にやってきたグレンたち。いつも以上に強引で暴虐無人なセリカにいつも以上に振り回されるグレンだが、その反面、彼女は何かに焦っているような、不安げな表情を覗かせて……。

不自然にテンションの高いセリカが騒動を巻き起こす序盤が楽しいんだけど、その合間に垣間見せる不安定な姿がフラグ過ぎて、楽しい話の筈なのにうすら寒い感じが止まらない。そんな中で女性陣の雪合戦の話と、グレンとセリカ二人きりの夜のやりとりと、いつも以上にグレンにベタベタしてくるセリカに対してそれぞれ違った反応を見せるシスティーナたちが大変に可愛かった。

自らの過去に脅かされて精神的に不安定なセリカを、グレンが絶対的な信頼を持って支える展開が熱い。セリカに救われたグレンにとっては、彼女の正体が何であろうとも憧れの『正義の魔法使い』でしかなくて。学院を離れたグレンの「教師ではない」一面と、セリカとの家族としての絆が強調されたお話でした。

戦闘的には全体的に「セリカ無双」というかRPGで言う強キャラNPCが一時加入するゲストイベントバトル(ただしゲームオーバーはあり)感。セリカの精神的に不安定な部分をグレンが支え、戦場との相性が絶望的に悪くて本来の力を発揮できないグレンを教え子達が支えるという、普段とは対称的な構図が印象的でした。色々な事件を乗り越えて精神的にも成長したシスティーナ達の安心感が高くてヤバいというか、特にシスティが本当に少しずつメンタル面で成長していくの良いよね……。あと、教えを受けた時間は短くても聖リリィ魔術女学院の彼女達もまぎれもなく「グレンの教え子」なんだなあ。以前とは少しだけ変わった彼女達の人間関係が印象的でした。

セリカの正体や童話の謎など、様々な事実が明かされてきて物語が盛り上がる一方、明確に向かうべき所に向かって収束を始めているのを感じる。続きが楽しみです。


「好きラノ 2018年上期」投票します。

企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年上期

 安定の滑り込みですいません……Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください!

amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典11
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典11」
【18上期ラノベ投票/9784040724201】
第一部クライマックス感のあった10巻、新展開の11巻とどっちも文句なしに面白かった!!新展開になってどうなるかなとおもっていたけど、先生物としても学園ファンタジーとしても新展開で畳み掛けてきて、本当に楽しかった……あとイヴが地味に好きなので11巻たまらなかったです。
amazon.co.jp:引きこもり勇者VS学級委員長まおう
春日山 せいじ「引きこもり勇者VS学級委員長まおう」
【18上期ラノベ投票/9784047349698】
引きこもりになってしまった勇者を登校させようとやってきたのは、なぜか勇者の学校の学級委員長になった魔王だったというお話。名ばかりの強者ではない、世界最強の力を持つ少年少女が妙にスケールの大きいバトルをしながら揉めてるのは「学校に行くかいかないか」っていうのがおそろしく楽しかった。クライマックスの展開とか最高に好き。あと勇者と魔王の「友情以上恋人未満」って感じの関係性好きなんだよな〜。
amazon.co.jp:タタの魔法使い
うーぱー「タタの魔法使い」
【18上期ラノベ投票/9784048936118】
大量の死者を出したクラス単位の異世界転移という事件を、事件の当事者の身内がドキュメンタリー形式でまとめた作品。事件そのものもさることながら、「事件の当事者」「当事者の身内」という複数の人間のフィルタを通して明らかに恣意的に歪められていることを感じさせる文面になんともゾワゾワと座りの悪い感触が拭えない。一周回ってなんかいい話っぽくまとまってるのがまた物凄く座り悪いんだよな…いろいろな意味で他にはない読み口の作品でした。
amazon.co.jp:後宮天后物語 〜簒奪帝の寵愛はご勘弁!〜
夕鷺かのう「後宮天后物語 〜簒奪帝の寵愛はご勘弁!〜」
【18上期ラノベ投票/9784047349407】
失意のドン底に落とされたヒロインが、自虐と嫉妬を撒き散らしながら図太く立ち上がって事件の真実を追い求めていく展開が熱い。ストーリー的にはかなりシリアス分しかないはずなのに、要所要所でプっと笑えてしまうの本当にずるいなあと。安定の男前すぎる夕鷺ヒロインだったのでもう安心感しかなかった。
amazon.co.jp:ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団
師走トオル「ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団」
【18上期ラノベ投票/9784040726991】
自らの死期を見せる夢を鍵にして難曲を打開していく展開と、政略結婚でありながらもどこか初々しい主人公カップルがかわいい。物語はまだ長い冒険譚の序章といった感じでありながら、魅力的な登場人物が沢山登場して、彼らが動くだけでワクワクが止まらなくなっていく。特に第二の主人公的なムーブをしてたヴェッセルさんに期待が止まりません。早く主人公と絡むんだ!!
amazon.co.jp:脱サラした元勇者は手加減をやめてチート能力で金儲けすることにしました
年中麦茶太郎「脱サラした元勇者は手加減をやめてチート能力で金儲けすることにしました」
確認したら2017年発売だったので投票コードだけ抜いて残しておきます。
最強の勇者が会社を作って圧倒的なチート力とビジネスマンならではの駆け引きで世界を裏から牛耳る帝国に立ち向かう!!という話で主人公がとにかくソツなくスマートに物事を解決していくのが楽しかった。水戸黄門的というか、かつての夕方の日テレアニメ(シティハンターとかルパン三世とか)を見てるような楽しさある。2巻打ち切りなのが残念です。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典11

 

“フェジテ最悪の三日間”から始まった富国強兵の流れによって、アルザーノ帝国魔術学院に新学院長が就任する。武一辺倒の教育改革にグレンは反発するのだが…。そんな折、先の戦いの失態から、イヴが学院に左遷されてきて!?「いいわ。私も貴方に力を貸してあげる」―戸惑うグレンをよそに、改革の是非を懸けた『模範クラス』との決闘に向け、強化合宿を敢行。道を失ったイヴは、生徒たちとの交流を通じて、自分が本当は何を為したいのか気づきはじめ…。改革に伴う裏学院の開放。学院創世の闇に触れた時、代償とするのは、誰がための命―。 (「BOOK」データベースより)

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 シリーズ新展開の11巻。前巻が第一部クライマックスのノリだったので息抜き的な話が入るかなと思ったんですが、前巻で色々と個人回フラグを立てまくってたイヴの話を中心に、しょっぱなからアツかったです。

 唯一信じて進んできた道を閉ざされ、彷徨うイヴが生徒達の指導を通してふたたび立ち上がる、再起の回。初登場のときから、嫌な役回りでありながらもどこか憎めないキャラで好きだったんだけど、今回は魔術師としての彼女の"強さ"を見せつけた上に物語も彼女自身もクローズアップされていて、凄く楽しかった!生徒達にツンデレ通じなくなってくあたりとか普通にニヤニヤするんだよなあ。

 同時に、教師モノとしてのロクアカもイヴの登場を機に次のステップに進んだ感じ。"邪道"の魔術使いであるがゆえにグレンでは指導できない部分を"正統派"の魔術使いであるイヴが実践的な指導をおこなうことで補うという、教師物としても新展開で楽しい巻だった。前巻から引き続き生徒たちが人間的にも魔術師的にも成長している姿が見て取れるのもとても良い。グレンの指導能力の限界が示された以上、今後はイヴとの二人体制で教えていくのかな、と思うんだけど実際どうなんだろうその辺。

 正直 恋の鞘当てに 追加入った 感じが すごく するぞ!!

 自分の目的というか「家」の事だけど最優先にして他のものを切り捨ててきた彼女が、家から切り離されて生徒たちと触れ合う事で自分が本当は何をしたいのか見つめ直していく姿が印象的で……だからこそ最後に見せた彼女の決意が重く、グっときた。なんかもう、最初憎まれ役で出てきた彼女がそういう覚悟を見せてくるのは、ズルいよね……。

 禁忌教典を巡る謎も深まって、新キャラもつかみは上々で、本当に続巻への期待がぐんぐん高まる1冊でした。楽しかった…!


ロクでなし魔術講師と禁忌教典10

 

現世への復活を果たした魔人・アセロ=イエロによる、フェジテ崩壊の術式―“メギドの火”。その発動を防ぐべく、グレンたちは、学院、そして宮廷魔導士団の総力を結集する。「やつを倒す可能性のある手段は…ある」グレンのワイルドカード。その切り札を使用するために、グレンはもう一度、血に染まった過去の自分と向き合うことに。「ここに居ちゃいけないんだって…皆に甘えていた」そして、その出自が周囲に知れわたり、身を犠牲に戦うことを決意したルミアの前には、もうひとりの自分が現れ…世界が破滅に向かう時、二人は自身の罪と過去に対峙する! (「BOOK」データベースより)

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 “メギドの火”という術式を使ってフェジテの壊滅を目論む魔人。魔人を倒す秘策はグレンが持っているというが、当のグレンはどこか浮かない顔。また、ルミアの素性が生徒達の間に知れ渡ってしまうこととなり……あとがきで「折り返し」と触れられているとおり、まさに第一部クライマックスという感じの巻。

 今まで出会った全ての味方や好敵手たちが力を合わせてフェジテを滅ぼさんとする巨大な魔に立ち向かうという、最高に燃える展開。いやもう、グレンたちや特務分室の面々やグレンの教え子達(特にギィブル)がかっこいいのはともかくとして、ハーレイ先生があんなかっこいいのずるいでしょ……ハーレイ先生、いつもグレンに食って掛かるいけすかない頭でっかち教師というイメージが強かっただけに、この窮地に打って変わって教え子たちを守るために率先して命を張る姿がかっこよすぎました。

 そして、グレンの教え子達がそれぞれ人間的にも「魔術師」としても成長した所を見せる一方で、その教えを受けなかった生徒たちの葛藤が良かった。一度は恐怖に負けてルミアや周囲の状況に責任転嫁して逃げ出して、それでもなんとか震えながらも立ち上がる展開が熱い。自分を顧みずに戦うルミアの姿が生徒達に勇気を与え、その生徒達の声が、今までルミアが押し隠してきた自分の気持ちに素直になるための勇気を与えるという流れが、本当に最高でした。

 ルミアにとってもグレンにとってもこれまで向き合えなかった「過去」と向き合うための話で、システィーナや生徒達にとっては多分ひとつ成長して「前」に踏み出すための話で、だからこそそんな中でただ一人、立ち上がる勇気を持てずに彷徨うイヴの姿が印象的。なんか個人的には本当に憎めない人なんだよな……終盤の出会いが再起の礎となるのを信じて、そのお話は改めてじっくりやってほしい。これまでの因縁を精算しつつ今後への伏線も忘れない第一部クライマックスで、これから始まる後半戦の物語が楽しみでなりません。

 それにしても色々見どころはあったけど空の上と地上という離れた場所に居ながら連携しちゃうアルベルトとグレンのツーカーっぷりが個人的に最高のご褒美です本当にありがとうございました!!!あとジャティスがほんとうにジャティスすぎて好き。


「好きなライトノベルを投票しよう!! 2017年下期」投票します。

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! - 2017年下期

 下半期あまり読めてないのですが賑やかし程度に参加させていただきます。あと2時間ぐらいで締め切りですが、Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください!

amazon.co.jp:ロクでなし魔術講師と禁忌教典9
羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典9」
【17下期ラノベ投票/9784040724171】
緊迫感のあるストーリーや因縁の宿敵・ジャティスとの一時共闘がアツかった!!個人的に乖離していた日常が非日常に侵される話は大好きなので、そういう意味でもポイント高かったです。まだ10巻読めていないのですけど、真実を知ったクラスメイト達にグレンたちがどう向き合っていくのか、とても楽しみです。
amazon.co.jp:自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?2
三河ごーすと「自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?2」
【17下期ラノベ投票/9784040693965】
1巻もよかったけど、物語の核心に向けて一気に走り出した感じの2巻が楽しかった!主人公TUEE系なんだけど、主人公が「平穏な毎日を送りたい」と考える理由がしっかりしていること、それを脅かそうとする者たちとの戦いがわかりやすく描かれているのが良い。兄に並び立てないもどかしさを抱えながら少しでも長く彼とともにあろうとする妹と、彼女だけのヒーローであるところのお兄ちゃん最高でした。
amazon.co.jp:クオリディア・コード 3
渡航「クオリディア・コード 3」
【17下期ラノベ投票/9784086312080】
兄妹萌えといえばこちらもたいへんよかった…アニメの物語を忠実になぞりながらその間の心象描写や補足をしていく、優等生のようなノベライズなんですけどもアニメを楽しんだ身としては各キャラクターの心の動きが読めるのがもう楽しくて楽しくて。特に、さすが生みの親と言うべきか渡航の手で描かれる千種兄妹(そしてヨハネスを加えた千種一家)のイチャコラっぷり、たまらんですね。あと個人的に壱弥と霞はお互いのこと好きすぎるだろうと思いました
amazon.co.jp:正解するマド
乙野四方字「正解するマド」
【17下期ラノベ投票/9784150312848】
「ノベライズが書けない!」からはじまって、最初から最後まで作者の私小説風を装いながら、読み終わったら文句なしに「これは『正解するカド』のノベライズであった」と思える物語が最高に楽しかった。いかにもSF小説な“仕掛け”の数々が明かされる場面は興奮せざるをえない。アニメの展開など1ミリもなぞってないけど、どうしようもない原作と作者へのリスペクトを感じる物語でした。
amazon.co.jp:学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇
柚本悠斗「学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇」
【17下期ラノベ投票/9784797392906】
タイトル・あらすじから学園舞台の傍若無人俺強い頭脳バトルかとおもっていたら、おもいのほか学園カースト系人間ドラマなお話でした。学園の現体制の歯車としてもどかしい思いを抱えながら独り自らの「正義」に準じる交渉人と、自分の「正義」との板挟みになりながら人間的に成長して仲間とともに現態勢を打破しようとしていくみそっかすヒロインの関係性がとても楽しかったです。
amazon.co.jp:ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ
井上堅二ほか「ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ」
【17下期ラノベ投票/9784047347472】
「15センチ」をお題に書かれた短編アンソロジー。個人的にバカテスや文学少女の後日談が読めた時点でかなり買いなんですけど、あまり期待してなかったオリジナル短編がいちいち本当に面白かった…!色んなジャンルのお話が読めて、「15センチ」というお題への解釈も人それぞれで最初から最後までまんべんなく楽しめる。ファミ通文庫がたまにだすこの手の短編アンソロジー企画好きなので、今年もよろしくお願いしますという意味も籠めまして推します。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典9

 

先の戦いから行方をくらましていた宿敵、ジャティス=ロウファン。彼の策略により、ルミアは誘拐され、さらにはフェジテ市庁舎爆破テロの容疑者として、グレンは指名手配を受けてしまい…「先生!私も先生の力になりたいんです…!」相棒として着実に成長しつつあるシスティーナ。彼女の助力のもと、事件解決にあたるべく、グレンはフェジテの街を駆け回るのだが、直面したのは存在しえない、かつての強敵で―街ひとつをまるごと崩壊する術式・“メギドの火”をめぐり、フェジテに集結する天の智慧研究会、宮廷魔導士団。それぞれの思惑が交錯し、フェジテ最悪の三日間の幕が開く!(「BOOK」データベースより)

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 ギリギリの所で保ってきた平穏が崩壊する、転機の回。なんとかかんとか事件は解決したけどそのためにグレンたちが支払った代償はあまりにも大きくて、あのまま元通りの生活に戻れるとは到底思えないんだけど、その辺は一切触れないまま次の巻に続いていて…続きが気になる!

 天の智慧研究会やら特務分室やら様々な人々の思惑が交錯する混乱の中、隠れた台風の目となったジャティスの悪役っぷりたまらない。どんな立場に立っていても自らの目的を遂げようとする歪んだ歪まなさが最高に良い。そしてアルベルトの時とは一味違う、気を許せば今にもお互いの背中を刺し合いそうなグレンとジャティスの共同戦線、本当にさいこうだな!!!

 ジャティスの歪まなさと対象的に、イヴの迷走っぷりが実にしんどい。やることなすこと空回り、周囲の反感を買いながらも無茶してジャティスを狙っていたのに、自らがかつて見捨てたセラと瓜二つのシスティーナを見捨てられない姿が、なんかもうどうしようもなく人間なんだよなあ。思惑を理解した上で付いてきてくれる特務分室の面々が居るのは本当に救いだと思う。

 グレンや頼れる大人がいないと腰砕け状態なシスティーナが毎回とても見ていて(良い意味で)しんどいんですけど、それでも様々な外部要因に助けられながらも歯食いしばって立ち上がるのが好き……魔術師として良き師を得ても、精神面はそう簡単には追いついていかないのが、どんなに才能があっても「普通のの女の子」なんだなあと。

 一方で、ルミアには凄い嫌な感じのフラグが見え隠れして……彼女に関してはクラスメイト達との関係もこれまでのようにはいかなさそうで、本当に次巻の展開が気になる……。あといよいよセリカさんの過去まわりの話が不穏すぎる……。

 物語としてはジャティスを中心とした騒動が中心でしたけど、アルザーノ魔術学院内でのやりとり色々と最高でした。特にハーレイ先生とギィブルかっこよすぎる。ハーレイ先生は今までこういうかっこいい部分が見えてなかっただけなんだとおもうけど、ギィブルは1巻の頃からの成長を感じて、良かった。